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山北町に流れる鉄道唱歌
先週末は神奈川県民でも中々訪れることのない場所「丹沢湖」に行ってきました。
丹沢湖からの下りにて
週末はヤビツ峠のもう少し西、山北町にある丹沢湖へ。ダムによって作られた人造湖で、湖畔には大きくないですが街があります。
湖岸で昼食
川崎からの距離は片道90kmほど。少し長めに走りたい時の目的地として、年に2回ほど走りに来ています。
閉店間際の蕎麦屋に駆け込んで蕎麦を食べた後は、来た道を戻りました。丹沢湖は一番近い国道であるR246からは100mほど高い場所にあります。行きはヒルクライム、帰りはダウンヒルです。
聞き覚えのあるメロディ
丹沢湖からのダウンヒルを快調に下っていると、防災無線と思われるスピーカーから聞き覚えのある音が流れてきました。↓の動画のメロディです。
この音楽は……JR品川駅の発車メロディでは?
コロナ禍で在宅勤務になるまで、私は1年ほど品川駅近くの職場に通っていました。そこで毎日聞いていたメロディだったのです。たしかこれは東海道線で流れていたはず。
発車メロディは、大体その土地にゆかりのあるメロディが選ばれています。このメロディも多分、品川に縁のある曲であるはず。しかし、ここは品川から直線距離でも100km離れた山北町。何故このメロディが流れているんだろう?
気になって仕方がなかったので、帰ってから調べてみました。
流れていたメロディの正体
帰って早速、曲名を調べてみることにしました。キーワードは「品川駅 発車メロディ」です。
鉄道唱歌
曲名はすぐに分かりました。「鉄道唱歌」という曲です。1900年に作られた、かなり古い曲でした。
この鉄道唱歌、当時の日本の鉄道駅をほぼ歌詞の中で網羅しており、その中の第1集が東海道線。東海道線編の歌詞は66番まであり、新橋から神戸まで行ってしまいます。歌うキャノボです。
2002年、品川駅の開業130周年を記念し、東海道線では鉄道唱歌が発車メロディに使われるようになったとのことでした。
なぜ山北町で鉄道唱歌?
この曲の作曲当時は、現在の熱海を経由する東海道線は存在せず、山北町を通る現御殿場線が東海道線とされていました。箱根を避けて、勾配の緩い御殿場側を通したわけです。
![](https://news.mynavi.jp/article/trivia-453/ogp_images/ogp.jpg)
今でこそ地方のローカル駅である山北駅ですが、当時は山越え前の要衝として栄えたそうで。
出でては潜るトンネルの 前後は山北小山駅
今も忘れぬ鉄橋の 下ゆく水の面白さ
こちらは鉄道唱歌の13番の歌詞。ちゃんと「山北」が登場していますね。逆に、鉄道唱歌には熱海駅は登場しません。
ということで、このメロディは山北町にしっかりと縁があるものだったことが分かりました。
まとめ
山北町で流れているメロディは「鉄道唱歌」。その理由は、当時の東海道線が山北町を経由していたからであることが分かりました。
山北町の防災無線では、10時と15時に鉄道唱歌を流しているそうです。今回私が聞いたのは15時の回だったようですね。
ちょっとした興味から調査しましたが、中々勉強になりました。
著者情報
年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。