mont-bell「U.L.リンコウバッグ」ファーストインプレッション

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市販で最軽量級の輪行袋、モンベル「ULリンコウバッグ」のファーストインプレッションです。

目次

購入まで

一昨日まで特に購入するつもりは無かったんですが、必要に迫られて購入しました。

輪行袋を忘れる

5/3は、毎年恒例の「川越~直江津ファストラン」に参加しました。

歴史上、最初に「東京~大阪を24時間以内に走る」を達成した藤田さんが店主を務める「レーシングスポーツフジタ」が30年に渡って開催しているロングライドイベントです。

その名の通り、川越をスタートして直江津にゴールするイベント。私は例年、川崎→川越まで自走して前泊。そして翌日の早朝に直江津に向けてスタートを切ります。

松井田町を抜けて183のカーブを擁する「碓氷峠」を登っている途中に、あることに気づきました。

「あれ、輪行袋を持ってきてない気がする……」

川越直江津ファストランは、藤田さんが運転するサポートカーが帯同します。着替えなどの荷物もそちらに積んでもらうわけですが、その荷物の中に輪行袋を入れた覚えがない。

川越直江津ファストランの翌日は、車で川越まで送って頂けるんですが、ほとんどの参加者は川越近辺の方。皆さん自走で帰ります。しかし、私の家は川崎。それなりの強度で300km近くを走った翌日に、重いリュックを背負って50kmは走りたくないので輪行で帰るのが定番なのですが……そのための輪行袋がないのです

どこなら買えそうか

直江津まで走る道中、「どこで輪行袋を手に入れるか」について考えました。

川越直江津ファストランでは、基本的に国道18号線沿いを走ります。しかし、記憶を辿ってみても、輪行袋をしっかり売っていそうなショップが道沿いにあった覚えがない。

イオンバイクやサイクルベースあさひならあるかもしれませんが、大抵は3-400gクラスの大きな輪行袋しか置いていません。輪行袋を買ったらバックポケットに入れてゴールまで走らなければならないので、出来れば小さな輪行袋が欲しい。でもそれが買えそうなプロショップがない。

そこで思い出したのがこちらの輪行袋の存在でした。

ツイートの内容にあるように「底が抜けている(下側を絞って包む)」点と、「横型輪行袋である」点が気になって購入はしていませんでしたが、150g前後という軽量性で気になっていた製品です。

加えて、モンベルならば「この先で通過する長野市に恐らく存在しているだろう」という推測も立ちました。アウトドアに強いモンベルが、山からほど近い長野市に店を出さないはずがないと思ったからです。

調べてみると、やっぱり長野市にありました。しかも走行予定のルート沿い! 多少はルート変更も覚悟していましたが、その必要はなさそうです。

モンベル 長野店で入手

13時すぎに、青木島ショッピングパーク内にあるモンベルに到着。モール内の店舗にしてはかなり面積が広かったので、レジで自転車コーナーに案内していただきました。

そして無事に目的の「ULリンコウバッグ」を発見。後輪を外さない「ULリンコウバッグ クイックキャリー」もありましたが、こちらはあまりにも占有幅が大きいので私の中では却下。両輪外しタイプを選んで購入しました。

そして「買えたー!」とTwitterにこの写真を挙げた所、なんと800を超える「いいね」を頂きました。特に意識して撮影したわけではないんですが、手と比較してあまりにもコンパクトだったことで「こんなに小さいの!?」と驚いた方が多かったようです。たしかに小さいですね。

9460円と、急遽購入するにしては中々の買い物でした。ただ、前々から気になっていた製品ではあるので、良いタイミングではあったと思います。

mont-bell「U.L.リンコウバッグ」

モンベル「ULリンコウバッグ」のファーストインプレッションです。

川越市駅→武蔵小杉駅(Fライナー)の直通列車で1度使用しました。

内容物

内容物は、袋本体・ショルダーベルト・中締めベルト×3本。

輪行袋の収納袋は、輪行袋本体と一体化していて紛失しないようになっています。

初期状態では、日本語と英語の説明書も付属していますが、これは最初に読めば持ち歩かなくても良いでしょう。

なぜなら袋の内側に、使い方が印刷されているからです。手厚い!

収納袋の裏側にはフックが付いており、ここにベルトを通すとサドル下に固定できそうですね。

重量

公称155g、実測で156gとかなり正確でした。

市販品の両輪外しの輪行袋で軽量な製品(一式で200g未満)を以下に示します。

製品重量
(付属品含む)
方式エンド金具
mont-bell「ULリンコウバッグ」155g横型不要
OSTRICH「ウルトラSL-100」176g縦型必要
R250「超軽量横型輪行袋」195g横型不要
R250「超軽量縦型輪行袋」173g縦型必要
MARUTO「ウルトラ軽い輪行袋 RK-UK」178g縦型&横型不要
Pocket in 「超軽量輪行袋 PI-1」175g横型不要

見て頂いて分かる通り、「一式」の重量で比較した場合は現在の最軽量がモンベル「ULリンコウバッグ」ということになります。UL(ウルトラライト)の名は伊達ではありません。

「バリスティック エアライト」というモンベル自慢の軽量素材を使用。モンベルの折りたたみ傘や、軽量ウインドブレーカーに用いられる素材です。かなり薄いので、破かないように注意が必要。

大きさ

先程の私の手との比較が一番わかり易い気はしますが、念のためOSTRICH「ウルトラSL100」とも並べてみます。どちらも小さいんですが、モンベルのほうが紐の細さすら削っているのでコンパクトさでは一段上を行く印象。

サドルバッグに入れてもあまり場所を取らないで済むのはありがたいです。

使用レポート

川越市駅→武蔵小杉駅のFライナー(東武東上線&副都心線&東横線の直通列車)の区間で輪行をしました。

パッキング

まずはコンビニで軍手を購入。何に使うかと言うと……

スプロケットの養生です。ホイールでフレームをサンドイッチするのが基本的な輪行のパッキング方法であるわけですが、リムブレーキならばこうした養生をしなくてもスプロケットを外側に向ければOK。袋は汚れますが、フレームは傷つきません。しかし、ディスクブレーキの場合は、片方にスプロケット・片方にディスクローターが付いているので、どちらを内側に向けてもフレームを傷つける可能性があります。

なので、「スプロケットを養生して内側に向ける」という方法を私は取ります。そのための養生装置として一番手っ取り早く手に入るのが軍手。コンビニでも200円以内で買えます。

そして、説明書に従って中締めベルトで3点固定。その後、シートステーとヘッドチューブにショルダーベルトを固定します。ベルト類が赤なのがちょっと嬉しい。

そして、上から袋を被せます。この袋は下側が開いているわけですが、その裾部分にドローコードが内蔵されていて、そこを絞ることでパッキング完了となります。下側は巾着のように絞る構造なので、ハンドルやタイヤなどが外に露出しないよう、裾をしっかり絞っておきましょう。

そのドローコードはこの小さなポケットの中から引っ張れるようになっています。

十分に絞ったら、余ったドローコードをポケットに入れて終了。ここは説明書を見ないと意味が分かりませんでした。昔使った「pochitt RB003」という輪行袋も下をドローコードで絞るタイプでしたが、紐を踏んづけそうで怖かったことを思い出しました。そういったことへの対策がこのポケットなわけですね。よく考えられてる。

そして、上の隙間からショルダーベルトを取り出して背負って運ぶことになります。

この手の超軽量輪行袋は割とクセが強いパッキング方法をすることが多いのですが(Pocket-Inが良い例)、ULリンコウバッグは割と王道の方法で使えます。「裾を絞るドローコードがポケットの中にある」という点だけ分かりにくいですが、それ以外は普通の方法です。

パッキングはさほど難しくないですが、生地は10デニールと相当な薄さ。チェーンリングなどで穴を開けないよう、養生が可能な箇所はしておいた方が良いでしょう。

なお、底は抜けているので、脱落しそうな部品(ライトやサイコン、ツール缶など)は、あらかじめ取り外して持ち歩いたほうが良いでしょう。輪行で目的地に着いて、袋の底に外れたパーツが転がっていた経験は私にもあります。このULリンコウバッグでは、そうしたパーツはそのまま紛失することになります。ご注意。

輪行

横型なので、ハンドル・サドル・タイヤで自立可能であり、床に置いても割と安定してます。

ただ、横型であるということは縦型よりも「幅を取る」ことになります。縦型よりも高さは低いですが、電車の中で重要なのは横幅。

幸い、GWの中日の昼間ということもあって都心を通過する電車にしては空いていたので問題は起こりませんでしたが、時期や時間帯が異なる場合には横型輪行袋は使いにくい場面もありそうです。

1時間ほどの乗車で、無事に武蔵小杉駅に到着しました。

まとめ

急遽購入することになったULリンコウバッグでしたが、使ってみると中々良いものでした。

超軽量でコンパクト。それなのに割とパッキング方法は王道。よく出来た製品です。ただ、横型輪行袋ではあるので、縦型に比べるとどうしても幅が大きい点は気になります。「縦型だとギリギリ置けるけど、横型だと置けない」みたいなケースは割と起きがちですし。

ただし、これは「確実に輪行する日」のメイン輪行袋というより、「輪行するか分からない日に保険として持つ」用途で最も輝く製品だと思います。

今後も、「確実に今日は輪行袋する」と決まっている日に関しては、私は縦型のOSTRICH「ウルトラSL100」を使うでしょう。しかし、「今日は輪行することはないと思うけど、念のため輪行袋を持っていこう」という場合、今後はULリンコウバッグを持って出かけることになりそうです。「もしもの時の保険」としてはかなりバランスが良いので。

「大手が作ったにしては攻めたスペックだなぁ」と思っていましたが、そこはさすがモンベル。これだけ軽くしながら、普通に使えるものに仕上がっていました。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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