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GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド 2024 参加レポート
もう一ヶ月が過ぎてしまいましたが、昨年末に「レインボーライド2024」に参加しました。次回参加を考えている方もいると思うので、レポートを書いておきます。
レインボーライドについて
まずはレインボーライドの概要について書いていきます。
イベント概要
2021年に開催された東京五輪のレガシーを残すべく企画されたライドイベントです。2022年に第1回大会が開催され、2024年は3回目の開催となります。
普段は自転車で走ることが出来ないレインボーブリッジ&東京ゲートブリッジ。この2つの橋を全面封鎖し、自転車で走れる一年に一度の機会がレインボーライドです。
2024年の開催日は12/1(日)でした。
コース
レインボーライドはコースが複数種類あります。
分類 | コース名 | 距離 | 定員 | 参加費(大人) |
---|---|---|---|---|
レインボー&ゲートブリッジコース | レインボーロング | 35km | 4500名 | 15000円 |
レインボーブリッジコース | レインボーミドル | 19km | 1000名 | 8000円 |
レインボーショート | 8km | 500名 | 6000円 |
これの他に、参加費55000円のVIPコースが存在しています。
コース概要はこちら。
参加賞
一般参加者の参加賞は以下の通り。
木製のメダルと、ネックウォーマーです。ネックウォーマーはチャンピオンシステム製。
エントリーまで
今回は夫婦での参加を考えていたのですが、色々あってソロ参加となりました。
記念に一回出ておこう
レインボーライドは、2024年で3回目。
第1回は雨天であったものの、第2回は天気にも恵まれて楽しそうなレポートが何本も上がっていました。
東京都の肝いりで始まったイベントとは言え、いつまで続くかは分かりません。普段、自転車が走ることの出来ないレインボーブリッジ&ゲートウェイブリッジを走れるチャンスはこのイベントだけということで、「一度は出ておこう」と思い立ちました。
第一次エントリー、落選
せっかくのファンライドイベント、夫婦で参加をしようと考えました。
私も妻もブルベに出ているロングライダー。もちろん選択は一番距離が長く、レインボーブリッジとゲートブリッジの両方を走れる「レインボーロング」。
そして、レインボーライドは6名までのグループ単位でまとめて申し込める「グループエントリー」という制度があります。各コースには定員がありますが、定員を超えた場合は抽選。グループエントリーの場合、抽選の当選・落選がセットになります。
夫婦の片方だけで参加しても仕方ないと考えていたので、夫婦でグループエントリーをしたのですが……。
後日、届いたメールには「落選」の文字が。
4500人も枠があるのにまさか落選するとは思わず、びっくり。なんだかんだで「走ってみたい」と思う人が多かったのかもしれません。結構参加費は高いのですが。
キャンセル枠への追加募集に応募するも……
落選連絡から数日後。こんなタイトルのメールが届きました。
「GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド キャンセル枠先着応募のお知らせ」
発生したキャンセル枠に対し、先着順で追加募集をするというものです。10/9 12:00より応募サイトがオープンするということで、そこからの先着順。そして、今回はグループエントリーなし。一人ずつ申し込む必要があります。
オープン時刻に合わせて即申込み。私の分の申込みは完了し、妻の分を申し込もうとした所……
「申し込みは締め切りました」
との無情なる表示。私の分のエントリーに掛かった時間はわずか4分でしたが、その時間でキャンセル枠がすべて埋まったことになります。ここまでの人気イベントだったとは油断していました。
そんなこんなでソロ参加が確定。夫婦で参加できないのは残念ではありましたが、せっかく取れた枠なので参加してくることにしました。
レインボーライド2024 参加レポート
レインボーライド2024(ロングコース)の参加レポートです。
参加準備
参加者には、一週間ほど前に封書で参加案内とゼッケンが届きます。
ゼッケンは、ヘルメットとウェアの背中に貼り付けるように指定があります。ジャージに穴を開けたくなかったので、ウインドベストに付けました。
2022年/2023年大会はオールスポーツにて記念写真が掲載されたようですが、2024年大会は今のところ掲載がありません。
スタート地点まで自走
スタートはウェーブ分けされており、運営側から割り振られます。私は7:30スタートのグループでした。
スタート地点であるお台場までは家から約20km。輪行でのアクセスも良くないので家から自走です。1時間あれば到着できますが、余裕を持って6:00に家を出ました。
この日、白金高輪で事故現場を見てしまい、暗澹たる気分でここまで来ました。しかし、会場が近づくにつれて徐々に集まってくる参加者たちの姿に少しずつテンションが上がっていきました。
この後、初めて上を走ることになるレインボーブリッジ。今日は一日、自転車のために封鎖されています。踊る大捜査線でも封鎖できなかったのに。
スタート会場手前の様子。ゼッケンを付けた人たちがたくさん。ロードバイクだけではなく、クロスバイクや電動ママチャリの人たちも。いつも参加しているブルベとはだいぶ雰囲気が違います。
車検~スタート準備
集合場所は、お台場「セントラル広場」。こちらで車検を行った後、スタート地点であるお台場海浜公園まで移動します。
大量の自転車と人! ちょっとPBPを思い出す雰囲気です。年齢層はだいぶこっちのほうが若いですが。
車検会場の様子。ヘルメット・フロントライト・テールライトをチェックされます。
スタート地点までは徒歩移動。1kmくらいは歩いたと思います。潮風公園を経由してお台場海浜公園へ。
この日は空気が澄んでいて、富士山がくっきりと見えました。
スタッフの案内に従って移動し、お台場海浜公園に到着。12月の早朝の日陰、かなり寒いです。ここのために防寒具を用意しておいたほうが良いかも。
レインボーブリッジが目の前まで近づいてきました。
MCのアナウンスと、(おそらく)偉い人によるピストルの音でスタート。写真奥のゲートからレインボーライドが始まりました。
まずはレインボーブリッジへ
2024年のロングコースのログは以下の通り。
スタートするとすぐにレインボーブリッジを走行。折り返してゲートブリッジ方面へ向かい、そこから戻ってくる35kmのコースです。
レインボーブリッジの上は停車禁止だったので写真はありません。普段は走れないレインボーブリッジの車道部分を走れて非常に新鮮な気持ちだったことを覚えています。あと、案外橋へのアプローチは斜度がキツかったですね。さすが自動車専用の橋。標高差も50mあります。
レインボーブリッジの車道には1箇所だけ危険な場所がありました。
橋の継ぎ目にロードバイクのホイールがすっぽりハマるほどの隙間があります。一応、シートが被せてありましたが、既にシートに穴が開いていて、一瞬タイヤがハマる感触があってヒヤっとしました。
次回開催時には、もう少ししっかりと養生されることを臨みます。
芝浦ふ頭に到達した所で折り返し、レインボーブリッジの復路へ。かなりスタッフの数が多かったことが印象に残っています。
海底トンネルを抜けて第1エイドへ
レインボーブリッジを下った後は、ゲートブリッジ方面へと移動します。
止まれそうな場所があったので記念撮影。ここから「東京港 海の森トンネル」という海底トンネルを抜けます。こちらももちろん、普段は自転車が通れないトンネルです。
トンネルの中は今回のイベントに合わせたのか、7色のライトで彩られてサイバーパンクな雰囲気。普段、自転車に冷たいお台場エリアがここまで「Welcome!」な体制で来られるとちょっと戸惑いますね。
「海の森水上競技場」に設置された第1エイドステーションに到着。この場所は島になっていますが、全ての入口が自転車通行禁止。車でしか来られない場所です。
エイドステーションでは、甘酒と人形焼が振る舞われました。甘酒はもちろん、アルコール分なしのもの。
エイドステーションからのリスタートは、ある程度の人数がたまるまで待つことになります。
ゲートブリッジ(1回目)~第2エイドステーション
エイドステーションからゲートブリッジへと向かいます。こちらも止まれなかったので写真なし。
ゲートブリッジは海抜0mから50mの直登。レインボーブリッジと高低差は同じですが、ゲートブリッジは直線なので見た目にインパクトがあります。そびえ立つ壁のよう。
橋の上からの風景はレインボーブリッジよりこちらのほうが良いですね。「ゲート」というだけあって、片側は東京湾の出口までを見通せます。
橋を降りると、若洲海浜公園。海沿いを走り、島を半周すると第2エイドステーションです。
こちらは食べ物の提供はなく水だけ。案外お腹が減るので、補給食は持って走ったほうが良いと思いました。
このエイドステーションからは、ゲートブリッジの向こうに富士山が望めました。ここにエイドを設けたのは、おそらくこの風景を見せたかったのでしょう。
ちょうど、この時はゲストライダーの小島よしおさん&安田団長が収録の最中でした。芸能人なのに距離が近い!
ゲートブリッジ(2回目)~ゴール
ここからはゲートブリッジをもう一度登ってゴールまで戻ります。
橋の前でもう一度待機。朝は寒かったですが、この時間にはかなり暖かくなっていました。
ゲートブリッジの2回目の登り。こちらも直登でインパクトがありました。
ここからまた海底トンネルを抜けて再びお台場へ。ゴールが近づくにつれて「もう終わってしまうのか」と惜しい気分になりました。
集合地点だった広場まで戻ってきてゴール。たった35kmでしたが、楽しいライドでした。
ガチャピンとムックのお出迎えには驚きました。お台場でフジテレビが近いから?
ゴール後
ゴール地点はスタート時とは様変わりしており、さまざまなテントが並んで野外試乗イベントのような雰囲気になっていました。
会場の地図はこんな感じ。キッチンカーも出ていて、バイクロアっぽさもありました。
ゴールした時にシマノのビニールバッグを渡されましたが、その中にケータリングチケットが入っていました。豚汁とお汁粉が選べたので、お汁粉を選択。
MERIDAやMAVICなど、自転車メーカーのブースも充実。せっかくなので色々と見学させていただきました。レトロ自転車のブースが多かったのは何故なんでしょうね。1/3くらいはそういうブースだったような。
キッチンカーのカレーが美味しそうだったので購入。かなり濃厚で美味しかったです。
食事スペースの近くにはサッシャさんによる実況ブースも。今日のライドの様子を何処かで配信していたようで、その実況をサッシャさんが行っていました。
まとめ
想像していたよりも楽しめたイベントでした。レインボーブリッジ&ゲートブリッジを走れるというのは、やはり特別な感慨があります。
感じたのは、「このコース、案外登るな」ということ。レインボーブリッジもゲートブリッジも標高50mくらいの所を道路が通っているので、両側から登るとそれだけで獲得標高100m。橋2本で200mです。最終的には35kmで350mくらいは登っていたので、標準的なブルベと同じくらいの獲得標高ペースです。
それに加え、エイドステーション以外では基本的に止まれないので、案外疲れます。そしてお腹も減ります。500kcalくらいの補給食は持って走ったほうが良いでしょう。
しかし、普段自転車には冷たい(通行禁止箇所が多すぎる)お台場エリアだけに、人が変わったような歓迎っぷりには少し戸惑いも感じました。温度差があまりにも大きいと言うか。普段から自転車で通れる場所をもう少し増やしてくれたら嬉しいです。
あと、次に参加するならばアクションカメラを付けていくと思います。基本的に止まれないので、せっかくのレインボーブリッジ&ゲートブリッジの風景が残せなかったことが悔やまれるからです。
また機会があったら参加してみようと思いました。その時はなんとしても夫婦揃って枠を取りたいです。
著者情報
年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。