とあるボトルケージの同種探索

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個人的に愛用しているボトルケージの(恐らく)同型品が色々なブランドから販売されているので、どれだけあるのか探してみました。

目次

まえがき

まずは何故ボトルケージの同種探索をしているのか、という点から述べます。

ダウンチューブ下のボトルケージ

ブルベのようなロングライドは大荷物になりがちです。

しかし、携帯工具やパンク修理用具などの重量物をサドルバッグに入れると重心が上がり、自転車の振りが重くなります。

そこで、ロングライド界隈で良く使われるのが、ダウンチューブ下にボトルケージを取り付けてツールボトルを格納する方法です。「第三のボトルケージ」と呼ばれることもあります。

最近のエンデュランスロードやグラベルトードのフレームは、ここにボトルケージ用の穴が開いているケースが増えています。

フレームにボトルケージ用の穴がなくても、こうしたパーツを使うことでボトルケージ穴を増設することが出来ます。

この用途に適した製品

個人的にこの場所には、ある特定のボトルケージを使っています。

Avedioのプラスチックボトルケージです。なぜこのボトルケージなのかといえば、「ボルト穴の位置が良いから」

ボルト穴の位置がボトルケージの上の方に付いているので、ボトルの位置が下げられるのです。

この位置にボトルを付けようとすると、ボトルケージによってはタイヤと擦ることも。私は前輪に泥除けを付けることが多いので、なおさら擦るリスクが上がります。

そうならないために、ボトル位置をできるだけ下げるためのアイテムとして有用なのがAVEDIOのボトルケージでした。

私は主に「第三のボトルケージ」として使っていますが、シートチューブやダウンチューブに付けてもボトル位置を下げられるので、低重心化には有効な製品です。

このボトルケージの弱点

出来るだけボトル位置が下げられるAVEDIOのボトルケージ。その一方で弱点もあります。

それは、「一年くらいで割れる」ことです。

第三のボトルケージにボトルを入れると、通常(シートチューブやダウンチューブ上)の位置にボトルを付けた場合とは違う方向に力がかかります。

通常のボトルケージ位置では、ボトルの重量は固定するボルト側(Aの部位)に掛かります。Bの部位は抑えているだけで、段差等に突っ込んだ時だけ負荷が掛かることになります。

一方、第三のボトルケージとして使う場合には天地が逆転するため、Bの部位に常にボトルの重量が掛かり続けます。その負荷が積み重なった結果、Bの部位の根本が割れるわけですね。

この違いは割と大きく、通常の位置ではそうそう壊れないボトルケージであっても、第三のボトルケージ位置で使うと壊れることがあります。AVEDIOのボトルケージも例外ではありませんでした。

恐らく、サイクルボトルはダウンチューブ上かシートチューブに付けることしか想定されていません。下向きに付けるというのは設計の想定外であると考えたほうが良いです。

スペアを確保しよう

壊れるなら別の製品を探せばよいのですが、「ボトルを下に付けられる」「丈夫」を満たす製品はなかなか見つかりませんでした。

そこで私は、AVEDIOのボトルケージを継続利用とし、「スペアを用意しておき、一年ごとに交換する」方法を取ることに。

ただ、ある時期からAVEDIOのボトルケージの供給量が減ってしまい、手に入りづらくなってしまいました。2024年現在は復活していますが、AVEDIOブランド自体がほぼ活動停止していた時期がしばらくあったんですよね。

自転車界隈では、あるパーツと同じ製品が全く別のブランドから販売されていることがあります。その辺りの詳しい事情は私も知りませんが、パーツ工場が既製品のモデルを持っていて、それに各ブランドのロゴを入れて販売するケースが多いようです。

AVEDIOのボトルケージもそういった製品だったようで、同型と思われる製品が別ブランドから販売されていました。

この数年間、私はそうした別ブランドの同型ボトルケージを確保して凌いできました。たぶん家に同型のボトルケージ(未使用)が10個近くあるはず。

また確保できなくなったときに備え、このボトルケージの同型品を調べた結果を本ページで紹介します。

ブランド別の紹介

ブランド別の紹介です。基本的にモノは同じはずですが、カラーバリエーションが異なります。

※全てを現物で確かめたわけではありません。微妙に仕様が異なった場合、ご容赦ください。

AVEDIO

まずは冒頭でも紹介したAVEDIO。日本のブランドです。

基本的にはフレームブランドですが、オリジナルパーツも展開。ボトルケージもその一つです。

カラーバリエーション
  • ブラック
  • ホワイト
  • カーボン柄

かつてはレッドやスモークと言ったカラーがありましたが、現在はこの三色のみ。

旧デザイン時代はロゴの入り方がさりげなく、あまり主張しないデザインで好きでした。今は結構ロゴが大きく入っています。

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Foglia

日本の問屋「トップ」のプライベートブランドがFogliaです(→参考)。

ちなみに現在はAVEDIOブランドを持っているのがトップだったりします。

カラーバリエーション
  • ブラック
  • レッド
  • カーボン柄

現在、トップは新宿に移転しましたが、移転前は川崎市内にありました。たまに本社前でガレージセールっぽいことをやっており、そこで何度かこのボトルケージを買ったことがあります。

CYCLE PRO

日本の問屋「岩井商会」のプライベートブランドがCYCLE PROです(→参考)。

シマノの子会社にPROというブランドがあるので、SHIMANO PRO、CYCLE PROと呼び分けられます。

カラーバリエーション
  • ブラック
  • レッド
  • ホワイト
  • ブラック/ホワイト
  • ブラック/レッド
  • ブラック/ブルー
  • ウッド(木目)

このボトルケージを展開するブランドで、一番カラーバリエーションが多いのがCYCLE PRO。普通は単色なんですが、2色塗り分けやウッド(木目)なんてバージョンも。

個人的にはブラック/レッドの塗り分けバージョンが気に入っていて、GE-110に取り付けています。2色バージョンは塗装が厚く、若干重いです。多少は耐久性が高いかも?

RITCHEY

アメリカのブランド、リッチーも一時期このタイプのボトルケージを販売していました。

カラーバリエーション
  • ブラック
  • ホワイト

他ブランドに比べると販売価格が高めで手元にはありません。リッチーで固めたい人向け?

FORCE

チェコのブランド「FORCE」にもこのタイプのボトルケージがあります。

カラーバリエーション
  • ブラック
  • カーボン柄

面白いのは、「ペットボトル/サイクルボトル兼用」とされている点でしょうか。AVEDIOのサイトにも同様の説明はあります。サイクルボトルはペットボトルより若干太いので、通常のサイクルボトル用ボトルケージではペットボトルを保持できません。

試しにAVEDIOのボトルケージにペットボトルを刺してみました。

通常の500mlペットボトルは少しスカスカです。振動で落ちそう。直径の太い680mlの麦茶はしっかりホールドしました。

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FORCE(フォース)
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bazooka

日本の問屋「tak21」のプライベートブランドがbazookaです。

カラーバリエーション
  • ホワイト
  • レッド
  • クリアイエロー
  • クリアブルー
  • クリアレッド
  • クリアグリーン
  • クリアブラック
  • クリアパープル

クリア系カラーを多く用意しているのが特徴。昔、magic oneというブランドもこのタイプのボトルケージでクリアカラーを出していた気がします。

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avantrigger

厨二心をくすぐる製品名で一時期話題となった、アサヒサイクルのブランド「アヴァントゥリガ」からも同型品が販売されていて驚きました。

アヴァントゥリガについてはこの記事が詳しいです。

カラーバリエーション
  • ホワイト
  • スモーク

アヴァントゥリガのフレームはさすがに買えませんが、ボトルケージくらいは導入してもいいかもしれない……ということで、ちょっと欲しくなってます。

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アサヒサイクル(Asahi Cycle)
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まとめ

AVEDIOのプラボトルケージと同種・同型と思われる製品を紹介しました。

しかしこんなにも多くのブランドから出ているとは思いませんでした。AVEDIO・CYCLE PRO・Fogliaまでは把握していましたが、他にもたくさん。探せばまだあるでしょう。

これだけ多くのブランドが販売しているということはそれなりに愛好者もいるのではないかと推測され、しばらくは供給は続くと思いたいです。今の所、第三のボトルケージ用途には一番これが好きなので、長く売られてほしいですね。

なお、記事タイトルはゴロが良かったのでアレを意識しました。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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