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川越~直江津ロングファストラン 2025 ②碓氷峠~黒姫高原(206km)

コース中の最高標高地点、碓氷峠に到着。ここからは長野県です。
碓氷峠~黒姫高原(206km)
碓氷峠で一息入れ、再出発。ここからしばらくは下り坂です。
相変わらずの向かい風
碓氷峠から軽井沢までのダウンヒルは例年通りの荒れっぷり。パンクしないように段差を慎重に越えながら走行しました。軽井沢の街中は例年通りの混雑ぶり。GWの観光地恐るべし。
事前の予報では碓氷峠を越えると風が弱まるはずでしたが、全く止まない向かい風。改めて風向き予報を見るとどうやらゴールまで強い向かい風のようです。もう耐えるしかない。幸い、長野市街地までは(何度か登り返しはあるものの)下り基調。なるべく上体を下げながら、空気抵抗を減らすことを心がけました。
コンビニ休憩
12:27、セブンイレブン上田常田3丁目店(152km地点)で休憩。「150km過ぎて左にあるコンビニで休憩しよう」と思ったら、昨年と全く同じコンビニでした。
これまた昨年と同じく、アイスクリームと野菜ジュース。あとお腹が空いていたのでホットドッグも。色々無茶苦茶なお昼ごはん。
さらに、日も本格的に照ってきたので、今更日焼け止めを購入。腕と脚と顔に塗りたくりました。
記憶を呼び起こす香り
上田~坂城~戸倉と特に何事もなく淡々と走行。そして、戸倉から千曲に差し掛かるところで、ある香りが。
……このカレーの香りは……
小学生の頃、たまに出前を取る近所の洋食屋がありました。そこのカレーが妙に美味しくて私はお気に入りだったのですが、中学に上がるくらいで閉店。今は跡形もありません。そして、その店のカレーの香りがしたのです。
そこにあったのは、「さんまろん」という洋食屋。残念ながらすでに「準備中」の札が出ていました。この時の時刻は13:40。お昼休憩には早いか……?と思ったんですが、この店のお昼営業は13:30まで。たった今、休憩に入ったばかりのようでした。
何度も家で再現しようと思って再現できなかったあのカレーが食べられるなら止まってみようかと思いましたが、残念。次回、ここを通る際には是非立ち寄りたいと思います。可能ならばレシピも聞きたい(教えてくれないでしょうけど)。
川の道フットレースの人を見ていない
千曲川沿いに到着。向かい風は一層強くなり、またしても250Wで25km/hしか出ない状態。それでも、何とかスタートからのグロス速度は20km/hをキープしています。ただ、この後の黒姫高原の上りでグロス20km/hは確実に切ってしまいそうですが……。
ここで「あれ?」と思いました。今年は、「川の道フットレース」の参加者を見ていないのです。
川の道フットレースとは、太平洋(東京・木場)から日本海(新潟県・新潟)までの514kmを自分の足で完走することを目指すレースです。ブルベやファストランの距離もたいてい「意味がわからない」と言われますが、それでも自転車。自分の身体一つで500kmは本当にヤバすぎます。なお、ハーフの250kmコースもありますが、それでもヤバい。
フルコースの制限時間は132時間。平均4km/hで良いので、ずっと歩き続けていれば完走出来る計算ですが、人間は寝なければ体が持ちません。睡眠を入れるとなると、他の時間は走らざるを得ないわけですね。

「川越~直江津」の開催日は5/3固定ですが、「川の道」の開催日も固定。そして、たいていは千曲川沿いでタイミングとルートが一致して姿を見かけるのが例年の風景でした。しかし、今年はまだ一人も見ていないのです。
それでも、千曲川を過ぎて篠ノ井の街中あたりでようやく一人目の参加者を発見。フラフラです。恐らくは最後尾の方で、今まさに限界と戦っている最中なのでしょう。

長野市に入ると、ポツポツと「川の道」参加者を見かけるように。写真奥に3人の集団が写っています。特に声がけ等はしませんでしたが、同じ方向に向かう者同士、心のなかでエールを送っておきました。
長野市の中心をすぎると、彼らは新潟市方面へと向かいます。我々は直江津行きなので、ここで進路は別々に。
坂中峠を登る
「川越~直江津」の正規ルートは、国道18号(通称アップルライン)ですが、ルートは参加者の自由。いつもどおり、私は長野駅前から善光寺方面へ向かい、坂中峠を上ります。アップルライン使用時よりも10kmほどショートカットになりますが、その分だけ斜度は厳しいルートです。「東京~糸魚川」では2023年までこのルートを使っていたので、私は慣れていまして。
シャマルカーボンでは緩めの斜度の峠しか登っていなかったので、坂中峠はどんなものかと思っていましたが、割と余裕を持って登ることが出来ました。重量のあるホイールですが、リムがとてもしっかりしているせいか、斜度があってもよく登ってくれます。
15:06、標高660mの坂中トンネルに到着。このトンネルは2kmあり、しかもトンネル内が「登り」になっている嫌なトンネルです。路肩は十分に広いですが、交通量もそれなりにあるので後続車が結構怖い。
しかし、今回の私にはレーダーテールライトがあります。
音が反響して距離がつかみにくいトンネル内でも、後続車との正確な距離が掴め、追い抜かれる準備を整えることが出来ました。長いトンネルを含むコースではレーダーがすごく役立ちますね。
だんだん寒くなってきた
トンネルを抜けると黒姫高原。
坂中峠を登っている最中から雲が出てきていましたが、トンネルを抜けると完全に曇り。気温も20℃を切るくらいには下がってきており、雲行きも怪しい感じ。これは直江津のゴールまでに少し雨に降られるかも。

15:49、セブンイレブン 信州信濃町古間店(206km地点)に到着。昨年よりも47分遅れ。
大抵はこのコンビニに「川越~直江津」のサポートカーも待っていてくれてるんですが、この時は見かけませんでした。どうやら道に迷った参加者がいたらしく、その人を探しに行っていたようです。
これからのダウンヒルに備え、碓氷峠前に脱いだ長袖インナーを着用。しっかり食事もして最終区間をスタートしました。
