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宇都宮ジャパンカップ 2025
宇都宮で毎年開催されている「ジャパンカップサイクルロードレース」を見に行ってきました。
まえがき
今年も宇都宮にジャパンカップを見に行きました。

毎年10月に開かれるジャパンカップ。昨年はホテルが取れずに2日目のロードレースのみを観戦しましたが、今年は何とかホテルが取れたので1日目のクリテリウムから観戦することにしました。
今年のジャパンカップは、6年ぶりにクーン・ボウマン選手がエントリーしているのも我々夫婦に取っては重要なポイント。

2018年・2019年と連続で来日したボウマン選手は2022年にブレイク。ジロデイタリアで2勝を上げる活躍を果たしました。2024年にはジェイコ・アルウラーに移籍し、今年久々にジャパンカップに参加することになったのです。

妻も気合を入れてオリジナルイラストの応援グッズを用意し、当日を迎えました。
1日目: ジャパンカップ クリテリウム
1日目は、宇都宮市街地を封鎖して行われるクリテリウムです。
宇都宮、到着


12時過ぎに宇都宮駅に到着。今回は公共交通機関のない所にホテルを取ったので自転車を持ってきました。

毎回、宇都宮に来ると楽しみにしていた「8810」跡地。8月に倒産が発表されて「どうなったかな」と思いましたが……かなしい見た目になっていました。なんとか復活してくれないかなーと思います。


お昼は、個人的に好みな餃子を出す「めんめん」。価格も味も変わっていなかったですが、餃子の個数が6→5個に減っていました。物価の高騰を感じます。
オリオン通り

クリテリウム開始前に、オリオン通りを散策。大きくジャパンカップのフラッグが掲げられています。

GUSTO。やっぱりこのパッケージでこの価格はすごい。

Panaracer。大和社長もいらっしゃって、久々にお話できて良かったです。グラベルイベントの開催に意欲を燃やされていました。

直前に行われたSuperSixのプレゼントキャンペーンが話題となったキャノンデール。この日、ここにはLAB71ではない車体が置かれていましたが、オリオン通り近くで開催されていたRaphaのポップアップストアにはLAB71の車体が置かれていたようです。ここでも、山本カズさんにご挨拶できて良かった。

「おっ?」と思ったのがニコンブース。なぜニコンなのかと思ったら、今回の大会には栃木ニコンが協賛してるんですね。
クリテリウム パレードラン
大通りに移動し、場所取り。今年は人が少なめで、割と簡単に最前列を取れてしまいました。コンタドールが来ていた2017年などは三列くらいになっていた気がしますが……。

道路が封鎖され、いよいよパレードランが始まります。


弱虫ペダルの渡辺先生や、かつてこのクリテリウムレースでも優勝したことのある別府さんらがレース前の雰囲気を盛り上げていました。


まずはワールドツアーチームの顔見せ。留目選手所属のEFチーム、とにかくクリテリウムに強いLidl TREKチーム。

今回応援するつもりで待ち構えていたジェイコの選手たちはプレミアテックの選手と混合状態になっていてシャッターチャンスを逃しました。
パレードランは2周あります。ただ、2周目はレース前のアップを兼ねている選手が多いようで撮影の難易度は上がります。

それでも何とか、今回のお目当てのクーン・ボウマン選手を捉えることが出来ました。妻が持っていた応援ボードにも気づいてくれて、こちら側をスマホで撮影していたのが印象的です。
クリテリウム レース
定刻となり、レース開始。


1周目は暖機運転かと思いきや、いきなり凄いスピードでかっ飛んでいく選手たち。いつもこんなに速かったっけ? あまりの速さにトビネズミもびっくり。
応援しているボウマン選手は、終始後ろから5番目くらいの位置取り。何かの作戦かと思ったのですが、単純に調子が悪そうでした。

そのまま最後までレースは高速のまま続き、最後はLidl TREKのジョナタン・ミラン選手が優勝。ド本命と目されていましたが、その通りに勝つのは凄い。
……そういえば、このジャパンカップクリテリウムって毎回のようにTREKが勝っている気がして、2016年にこのコースになってからの結果を調べてみました。
| 年 | 優勝者 | 所属チーム |
|---|---|---|
| 2016年 | 別府 史之(べっぷ ふみゆき) | トレック・セガフレード |
| 2017年 | マルコ・カノラ(Marco Canola) | NIPPO・ヴィーニファンティーニ |
| 2018年 | ジョン・デゲンコルプ(John Degenkolb) | トレック・セガフレード |
| 2019年 | エドワード・トゥーンス(Edward Theuns) | トレック・セガフレード |
| 2020年 | –(中止) | – |
| 2021年 | –(中止) | – |
| 2022年 | エドワード・トゥーンス(Edward Theuns) | リドル・トレック |
| 2023年 | エドワード・トゥーンス(Edward Theuns) | リドル・トレック |
| 2024年 | トムス・スクインシュ(Toms Skujiņš) | リドル・トレック |
| 2025年 | ジョナタン・ミラン(Jonathan Milan) | リドル・トレック |
実に8回中7回がTREKチームの勝利。そして確か2015年も別府選手が勝っていたと思うので、このコースをTREKはかなり得意にしているわけですね。


レースが終わって談笑する選手と、凄い運び方をしているジェイコのチームスタッフ。

ホテルに戻るボウマン選手を見届けました。この時、ちょっと首を傾げていたのが気がかりでした。
……しかし驚いたのが、この段階でまだ「明るい」ことです。数年前のクリテリウムはゴールして選手がホテルに戻る頃には薄暗くなっていたはずなのですが、まだ明るい。

そこで過去のクリテリウムのリザルトから優勝者の平均時速をグラフにしてみたのがこちら。2015年までは1.55km×20周、2016年以降は2.25km×15周に変わっています。180度ターンが減る分だけ2016年以降は平均速度が上がっています。
今年はなんと平均時速50.7km/hを記録。これにより、2016年比較で約4分もゴールが早まっています。開催日の関係もあるのでしょうが、明らかにクリテリウムのゴールまでの時間が短縮されていることは間違いなかったようです。
レースの展開に様子見が無くなったことや、ディスクロードの空力性能の向上が効いているんでしょうね。
夕食~ホテルへ

夕食は、北関東で個人的に一番好きなハンバーグチェーン「フライングガーデン」で爆弾ハンバーグ。なかなか食べられないので、しっかりと味わって食べました。
そして、ゆるゆるとホテルへ向けて自走。そのホテルとは……


ジャパンカップのスタート/ゴール地点にもっとも近い「ホテル鶴」です。なぜかここだけ空きがありまして。2018年に「ランドネきたかん」の前泊で泊まって以来の宿泊となりました。
2日目: ジャパンカップ サイクルロードレース
2日目はジャパンカップの本番・サイクルロードレースです。
起床、会場へ
チェックアウト時間ギリギリまで滞在して、会場へ。といっても自転車で1分です。既にレースはスタートしていました。

駐輪場に自転車を停め、メイン会場周辺を散策開始。

今大会にも協賛しているアリエクブース。今回は特にプレゼント企画には参加せず。

MAVICブースには、限定のキシリウムSLシルバーカラーが。カッコイイですね。

KABUTOブースでは知り合いのスタッフさんと会話。「オリオン通りにいませんでしたよね」と聞いてみると、「我々は昨日からここでブースを出していました」とのこと。確かにオープンレースなどは土曜日に行われていたはずなので、そちら向けに出していたということですね。

そして忘れてはいけない飲食ブース。今年も幸楽の餃子は外せません。やはり美味しい。
ロードレース

さて本番のロードレース観戦。今年は(も?)電波が悪く、スマホはほぼ文鎮状態。会場の各所に置かれている大型スクリーンが情報源になります。


スタート/ゴールラインの間近で観戦。新城選手を良い位置で見ることが出来ました。
一方、応援していたボウマン選手は調子が悪いままのようで、最後部付近のまま。結局、半分ほど走ったところでコース脇のDNFゾーンへと入っていってしまいました。お疲れさまでした。

場所を変えて、補給ゾーンでも観戦。「茄子~スーツケースの渡り鳥~」のシーンを思い出しました。

妻が持っていたジェイコの応援ボードに気が付いたスタッフの方がジェイコのボトルを下さいました。ありがとうございます。

ゲットしたボトル。中は水でした。きっと、補給係の人たちがパウダーを溶かし入れて渡すのでしょう。


その後も場所を変えながら観戦。人が少なくて見やすくはありましたが、ちょっと寂しさもありました。
レースはバーレーン・ヴィクトリアスのマルティネス選手が優勝。強力な布陣を送り込んだジェイコでしたが、イマイチ噛み合わなかったようで勝利とはなりませんでした。
まとめ
宇都宮ジャパンカップの現地レポートでした。
やはりこの2日間は特別で、今年も楽しめました。当初の予報では雨模様でしたが、レースが終わるまで天気が持ってくれたのも良かったですね。レース終了後、会場から宇都宮駅までは少し雨に降られました。
ボウマン選手の不調は残念でしたが、是非また日本に戻ってきてほしいものです。すっかりベテラン枠ですが、まだ31歳。まだ一花咲かせられる年齢です。次回も来てくれたら盛大に応援したいと思っています。
著者情報
年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。
