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ようこそ、ESCAPE RX3(2026)
14年乗ったESCAPE RX3(2012)が壊れたので、ESCAPE RX3(2026)をお迎えしました。
迎えるまでの経緯
ESCAPE RX3(2026)を迎えるまでの経緯を書いていきます。
ESCAPE RX3(2012)、破損
14年愛用したESCAPE RX3(2012)ですが、溶接部分にクラックが生じて寿命を迎えました。

詳しい経緯はこちらの記事にまとめています。
次期クロスバイクの絶対条件
壊れたESCAPE RX3は日常の足として使っている自転車。無いと困ります。次なるクロスバイクを組まねばなりません。

次のクロスバイクの絶対条件として考えていたのが「リムブレーキである」ということ。ディスクブレーキ化の波はクロスバイクにも押し寄せてきてはいますが、未だに「リヤエンド幅135mmのクイックリリース」という規格を採用しているものがほとんど。
クイックリリースのディスクブレーキは、ディスクローター位置を再現することが難しく、パッドの擦りに悩まされる可能性が高い。だからこそ世のディスクロードは今や「リヤエンド幅142mmのスルーアクスル」に統一されたわけです。スルーアクスルならほぼローター位置が再現できますからね。
しかし、現在「スルーアクスルのクロスバイク」はほぼありません。探してみた所、SPECIALZED「SIRRUS X」の上位モデルと、MARINの一部モデルくらいで、あとは未だにクイックリリース。まぁスルーアクスルってクイックリリースより着脱に時間がかかるので、日常の足であるクロスバイクで敬遠されるのも分かるのですが。
「じゃあクロスバイクにはディスクブレーキよりリムブレーキじゃないの?」ということで、今回もリムブレーキです。次回のクロスバイク乗り換えの時にはもうディスクブレーキしか選択肢がないかもしれませんが。
エンド幅130mmのVブレーキ
リムブレーキであることに加えて、個人的に探す条件としたのは「エンド幅130mmであること」です。エンド幅130mmはロードバイクと同じなので、ロードバイク用のホイールが流用できます。しかし、一般的なクロスバイクの場合、リムブレーキでもエンド幅は135mmであることが多く。おそらくクロスバイクの8-9割はエンド幅が135mmのはず。130mmのクロスバイクはかなりレアなのです。
そこでエンド幅130mmのクロスバイクを調べてみましたが……やっぱり驚くほど少ない。かつてはそれなりの数のブランドがエンド幅130mmのクロスバイクを出していましたが、ディスクブレーキ化が進んだこともあって、今や「エンド幅130mmのリムブレーキ」のクロスバイクを出しているブランドは以下くらいしかありませんでした。
- GIANT
- khoodaabloom
- サイクルベースあさひ
一応、khoodaabloom・あさひ共に実車を見に行ってみましたが、どうにも好みと違う。「何が」とは具体的に言えないんですが、恐らくジオメトリとパイプの太さあたりに違和感があるのだと思います。
結局、一番ベターなのは「ESCAPE RX3をリピートする」という結論になりました。
ESCAPE RX3(2026)、注文
ESCAPE RXも数年前からディスクブレーキがメインとなり、リムブレーキは傍流に追いやられていました。ただ、2026年モデルではリムブレーキがかろうじて残留。ジオメトリや仕様も、14年前から大きく変わって無さそうに見えます。とりあえずはコレを買うことに決定。

悩んだのはカラー。ブラックにしようと思ったんですが、なぜか「マットブラック」。マット塗装って汚れが落ちにくいんですよね。駐輪場などに置くことが想定されるクロスバイクにマット塗装は嫌。やっぱりグロス塗装が良い。
残るカラーは「ネイビー」「ホワイト」「サンセット」。いずれもグロス塗装ですが、どれも微妙に好みと合わない。しかし、他に選択肢もないので、遠目から見ると赤っぽく見えなくもない「サンセット」を選ぶことにしました。

サイクルショップナカハラさんにて7/11に注文。

7/19に納車となりました。ただの載せ替えとは行かず、色々とご苦労を掛けてしまいましたが、しっかり形にしてくださいました。
2027年モデルが発表されるも……
納車を待っていた7/17、突如プレスリリースが出されました。

ESCAPE RX、2027年モデルの発表。まだ納車前なのに私の2026年モデルは片落ちとなってしまいました。
そして、今回は7年ぶりの「フルモデルチェンジ」。なんと、全モデルが油圧ディスクブレーキとなり、ケーブルはステムの下から引き込むセミ内装方式となりました。ムブレーキモデルの展開は2027年からなくなってしまったので、滑り込みセーフだったと言えるかもしれません。
しかし、クロスバイクに油圧ディスク+内装とは……工賃は上がるし、ブレーキパッドを使い切っても気づかずに乗る人が続出しそうですが、大丈夫なんですかね。ロードバイクならある程度気にする人の割合が高いと思いますが、クロスバイクだと少ない気がしています。
GIANT「ESCAPE RX3(2026)」

GIANT「ESCAPE RX3(2026)」のファーストインプレッションです。比較対象は、14年前の同モデル。
カスタム内容
完成車購入ではありますが、ほとんど完成車のパーツは残っていません。ホイールも、変速周りも、フォークさえも完成車とは別物。残っているパーツは、フレームとシートクランプくらいです。
ほとんどのパーツはESCAPE RX(2012)からの載せ替えですが、いくつかそのまま載せ替えれなかったパーツがありました。
フォーク

まずはフォーク。KINESISのPURE CXというモデルですが、このフォークが大のお気に入りでして。ESCAPE RXをリピートしたのも、このフォークを使いたかったからというのがあります。
ただ、載せ替えに当たって1点問題が。フォークの下玉押しのサイズが2012と2026では違っていたのです。1-1/8から1-1/4に変わっていました。
こちらのコンバージョンクラウンを使うことで、何とか問題を回避できました。
ブレーキは、完成車についていたTEKTROからDEOREに変更。
シートポスト
元々、ESCAPE RX(2012)にはTNIのカーボンシートポストが付いていました。こちらを流用するつもりだったのですが……

なんとESCAPE RX(2026)はD型断面の専用シートポスト(D-FUSE)だったのです。
調べてみると2016年モデルからこの仕様に移行していたようですが……クロスバイクに異型断面シートポストって要りますかね? なお、2027年版のESCAPE RXは27.2mmの丸断面シートポストに戻ってました。ずっとそれでいいのに。

付属のアルミシートポストはあまりにもズッシリだったので、別売りの「D-FUSE COMPOSIT」というカーボンシートポストを取り寄せてもらいました。だいぶ軽くなりましたが、15000円とそれなりのお金が飛んでいきました。
フロントディレイラー
シートポストをD型断面にしたことで、多少シートチューブが太くなってしまい、それまで使っていたアルテグラSLのバンド式フロントディレイラーが使えなくなってしまいました。

ということで、いま手に入る貴重な10速に対応するバンド式ディレイラー・TiagraのFD-4700-Bを入れてもらいました。バンド径は34.9mm。
旧版から引き継いだパーツたち

ハンドルはTIOGA、レバーはTiagra、レバーはERGON。ライトはCATEYE「AMPP 500N」。ベルはCATEYE「OH-2400」です。

BBは、シマノのティアグレグレード。ちょっと昔のデュラBBっぽい見た目で好きです。

ディレイラーは105の銀。確か初めてキャノボを達成した時の車体に付いていたディレイラーです。

サドルはFizik「ALIANTE GAMMA」。稀代の名サドルだと思っています。

ペダルはMKS「ALLWAYS」。ベアリングの回転が最高なペダルです。踏み面も大きくて安定感があります。

ホイールはMAVIC「KSYRIUM ELITE」。流石にこれは古いので、適当な手組ホイールをサイクルキューブさんにお願いしようかと考えています。
タイヤはBRIDGESTONE「R1X」。被視認性を高めるために、ダイソーで買ったホイール用のシールを貼っています。
各部詳細
2012→2026で変化した部分を中心に見ていきます。

ESCAPE RX(2012)はワイヤーが完全外装でしたが、ESCAPE RX(2026)はトップチューブ・ダウンチューブの内部を通るようになっています。

この穴はなんだろう?と思ったんですが、調べてみると専用のKSAという規格のスタンドを付けるための穴のようです。今のところスタンドは付けていませんが、必要になったら買うかもしれません。

トップチューブを掴んで持ち上げた時に気づいたんですが、このトップチューブのシートチューブ側、かなり薄くなってますね。扁平になっていると言うか。乗り心地を出すための工夫でしょうか。


夕暮れを表現したこちらのグラデーション部分は綺麗で気に入っています。

バリアスコートを掛けてツルッツルに仕上げました。
重量
フレーム単体重量は未測定。ESCAPE RX3(2026)の公称重量は、10.9kg(Mサイズ/ペダルなし)となっています。

私のESCAPE RX(Mサイズ/ペダルあり)は、8.55kgでした。ライト・ベル・ボトルケージ付きでこの重量なのでなかなか軽く仕上がったと思います。
クロスバイクと言えど、駐輪場で上側のラックに載せるために持ち上げるシーンもあったりします。軽いに越したことはありません。
傷対策
最近使うようになった駐輪場が、高さの違うスタンドを横に並べたタイプなのですが。ここにESCAPE RX(2012)を停めておいたら、トップチューブが謎の傷だらけになってしまいました。
私はこの手の駐輪場で上の段に止めることが多いんですが、そうすると両サイドの下の段にママチャリが来た場合、ブレーキレバーがちょうどトップチューブの位置に来るんですね。トップチューブの傷はそのレバーに擦られた跡というわけです。

使い古しの2012年版はまだしも、これだけ綺麗な新車の塗装に傷を入れたくありません。
そこで、ピストバイクの人たちが良く付けているような「トップチューブカバー」を買ってみることにしました。本記事執筆時点ではまだ届いておりません。

トップチューブカバーが届くまでの暫定対策として、3Mの表面保護テープも貼りました。
実走

さて、肝心の走行感ですが……2012年版と2026年版でほとんど差を感じません。
パーツはほとんどそのまま移植しましたし、(トップチューブが10mmだけ伸びていることを除いて)フレームのジオメトリも変わっていません。ポジションも、サイクルショップナカハラさんが完璧に再現してくれています。
変わったところと言えば、シートポストがD型断面になったくらい。GIANTによれば以下のような効果があるらしいです。
後端が直線的な「D」型断面形状のシートポスト。縦方向にはしなり易く、相対的に横方向の剛性感が高まるため、快適かつ素直な乗り味を実現します。
これによって、「少し乗り心地は良くなったかな……?」と言った所。ブラインドテストなら分からないと思います。
2012年版の晩年はクラックによって力が逃げていたはずですが、それが無くなったのでダイレクト感が戻ってきた印象はあります。
価格
完成車定価は86900円(税込)。しかし、色々とカスタムした結果、お会計は125000円でした。
クロスバイクに掛ける金額としては高すぎかもしれませんが、使用頻度の高い車体なので仕方ありません。
まとめ
ESCAPE RX(2026)を迎えた報告でした。

乗り味的には14年分の進化は感じられませんでしたが、元々の乗り味が気に入っていたからこそリピートしたので問題はありません。クロスバイクとは思えない鋭い加速と巡航性能。やはりESCAPE RXは最高のクロスバイクフレームだと思います。
14年とは言いませんので、10年くらいは乗れると良いなーと思っています。
著者情報
年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。







