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【レビュー】Campagnolo「SHAMAL ULTRA」
評価:4.5
Campanoloのアルミクリンチャーの最高峰モデル。C15のナローリムモデルです。
購入動機
スチールロード用と言うことで購入しました。前に使っていたユーラスがそろそろ4万kmほどの稼働を迎えたので買い換えを検討。案の定ユーラスはガタが来ており、未だ入院中です(スポーク張替え中)。
購入先を探していた所、ProBikeKitでシャマルのカンパニョーロ用フリーボディのモデルが70000円という破格で売っていました。しかも、2016年からワイドリムに切り替わったC17版ではなく、ナローリムのC15版です。スチールロードにワイドリムは似合わないよな……と思っていたので、渡りに船。シマノ用フリーボディに交換して使用することにしました。
また、今回はクリンチャー版を購入。結局2Way-Fitにしても、チューブレスを使わなかったので。クリンチャー版の方が軽いんですよね。
製品概要
実測重量は、前:627g、後:810gの計1437g。公称は1425gなので12gプラス。
リムは、チューブレス非対応のクリンチャーリム。ただし、スポーク穴は無く、リムテープは不要です。ワイドリムになる前の世代なので、リム内幅は15mmとなります。
スポークパターンは、G3を進化させたMega G3。ハブはカーボン胴のUSB(Ultra Smooth Bearing)です。
使用感
QUARKのスチールロードに装着して使用。タイヤはEXTENZA R1X、クイックはDT RWS STEELです。主な使い道は、ロングライド・ロングファストランです。使い始める前に、縦と横の振れ取りを行ってもらっています。
比較対象は、それまで使っていた同じくCampagnoloのユーラス、Fulcrum Racing Zero Carbonです。
重量
今回は、フリーボディをPEO処理されたアルミ製ボディに交換しています。この交換で、スチール製ボディに比べて40g軽くなります。
重量的には、ユーラスよりも前後ハブ+フリーボディの差で100g程度軽量化となりました。リムテープも不要なので、リムテープが必要な他社に比べて20-30g程度のアドバンテージがあります。
性能
正直言って、同社の1つ下のグレードであるユーラスとの違いは少ないです。デカールとハブを隠されたら判別出来る自信はありません。

スポークはアルミ、リムも同じ。同じくナローリムで、スポークパターンはMegaG3。違いはデカールとハブのみです。
縦横ともにしっかり振れ取りをしてもらったので乗り心地は良いですが、ユーラスと比べて体感できるほどの差を私は感じられませんでした。ハブのグレードが上がった分、気持ち惰性で転がる距離が長いかなぁ、と言った所。基本的にはRacing Zero Carbonのハブと性能差は無いはずなのですが、Racing Zero Carbonの方が良く転がるように感じます。リムの差でしょうか。

ブレーキングも良好で、BR-9000と組み合わせれば雨のファストランでも不安を感じる場面はありませんでした。
見た目
ここがユーラスとの最大の違い。
カーボン胴のハブ、リムに輝く最高峰の証である「ULTRA」の文字。所有欲という意味では価値があります。
まとめ
アルミリムのホイールとしては最高峰の性能だと思います。ブレーキング、乗り心地、反応性、転がりのバランスが良いホイールです。
ただ、弟分のユーラスが既にかなりの高性能ホイールなので、値段分(定価で23000円)の差があると感じられるかどうかで評価は変わるでしょう。今回はたまたま投げ売りだったのでシャマルにしましたが、次に買い換えるときはユーラスに戻る可能性が高いと思っています。
評価
対象モデル: Campagnolo「SHAMAL ULTRA」
年式: 2015年
定価: 不明
購入価格: 71000円(税込)
公称重量: 1425g
実測重量: 1437g
価格への満足度
型落ちなので安かった。
総合評価
アルミの最高峰。
レビュアー情報
年齢: 32歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。