PBP2019: エピローグ

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帰りの飛行機では輪行箱がロストバゲージに見舞われた。

幸いにも荷物の所在は分かっていたようで、後日自宅に輪行箱が届けられたが、箱は大きな衝撃を受けており、チェーンリングとレバーが破損していた。もう二度とアエロフロートを使うことはないだろう。

# 後日、破損は旅行保険で補填されました。

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総括すれば、今回もPBPは最高だった。

沿道の盛り上がり、遠く地平線まで続くテールランプの列、各PCでの参加者同士の交流。これらは他のブルベでは決して体験出来ないもの。ランドヌールたる喜びを感じられる4年に一度の祭典に参加できて本当に良かったと思う。

一方で、課題も残った。夫婦2人での時間内完走が目標であったが、結果は時間外完走。互いに無事にゴールするという最低限の目標は果たしたが、やはりブルベである以上は認定を取得したいという思いは夫婦ともに共通だった。もう既に私達の目線は「次」に移っている。

今回、BRESTで撤退せずに、最後まで走りきるという選択をしたが、これは非常に良かったと思っている。2015年の私はラスト200kmに時間の余裕があったために気づかなかったが、多くの参加者はラスト200kmで大変困難な瞬間を迎えることになる。これは、PBPが夕方スタートであることに起因するものだと思われる。朝スタートの1200kmブルベに比べて、越えるべき夜が1回分多い。これがラスト200kmの難易度を大幅に上げるのだ。

そのラスト200kmを体感し、苦しさを知れたことは大きい。苦しさを知れば、適切な対策を立てることが出来る。もう同じ轍は踏まない。ちなみに、2015年PBPを時間外完走した人で、2019年PBPに参加した人の大半は時間内の完走を果たしている。

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次回、チャレンジする際には以下を意識して臨みたい。

 ・山岳ブルベにも出ておく
  → 平地ブルベに出ていただけではPBPの完走は覚束ない。
    前年~当年は、中級(200kmで獲得標高3000m前後)の中級山岳ブルベに積極的に参加する。

 ・集団走行に慣れておく
  → PBPではトレインに乗れるか否かでPC間の平均速度が大きく変わる。
    エンデューロレース等に参加し、集団走行の勘所を掴んでおく。

 ・PCの情報を頭に入れておく
  → 分かってはいたが、PCは本当に時間泥棒である。
    どこに何があるかを頭に入れておかないと、あっという間に時間が過ぎる。
    仮眠所の優劣も含めて、情報を整理して頭に入れる。

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次回が2023年か、そのまた先かは分からない。ただ、次に私達がPBPに参加する際には、「認定」の結果を必ず持ち帰るつもりだ。

最後に、走行前・走行中に応援を頂いた全ての皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。次回もまた2人で走りますので、その際は変わらぬ応援を宜しくお願いいたします。

(終わり)

【走行データ】
 通算距離: 1221km (PC内走行距離も含む)
 走行時間: 92時間58分
 平均時速: 13.1km/h (グロス)
       17.0km/h (ネット)
 平均心拍: 106bpm
 獲得標高: 12212m

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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