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東京→大阪キャノンボール ①日本橋→箱根
向かい風のスタート
記録によれば、この日の東京~神奈川の風向きは南東5m/s。完全な向かい風だが、空っ風吹き荒れる群馬育ちの自分、多少の向かい風は気にならない。さらに極限まで高まったテンションの前ではこの程度の風は無いものと同じだった。
時速32~35kmを維持しながら快調なペースで夜の第一京浜を駆け抜けてゆく。
(しかし、暗いな・・・ここは本当に都心なのか?)
ひと月前に起きた東日本大震災の影響で街灯は間引かれており、タクシーの数も少ない。前回の挑戦時とスタート時間もルートもすっかり同じなのに、まるで別の道を走っているように思えた。
スタートから41分、予想よりやや速いタイムで神奈川との県境、六郷橋を越えた。が、橋の下りに差し掛かったところで後輪から異音が! 前回リタイヤ時の光景が頭をよぎる・・・またしても後輪のスポークが折れたのか!?
一旦自転車から降り、恐る恐る後輪をチェックすると・・・シートステーに付けたテールライトがずり落ちてスポークと接触していた。どうやら固定が不十分だったらしい。急いで応急処置を行い、再スタート。好事魔多し、この程度ならば許容範囲だ。
暗闇のR134
川崎から先は毎日走っている見知ったルート。横浜でR1に合流し、終電後の戸塚の踏切を悠々と突破。
今回は藤沢バイパスを回避し、R134ルートを選択。防風林があるので風向きをさほど気にせず走れるという利点があるのと、信号が少ないのが理由。ただ、R134の街灯も東日本大震災の影響で付いておらず、非常に暗い。鈴鹿越えのために導入した新兵器・Dosun S1を早くも点灯した。
出発から3時間6分、予定より4分早く第一休憩ポイントのセブンイレブン小田原本町店に到着。ビニールテープを購入し、しっかりとテールライトを固定した。これで一安心。
箱根アタック
そして目の前にそびえるのは、序盤の難敵・箱根。
いつものTT起点である箱根湯本のセブンイレブン前からタイム計測を開始し、明け方のR1を登って行く。
東京発の場合は如何に体力を温存できるかがカギとなる。前回はそれなりに頑張ってしまい、浜松辺りでバテる大きな要因となった。今回は「1時間掛かってもいいや」くらいの心持ち。自分はタイプで言えばスピードマン、登りは頑張らず、その分平地で稼げば良いのだ。心拍を160bpm程度に保ち、ケイデンスもさほど上げずにマイペースを心がけた。
結局、R1最高地点には麓から58分で到着。
前回挑戦時より2分遅いが、脚は十分残せた。これで良い。