Karmor「フィアンツァ」購入

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韓国のヘルメットブランド「Karmor(カーマー)」のミドルグレード製品「Fianza(フィアンツァ)」を購入しました。

目次

購入まで

まずは購入までの流れを書いていきます。

第一次上陸から気になっていたブランド

韓国ブランドであるKarmorが日本に上陸したのは2015年のことでした。

韓国ブランドということで、製品は基本的にアジアンフィット。カラーも豊富で値段も安く、一時期はワイズロードの売り場のかなりの面積をKarmorが占めていた時期もあったと思います。

この頃、私もASMAというヘルメットを試着。見た目も好みで、フィット感も良好、値段も安い。購入にかなり傾いたのですが、一点だけ気になったことがあって購入には至りませんでした。

気になったのは「側頭部の薄さ」。Karmorのヘルメットは横方向への張り出しがかなり抑えられていて、有り体な言い方をすれば「キノコ頭にならない」シルエットを実現していました。インナーシェルの発泡フォーム(発泡スチロール的な部分)を強化することで薄くても強度的には問題ないことは明言されていましたが……問題は物理的に薄いことです。厚みが薄いと横方向に倒れた時にヘルメットよりも耳や頬が先に接地することになります。

もう10年以上も前のことですが、雨の日にブラケットを握る手が滑り、横方向に落車したことがある私としては側頭部の薄さが許容出来ず、購入に至らなかったわけです。

2019年頃に日本撤退

一時期はかなり見かけたKarmorのヘルメット。しかし、2019年頃から徐々にその姿を見かけなくなります。

理由は、シマノがKarmorの代理店をやめてしまったこと。代わりに、シマノはLAZERを推し始めました。

シマノの欧州法人は2016年にLAZERを買収し、2019年ごろから本格的に日本国内での展開を開始。それと同時にKarmorの影は薄くなっていきました。

最終的にはミズタニ自転車がKarmorの代理店となったようですが、すぐに撤退してしまった様子。間もなくショップではKarmorのヘルメットの姿を見かけなくなりました。

第二次上陸へ

2024年、コロナ明けで久々に参加した台北ショーでKarmorのブースを見かけました。

以前はちょっと野暮ったい形状だったのに、ずいぶん垢抜けた感が。そしてメタリックなカラーリングが目を引きました。ブランドとしての継続はここで確認出来ました。

驚いたのは、側頭部にボリュームを持たせる構造に変化していたことです。PORONという衝撃吸収素材を仕込んだ「SHOCK PROTECTION」ゾーンを設けることで、横向きに転倒した時のダメージを減らす工夫をしたとのことでした。見た目よりも安全性を取るようになったのを見て、一皮むけた印象を持ちました。

それから約1ヶ月後、今度はサイクルモード東京に出展しているKarmorブースを発見。代理店が付いたのかな?と思ったんですが、韓国人と思われるブーススタッフに話を聞いてみると「代理店を探すために出展した」とのことでした。

プレゼンが実を結んだのか、サイクルモードから半年後の2024年9月にはコーダブルームブランド擁するホダカが代理店となることが発表されます。

2024年10月、お台場で開かれたイベントでは、ホダカのブースにKarmorヘルメットの姿がありました。ようやく第二次上陸を果たしたわけです。

横浜サイクルスタイルで一目惚れ

時は流れて2026年6月。毎年、横浜の赤レンガ倉庫で開かれているイベント「横浜サイクルスタイル」に赴きました。

当日はあいにくの雨で参加者もまばら。各ブースを見学していると雨が本降りになり、試乗も中止となってしまいました。

出展していたブースの中にはホダカのブースもあったのですが、そこで見かけたのが今回の記事で取り上げるFianzaのサンセットバイオレットというカラーでした。これまでも何度か台北ショーやサイクルモード等のイベントでKarmorのヘルメットは見ていますが、このカラーのFianzaを見るのは初めて。

マットブラックのベースカラーに、グロスコートのメタリックパープル。普段赤系のヘルメットしか買わない私ですが、現物を見た時に「これは欲しい!」と思わせるだけの魅力がありました。

しかもこの日は在庫特売で15800円とのこと。そのまま買って帰ろうかと思ったのですが、ブースにあったのはS/Mサイズのみ。私にフィットするLサイズのサンセットバイオレットは無かったのです。

家に帰って検索してみると、ホダカが運営する通販サイトにて同価格で販売されているのを発見。しかもこちらはサンセットバイオレットのLサイズがありました。

配送で受け取ろうと思ったら送料が18000円と表示されてしまったので、仕方なく店舗受取に変更。店舗受取はいくつかの店舗が選べましたが、ホダカ直営のコーダブルームショップ稲城での受け取りとしました。

注文から約10日後、コーダブルームショップ稲城からの連絡があり、ヘルメットを受領しました。

Karmor「Fianza(サンセットバイオレット)」

Karmor「Fianza」のファーストインプレッションです。サイズはL、カラーはサンセットバイオレット。

今のところブルベには使う予定はなく、普段のライドに使う想定です。

モデルの位置づけ

ホダカ公式サイトより引用

Karmorでは現在5種類のロード用ヘルメットを展開していますが、Fianzaはミドルグレードに位置します。

トップモデル「Veliant」。本国ではかなりの色数の展開がありますが、日本ではホワイトとブラックの2色のみと少々寂しい。Lサイズの重量は296g。

入門モデル「BREEO」。こちらはレッドカラーがありますが、入門モデルなのでPORONによる側頭部保護は含まれていません。Lサイズの重量は260g。

Karmorのヘルメット、なぜか上位モデルほど重くなります。機能が増えるからなのかもしれませんが。個人的にはヘルメットの重量上限は280gまでなので、Veliantはそもそも対象外。今回のフィアンツァはLサイズで270gと、個人的には割とギリギリの重量でした。

名称の由来

恐らく、スペイン語のFianza(保証)に由来していると思われます。「安全を保証する」みたいな意味ですかね。

重量

実測重量は264g。公称では「270±10g」という表記なので合っています。

KABUTO「FLEX-AIR(実測211g)」あたりと比べると重いですが、Lサイズのヘルメットとしては十分軽量な部類に入ります。

付属品

説明書のみで、他には特に何も付いてきませんでした。

KABUTOのヘルメットだと交換用パッドが数種類付くことが多いので、ちょっとそこは寂しい。

外観

昨今のトレンドである丸みを帯びた形状です。ベースはマットブラックで、差し色としてグロスメタリックパープル。

基本的には紫ですが、見る方向によっては黄金にも見えたりする独特の色合いです。紫寄りの玉虫色とでも言いましょうか。

それにしても素晴らしい光沢。これを少しでも長持ちさせたいと思いまして……

KABUTOのヘルメット用ガラスコーティングを施工しました。

せっかくなので、独特の見た目を動画でお確かめ下さい。

安全基準

JCF規格に適合。また、ヨーロッパのヘルメット規格「CE1078」にも適合と書かれています。

かつて、シェルが薄々だったころと比べると最低限の厚みが確保されています。前頭部はもう少し厚くても良いと思いますが。

ロード用ヘルメットでは「キノコになる」ことを嫌う声が多いですが、ヘルメットはそもそも頭を守るための道具です。前頭部や側頭部に十分な厚みがあることは欠点ではなく、安全用品として必要な構造だと考えています。キノコかどうかを気にする前に、転倒時にどこを守ってくれるのかを見たほうが良いでしょう。

こちらがKarmor独自のSHOCK PROTECTIONシステム。ここだけは外から押すと弾力があり、内部に柔らかい衝撃吸収素材が入っていることが分かります。その素材はPORON。シマノ製グローブの手のひらパッドにも良く使われる素材です。この素材が衝撃を吸収することで側頭部へのダメージを減らす設計となっています。

頭の後方には反射素材も使われていました。

フィット感

4万人以上のアジア人の頭部形状を測定して帽体を作ったということで、私のような典型的な丸頭には素晴らしくフィットします。逆に、縦長の欧米系の骨格には全くフィットしないはずです。

アジャスターはBOAを採用。BOA風ではなく、正規のBOA。調整は小さい幅で行えます。

アジャスターの上下位置は4パターンから選択可能。

あごひもは通常のバックルです。ホダカのサイトでは「マグネットバックル採用」と書いてありますが、それは間違い。私はマグネットバックルが好きじゃないので、こちらのバックルで良かったです。

あごひもの余りを束ねるマジックテープにもKARMORロゴが入るなど、細かいところに意匠が施されています。

実走

早速、週末の100kmライドに投入してみました。

やはりカラーが独特で、陽の光の下では様々な色合いを見せます。

重量は264gと、私が普段使っているヘルメットよりも重め。ただ、前後バランスが良いのか、被ると重さは感じません。

梅雨時の蒸し暑い状態でのライドとなりましたが、空冷性能も良いレベルにあると思います。エアロヘルメットほど穴が少ないわけでもないので。ただ、エアフローパッドを持つFLEX-AIRの方が空冷性能は上ですね。

まとめ

Karmor「フィアンツァ」のファーストインプレッションでした。

ミドルグレード製品ということで、「最上の使い心地!」というほどではありませんが、価格帯から見ると優秀な性能を持っているヘルメットだと感じます。何より、見た目が良い(個人の主観です)。どうせなら、身につけて気分が上がるもののほうが良いですしね。

見た目だけではなく、安全性能についても第一次上陸時よりは明らかに良くなっていると感じます。側頭部のSHOCK PROTECTIONシステムはその証でしょう。実際、Karmorのヘルメットを付けて落車した人の話では、このシステムは効果があったそうです。出来れば私はその効果を実感しないで使い終えたいですが、備えあれば憂いなし。

1点だけ残念なのは、このカラーのフィアンツァを日本代理店のホダカさんが入れてくれなかったことです。サンセットバイオレットも魅力的なカラーですが、レッドがあったら私はもう一つ買う準備があります。是非、ラインナップへの追加を検討して欲しいですね。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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