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【レビュー】GEERTOP「グランドシート(70 x 210cm)」
評価:4.5
GEERTOPのテント用グランドシート。要は超軽量で防水なブルーシートです。
購入動機
2023年のPBP用に購入しました。
PBPにおける「芝生の上での仮眠」
PBPでは各チェックポイントに仮眠所が用意されます。

しかし、満床で並ぶことになったり、仮眠所が数百m離れていることもあります。
そういった場合、「チェックポイント内の芝生で仮眠する」ようなケースが起こり得ます。

ただ、フランスでは早朝に霧が出ることが多く、その影響で芝生が濡れていることは多いもの。また、通り雨が降った直後という可能性もあります。
すべて仮眠所かホテルで眠れるのが理想ですが、そうもいかないのがPBP。1回くらいは地べたに横になるようなシチュエーションが訪れるはず。それに備えて準備が必要です。
2019年大会後に購入したグランドシート
今回レビューするGEERTOPのグランドシートは、2019年大会後に「っきぃ」さんが「これがあると芝生が濡れていてもお構いなしに眠れる」と紹介していたのを見て購入したものです。
6.今回一番重宝しかのが、https://t.co/mo49WPY2z8
— っきい@RM710岡山1300 (@124East) August 21, 2019
の70cm幅。雨後の濡れた茂みでも寝られる。
7.バゲット挿して走るの本当に便利。必要な時に直ぐ補給できる。チーズやパシュートの追加も楽しい。
8.バゲットは女性、コーヒーは男性。ユヌ バゲット、アン カフェで生きていける。
重量はわずか100g。輪行袋よりも小さくなるようだったので、サドルバッグに入れて持ち運ぶことにしました。
製品概要
実測重量は106g(70 x 210cmタイプ)。
生地は「20D片面シリコンコーティング360Tナイロン生地」とされています。耐水圧は8000mm。
サイズのバリエーションは以下の通り。
- 70 x 210cm (106g)
- 90 x 210cm (145g)
- 140 x 210cm (190g)
- 180 x 210cm (290g)
- 260 x 210cm (380g)
使用感

70 x 210cmサイズを購入。2023年のPBPの道中で2回ほど使用しました。
本来のこの製品の目的
本来、この製品はテントの下に敷いてグラウンドシートとして使用するためのものです。四隅にはフックが付いていて、ここにペグを刺して使用します。
防水加工されているため、「臨時の雨よけとしても使用できる」と書いてあります。
生地

「20D片面シリコンコーティング360Tナイロン生地」と書かれています。
多分ですが、最近出回っている超軽量な輪行袋の生地とほぼ同じものだと思われます。輪行袋の生地はそれほど念入りに防水されていないはずですが、本製品の裏側(地面と接する側)はシリコンコーティングされています。
「じゃあ輪行袋を持ち歩けばいいじゃん」となりそうですが、輪行袋では横が足りても縦の高さが足りません。輪行袋の縦のサイズって100cmくらいですからね。寝転がると太ももから下がカバーできません。
非常に薄いので、石が多い場所などで使うのは避けたほうが良さそうです。土か芝生の上で使うのがベターでしょう。
サイズ
今回は、ラインナップ中もっとも小さい、70cm×210cmのモデルを購入しました。
一番小さいと言っても、シングルベットと同じくらいのサイズがあります。大人一人が寝転がるには十分です。

なかなかの大きさがあって広げて撮影は出来ないので、半分に折った状態で撮影。

表側には「Experience the Journey!」というメッセージが印刷されています。
重量

実測で106gと大変軽量です。最軽量の輪行袋の袋だけと比べたら良い勝負のはず。
携行性
収納袋が付属しますが、そちらがいささか大きいので、私は使っていません。中身の袋だけを折りたたんで、輪ゴムで縛ってサドルバッグに放り込んでいました。

オーストリッチの最軽量輪行袋、「ウルトラSL100」と比べても半分程度の体積になるので、サドルバッグの隅にいれるには十分な小ささでした。
現場での使用

PBPでは、折り返し地点のブレストのPC内で本製品を使用しました。
2023年大会はブレストのPCまでの制限時間がかなり厳しく設定されていましたが、なんとか制限時間53分前に到着。復路の制限時間は大幅に緩和されるため、妻とともにここで昼寝することにしました。

PC(夏休みの高校)内の校舎脇の芝生は少ししっとりとしていたので、本製品を敷いてから寝転がりました。
この年のPBPは非常に暑かったわけですが、まだ涼しい時間帯だったこともあり、30分ほど非常に気持ちよく眠ることが出来ました。
一方、隣で何も敷かずに寝ていた妻は「背中をアリに噛まれた」とのこと……。案外、野外に虫は少ないPBP時期のフランスですが、多少は虫がいるようです。私は芝生が濡れているのが嫌で敷いたわけですが、多少の虫除け効果もあったようでした。
まとめ
軽量・薄手で持ち運びがしやすく、寝転がるには最低限の面積を持ったグラウンドシート。
地面が多少濡れていても使えますし、虫刺されを多少ながら防ぐ効果もあります。
この手のUL(ウルトラライト)用品はかなり高いことが多いんですが、2400円ほどと安いのも良いですね。ビニールシートと比べれば高いですが、機能性を考えると納得の価格。
またPBPに行く機会があれば、またこれをサドルバッグに潜ませておこうと思っています。
評価
対象モデル: GEERTOP「グランドシート(70 x 210cm)」
年式: 2023年
定価: 2399円
購入価格: 2399円
公称重量: 106g
実測重量: 106g
価格への満足度
この手のUL製品としてはかなり安い。
総合評価
必要最低限の機能だが、今回のような用途だと十分。
著者情報
年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。