落合佑介さん RAAM再挑戦へのご支援のお願い

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2026年6月16日、RAAM(自転車によるアメリカ大陸横断レース)が始まります。その大会に、日本から落合佑介さんが再挑戦します。

本記事では、その挑戦を私が支援した理由と、支援をお願いしたい理由を書きます。

目次

はじめに

冒頭に書いた通り、今年のRAAMに落合さんが再挑戦します。

RAAMは、自転車によるアメリカ大陸横断レース。総距離4925km、獲得標高53000mを、制限時間12日以内に駆け抜けるシングルステージの「レース」です。ブルベではなく、順位が付きます。

2023年、1度目の挑戦

落合さん擁するRandonneur Plus Projectチームは、2023年にもこのRAAMに挑戦。総合3位入賞を目標に掲げて、アメリカ西海岸をスタートしました。

9日目までは表彰台を狙える位置で走っていたものの、サポートカーが前方不注意のトラックに突っ込まれるという事故が発生。サポートカー1台が廃車となり、15時間のタイムロスを強いられた落合さんでしたが、なんとかレースに復帰して完走。タイムは11日0時間44分。順位は総合8位、Under50歳カテゴリでは4位。目標としていた総合3位以内の表彰台を逃す結果となりました。

2026年、再挑戦

1度目の挑戦から3年。入念なトレーニングと作戦の見直しを以て、落合さんは再びRAAMに挑戦します。

そして現在、挑戦に伴うクラウドファンディングが実施されています。締め切りは2026年6月28日。RAAM2026の閉幕日です。

私も少額ですが、この挑戦を支援させて頂きました。

本記事では、その支援理由と、「RAAMという挑戦の凄まじさ」について書いていこうと思います。

RAAM挑戦への支援理由

ここからは、RAAMの凄まじさと、私が支援した理由について書いていきます。

RAAMは「すごいブルベ」ではない

RAAMを「すごい長い距離のブルベ」とイメージしている方もいらっしゃるかもしれません。ただ、それは違います。例えばブルベの最高峰であるPBPと比較してみましょう。

RAAMPBP
距離5000km1200km
制限時間288時間90時間
順位付く付かない
サポートカークルー・車両が
常に帯同
PCのみ
サポート可

距離は約5000km。制限時間は12日間。完走するだけでも1日あたり400km以上走る必要があります。しかもステージ制ではなく、スタートしたらゴールまで時計は止まりません。

あのツール・ド・フランスですら、20日間で3500km。そう考えると、RAAMの異様さがご理解頂けると思います。

RAAMではサポート車両とクルーを伴って進むこと自体がレースの前提になっており、サポートチームの規模と練度も大きく結果に寄与します。ライダー自身の脚力はもちろん必要ですが、それだけでは成立しません。「走る能力」だけでなく、「走り続けられる状態をチームで作り続ける能力」を競うレースです。

500km/日を継続できる「異能」

前述の通り、完走するだけでも400km/日が必要とされるRAAM。しかし、表彰台や上位争いを狙うなら、10日前後、あるいはそれを切るタイムが求められ、その場合のペースは500km以上/日です。

「自転車で日に500kmを走る」ことは、私にも出来ます。東京大阪キャノンボールが大体それくらい(約520km/日)ですからね。しかし、それは「1日で終わる」場合の話。2日連続で続けることは難しいです。RAAMで入賞を狙うとなると、それを10日連続で行う必要があります。24時間体制のサポートが付くとは言え、尋常ではないハードルの高さであることがお分かりになると思います。

「ロングライドが得意な人」であっても、連続で複数日のライドとなれば日が進むにつれてペースは落ちます。初日は400km走れたとしても、翌日は350km、その翌日は300km……といった具合に、進める距離は減っていくことが普通です。

しかし、落合さんの場合は異なります。彼は500km/日を安定して刻める能力があります。

2021年、RAAM2023の前哨戦として臨んだ日本縦断ギネスチャレンジで、落合さんは「2587kmを136時間30分」で走り抜きました。北海道で体調を崩すトラブルはあったものの、それでも455km/日のペースでフィニッシュしています。2023年のRAAMでも、事故が起こる前日の8日目までで約4000kmを刻んでおり、500km/日のペースで走れていました。

ロングライドでは、ある距離を超えると、強さの種類が変わります。1日だけ速い人、2日間なら強い人、4日間ならまとめられる人。しかし、1週間以上に渡って500km/日という距離を積み上げられる人は、かなり限られます。

皮膚保護クリーム「プロテクトJ1」の効果を力説する落合さん

必要なのは、脚力だけではありません。胃腸が壊れにくいこと、眠気に潰されにくいこと、痛みによる出力低下が少ないこと、疲労が蓄積してもフォームや判断が大きく崩れないこと。そして何より、疲労を溜めない、回復が早い、あるいは疲労が出力に反映されにくい身体であることが必要です。

これは、ロングライドにおけるひとつの才能だと思います。あるいは「異能」と呼んでも良いかもしれません。

そんな異能を持つライダーが、3年前の反省を引っ提げて全力で臨むのが今回のRAAMです。ワクワクするなという方が無理な話でしょう。

2026年の挑戦に向けての修正内容

2023年大会、落合さん擁するRandonneur Plus Projectチームは、事故の影響もあって目標に届きませんでした。

しかし、「事故がなければ表彰台だった」という単純な話ではないようです。実際、クラファンページの説明でも「あの事故がなければ」という後悔ではなく、「たとえ事故がなくても表彰台は遠かったはずだ」と書かれています。

こうした2023年の大会で得た経験を糧に、落合さんとサポートクルーは2026年に向けた「作戦変更」と「強化」を行ってきました

落合さんの強化ポイント

2023年大会、落合さんは全区間でロードバイクを使用しました。しかし、実際に走ってみると中盤の平坦区間でライバルたちに差を詰められることがあった様子。この平坦区間でのアドバンテージを稼ぐため、空気抵抗の少ないTTバイクの導入を決定。TTバイクは特殊なポジションを取るため慣れは必要ですが、3年の間にすっかり慣れたようです。

また、毎日の通勤ライドで70~80km(獲得標高1900m)をこなし、年間走行距離は30000kmに達する程に鍛錬を積んだとのこと。元々強い落合さんが更に修行を積んで強くなったわけです。

サポートクルーの強化ポイント

落合さんの走りを24時間体制でサポートするクルーも強化を実施。

2023年大会は総勢10名体制でしたが、2026年は11名体制として1名の増員。クルー1人あたりの負荷を減らし、サポートの品質を上げる目的だそうです。

また、専門性の高いクルーも加わっているようで、管理栄養士・プロメカニックが帯同。

そして何と言っても凄いのは、RAAMをかつて3回完走した経験を持つ先駆者・櫻井要氏がクルーに加わることでしょう。更に、櫻井氏は現在、名古屋で整体院を経営。プロマッサージャーとしてもチームを支えてくれるようです。メンタルとフィジカルの両面からのカバー。心強いですね。

なぜクラファンが必要なのか

今回のRAAMに掛かる総額は800万円であると、クラファンページには書かれています。

正直、800万円という金額だけを見ると大きく見えます。しかし、11名のクルーが約20日間アメリカ(物価が高い!)で活動し、サポートカー2台とキャンピングカー1台を使って24時間体制で約5,000kmのレースを支えると考えると、むしろ現実的な数字に見えてきます。

この800万円のうち、500万は落合さんとクルー自身、そしてスポンサーからの寄付で捻出。残り300万円をクラウドファンディングで調達しようとしています。

少額でも支援になる

支援というと大げさに聞こえますが、今回のクラファンは1500円から参加できます。もちろん高額支援ができれば大きな力になりますが、少額の支援者が増えることにも意味があります。

RAAMのようなレースでは、金額だけでなく「応援されている」という事実そのものが、ライダーとクルーの力になるはずです。

レース期間中の実況

2023年大会のトラッキングの様子(ゴール直前)

RAAMのレース期間中は、公式サイトにてトラッキングが公開されるはずです。

また、Randonneur Plus ProjectのYoutubeチャンネルにて、毎日21時(日本時間)から1時間の配信を予定しているようです。こちらも要チェックですね。

まとめ

私は、落合さんのRAAM再挑戦を支援しました。

2026年4月の壮行会で挑戦について説明する落合さん

理由は単純で、この挑戦には「日本のランドヌールが、世界の舞台でどこまで戦えるのか」を見たいと思ったからです。「日本のブルベ魂」と言いますか、そういったものをアメリカの地で存分に示して頂きたい。落合さんと、熟練のサポートクルーにはその実力が十分にあります。

RAAMは、ライダー一人の気合と根性でどうにかなるレースではありません。だからこそ、支援者もまたチームの一部になれるレースであるとも言えます。

興味のある方は、ぜひプロジェクトページを読んでみてください。その上で、落合さんに夢を託したい方は是非ご支援をお願いします。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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