Castelli「Espresso 2 Glove(AirCore版)」購入

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Castelliの最新冬用グローブ「Espresso 2 Glove」を購入しました。

同じ製品名ながら使用している素材によって2バージョンが存在しており、私が購入したのは2025年発売のAirCore版です。

目次

購入まで

先日、シマノのグローブのレビュー記事を書きました。

シマノのグローブに絶望

10年以上使ってきたシリーズなので何も考えず購入したのですが、恐ろしい劣化ぶりに驚きました。これまでとはまるで別物。10℃近くあっても指先は冷えるし、何より縫い目が内側に飛び出していて指先が擦れて痛い。即座に使用をやめました。

とはいえ、その前に使っていた旧版のシマノグローブはかなりくたびれており、今シーズンの最後まで持つか怪しい。

そんなわけで、次なる冬用グローブ探しの旅に出ることにしました。

次なる冬用グローブ探し

そういえば前の冬の終わりごろにこんなグローブを買っていました。

ミズノとワイズロードがコラボしたグローブです。なかなか良かったのですが、買ってすぐに落としてしまい紛失。

このグローブをまた今回買い直そうとも思ったのですが、自分のレビューを見て重大な欠点を思い出しました。

スマホ操作のために表面部分から裏面に貫通している導電生地があるんですが、これが冷気をかなり伝える素材だったのです。おかげで走行時には人差し指と親指に冷気が伝わってきて、「こりゃダメだ」となったのでした。

他にも色々と冬用グローブを調べてみましたが、ピンと来るものがありません。そんな時、頭に思い浮かんだのは「Castelli」でした。

昨年末に購入した「Perfetto RoS 3」はとても良いものでした。その核たる部分は「AirCore」というPolartecの生地。通気性を確保しつつ防水性も持つ新素材です。このAirCoreを使ったグローブが登場していたことを思い出したのでした。

そのグローブが、今回取り上げる「Espresso 2 Glove」です。Espresso 2 Gloveは元々防風用に「NeoShell」という素材を採用していたのですが、2025年モデルから「AirCore」に素材変更。より通気性と透湿性を高めてきました。

Perfetto RoS 3でAirCoreの快適さを知ってしまったので、その技術がグローブではどのように生かされているのか。気になったので、注文してみることにしました。

国内通販でもEspresso 2 Gloveは売っているのですが、良く見ると「NeoShell」仕様の旧版であることが多いです。今回は、Castelliのオフィシャルサイトから注文しました。ちょうど新年セールで2割引でしたし。

18000円以上買わないと送料無料にならないので、色々ついでに買いました。

Castelli「Espresso 2 Glove(AirCore版)」

Castelli「Espresso 2 Glove(AirCore版)」のファーストインプレッションです。

想定している利用シーンは、真冬のロングライド・ブルベ。比較対象は、SHIMANO「Infinium Insulated Glove」です。

搭載技術

PRIMALOFTとPolartec AirCoreのタグが付いていました。

PRIMALOFTは、断熱性の高い人工羽毛です。内綿として、主にグローブの甲側に入っています。

Polartec AirCoreは、防風性・防水性を持ちながらも、透湿性に優れた生地です。こちらもグローブの甲側に採用。

ジッパーは世界のYKK製を採用。動きがスムーズです。

外観

指のCastelliロゴと、斜めジッパーの縁には反射素材を配置。夜間の手信号をした際に目立っていいですね。

手のひら側にはグリップが付いています。

重量

Mサイズで、左右実測104gでした。公称重量は155gなので、随分軽い個体が来たようです。Primaloftの量が少なめだったりしないか少し心配。

これまで使ってきたシマノのWindstopper(Inifinium)のグローブもだいたいMサイズで100g前後だったので、冬用のグローブとしてはボリュームゾーンの重量です。

サイズ感・付け心地

私は大体グローブはMサイズでピッタリであることが多いのですが、今回もMサイズで丁度よいサイズでした。

付け心地に関しては、グローブ内部は縫い目が一切内側に出ていないため手がスムーズに入って痛みもありません。また、グローブ自体が非常にしなやかで指を動かしやすい。防風生地を使うと硬めのグローブに仕上がることが多いのですが、しなやかさに定評のあるAirCoreを使った成果なのでしょう。

手の甲側に斜めジッパーが付いており、それで固定する方式。個人的にはこの方法はあまり好きではなく、手首にベルクロが付いているタイプが良かったですね。手首からの冷気を遮断できますし、ある程度のフィット感の調整も可能になるからです。この斜めジッパー方式は、調整が出来ません。

タッチパネル

人差し指と親指にタッチパネル用の導電布が使われており、操作可能です。

反応性は今のところ良好。経験上、使っていくうちに反応が悪くなるので今後どうなるかは要観察です。

実走テスト

2回の実走テストを行いました。

いずれも夜練で、1回目は8-10℃、2回目は4-6℃という温度範囲です。このグローブの推奨気温は「3-10℃」とされています。

操作性

冬用としては、グローブ全体が軟らかくしなやかです。指先も動かしやすく、STIのミス操作も少ないと感じました。

防寒性・透湿性

8-10℃という気温でそれなりの強度で走ったわけですが、いつものシマノのグローブなら少し指先が蒸れる条件。しかし、AirCoreの効果なのか「しっとり」程度で済みました。「風が通って寒いのではないか」と予想していましたが、風が通ってくる感覚は無し。しっかりと、グローブ内の温度と湿度を適正範囲に保っている感触がありました。

4-6℃の日は、少し冷気を感じました。ただ、指先が冷え切るようなことはなし。Primaloftがそれなりに多めに入っているようで、断熱効果もしっかりしているように思います。ただ、マイナス気温ではちょっと厳しそう。そもそも推奨の最低気温は3℃までですが。それでも寒さを感じたら、インナーグローブを入れれば良いはず。

衝撃吸収性

気になったのは、衝撃吸収性。このグローブ、手のひら側にパッド的なものは何も付いていません。

100kmくらいまでのライドなら問題はないと思うのですが、200・300kmと距離を伸ばしていくと手の痛みが出てきそうな感触はありました。

Castelliのグローブって、全体的に「スパルタン」な設計という印象があります。ラインナップ中で一番快適とされている「Arenberg」グローブもパッドは他社よりも少なめ&薄め。CDSという衝撃吸収パッドを採用はしていますが、正直効いているのかよく分かりません。

基本的には「体重を手のひらに掛けないように乗り手側で調整せよ」という思想なのかもしれませんね。だからといって、さすがにパッド無しは割り切り過ぎな気はしました。

その他

このグローブで一番違和感があったのは、「手のひらが滑る」感触があることです。

滑ると言っても、表面のグリップ感に問題があるわけではありません。手のひらの表面には滑り止め用の素材が貼り付けられていて、表面は滑らないんです。表面は

冬用のグローブの場合、手のひら側の生地は一枚ではなく、二枚重ねになっていることが多いです。表地と裏地の二枚重ねになっている間に、断熱用の内綿が入っていることもありますね。

このグローブ、二枚重ねになっている生地のうち手に触れる面(裏地)だけが動きます。他のグローブも動くんですが、このグローブは動き幅が大きい。ダンシングをする時にイメージしているよりも手が動いてしまい、バランスを崩しそうになりました。

恐らく表地表面に付けた大量の滑り止め用素材によって、表地だけはハンドルとグリップしているわけですが、逆に表地と裏地の間は動きやすくなってしまう。生地自体がしなやかなことも相まって、動き幅が大きくなっているのではないか……と思います。慣れれば問題ないのかもしれませんが、ちょっと怖い。

この部分に汗拭きパッドが付いていないのも気になりました。冬用なので汗は気にしなくてもよいだろうってことかもしれませんが(Castelliも夏用グローブは汗拭きパッドが付いている)、正直汗拭きパッドは欲しい。冬でも汗をかくことはありますからね。

まとめ

Castelli Espresso 2 Gloveのファーストインプレッションでした。


正直、「ちょっと期待していたものと違った」感はあります。

防寒性と透湿性は素晴らしいと思います。「風が一番当たる場所である手に、通気性のあるAirCoreはどうなんだろう」とは思っていましたが、推奨気温内では弱点になっていません。

グローブ内部は滑らかで、手を入れた時の感触は良し。しなやかで、指も動かしやすい。

ただ、パッドはなくて衝撃はガツガツ手に伝わるし、手のひらの滑り止め素材だけがグリップして、手とハンドルの間では「滑った」感があるのも残念です。前者は「レーシーな設計」で説明はできますが、後者はちょっと設計ミスに見えますね。

Castelliのグローブを使ってみて、改悪前のシマノグローブがいかに私の用途に合っていたかを実感することになりました。だからこそ10年使っていたんですが。防寒性と透湿性こそ劣るものの、その他は実によく出来ているグローブでした。


良いお値段のグローブでしたが、冬用グローブ探しの旅の終点とはならなそうです。もう少し探してみようと思っています。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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