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BRM920 霧立400 まとめ編

最後にまとめ記事です。新アイテムの感想と、今回のブルベの総括をしていきます。
新アイテムの感想
本ブルベには5つの新アイテムを投入しました。
実際ブルベで使ってみてどうだったか? 簡単に感想を述べておこうと思います。
GREGORY「NANO 20」

主に、ブルベ前後の移動にはGREGORY「NANO20」を使いました。容量20リットルのリュック。
ホテルで2泊することを前提とした荷物一式が、それなりに余裕を持って収まりました。

真駒内駅からホテルまでの約20kmはこのリュックに荷物を満載して走行しています。

バックプレートには、恐らくウレタン製の厚み1cmほどのボードが入っており、背中にしっかりフィットします。前傾姿勢でもあまり荷物が動かないので走りやすかったですね。ボードには穴も空いていて、通気性も確保。蒸れにくくなっています。
バッグ自体も20リットルにしては軽い543g(実測)であり、20km程度のライドであれば肩の疲れを感じることもありませんでした。
ようやく、CROSSBIKE18の後継者が見つかった気がします。ボロボロのCROSSBIKE18は、これでお役御免となりました。
ラテックスチューブ+電動ポンプ
北海道名物「低温ひび割れ」対策のために、衝撃吸収性の高いラテックスチューブを導入。そして、ラテックスチューブの空気抜けの早さを補完するために、電動ポンプ(CYCPLUS AS2 PRO)を持参しました。

これはかなり良かったです。幌加内の低温ひび割れのダメージを軽減してくれていることが実感できました。仮にブチルチューブで受けるのを「ダメージ100」とすると、ラテックスチューブならば同一気圧でも「ダメージ50」くらいに軽減してくれる感じ。
30Cチューブレスで気圧を下げると「ダメージ30」くらいで済むのでそれには叶わないのですが、トラブル時の手間と天秤にかけるとラテックスチューブは良いバランスの選択肢なのではないかと思えました。ダメージを受けるほどの悪路を走る場合、今後はラテックスチューブを選択肢に入れていきたいと思います。

電動ポンプについても使用感に問題はなかったものの、延長ホースをねじ込むのが少し面倒に感じられました。また、取り外す際にバルブコアを一緒に外しそうになってちょっと焦りました。
「これはクリックバルブにしたら解決するのでは?」と思ったので、次のブルベはクリックバルブ仕様の電動ポンプで試してみたいと思っています。
MAXXIS「HIGH ROAD 28C クリンチャー」
チューブとともに、タイヤも新しいものをテスト。MAXXIS「HIGH ROAD」のクリンチャーです。軽量なSLではなく、無印のほう。ブルベ仲間が割りと良いと言っていたので。

ラテックスチューブで、前5.5気圧、後6.0気圧で使用しました。タイヤ重量は実測で218/220g。
正直言って乗り味は「普通」で、「すっごい転がる」とか「夢のような乗り心地」というものは感じられませんでした。ただ、これと言ったネガもなく。バランスのいいタイヤだな、という印象。

製品パッケージに書いてあった、このグラフと実際の性能は体感的に一致していました。雨が降る前に撤退してしまったので、ウェットグリップを試せなかったのは残念ですね。

北海道の割と荒れた路面を200kmを走行しましたが、摩耗もほぼなく、キズもなし。耐久性の高さも自信があるようですが、言うだけのことはありますね。次のブルベにも継続採用してみる予定です。
GENTOS「CP-03R」

こちらのヘルメットライトは、出番が出る前に終わってしまいました。次回ブルベに持参しようと思っています。
熊&鹿よけセット

今年の北海道は熊も鹿も多いということで、対策グッズを導入しました。

このような感じで、サドルバッグに熊鈴を装着。街中では消音モード、郊外では音が鳴るモードにして運用。音は澄んでいて大きく、走っているうちに徐々に気にならなくなります。
結局、熊にも鹿にも一度も遭遇していないので効果の程は不明ですが、もしかしたら熊鈴の効果で離れていった熊や鹿がいたかもしれません。
現在は北海道に限らず熊の出没例が増えているので、山間部を走るブルベではしばらくこの熊鈴を使っていこうと思っています。
まとめ
昨年に引き続きの霧立400でした。

悪天候のため187kmでDNFを申告という残念な結果になりましたが、こういう「行くべきか退くべきか」という脳内会議を行えたのは良い経験になったと思います。
昨今は「異常気象」が本当に異常で、過去の経験や事例では測れない天気が増えています。今後も、そういった天候を前に判断を迫られる機会はあるでしょう。ブルベはゴールすることも大事ですが、まずは「無事に帰る」ことが最優先。それを肝に銘じて今後のブルベを走っていこうと思っています。
しかし、今回の霧立400を落としたことで、今年のSR獲得は黄信号が灯りました。残り400kmと600kmを1本ずつ完走しないとSRは取れません。
2023年まではSRの認定期間が前年11月→当年10月まででした。2024年から当年1月~12月に変更されたので、まだ3ヶ月の猶予はあります。とりあえず10/11の喜多方600にはエントリーしていますが、400kmは未定。なるべくSRの取得が出来るように動こうとは思っています。無理はしない程度に。
最後に、今回のブルベを主催頂いたR札幌の皆様、ありがとうございました。雨が降り出してからの巡回もされていたそうで、本当に頭が下がります。今回も楽しませて頂きました。来年も行けたら行きます!
走行データ
通算距離: 187km (DNF)
走行時間: 8時間52分(ネット: 8時間09分)
平均時速: 21.1km/h(ネット: 22.9km/h)
獲得標高: 1207m