VOLT 旧バッテリーの充電が一番早い充電器はどれなのか?

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CATEYEのVOLTシリーズのカートリッジバッテリーを様々な機器で充電し、その充電時間を調べました。

目次

実験の動機

VOLTシリーズに「NEO」が発売されました。

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バッテリーの互換性

待望の新作であるVOLT800 NEOには新しい大容量バッテリー「BA-4.8」が付属しています。

電池の種類が18650から21700に変わり、約1.5倍の容量になりました。

こちらのBA-4.8は、新しくリリースされた「VOLT400 NEO」「VOLT800 NEO」でしか使えません。

BA-4.8を旧VOLT400や旧VOLT800に取り付けても点灯しませんし、バッテリーの充電も出来ません。それを示した図がCATEYE公式サイトに掲載されている互換性表です。

CATEYE公式サイトより引用

BA-4.8はVOLT NEOシリーズにしか使えない一方、旧VOLTシリーズに付属していた旧バッテリー(BA-2.2/3.1/3.4)はVOLT NEOシリーズにも使用可能ということですね。

実際に旧バッテリーをVOLT400 NEOやVOLT800 NEOに付けてみても点灯はしますし、バッテリーの充電も可能でした。そもそも、VOLT400 NEOに付属するバッテリーは旧バッテリーのBA-2.2なので当然と言えば当然なのですが。

急速充電クレードルによる充電

ここでちょっと気になったのが、「急速充電クレードルによるバッテリーの充電はどうなのか?」という点です。

急速充電クレードル「CRA-001」

このように、バッテリーを充電するための専用のアダプタがCATEYEから販売されています。

こちらは元々、VOLTシリーズの初代製品である「VOLT300」と同時に発売されました。VOLT300の本体にケーブルを繋いでも充電は出来ますが、こちらのクレードルを使うと半分の時間で充電出来るというメリットがあったのです。

Volt300本体で充電: 約6時間
クレードルで充電: 約3時間

具体的にはこれくらいの差がありました(容量2200mAhのBA-2.2を充電した場合)。

しかし、VOLTシリーズ第2世代の「VOLT700」には急速充電回路が内蔵され、クレードルを使った場合と同等の時間で充電出来るように改良されました。

VOLT700の後継製品であるVOLT800には急速充電回路が内蔵されましたが、VOLT300の後継製品であるVOLT400には内蔵されませんでした。値段による差別化を図ったと思われますが、VOLT300/400ユーザーでも、急速充電クレードルを買えば高速充電が可能であったわけです。

BA-4.8に充電クレードルは使えるのか?

ここで気になったのは、「BA-4.8は急速充電クレードルで充電できるのか?」ということ。

結論から言うと、「BA-4.8は、従来の急速充電クレードル(CRA-001, CRA-002)では充電できなかった」です。やはり、旧バッテリーのための充電装置ということでしょう。

逆に言うと、現状BA-4.8を充電したかったら「VOLT400 NEO」「VOLT800 NEO」の本体に繋いで充電するしかありません。

BA-4.8用の急速充電クレードルが出てくれればよいのですが、現状そういったものの登場は予告されていません。

充電する機器で時間に差は出るのか?

もう一つ思いついたのは、「NEOの本体で旧バッテリーを充電したら、従来の急速充電クレードルよりも早く充電できるんじゃないか?」ということ。

VOLT800 NEOは最大2A、VOLT400 NEOは最大1Aでの充電に対応しています。

恐らく安全性を重視するCATEYEなので、旧バッテリーを2Aで充電することはないだろうとは思いましたが(充電時の電流を多くするとバッテリーの劣化が早まる)、従来より少しでも充電時間が短くなればメリットはあります。

ブルベではホテル等での仮眠時にライトを充電しますが、満充電までの時間が早いほうがありがたいものです。

そこで、色々な機器でVOLTの旧バッテリーを充電し、満充電までに掛かる時間を計測して比較してみることにしました。

実験内容

バッテリーは同一個体のものを使用し、様々な充電器を使って充電を行い、満充電までにかかった時間を測定します。

実験方法

下記手順で実施します。

  1. バッテリー付けた状態でライトを点灯し、完全放電させる。
  2. バッテリーを充電器に繋ぎ、その際の電流の時間変化を計測する。
  3. バッテリーが満充電になるまでの時間を記録する。

充電器を切り替えつつ、同一バッテリーの放電と充電を繰り返します。

バッテリー

CATEYEの「BA-3.1」バッテリーを用います。

VOLT700と、VOLT800の初期に付属していたバッテリーです。容量は3100mAh。

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ある時期から容量アップ版のBA-3.4が発売され、現在BA-3.1は販売されていません。

充電器

VOLTシリーズの旧バッテリーは、ライト本体と急速充電クレードルでの充電が可能です。

今回は3種類のライト本体と、2種類のクレードルで充電時間を測定しました。

VOLT800 NEO

2023年1月発売の最新ライトです。

充電端子はUSB Type-C、電流の最大値は2Aです。

VOLT400 NEO

2022年12月発売のライトです。

充電端子はUSB Type-C、電流の最大値は1Aです。

VOLT800

2015年10月発売のライトです。

充電端子はmicroUSB、電流の最大値は1Aです。

CRA-001

2013年10月発売の高速充電クレードルです。

充電端子はmicroUSB、電流の最大値は1Aです。

CRA-002

2016年発売の急速充電クレードルです。

バッテリーの充電だけではなく、VOLTのバッテリーをモバイルバッテリー代わりに使う機能が付いています。

充電端子はmicroUSB、電流の最大値は1Aです。

実験結果

実験の結果です。

サマリ

まず最初に結果のサマリを示します。

充電器 満充電までにかかった時間
VOLT800 NEO 3時間24分
VOLT400 NEO 3時間50分
VOLT800 3時間55分
CRA-001 4時間06分
CRA-002 4時間20分

「VOLT800 NEOで充電したときが一番早く充電できる」という結果になりました。

各充電器の電流グラフ

各充電器ごとの電流の時間変化グラフと所見を示します。

VOLT800 NEO

充電開始時は0.8Aほどでしたが、右肩上がりに電流が増え、1Aを超えている時間もありました。

VOLT800 NEOでBA-4.8を充電した場合は最大2Aで充電が可能ですが、旧バッテリーを充電する場合には1A程度に電流が抑制されるようです。

VOLT400 NEO

充電開始時は1Aを超えていましたが、緩やかに電流が減ります。

VOLT400 NEOは、旧VOLT800やVOLT700と同等の1A充電に対応していますので、なかなか高速な充電が可能でした。

VOLT800

計測時に困ったのが、こちらのVOLT800です。

いつも使っているAUKEYのACアダプタ+充電専用のmicroUSBケーブルを使った所、0.5Aしか流れませんでした。これは「低速充電」の時の電流値ですね。一応、AUKEYも3Aまで流せるはずなのですが。

そこでANKERのACアダプタ+CATEYEのライトに付属するmicroUSBケーブルを使った所、1A前後が流れるようになりました(高速充電)。

どうやらVOLT800はアダプタとケーブルを選ばないと高速充電出来ないようです。

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CRA-001

開始時は1A流れていましたが、徐々に電流が減っていきました。

充電完了までの所要時間もちょっと遅めです。ただ、ケーブルやACアダプタとの相性問題は無さそうでした。

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CRA-002

こちらだけ生データを取り忘れたので、簡易グラフです。

開始時から0.8Aほどと電流が少なく、そのまま推移。VOLT800 NEOよりも充電完了までに1時間多く要しました。VOLT800と比べても30分遅い。

モバイルバッテリーとして使った場合の放電も0.5Aほどしか出ないので、正直この充電器をあえて持ち運ぶ理由がありません。

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まとめ

VOLTシリーズの旧バッテリーを充電する場合、一番早い充電器は「VOLT800 NEOの本体」でした。

他機種よりも明確に充電が早く、ケーブルやACアダプタとの相性問題も特になさそうです。Type-Cの規格は複雑怪奇なので相性問題は良く探すとありそうですが……。

1000km以上のブルベの際には急速充電クレードル(CRA-002)を持ち歩いていたのですが、今後はハンドルにつけているVOLT800 NEOの本体を充電に使えば十分な気がしてきました。一挙に2本のバッテリーを充電する機会がありそうなら、CRA-001の方だけを持ち歩くかもしれません。

著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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