睡眠に関する計画と対策

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キャノボ挑戦の際に軽視してはいけないのが「睡眠」です。

睡眠不足のままキャノボ本番に臨むと、本来の実力は出なくなりますし、何より危険です。この記事では睡眠と眠気対策について考えていきます。

目次

睡眠の重要性

キャノボの制限時間は24時間です。途中で仮眠をしてもよいわけですが、仮眠して達成した人は私の知る限り一人だけしかいません。多くの人は21~24時間の間、起きたまま走り続けることになります。

そうなると、怖いのが眠気。眠気のある状態で自転車に乗るのは危険ですし、目に見えてスピードも落ちます。達成を考えたときに、走行中に眠くなることは何としても防ぐ必要があります。

以降、走行前の対策と、走行中の対策に分けて考えていきます。

走行前の眠気対策

個人的には「走る前にどれだけ睡眠が取れているか」が大事だと思っています。

私が昔からオーバーナイトのロングライド(キャノボに限らず)をする際に心がけているのが、「3日前から7~8時間以上の睡眠を取る」という方法です。「睡眠負債」なんて言葉もありますが、1日6時間未満しか睡眠が取れていない状態だと、疲れが蓄積していくそうで。

「3日前からそんなに睡眠時間は取れない!」という人でも、挑戦前日は少なくとも8時間は寝ておいた方が良いと思います。個人差はあると思いますが、2~3時間の仮眠では最後までは持ちません。

そして、出来れば起床から2~3時間以内にはスタートした方が良いと思っています。連続活動時間が長くなるほど眠くなるものなので。

間違っても、「週末の仕事終わりに仮眠もせずにスタート」みたいなことはやめましょう。せっかく走力があっても、まず達成は出来ません。しっかり睡眠を取って、体力ゲージ満タンでスタートラインに立つことで、実力を発揮できるようになるはずです。

細かいことですが、家や宿からスタート地点が遠い場合は「自走に拘らない」のも体力温存のコツだと思っています。私は東京スタートの時は家から20km走るのを嫌って、わざわざ輪行しました(当時は400km走ると尻が痛くなっていたので、それの発生を遅らせるためでもあった)。もちろん、輪行する時間がラッシュタイムにあたるなら無理に輪行する必要はありませんが、スタート地点でなるべく体力を残しておく心がけは必要であるということです。

走行時の眠気対策

厄介なのが走行中の眠気です。眠気が出ないように対策を取るべきですが、それでも眠気が出てしまった時のために対策を考えてみます。

対策としては、以下が挙げられると思います。

 ①仮眠する
 ②顔を洗う
 ③歯を磨く
 ④カフェインを入れる

一番効くのは、寝ること。路肩に公園でもあれば、ベンチに腰掛けて数分寝るだけでもかなり眠気は飛ぶはずです。ただ、中々都合良くそういった場所は現れてはくれません。

「顔を洗う」「歯を磨く」と、とりあえず目は覚めます。ただ、効果はあまり長くは続きません。

コーヒーや、サプリメントで眠気覚ましの効果があるカフェインを摂取するという人もいるでしょう。注意したいのは、胃への攻撃性です。カフェインを摂取しすぎると、補給が入らなくなる可能性があります。

結局、①以外は一瞬眠気を飛ばすだけに過ぎず、根本対策にはなりません。また、①の場合も制限時間内にまとまった睡眠時間が取れるわけでもありません。そして、中々このご時世寝られる場所もないものです。眠気が続くようであれば、大きなトラブルに繋がる前にリタイヤしたほうが良いでしょう。

繰り返しますが、「走る前にどれだけ睡眠が取れているか」の方が重要です。「眠くなってからどうするか」を考えるのではなく、そもそも「眠くならないためにはどうするか」を考えておきましょう。

(完)

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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