【レビュー】SCHWALBE「TIRE BOOSTER」

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評価:4.5

SCHWALBEによる、チューブレスタイヤのビードを上げるための装置。

まずはコックの付いたタンクに空気を圧縮。その状態からコックを開放することで、一気にタイヤ内に空気を送り込んでビードを上げます。

目次

購入動機

数年間導入しようか迷っていましたが、今年はじめについに購入を決めました。

ホイールレビューの依頼が増えた

詳しい経緯は以下の記事に書いています。

内容をかいつまんで書くと、昨年末あたりからホイールのレビューを依頼される機会が増えたことが大きな導入理由です。昨今のロードホイールはTLR(チューブレスレディ)タイヤを組み合わせて使うことが多く、TLRの装着・走行テストは必須であろうと考えています。

ちなみに、今年このブースターを使う機会となったホイールレビューは以下の通り。

以前はCO2ボンベでビード上げを行っていましたが、これだけビード上げをする本数があるとCO2ボンベ(1本あたり150-200円)を使うのも勿体なくなり、ブースターの導入を決めました。

ビード上げのハードルをクリアするために

TLRタイヤの取り付けで大きなハードルの一つが、「ビードが上がるかどうか」。TLRタイヤは文字通りチューブがなく、タイヤとリムだけで空気を保持します。タイヤのビードが、リムのビードフックにハマることを「ビードが上がる」と表現しますが、タイヤとリムの組み合わせによっては中々フロアポンプ等では上がらないことがあります。

そんな時に役立つのがこちらのブースター。あらかじめ空気をブースターのタンク内に圧縮し、それを一気に送り込む空気の勢いでビードを上げる装置です。

一番強力なのはコンプレッサーですが、我が家には置くスペースがありません。騒音も凄いですし。

そこで、フロアポンプより少し小さいくらいのスペースで済むタイヤブースターの導入を決意しました。

なお、これよりも安い類似製品(主に中華ブランド)は存在しますが、高圧を閉じ込める機器ということもあり、信頼性を重視してシュワルベ製を選択しました。

製品概要

実測重量は481g。ホース長は500mm。

対応する最大気圧は11barです。

仏式バルブのみに対応。米式バルブには対応していません。

使用感

TLRタイヤのビード上げに使用しています。

各部詳細

想像していたよりも大きいサイズでした。ちょっと置き場所には困っています。

空気を保持するタンクに、コック付きのホースが付いた構造になっています。

タンク上部には仏式バルブが付いています。フロアポンプ等でここから空気を入れ、タンク内に空気を圧縮していきます。最大11気圧まで対応。

ホースの先端。こちらをバルブに接続します。

仏式のみ対応で、バルブステムにねじ切りされている必要があります。TLバルブは普通ネジが切ってあるので大丈夫だとは思いますが。

その状態でコックを「OPEN」に倒すと、タンク内の空気が一気にタイヤ内に流れ込みます。

使い方

TLRタイヤのビードを上げる手順です。

タンク内に空気を圧縮

コックをCLOSEにした状態で、空気をタンク内に圧縮します。

フロアポンプをタンクの仏式バルブに接続し、空気を入れていきます。まずは8気圧まで入れてみました。最近のロードタイヤよりも内部容量は少ないようで、少ないポンピング回数で空気圧が上がっていきます。

ホース先端をバルブに接続

ホース先端をバルブに接続します。

ネジ込み式の接続です。

バルブコアが付いた状態でも接続できますが、空気の流量が減ります。バルブコアを外して空気の流量を増やしたほうが勢いよく空気が流れ込むので効果的。

コックをOPENする

写真はコックがCLOSEの状態です。これをOPEN(写真でいうと左側)に捻ると、タンク内の空気が一気にタイヤ内に流れ込みます。その勢いでビードが上がるわけです。

TLRタイヤのビードが一発で上がりました。フロアポンプでは上がらなかった組み合わせでしたが、実にあっさり。

空気を充填した際、CO2ボンベのようにタンク部分が凍るくらい温度が下がるのかと予想していましたが、大して温度は下がりません。ある程度厚みがあって断熱されているからでしょうか。

効果

リムとタイヤの相性が良ければ、フロアポンプでビードが上がることもありますが、そんな組み合わせはごく一部。大抵は上がりません。

タイヤブースターを導入後は、ビードが上がらなかったケースは1例(YOELEO+AGILEST DURO)のみ。他はだいたい一発でビードが上がりました。効果てきめんです。

バルブとの相性

前述の通り、「バルブステムにネジ切りされている仏式バルブ」のみに対応しています。

家にあるちょっと特殊なバルブとの相性も試してみました。

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まずはクリックバルブ。残念ながらクリックバルブには使えませんでした。SCHWALBEが推してるクリックバルブなのだから、対応しててほしいものですが。

クリックバルブのコアを外してしまえば、バルブステムは仏式と同じものなので、ネジ切りされていればブースターを接続可能です。

ビッグボアも同様で、そのままでは使えませんでした。

バルブの上物を外してしまえば仏式バルブステムなので、こちらも使えます。ただ、それはビッグボアバルブの意味がないですね……。

価格

このタイヤブースター、近年値上がりが激しい製品の一つです。

こちらはAmazonの価格グラフ。底値では5900円ほど、長い期間7000-8000円前後でした。この頃に購入を検討していたのですが、数年の間に10000円を超える値段に。私は9000円くらいの頃に買いました。

ちなみに本記事執筆時点の定価は16500円です。

まとめ

TLRタイヤのビード上げがずいぶん楽になる装置。

4年くらい迷って購入しましたが、さっさと買っておけば良かったです。特にここ半年は出番が多く、これが無かった色々大変だったはず。

基本的に私はクリンチャータイヤが中心の使用ですが、今後ともTLRタイヤのテスト時にはお世話になる予定です。

評価

対象モデル:  SCHWALBE「TIRE BOOSTER」
年式: 2025年
定価: 16500円
購入価格: 9000円
公称重量: 435g
実測重量: 481g

価格への満足度

5/10

構造の割に結構高い。今後の人生の利用回数による。

総合評価

9/10

TLR運用をするなら必須のアイテム。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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