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Route Werks「The Handlebar Bag」購入
ルートワークスの「The Handlebar Bag」を購入。廃業の知らせを聞いて保護に走りました。
購入まで
まずは購入までの流れを書いていきます。
重すぎた初対面
元々、Kickstarterで2021年頃から話だけは見かけて気になっていたルートワークスのバッグ。初めて実物を見たのは、2023年8月のことでした。
サイクルキューブの試乗車にルートワークスのフロントバッグが付いていたので見せてもらった。
— ばる (@barubaru24) August 3, 2023
サイズ感、使用感ともに良いのだけど、重さを測ってみると660gとズシーンと来る重さであった……どこがそんなに重いんだろう?
その前の月のサイクルスポーツ紙でも取り上げられ、「どんなもんだろう?」と思っていた所、サイクルキューブさんに入荷。そこで現物を触らせてもらったのですが……いかんせん重い。バッグとマウントで約700g。

ずっと愛用しているモンベルのフロントバッグは100g台。それに比べると500g以上重いということになります。
ルートワークスは機能的には完璧に近い出来ではありましたが、さすがに700gをハンドルに付けるのには躊躇しました。ハンドルにこれだけの重量物を付けると、どうしてもハンドリングが悪化します。特にダンシングでは左右の振りが重くなる。しかも700gはあくまで「入れ物」の重量であり、実際にはそこに数百gの荷物が入ってきます。ハンドルに1kgクラスのものが付けるのはちょっと避けたい。
買おうかどうかをしばらく迷いましたが、結局買わずじまいでした。
そっくりなバッグの出現
それから4ヶ月後の2023年12月。ある事件が起こりました。
Route Werksそっくりのバッグが某ブランドから発売されたのです。元々そういう芸風のブランドではありましたが、さすがにこの時は露骨すぎて驚きました。

Route Werksの日本代理店であるインターテックのブランドサイトには、上記の注意書きが書かれるようになりましたが、どうやら販売の差し止めのようなことは行われずじまい。更に別のブランドからも似たようなバッグの発売が続きましたが、こちらも特に差し止めのようなことはなく。
「あの特徴的なバッグ構造について特許などは取っていなかったのか?」と思って検索してみると、クイックリリースのマウントシステムに関しては特許が取得されていました。ただ、あの硬質のフタや、そこにサイクルコンピュータマウントを取り付けるといった仕組みに対しての特許は見当たりませんでした。
Route Werks廃業の発表
2026年9月。こんな情報が飛び込んできました。

ルートワークス廃業のお知らせ。明確な理由は書かれていませんが、色々あったのでしょう。非常に残念です。
実はこの情報が飛び込んでくる3日前から偶然にもルートワークスについて調べていました。とある理由があって、このバッグが欲しくなりまして。ヨドバシドットコムのカートにはRoute Werksのバッグが入った状態になっていました。
もう増産はされないでしょうから、在庫は市場にあるだけ。この機会を逃すと手に入らないはず。正直、重量の面では私のニーズとは折り合わなかったルートワークスですが、歴史に残る優れたデザインの製品であることは間違いありません。
「一つ所有しておきたい」ということで、購入を決めました。
Route Werks「The Handlebar Bag」

ルートワークス「The Handlebar Bag」のファーストインプレッションです。
主な用途はブルベ等のロングライドを想定。比較対象は、mont-bell「サイクルフロントバッグ」です。
パッケージ

今回はヨドバシで購入したのですが、特に化粧箱などは無し。バッグがそのまま大きなジップロック的なものに入って届きました。かつては豪華な化粧箱が付いていたようですが、簡素化の時代の流れですかね。


フタを開けると付属品が。ハンドル取り付けマウントと、サイコン用のBar fly Adapter、恐らく予備のゴムバンドが入っています。
重量


バッグ本体は595g、マウントは74g。計669gでした。公称684gなので、少し軽い個体が来たことになります。それでもかなりの重量級であることには変わりませんが。
取付準備
まずはバッグを使う前の準備をしていきます。
ハンドル用マウントの取付


特許も取得しているマウントシステム。この右のパーツをハンドルに取り付けます。

取り付けるハンドルは、3Tのカーボンハンドル。ルートワークスはカーボンハンドルは非推奨としていますが、禁止ではありません。この3TのハンドルはクリップオンのDHバーを付けるために積層が強化されているタイプのハンドルなので大丈夫だろうと判断して取り付けを行いました。

取付時のイメージはこんな感じ。
サイコンマウントの取付

ルートワークスのロゴが入った部分を外して専用のパーツを付けることで、サイクルコンピューターをフタに直接マウントすることが出来ます。
私も購入時は良く分かっていなかったのですが、サイコンマウントの取付には実は2種類の方法があるようでした。Garmin互換のサイコンを取り付ける場合の2種類の手順を以下に示します。
- Bar Fly方式
赤いBar Fly Adaptorの上に、Garmin用Tech Mountを取り付ける。 - K-Edge方式
青いK-Edge Style Plateの上に、K-EDGE Garmin用インサートを取り付ける。
当初は、「Bar Fly方式」を採用しようと考えていました。赤いBar fly Adapterはバッグに付属してくるので、Garmin用Tech Mountだけを買えばいいからです。
ただ、このGarmin用Tech Mountがどこにも売ってない。恐らく、廃業ということで確保に走った人が多かったのでしょう。再入荷も未定ばかりでどうしようかと思っていたら、「K-Edge方式」もあるということに気づきました。
こちらは2つのパーツを確保する必要がありますが、どちらも在庫あり。しかも、こちらの方がバッグのフタに対してサイコンを低く設置出来るとのこと。低いほうが異音も出にくいのではないかと思い、こちらの方式で行くことにしました。


フタの裏面からルートワークスロゴの入ったパーツを外します。


そこに、K-Edge用アダプタを取り付けて、更にGarmin用インサートを取り付ければ完成です。

サイコンが直接フタの上にマウントできるようになりました。ガタもなく快適です。
ライト用スタブの取り付け
ルートワークスのバッグには、ライトマウントも取り付けることが可能です。

そのために必要なのがこの「スタブ」というもの。こちらをバッグの左右に1つずつ取付可能になっています。

実際に取り付けてライトをマウントするとこんな感じ。スタブは2個購入しましたが、バッグの向かって左側にスタブを取り付けてみました。

最終的にこんな感じになりました。バッグのフタが台形なので、ハンドルとの距離が適度に空くのが良いですね。上ハンドルを持っても、指とバッグが干渉しません。
実走

さて実走です。これだけの重量物をハンドルにつけて走ったことがないので緊張の瞬間ではありました。
ライトスタブがズレる
とりあえず取り付けて家の周りを走ってみたのですが……すぐにライトスタブのネジがズレてしまいます。3mmの六角なのでそこまでトルクを掛けられないんですよね。
仕方なく、一度家に帰ってトルクレンチで5Nmの指定で締めてみたところ、ネジ頭が舐めてしまいました。トルク不足だと緩むし、トルクを掛けると舐める。ちょっとここは作りが甘いですね。
今回はライトスタブを2個購入したので、もう1つネジがあります。もう1つのスタブの箱を開けてネジを見ると……おや、頭の形状が違う。こちらはT25のトルクス。恐らく私と同じようにネジ頭が舐めた人が続出したと見えて、途中で改良が入ったんでしょう。古い3mm六角が手元に来たのは不運でしたが。
T25のネジはしっかりとトルクを掛けられ、ネジが緩むことはなくなりました。
左右の振りが重い
ライトスタブが緩まなくなって、ようやくバッグそのもののテスト開始。
これといったガタもなく、しっかりしています。ただ、やっぱり約700gは重い。特にダンシングでハンドルを左右に振った際にものすごく重く、ブレーキを掛けた時に思ったよりも前に行ってしまう感触がありました。

ただ、その振りの重さに左右差を感じたので、「もしかしてこのライトスタブを片方だけに付けたことが原因では?」と思い当たりました。ライトとスタブで合計重量は200gほど。それがハンドルの回転中心から遠い位置に付いているので、バランスが崩れてもおかしくありません。
この日の帰宅後にライトスタブを外し、ハンドルにライトを取り付け直しました。
やはり犯人はライトスタブ

翌日。走り出してみると、前日に感じた振りの重さの左右差は消失。やはりライトスタブに片側だけ取り付けたライトが犯人だったようです。どうせライトスタブを付けるなら、両側に取り付けたほうがバランスが取れて良さそうです。そうなると、左右のライトを加えて「1kgのバッグ」が出来上がってしまうので私はやりませんが。

ということでハンドルにライトを移設したのですが。これは1つ問題があります。

バッグのフタを開けようとすると、ライトと当たってしまうのでした。なので、写真のようにライトの角度を開けるたびに少し変えないとなりません。

この日のライドは「ツールド府中」。完走特典のポイントで色々お菓子を買い、バッグに入れて持ち帰りました。こういうライドには良いですね。
バッグ内容量は思ったほど多くはありませんが、フタの裏のポーチや、フタの上やバッグの下のバンジーコードに荷物をくくりつけられるので、実質の容量はかなり稼げそう。

補足情報ですが、日本の代理店サイトで書かれている「音鳴りしないためのラバーバンパー」ですが、購入時点ですでに施されていました。代理店の方がやってくれたんでしょうか?
まとめ
ルートワークス「ハンドルバーバッグ」のファーストインプレッションでした。

買ってみて思ったのは、「作りが非常に良い」ということ。バリらしいバリもなく、細部まで考え抜かれた構造。相当の情熱を持って作られたことは伺えます。
そんなマスターピースと呼ぶべき逸品が数年で廃業に追い込まれてしまったのは悲しい限りです。
使い勝手が良いバッグではあるのですが、正直やっぱり重かった。ライトスタブを外したことで左右のバランスは取れましたが、それでも約700gのバッグがハンドル前方にあると挙動の影響が大きく感じられました。
結局100kmほどの使用で外しましたが、1日100km程度の輪行ツーリングでは良い相棒となってくれそうなので大事に持っておこうと思っています。
著者情報
年齢: 42歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。



