【調査】ロードタイヤのケーシング幅

  • 2022年7月3日
  • 2023年11月27日
  • 調査
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ロードタイヤのケーシング幅の年次変化を調べた結果を一覧化しました。

まえがき

この調査を行った理由と、調査方法について述べておきます。

調査動機

元々は下記の記事を書くために家にあったタイヤを片っ端から計測したことがきっかけでした。

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こちらの記事を書いたことで、

「設計前提のリム内幅が広くなると、タイヤのケーシング幅は狭くなる」

ということに気づいてからというもの、買ってきたタイヤを取り付ける前にケーシング幅を計測するようになりました。それによって、大体「何mm幅のリムを前提に設計されたか」が読み取れるからです。

ロードホイールのワイドリム化がC15→C17→C19と浸透する中で、タイヤのケーシング幅はどんどん狭くなっていきました。

そして、2022年からは新ETRTOこと「ETRTO 2020 Standards」に準拠したタイヤが販売され始めました。これにより、またタイヤの設計にも変化が出ることが予想されます。

そうした時代の流れによるケーシング幅の変化を残しておくことにも意味がある気がしますので、書き残しておくことにしました。

調査方法

タイヤを裏返した状態で、ケーシングの全幅を測定しています。

タイヤは立体的に造形されているので、なかなか正確な値を計測することは出来ません。±1mm程度の誤差があることをご了承下さい。

調査結果

タイヤのケーシング幅の調査結果一覧です。対象は、クリンチャー/チューブレス/チューブレスレディタイヤとなります。

  • 「前提リム内幅」列の値は、著者による推測値です。
  • 「ケーシング幅」列に「*」が付いているものは、長期間タイヤ装着後の計測データであり、伸びている可能性があります。

最終更新日: 2023/11/27

発表年 メーカー 製品名 タイプ 表記タイヤ幅 ケーシング幅
[mm]
前提リム内幅
2007年 CONTINENTAL GP4000S CL 23C * 63.0 C15
2011年 MICHELIN PRO4 CL 25C * 69.0 C15
2013年 SCHWALBE ONE CL CL 23C * 62.0 C15
2013年 CONTINENTAL GP4000S II CL 25C * 70.0 C15
2014年 BRIDGESTONE EXTENZA R1X CL 25C * 66.0 C17
2014年 BRIDGESTONE EXTENAZA R1S CL 23C 57.0 C17
2014年 BRIDGESTONE EXTENAZA RR2LL CL 23C 57.0 C17
2014年 Panaracer GRAVELKING CL 26C 71.0 C15
2015年 Vittoria RUBINO PRO SPEED CL 25C 65.0 C17
2015年 GIANT GAVIA RACE 0 TLR 25C 63.0 C17
2017年 Panaracer GILLAR CL 25C 64.5 C17
2017年 Mavic YKSION PRO UST TLR 25C 63.5
* 65.0
C17
2018年 Panaracer RACE C EVO3 CL 26C 68.5 C17
2018年 CONTINENTAL GP5000 CL CL 23C 62.0 C17
2018年 CONTINENTAL GP5000 CL CL 25C 65.0 C17
2018年 CONTINENTAL GP5000 CL CL 28C * 69.4 C17
2018年 CONTINENTAL GP5000 TL TL 25C 64.4 C17
2019年 Vittoria CORSA G2.0 CL 25C 69.5 C15/C17
2019年 Vittoria CORSA G2.0 CL 28C * 74.7 C17
2019年 Panaracer RACE C EVO4 CL 28C 72.0 C17
2019年 Panaracer RACE D EVO4 CL 25C 65.0 C17
2020年 CONTINENTAL Ultra Sport III CL 25C 64.0 C17
2020年 Schwalbe PRO ONE TLE TLE 25C * 67.4 C17
2020年 Schwalbe PRO ONE TLE TLE 28C 69.0
* 69.7
C17
2020年 Schwalbe PRO ONE CL CL 25C 64.4 C17
2020年 MICHELIN POWER ROAD CL 25C 66.0
* 69.0
C17
2020年 PIRELLI P ZERO RACE TLR TLR 26C 64.0 C19
2020年 iRC FORMULA PRO RBCC TL 25C 63.5 C17
2020年 iRC FORMULA PRO RBCC TL 28C * 71.9 C17
2020年 GOOD YEAR EAGLE F1 TLR TLR 28C 73.0 C19
2021年 CONTINENTAL GP5000S TR TLR 25C 65.0 C17
2022年 Panaracer AGILEST CL CL 25C 61.0 C19
2022年 Panaracer AGILEST CL CL 28C 71.0 C19
2022年 Panaracer AGILEST TLR TLR 28C 70.0 C19
2022年 Panaracer AGILEST DURO CL 28C 71.0 C19
2022年 iRC ASPITE PRO RBCC CL 25C 59.0 C19
2022年 iRC ASPITE PRO RBCC CL 28C 65.0 C19
2022年 iRC ASPITE PRO S-LIGHT CL 25C 59.3 C19
2022年 MICHELIN POWER CUP CL 25C 68.0 C15/C17
2022年 MICHELIN POWER CUP CL 28C 73.5 C17
2022年 Vittoria CORSA N.EXT CL 26C 58.0 C19
2023年 GOODYEAR EAGLE F1 R CL 28C 67.7 C19
2023年 Panaracer AGILEST FAST CL 25C 61.2 C19

Special Thanks

  • La route 編集部様 (ASPITE PRO S-LIGHT, POWER CUP情報提供)
  • bistarai様 (YKSION PRO UST情報提供)
  • tattu様 (MICHELIN PRO4情報提供)
  • 紙の男様 (PRO ONE, GP5000TL情報提供)
  • DT-tom様 (Eagle F1 TLR, ASPITE PRO RBCC情報提供)
  • オカピ様 (FORMULA PRO RBCC 28C情報提供)
  • たけ様 (Vittoria CORSA G2.0 25C情報提供)
  • 謎の通行人A様 (AGILEST TLR 28C情報提供)
  • Qtac様 (EXTENZA RR2LL 23C 情報提供)
  • ぬるぬる様 (P ZERO RACE TLR 25C, GAVIA RACE 0 25C 情報提供)
  • S.K.様 (GP5000 CL 28C, Ultra Sport III 25c, Corsa G2.0 CL 28C 情報提供)
  • Takashi様 (POWER CUP 28C 情報提供)
  • そるねこ様 (AGILEST DURO 28C 情報提供)

まとめ

ロードタイヤのケーシング幅の年次変化の記録でした。

このデータのほとんどは私が自分で購入したタイヤを計測したものです。ここに掲載されていないタイヤのデータをお持ちの方がいらっしゃいましたら、コメント専用記事にて情報をいただけると大変助かります。追加でデータを掲載させて頂きます。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)