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【レビュー】airbone「ZT-A15 クイックポンプヘッド」
評価:4.5
携帯ポンプで有名な、台湾「airbone」によるポンプヘッド。仏式/米式の両方に対応しています。
購入動機
購入理由の詳細は、下記ファーストインプレッション記事に書いています。

かいつまんで書くと、「電動ポンプの延長ホースを使う場合、ネジ込み式のヘッドでバルブコアを抜いてしまうことがあった」ことが理由です。空気を入れ終わってポンプヘッドを外す際に、回さないで外せる製品を探して辿り着きました。
家に予備のHIRAMEポンプヘッド(横型)はあったのですが、ちょっと使うのは勿体ない。そんな時、たまたま行きつけのサイクルキューブで見つけてairbone「ZT-715」を購入しました。
製品概要
重量は未測定。8.5mm/10mmのホースに対応しています。
対応するバルブは、仏式と米式。英式には対応しません。昨今登場している特殊なバルブ(クリックバルブやビッグボア等)にも対応していない可能性が高いです。
使用感

家で使う電動ポンプ(CYCPLUS「AS2 PRO MAX」)用の延長ホースに取り付けて使用。主に、空気圧を厳密に管理したいチューブレスタイヤに使用しています。使用期間は約半年です。
パッケージ



販売時のパッケージがインストールガイドになっています。
ホースと接続する際に必要なスクリューキャップは2種類付属し、最初から付いている黒いキャップが8.5mm径用、もう一つの灰色のキャップが10mm径用です。
今回はこちらの延長ホースにポンプヘッドを取り付けます。8.5mm径だったので、黒いキャップを使用。
取り付け
延長ホースにポンプヘッドを取り付けていきます。


まずは、延長ホースに元から付いていた口金部分を切り離します。


ホース部分に8.5mmスクリューキャップを通し、ポンプヘッド本体をホース内に差し込み。そしてスクリューキャップを締めて、取り付け完了です。

延長ホースを電動ポンプに取り付けるとこんな感じになります。ホースの長さが30cmあるので、ホイールから少し離れた場所にポンプ本体を置いて空気充填ができます。
空気を入れる
空気を入れる手順の紹介です。
仏式/米式の選択
バルブ選択ダイヤルを操作して、仏式と米式を切り替えます。

青いスリーブを下げた状態にすると「P」と「S」と書かれたダイヤルが回せるようになります。仏式の場合は「P(resta)」を、米式の場合は「S(chrader)」の文字を「◯」の位置に合わせます。写真は仏式の状態。
バルブにポンプヘッドを押し込む
バルブにポンプへッドを取り付けます。

軽く押し込む格好になるわけですが、空気が入っていない場合にはバルブの根本が破損しないようにタイヤの裏側からチューブを抑えたほうが良いです。
青いスリーブを下ろす
青いスリーブを押し下げます。

最初、この「スリーブを下ろす」という動作の意味がよくわからなかったんですが、これをやることで「ネジ山が飛び出す」仕掛けになっています。


左がスリーブを下ろす前、右がスリーブを下ろした状態の図です。口金内部にネジ山が出ているのが確認できると思います。

仏式バルブにはネジを切ってある場所が2箇所ありますが、上記のネジ山が飛び出す部分は恐らく写真の下側(バルブステム部)に掛かります。ポンプヘッドの奥の方には上側(バルブコア部)に掛かるネジ山もあるようで、都合2箇所のネジ山でロックしています。
片方のネジ山だけでもロックは可能なようで、バルブステムにネジを切っていないタイプの仏式バルブでも取り付けは可能でした。
口金を回してロックする
口金を時計回りに回すことで、先程出てきたネジ山がバルブのネジ切り部分をキャッチし、ロックします。

この状態まで来て空気を入れることが可能になります。
電動ポンプのスイッチをonにする
電動ポンプのスイッチを入れて空気の充填を開始します。フロアポンプの場合は、ここで手動ポンピングを行います。
ポンプヘッドを外す
スリーブ部分を持って上に引っ張ると、ネジ山部分が引っ込み、そのまま回すこと無く外すことが出来ます。外す際には引っ張りだけで回さないのでバルブコアが取れることもありません。
エアリリース

空気を入れすぎた場合には、背面のこのボタンを押すことで空気圧を少しずつ下げることが出来ます。
バルブとの相性
少し前は「金属製の一般的な仏式バルブ」しかありませんでしたが、近年は様々なバルブが増えています。
家にあった色々なバルブ(仏式&仏式互換)との相性を確認してみました。
| バルブ | 相性 |
|---|---|
| 仏式金属バルブ (バルブステムにネジ切りあり) | ◯ |
| 仏式金属バルブ (バルブステムにネジ切りなし) | △ やや固定が甘い |
| 仏式樹脂バルブ (バルブステムにネジ切りなし) | △ やや固定が甘い |
| SCHWALBE クリックバルブ | × ネジが掛からない |
| muc-off ビッグボアバルブ | × ネジが掛からない |
要は「仏式のバルブコアが存在する」ことが重要に見えます。仏式互換を謳っていても、仏式バルブコアが付いていないとこのポンプヘッドは使えないはずです。
補修部品
本製品の一番の問題は補修部品が提供されていないことです。細かい補修部品が入手できて延命が可能なHIRAMEとは異なり、不具合が起きたら本体ごと買い替える必要があります。
パッキン部分はどうやっても経年劣化するので、私の手元にある個体も使えて2-3年だと思います。買い替えるにしてもそこまで高くはない(2500円前後)のですが。
製造元
本製品の製造元はCREATEという会社である可能性が高いです。この会社も台湾の会社です。
このポンプヘッドのシステムは「LIGHTNING AIR CHUCK」という名称で特許を取得されています。
このCREATEという会社はR250のポンプヘッドを製造している会社でもあります。R250のポンプヘッドは同社の「AUTO-AIRCHUCK」という新しい特許の下で実装されており、事実上のZT-A15の後継モデルという位置付けになると思われます。
R250のポンプヘッドはZT-A15よりも少ない手数で空気充填が可能なのです。一方で、ZT-A15よりもバルブとの相性がシビアであることから、今回は敢えて「旧バージョン」とも言えるZT-A15の方を選びました。
なお、R250のポンプヘッドにはエアリリースボタンもありません。とはいえ、「エアリリースボタンが付いたポンプヘッド」というもの自体が珍しいのですが。HIRAMEにもPanaracerのワンタッチヘッドにも付いていませんしね。通常はポンプ側に付属する機能です。
まとめ
バルブへの取り付けは少々面倒ではあるものの、バルブから外す際の操作が簡単なポンプヘッド。
手数の少なさや対応するバルブについてはHIRAMEに負けるものの、軽量で安価であることから今回の用途(電動ポンプ用のヘッド)としては非常に丁度よい選択肢でした。Panaracerのワンタッチヘッドほど押し込む必要がないため、バルブナットの使えないTPUチューブでも(気をつければ)使えるのも良いですね。
電動ポンプにはエアリリース機能がないので、その機能がポンプヘッド側に付いているのもありがたいです。まぁ、昨今の電動ポンプは空気圧指定機能があるので「入れすぎる」ことが起こらないのですが。
補修部品がなく使用期限がある程度決まっているのがネックですが、それまでは便利に使えそうです。いつまで売っているかわからないので、予備を1つくらい買っておこうと思います。
評価
対象モデル: airbone「ZT-A15 クイックポンプヘッド」
年式: 不明
定価: 2750円
購入価格: 1800円
価格への満足度
機能と操作性から見ると安い。
総合評価
操作性はHIRAMEに及ばないが、コンパクトで多機能なポンプヘッド。電動ポンプには相性が良かった。
著者情報
年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。



