東京→豊橋 ②箱根

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天下の険

最初にして最大の難関・箱根。

東京発のキャノンボーラーの多くは箱根旧道を使う。確かに距離も短いし獲得標高も少ないため、時間の短縮にもなる。しかし、体重の重い自分には急勾配は不利。そして脚を使い過ぎてしまうことになる。ここは多少距離を伸ばしても斜度の緩いR1で登ることを選択した。

9月という時期もあって、日の出は5時半頃。登り始めの時刻は4時20分。R1最高地点あたりで日の出を迎える計算だ。箱根はある程度街灯もあるが、念のためハブに付けたO-Light T25を点灯した。

箱根を越えても残りは450kmある。ここで頑張りすぎるわけには行かない。普段なら箱根の序盤はアウターで登るが、この日はさっさとインナーに切り替えた。時々爆音を立てて過ぎ去る走り屋以外はほとんど車通りも無く、淡々としたヒルクライム。小涌谷を過ぎ、無駄に雄大な場所に立っているファミリーマートを過ぎる頃には、徐々に空も白み始めていた。

箱根ダウンヒル

5時25分、R1最高地点に到着。一応、いつもタイム計測を始める湯本のセブンイレブンからのタイムは56分。それまでの最高が54分だったので、まずまずのペース。

足の疲れもさほどなく箱根を乗り切り、芦ノ湖へと下る。この頃にはすっかり辺りも明るくなっていた。

箱根駅伝博物館を過ぎると再度登り返し。道の駅を越えて「箱根峠」の看板を越えるとそこは静岡。3つ目の県に突入である。

自分はダウンヒルが苦手だ。初心者の人にもよく抜かれる。乗鞍の下りではツーリング車に抜かれた。それくらいダウンヒルの苦手な自分が、唯一楽しいと思う下りが箱根の静岡側の下り。風景も良いし、キツいカーブも少ない。実に爽快なダウンヒル。15kmをあっという間に駆け下りた。

次のエピソード
東京→豊橋 ③三島→浜名湖 静岡入り キャノンボールにおいて、最も長い県・静岡。全行程550kmのうち180km、つまり1/3が静岡である。 地形的にキツいのは金谷峠くらいだが、バイパス地獄が待ってい...
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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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