公称166gの中華電動携帯ポンプを買ってみた話

中華電動携帯ポンプを買ってみた顛末記です。

経緯

こちらのツイートを見て速攻で購入しました。

電動携帯ポンプというジャンル

電動携帯ポンプは2017年頃からポツポツと登場し始めました。

日本で初めて市販されたのは恐らく、UOMI「Smart Air Pump M1」ではないかと思います。これもいわゆる中華メーカーのものですが、深谷産業などが代理店となり、自転車店でも手に入るようになりました。

サイクルスポーツ.JP

話題の電動空気入れ「スマートエアポンプM1」を、サイクルスポーツ編集部がテスト。ちゃんと空気は入るのか?所要時間は?ゲー…

サイスポのサイトにもテスト記事が上がっています。面白いなーとは思ったのですが、「重量400g」「7気圧まで4分半」というスペックを見て購入には至りませんでした。ちょっと重すぎ&手動と時間が変わりませんからね。入れ場所に困りそうな大きさと形ということもあり、購入は見送りました。

次に注目を集めたのは2019年に発売となった「Fumpa」でしょうか。

cyclowired

インターバイクでイノベーティブ・アワードを獲得した電動エアポンプFumpa Pumpsの国内展開が開始されている。手のひ…

こちらはminiサイズもあり、そちらは「重量181g」「6気圧まで50秒」とかなりスペック的な改善が見られます。

ただ、形状的にやはり入れ場所に困りそうな箱型なのと、強烈な値段(25000円)ということもあり、こちらも見送り。あと、実際に試す機会があったんですが、「強烈に大きな音」も印象に残りました。室内では使えないくらい大きな音がします。

166gの電動携帯ポンプ

ここまで電動携帯ポンプは静観してきましたが、個人的にはそろそろ「電動携帯ポンプの時代が来る」のではないかと思っていました。

関連記事

私は携帯ポンプを沢山持っています。 今までに買った本数は20本以上。現在、家にあるだけでも15本はあります。別にコレクションしているわけではないのですが、ロングライド使用時に最適なポンプを探すうちに、自然と数が集まってしまいま[…]

その辺りの展望は、2020年初めに書いた↑の記事でも書いています。

そこに来て今回の「166gの電動携帯ポンプ」です。しかも、収納しやすいスティック形状。値段も3000円。これは欲しい。

……だがしかし。売っている場所は「Aliexpress」。玉石混交、むしろ「石」の方が多いカオスな場所です。

スペック通りのモノが来る確率は良くて3割。それでも、3000円なら話の種になるし、「まぁ良いか」と注文してみることにしました。

製品インプレ

注文から3週間ほどで着弾。一度荷物が航空会社に拒否されたとかで、最終的にFedexで届きました。

持ってみた感触は、「重い」。166gって感じではないですね。

現物写真

こんな感じでした。「鳳凰」と、中華感を隠す気もなく潔いです。普通のサイズに見えるかもしれませんが……

 

めちゃめちゃデカイです

全長29.3cm。太さは35mm。例のポンプより二周りくらい大きいです。とても携帯する気にはなりませんね……。

サイトの製品写真では空気圧計の部分を顔に見立てると6頭身くらいだったはずなんですけど、届いた現物は8頭身くらいあります。明らかに写真と別物ですね。

重量

実測重量402g。まさかの公称重量の2.5倍。凄いサバ読みです。これぞ中華!

重量の面でも、持ち運びはありえないですね。Smart Air Pump M1と同等の重量まで戻ってしまっています。値段は安くなりましたが。

充電

持ち歩く気はなくなりましたが、家で空気を入れるのに使えるかもしれない。ということで性能を見ておくことにしました。

まずは充電。最近の機器らしくTypeC端子でした。これは良い点ですが、どうもバッテリーが500mAhしかないようです。テールライト並みの小ささ。こんな重いのに……。

充電完了してとりあえず起動してみました。

 

爆音!

Fumpaと同等の音量でした。振動も凄いですし、まさにエアーコンプレッサーという感じ。

性能

「これだけうるさければ空気もかなり入るのでは?」という期待はありました。

25Cタイヤを7気圧まで上げるまでの時間を計測してみましたが……2分45秒掛かりました。ちょっと遅い。とはいえ、7気圧まで入るパワーはあるようです。

Smart Air Pump M1よりは早い。しかし、Fumpa miniよりは遅い。これなら多少腕力を使ってもフロアポンプを使ったほうが良いです。音もしないし。

まとめ

……ということで、予想通り(?)の、がっかり製品でした。

スペックは全くの嘘。完全に釣られましたね。とはいえ、Aliexpressで買い物をするというのはこういうもの。仕方がありません。

多分、サイトの6頭身の写真はCGか、モックアップなのでしょう。現実には存在しないものだと思われます。

一応、「スペックと違いますよね?」とメッセージを送ってみたものの、「次は割引コードを出します」という、会話が成り立たない状態。まぁ、そんなものです。


今回は完全にハズレを引きましたが、テクノロジーは日々進化しているはず。そして、電動携帯ポンプが天下を取る日は近いうちに来ると思っています。

これからもしばらくAliexpressの電動携帯ポンプのウォッチは続ける予定です。次もまた釣られそうですが。

 

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: BIANCHI OLTRE XR4

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)