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GENTOS「GH-201RG」購入
GENTOSのヘッドランプ「GH-201RG」を購入しました。ブルベの夜間山岳区間用です。
購入まで
まずは購入までの流れを書いていきます。
夜のダウンヒル用のヘッドランプが欲しい

昨年参加した600kmブルベで、真夜中の峠のダウンヒルように投入したヘッドランプが暗すぎたことが理由。
この時使ったのはGENTOS「CP-03R」。公称52gと軽量ですが、最大でも260ルーメン。そしてGENTOSは点灯開始直後から凄い勢いで暗くなるように設計されているため、夜の山では全く頼りになりませんでした。結局、ハンドルに付けたフロントライトを全開にして乗り切ることに。
とはいえ、夜に山を通るようなコースではヘッドランプは有効なので持っておきたい。来年の600kmブルベまでに調達することを決めていました。
プライムデーセール
2026年のAmazonのプライムデーセールは7月上旬に行われました。そこで安くなっていたのがGENTOSのヘッドランプ類。ここぞをばかりに吟味を始めました。
GENTOSは多種多様なヘッドランプを販売しています。ただ、ヘルメットに付ける以上はあまり重いのはNG。「200gを超えない重量で、なるべく明るいもの」という条件で絞り込んだ時に該当したのが、本記事で取り上げる「GH-201RG」でした。
重量は公称180gで、最大550ルーメン。
GENTOSなのでルーメン値は最初の数分だけしか持たないはずですが、それでもCP-03Rよりは明るいはず。重量はそこそこありますが、電池ボックスが後頭部に付いているのでヘルメットに取り付けた時の前後バランスは良さそう。ライト側に電池が内蔵されていると、ヘルメットの前側を下げる方向に力が働くので、首が疲れやすくなります。全体の重量が重くても、前後に重量が分割されていることが大事。

届きました。セール価格で5732円でした。豪華な箱でびっくり。
GENTOS「GH-201RG」

GENTOS「GH-201RG」のファーストインプレッションです。
用途は、自転車ヘルメットに取り付けての走行。常時付けているわけではなく、普段はサドルバッグに入れておき、必要な時だけヘルメットに取り付ける想定です。
パッケージ

キューブ型の箱に入っています。一面にはANSI FL 1のアイコン入りのスペックシートが貼られています。

箱を開けるとこんな感じ。いろいろ入っています。中身は以下。

- ライト本体(専用リチウムイオンバッテリー含)
- USB Type-Cケーブル(50cm)
- 専用ACアダプター(5V/1A)
- ヘルメットホルダー×4個
自転車用ヘルメットではヘルメットホルダーは使えません。そのままライト本体をバンドで取り付けます。
重量

ライト本体+バッテリー+ヘッドバンドで184gでした。

自転車用ヘルメットであれば頭頂部を通るヘッドバンドは不要なので、それを外すと10g軽量化出来ます。
各部詳細

レンズはこんな感じ。レンズの上のボタンを押すことで点灯/モード切替です。


この銀色部分をひねることで、スポットビームとワイドビームを切り替えられます。

バンド裏。なんと滑り止めが付いています。少なくとも2017年頃に買った同社のライトのバンドには付いていなかったはず。調べてみると、2020年頃から徐々にこの「滑り止め付きヘッドバンド」が導入されたようです。


バッテリーボックスにはテールライトが付いています。「ライトが左に偏ってるな?」と思って蓋を開けたら……このような構造になってました。


専用バッテリーと、単3アルカリ電池×4本のどちらでも使用可能になっています。

専用バッテリーは40gで2000mAhと中々の容量。中身はリチウムポリマー。

バッテリーボックスにType-C充電端子が付いています。
ヘルメットへの取り付け
今回はヘルメットに取り付けての使用を想定しているので、取り付けテスト。

かなりガッチリと付きます。ベルト裏に新設された滑り止めの効果がかなり高いですね。走行中の振動でもそうそうスっぽ抜けなそうな頼もしさがあります。
コレがない頃はかなりベルトが滑って、ヘルメットの穴に上手くベルトを沿わせないと取り付けられませんでしたから。良い変化だと思います。

横から見るとこんな感じ。
前後の重量バランスも良く、首の疲れも抑制できそうですね。
点灯モード
点灯モードは以下の通り。
| モード | 明るさ | 点灯時間 |
|---|---|---|
| High | 550lm | 7:00 |
| Mid | 240lm | 18:00 |
| Eco | 50lm | 78:00 |
ただ、2000mAhぽっちのバッテリーで、550lmが7時間も持つわけがありません。効率の良いLEDを使っても2時間がせいぜいのはず。ということは、何らかの細工をして点灯時間を伸ばしていることが推測されます。
配光
前述の通り、レンズ部をひねることによって配光を変更できるフォーカスコントロール機能が付いています。


それぞれ、最大/最小にするとこんな感じ。夜の峠道ではスポット気味で使いたいと思っています。
照度の時間変化
今回は、Midモードで照度測定を実施しました。その結果がこちら。

うーん……。最初の2分間は明るさを保っていますが、そこから15分掛けて最初の20%の明るさまで落ちています。そのまま低空飛行を続け、20時間50分で消灯。公称点灯時間の18時間よりは長く使えますが、ライトとしては微妙な性能であると言わざるを得ません。
仮に240ルーメンで明るさを保つとなると、本製品に積まれている専用バッテリー(2000mAh)だと、4時間半がせいぜい。それを、最初の1/5の明るさに落として保つことで長時間使用を可能にしているわけですね。
そして、これは偶然ではなく、設計された動きだと思います。
ライトの性能表示の世界基準であるANSI FL 1では、「点灯開始から120秒の間で観測された明るさ」を、そのライトの「明るさ」として認定します。つまり、その間だけ明るくしておいて、急激に明るさを落としたとしても、最初の120秒の明るさがスペック値としては採用されるわけです。
また、ANSI FL 1では、点灯時間の定義を「初期の明るさの1/10になるまでの時間」としています。つまり、明るさを20%まで落として維持すれば、その間はずーーーっと点灯時間としてカウントされるわけですね。

うちのサイトでは、徐々に暗くなるライトのことを「ダラ落ち」と呼びますが、ダラ落ちのライトの多くは上のグラフのようなパターンです。今回のGENTOSのグラフのように「点灯から2分は明るさを保ち、その後に15分掛けて20%まで落ちる」というパターンは普通ありません。

GENTOSのサイトには、ANSI FL 1の解説ページもあります。知っていた上で、その中で最も性能が良く見えるような照度変化になるように設計されているということです。
規格に沿った性能表示なので、別に悪いことをやっているわけではないのですが、知らないと「すごい性能だ!」と思ってしまう人もいるでしょう。ライトのスペックを正しく読み解くために、ANSI FL 1についての知識は持っておいたほうが良いと思います。
リチウム充電池による使用
今回は、専用バッテリーではなくリチウム充電池でのテストもしてみました。
18650バッテリーのようなリチウムイオンバッテリーを、単4電池サイズまで小型化・降圧したものです。1.62Wh×4本=6.48Whなので、付属バッテリーの7.6Whよりは少ないのですが、興味本位で試してみました。

結果は……点灯するけど、直後に点滅を始めてしまいました。給電が安定しないのか、それとも相性が悪いのか。残念ながらこのライトでは使えないようです。
まとめ
ハード面では順当に使いやすく進化しています。特に滑り止め付きヘッドバンドは、従来のバンドより格段に安定して取り付けることが可能になっています。
その一方、「閃」の時代からGENTOSがやりがちな「点灯直後から急激に明るさが落ちる」という特性も強化されていました。
Midモードの240lmあれば十分かと思っていましたが、仮に点灯直後が240lmならば、15分後には50lm前後まで低下していることになります。これでは夜の峠は走れません。使うなら、Highモードの550lmになるでしょう。同じように1/5まで明るさが落ちるとすれば110lmですが、まぁ使えなくはないはずです。
とりあえずブルベには投入してみようと思っていますが、現場で使う前から性能に信頼が置けないことが分かってしまいました。
GENTOSのGシリーズは「比類なき耐久性と圧倒的なクオリティ、ジェントスこだわりのライトシリーズ」とされています。そのように名乗るのであれば、そろそろスペックを不必要に「盛る」のは止めにしてほしいですね。
今やGENTOSのヘルメットライトは様々な現場で使われる製品です。明るさが1/5に落ちて不都合な現場だってあるはず。もしかしたら、命に関わることもあるかもしれません。
しっかり信頼できる製品づくりにシフトして行ってほしいですね。
著者情報
年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

