BRM1010 喜多方600 走行編③ PC2:鬼怒川~会津若松(318km)

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本コースの北限である喜多方へと向かう区間。喜多方のラーメン神社で折り返し、会津若松に予約したホテルへと向かいます。

目次

PC2:鬼怒川~PC3:喜多方(299km)

鬼怒川の温泉街にあるローソンに到着。前の区間は暑さでバテていましたが、日陰が増えて気温が少しずつ下がってきました。

PC2、到着

14:55、ローソン鬼怒川滝店(179km地点)到着。昨年より28分早く着きました。と言っても、これは佐野ラーメンをスルーしたことと、今年は雨が降っていない(=レインウェアによる空気抵抗が少ない)から。そして、この稼いだ23分は恐らくこの後の長い登りで消費されるはず。

ここから福島県との県境まで、35kmで480mの登り。平均斜度で言えば大したことはありませんが、途中にはそれなりの斜度の場所も含まれます。果たして腰が持ってくれるか。2km程度までの登りは試していますが、これだけの長さは中々試せないので、ここからは未知数です。

店舗裏に腰掛けられそうなスペースがあったので、買ったものを座って食べていると隣に人(参加者ではない)が来て話しかけられました。「どこまで行くんですか?」というお決まりのやつですが。「この辺りは鹿が最近多いので注意してください」という情報を頂きました。稚内ほどのサイズと数ではないでしょうが、ここは警戒したほうが良さそうです。

BiNavi Ultraの電池残量を見ると、100%→73%。ここまで9時間なので、1時間あたり3%の減少。このまま行けば33時間は持ちます。が、鹿の話を鑑みると、ここからは音楽再生を始めたほうが良さそう。果たして鹿がヘヴィーメタルを聞いて避けてくれるかは分かりませんが。

ちなみに、この時の設定は以下でした。

■バックライト: 昼0%/夜10%
■GPSモード: 節約
■音量: 50%

これまでのテストでは、音楽再生をすると昼間の運用で1時間あたり4%の消費に増えることは分かっています。しかし、夜になるともう少し消費電力が増えそう(バックライトを使うため)。ここからホテルまではおよそ7~7.5時間。仮に1時間あたり5%の消費でも、あと37%の消費で済む計算。あと73%あるので、余裕で持ちそうです。

ストレッチをしっかりやって、PC2を出発しました。

三依の山岳地帯を行く

BiNavi Ultraの音楽再生をON。音量は50%としました。昨年はここで熊鈴を「鳴るモード」に変えましたが、今年は「音楽再生できるサイコン」になっていました。昨年の今頃はそんなものが出てくるとは予想していなかったので、なかなか自転車ガジェットも面白い。

ここからは登りと下りを繰り返しながら、標高860mの山王トンネルを目指していきます。下りも含まれるので、標高差は480mながら獲得標高は890m。それなりに登ります。

整形外科の理学療法士さんには「膝が内側に入りやすいのではないか」と指摘されていましたが、確かに登りで踏み込む時に膝がだいぶ左右にブレていることに自分でも気づきました。なるべくまっすぐ踏み降ろすよう、気をつけてペダリング。10kmほど登っても、腰に痛みは出ていない。なんとか行けそうです。

だいたい中腹まで登った川治温泉にて。まだ紅葉は始まってなかったですね。

トンネル到着&ダウンヒル

17:00、山頂の山王トンネルに到着。……去年はもう日が暮れていたのに、今年は明るい。昨年は17:41着だったので、なんと41分も早く着いてしまいました。23分の貯金を切り崩すつもりだったんですが、18分も増えてしまった計算です。

腰の調子が思ったほど悪くなかったのと、Reserveのホイールの効果ですかね。ハイトが低いので空力効果はそこまでではないでしょうが、こういうアップダウンのある地形には強いのかもしれません。

ここで、サドルバッグからヘッドランプを取り出してヘルメットに装着。まだ明るいですが、この先のダウンヒルの途中で日が暮れるはずなので、それに備えての装備です。

トンネルを抜けてダウンヒル開始。何度か登り返しはあるものの、ここから約70kmは下り基調となります。最初の10kmくらいはそれなりの斜度がある九十九折りで、ヘッドランプが活躍するレイアウト。少しずつ暗くなる道を快調に下っていきました。

コンビニ休憩

20kmほど下った所にある最初のコンビニ、セブンイレブン会津田島新町店で自主休憩。ここまで35kmの登りと20kmのダウンヒルの間にコンビニはありませんでした。

ここのコンビニは去年も使った所で、ベンチがあることを把握していました。弁当をしっかり食べて、夜戦に備えます。……なお、この豚丼は前日にも家で食べましたが、美味しかったのでリピートしました。

そして、この先は九十九折りのダウンヒルもないのでヘッドランプをキャストオフ。やっぱり重いですからね。頭が軽くなりました。

食事を取ってかなり元気が回復。先へと進みました。

いつものコンビニで

南会津町をすぎると、しばらくは山間の道。街灯もなく真っ暗で、まだヘッドランプを付けておけばよかったかなと後悔。それでも、ハンドルにはVOLT800 NEOとVOLT800がいるので、両方を点灯して進みました。

19:45、280km地点のセブンイレブン北会津荒舘小学校前店で休憩。ここも過去2度立ち寄っているコンビニです。イートインがやたら広いんですよね。

すると、同タイミングで到着していた参加者の方に話しかけられました。

baruさん……ですよね?

baru

はい、そうです。

やっぱり。春の300kmのゴールでお話した者です。

baru

あー! そういえば、フレームはRIDLEYでしたね。思い出してきました。

今年4月の「修善寺300」で最後の区間をご一緒した方でした。確か今年ブルベを始めたばかりだと言っていたはずですが、ついに600kmまで辿り着いたわけですね。

baru

ところで宿はどこに取ったんですか?

実はよく分からず喜多方にホテルを取っちゃったんですよ。手前過ぎましたね。

baru

それは確かに。多分ほとんどの人達は会津若松に取ってると思います。

3時くらいに出ないととは思っていますが……

baru

いや! 多分この時間にここに居られる脚があるならば、4時半出発で間に合うと思います。私は多分5時半に会津若松を出ますが、喜多方から会津若松までは大体1時間ですから。

本当ですか! それは良い事を聞きました。

初ブルベでは「何時まで寝るか」の判断が付きにくいものです。私の「会津若松: 5時半出発」は結構足がある人向けのプランですが、今ここにいるだけの脚力があるなら間に合うはずです。

一緒にコンビニを出ましたが、彼のほうが若干速い。私は着き切れをしてしまいましたが、見晴らしの良い一本道なので、ずっと彼のテールライトが少し前に見えていました。

PC3:喜多方~会津若松(318km)

喜多方の市街地に佇む「ラーメン神社」に到着です。

PC3、到着

20:40、喜多方ラーメン神社(299km地点)に到着。昨年より55分早い到着です。

数分前に着いたらしいRIDLEY乗りの方が写真撮影中でした。ホテルはここのすぐ近くらしく、「では私はこれで」と横道に入っていかれました。

21時まではライトアップされているはずなんですが、今年も消灯。仕方なく、自転車のライトで照らして証憑写真を撮影。

会津若松のホテルへ

さて、ここからは折り返し。進路を南に変え、会津若松市街へと向かいます。喜多方よりも会津若松のほうが標高が低いので、下り基調で19km。これならかなり睡眠時間が多く取れそう――と、この時は思っていました。

昨年同様、ここからは意図的にパワーを落としました。心拍数を落として、ホテルでの入眠をスムーズにするためです。私は心拍数が高い状態だと眠れないので、それを防ぐために数年前からこの方法を取り入れました。

一箇所、正規ルートが通行止めになっていて回り道をするトラブルはあったものの、割とスムーズに会津若松の市街地に到着。ホテル手前のセブンイレブンで翌朝のご飯を買い、「駅前フジグランドホテル」に向かいました。

ホテル到着、選択峠

写真は昨年の使いまわし

21:45、駅前フジグランドホテル(318km地点)に到着。昨年よりキッカリ1時間早い到着でした。腰の状態を考えると23時頃の到着でもおかしくないと見ていましたが、案外調子は悪くなかったようです。

ホテルのフロントでチェックインをすると、「◯◯様、昨年・一昨年に引き続きのご宿泊、ありがとうございます」との言葉を頂く。はい、去年も一昨年もお世話になりました。ちゃんと記録が残ってるんですね。

入室したら、何をおいても「洗濯峠」を片付けなければなりません。今日はかなり汗をかきましたし、このままのウェアで明日も走ることは考えたくありません。

こちらのホテルには洗濯~乾燥まで全自動のランドリーコーナーがありますが、完了まで約80分掛かります。洗うべきウェアを洗濯開始した上で風呂に入るのが一番都合がいい。レーパンやジャージを脱いでコンビニの袋に詰め込み、持参した下着を履いて、その上に直接レインウェアを着用してランドリーコーナーへ。さて、洗濯するぞ!

……まさかの5台とも使用中だとッ!?

これは流石に想定外。5台もあるので、どれかは使えるだろうと踏んでいたのですが、まさか1台も使えないとは。

この時点で22:10。一番残り時間が短いもので「あと10分」。ただ、終わったからと言っても、すぐに取りに来てくれるとは限らない。使っている人がズボラならば、朝まで放置の可能性すらあります。

乾燥終了後にすぐに取りに来てくれることを願って、ランドリーコーナーで待つこと10分。1台の乾燥が終了し、ビープ音が鳴りました。さて、あと何分で取りに来てくれるか……と思ったら、割とすぐに使用者の方が現れました。

あ、ブルベの方ですよね。
……もしかして洗濯終わるの待ってました?

baru

あ、そうです。待ってましたが、ついさっき終了音がしてました。

良かった~。ちゃんと終了時間にアラームを掛けておいたんですよ。
今、取り出しますね。

そんなこんなで、ほぼ最速のタイミングで洗濯乾燥機を使用開始することが出来ました。現在時刻は22:25。乾燥が終わるのは23:45。到着時はもう少し早く寝られると思っていたんですが、上手く行かないものです。

この洗濯物を取り出しに現れた方は、第一区間のレポートで登場した「SPD-SLにスニーカーの女性」。参加者の女性で私より先行してたのはこの方だけですからね。……しかし、22:20に乾燥が終わったということは、21:00には洗濯を開始していたということ。つまり、到着は20:30以前の可能性が高い。速すぎる。

後で知ったことですが、この方はママチャリでブルベに出ていることで有名な、ひるとんさんだったようです。初めてお会いしました。

洗濯を開始したら、すぐに部屋に戻って入浴。その後はテレビを見ながらストレッチをして乾燥が終わるのを待ちました。

BiNavi Ultraのバッテリー消費状況を見ると、残り40%の状態。15:00時点では残り72%だったので、約7時間で32%を消費したことになります。1時間あたり4.5%の消費まで増加したということ。やはり、それなりの音量で音楽を再生すると消費電力は増えますね。

乾燥が終わると同時に洗濯物を回収。すぐに入眠体制に入りました。昨年同様、ボックス呼吸を活用。ボックス呼吸とは以下のようなものです。

ボックス呼吸とは
  • 4秒掛けて鼻から息を吸う
  • 4秒間、息を止める
  • 4秒掛けて口から息を吐く
  • 4秒間、息を止める

寝るまで以上を繰り返し。

今年も割と早く入眠。やっぱりボックス呼吸は効果があるようです。

(つづく)

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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