いつ決行する?

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キャノボは実行委員会がいるわけでもなければ、明確なレギュレーションも存在しません。スタートとゴールと道路交通法さえ守れば、何月何日の何時に始められるか自分で決めて良いわけです。

この記事では、「いつキャノボをやるか?」について書きます。

目次

季節

キャノボは肉体的に大変過酷なイベントです。真夏や真冬にはやらない方が良いと思います。

真夏→熱中症の危険性あり。水分補給回数が増えて、グロス速度低下。
真冬→ウェア枚数が増えて重量増。風が強い。山が寒い。積雪の恐れもある。日が短い。

というわけで、世間的にサイクリングシーズンと言われる春、秋に決行するのが一番達成可能性を高める方法だと思います。中でも3月下旬~5月中旬、9月下旬から11月初旬がキャノボシーズンと言えるでしょう。実際、過去の挑戦者を見てもこの時期の挑戦者が多くなっています。

日の長さも考えると、5月のゴールデンウィークが最適かもしれません。次いで9月のシルバーウィークでしょうか。

ただし、長期連休は都市部の渋滞は増えますし、サンデードライバーも増えるので、そうした部分も考慮する必要があります。

天気

キャノボの良い所は、天気のいい日を選んで走れることです。以下のような日を選ぶとよいでしょう。

・東京~大阪全エリアで雨が振らない
・追い風区間が多い
・気温変化が少ない

もっとも全部の要素が揃った日は中々ありません……が、天気予報とにらめっこすることで、理想に近い日を決行日とすることは出来ます。

挑戦を宣言するタイミング

キャノボは、スタート前に挑戦をTwitterなどで公言する慣習があります。

ただ、「○月×日にやります!」と随分前から宣言するのは止めたほうが良いです。その日が条件の良い日だとは限りませんからね。宣言するなら、天気予報の確度が上がる三日前、可能ならば前日でも良いと思います。

風向き

天候条件の中でも、風向きは特に重要なファクターとなります。なるべく、自分の走る方向に風が吹いている日を選ぶことで達成確率が高まります。私が挑戦に当たって使用したのが以下のサイトです。

参考: Sunny Spot 気象情報サイト!

このサイトでは向こう2日間の風向を3時間毎に確認することが出来ます。一番下にあるのが、地上の風向予想図です。

(追記・2020年5月3日)

下記のアプリを使うのも効果的です。

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雨天対策

雨に降られない日を選んで走るのが鉄則です。雨に降られると体温低下などでリタイヤの確率は高まりますし、スリップの危険性もあります。

その点、きちんと天気予報を確認して雨の降らない日を選べば、上記のリスクを回避できます。更に、雨具を持たなくて済むので装備の軽量化も可能です。

ただ、通り雨などに遭遇したときのために、撥水の軽量ウインドブレーカー等は持っても良いと思います。防寒具にもなりますので。

必要な日数

キャノボは丸1日走り続けるイベントです。前後の準備なども含めると、結構な日数を取られます。

例えば自分の場合は以下のようなスケジュールで走りました。

■1日目
05:00 起床
10:00 新幹線で大阪到着
15:00 ビジホで就寝
21:00 起床
22:40 キャノボ開始
 
■2日目
21:40 キャノボ終了
23:00 自走帰宅
24:00 就寝
■1日目
17:00 就寝
22:00 起床
23:00 移動開始■2日目
01:00 キャノボ開始

■3日目
00:20 キャノボ終了
03:00 就寝

以上より、最低でも3連休取れる日でないと、決行はキツいと思います。あと経験上、走った翌日は仕事になりません(一部の人は翌日から普通に仕事してますが……)。

(完)

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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