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Taipei Cycle(台北ショー) 2025 レポート
毎年3月に台北で開かれている、アジア最大規模の自転車製品展示会「Taipei Cycle(日本では「台北ショー」と呼ばれる)」。2025年は3/26(水)~29(土)の4日間で行われました。
主に販売店・代理店向けの展示会ですが、一般客も入場可能な日が設けられています。本記事は、一般客として参加したレポートです。
参加動機
私は8年前に台北ショーに初参加。今回で3回目の参加となります。
台北ショーはアジア最大の自転車製品展示会です。出展ブース数は毎回1000件前後。日本のサイクルモードが大体150~200件なので、約5倍のブース数があります。1日ではとても全てを見て回ることは出来ません。
台北ショーに行くと、日本に入ってきている自転車パーツはごくごく一部であることが分かります。国内に代理店があるブランドであっても、日本に入ってこない製品やパーツも結構あるのです。
台北ショーでは全く知らない製品の知識を大量に得ることが出来るので、今後「◯◯をやりたい」と思った時に「あれが使えそうだな」というアタリが付けられるようになります。あとは、単に新しいパーツをたくさん見られるのが好きでして。
こうした刺激を得るために、今年も台北ショー行きを決めたのでした。
イベント概要
台北ショーのイベント概要です。

歴史
1988年にこのイベントが始まったようです。2025年で38回目と言うことになります。
会場
会場は、Taipei Nangang Exhibition Center(TaiNEX/南港展覧館)。
台北の郊外に位置する展示会場で、東京ビッグサイトや幕張メッセに近いイメージです。

この展示会場は2つの建物(1号館/2号館)から構成されており、台北ショーは両方の会場を使って行われます。
会場のジャンル分けは以下の通り。
フロア | ジャンル |
---|---|
1号館 1F | パーツ / コンポーネント / アクセサリー / アパレル |
1号館 4F | 完成車 / 海外ブランド/ 各国パビリオン / スタートアップ企業 パーツ / コンポーネント / アクセサリー / アパレル |
1号館 5F (会議室) | 海外ブランド |
2号館 4F | E-Bike & ドライブユニット / E-Cycling / 海外ブランド / パーツ / コンポーネント / アクセサリー / アパレル / 試乗スペース |
1つのチケット(QRコードが書かれたレシート)ですべての会場に入場可能です。
規模
日本最大の展示会であるサイクルモード(東京)と規模を比較します。
台北ショー (2024年実績) | サイクルモード東京 (2024年実績) | |
---|---|---|
来場者数 | 27000人 (うちビジネス客23000人) | 21823人 (うちビジネス客502人) |
出展者数 | 980社 (3600ブランド) | 158社 (586ブランド) |
展示面積 | 80000㎡ | 24520㎡ |
台北ショーとサイクルモードでは客層がまるで別だと言うことが分かります。あくまでビジネス向けの展示会なので、ブースの方の対応も商談を前提としたものになっています。

展示面積は80000㎡。サイクルモードの3倍あり、とても1日では回り切ることは出来ません。
ちなみに、スマホの歩数計を見る限りでは1日あたり会場内を20kmくらい歩いていたようです。
客層
見た目は日本のサイクルモードに似ていますが、台北ショーのメインターゲットはビジネス層。
約2万人の入場者数のうち、一般客は15%程度。85%はビジネスで訪れている人たちです。
ビジネスで訪れる人が大半ということで、ブース側もOEM先や代理店を探しているメーカーが大多数を占めています。一般客の相手をするのが嫌なメーカーもあるようで、後半の日程になると帰ってしまうブースもあります。
日程
2025年の日程は以下の通り。
日付 | 対象客 |
---|---|
3/26~27 | ビジネス客のみ参加可能 |
3/28~29 | 一般客も入場可能 |
一般客は250元(約1200円)を払って入場券を入手する必要があります。会場1階の受付で当日のみ購入可能です。前売りはありません。
なお、最終日のみ15時で終了となります(他の日は18時まで)。
次ページからは、注目の新製品や、個人的に気になった製品を置いていたブースを紹介していきます。