【結果発表】ランドヌールアンケート 2025

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目次

続いては、ブルベで使用する装備(パーツやウェア)に関する質問です。

Q12: ライトのブランドを教えて下さい

フロントライトとテールライトについて質問しました。

2014年の質問は「ライトのブランドを教えて下さい」とフロント/テールの区別をしていませんでしたが、さすがにそれはややこしいと感じて「フロントライト」「テールライト」に分けて質問をする形式に変えています。それぞれ、最大3ブランドまで回答可能としました。

2025年の結果

まずはフロントライトの結果から。4票以上入ったブランドのみ示します。

#フロントライトのブランド得票数
1CATEYE389
2OLIGHT195
3TOWILD28
4LEZYNE22
5GENTOS17
6IGPSPORT14
7BONTRAGER8
8KNOG6
8MOON6
10BUSCH&MULLER5
10LUMINTOP5
10SOFIRN5
10SUPERNOVA5
14GACIRON4
2025年/Q12/回答数: 490人, 747回答

CATEYEが圧倒的1位でした。

今回は複数回答可能ですが、490人中の389人がCATEYEを使用していると回答しています。なんと80%。日本のランドヌールの8割のハンドルにはCATEYEのライトが付いているということです。実際、ブルベの現場でもCATEYEのVOLTシリーズはほぼ標準装備品と言っても良いほど。

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2位はOLIGHT。恐らく多くの人が使っているのは、一斉を風靡した「RN1500」だと思われます。こちらもかなりの比率を占めており、40%の人がOLIGHTユーザーであることが分かりました。

続いて、テールライトの結果です。3票以上入ったブランドのみを示します。

#テールライトのブランド得票数
1CATEYE457
2OLIGHT48
3LEZYNE16
4TOPEAK15
5BONTRAGER11
6GARMIN10
6KNOG10
8IGPSPORT7
9GACIRON6
9MOON6
11MAGICSHINE4
11RAVEMEN4
11TOWILD4
14MAGENE3
14ROCKBROS3
2025年/Q12/回答数: 490人,624回答

テールライトもCATEYEが1位でした。フロントライトよりもさらに割合は大きく、490人中457人が使用。実に93%もの人がCATEYEのテールライトをブルベに投入していることになります。

実際の所、ブルベに足る点灯時間を持つテールライトを販売しているブランドはごくわずか。実際の所、ブルベをやるとなるとテールライトに関してはほぼ選択の余地はなく、CATEYEを使うことになります。

2位はOLIGHT。CATEYEほど長くは持ちませんが、コンパクトで10時間前後は持つテールライトを販売しています。

2014年との結果の比較

#フロントライトのブランド得票数
1CATEYE113
2GENTOS72
3DOSUN18
4SUPERNOVA12
5Schmidt8
6IPF6
7LEZYNE4
8MOON4
8BUSCH&MULLER3
10AKSLEN3
10匠光楽3
2014年/Q12/回答数: 287回答

2014年の質問ではフロントライトとテールライトの区別をしていませんでした。それでもやっぱりCATEYE強し。

2011年秋に発売されたECONOM FORCEが記事中でも紹介されています。当時は確かにこれが「ブルベの制服」的なライトでした。

2位以降を見ると、消えてしまったブランドも多いです。DOSUNはブルベに向く配光のライトを販売していましたが、現在はE-BIKE用ライトの専門メーカーになっています。IPFは自転車用のライトから撤退してしまいました。

その他、特徴としてハブダイナモのライトブランドが割と上位に来ていました。SUPERNOVA、Schmidt、BUSCH&MULLERに投票した人はハブダイナモユーザーでしょう。2025年では10位にSUPERNOVAが入るのみとなり、かなり割合は低下しています。

Q13: GPSサイコンは使っていますか?

ブルベ中のGPSサイクルコンピューターの使用について質問しました。

2025年の結果

2025年/Q13/回答数: 490人

約97%が「GPSを使っている」との回答。ほぼ全員ですね。よほどの理由がない限り、GPSを使わないという選択肢は浮かばないということかと思われます。

それでも「GPSを使っていない」という方が約3%。昔ながらのキューシートスタイルでブルベを楽しんでいる方もいらっしゃいます。私も「ミステリーブルベ」でGPSを使わないで走ることはあるのですが、脳の普段使わない領域を使う感覚があります。

2014年との結果の比較

2014年は「GPSを使っている(75%)」、「GPSを使っていない(25%)」。2014年段階で3/4がGPSを使用。一方で、使っていない人も1/4いました。当時の記事には「不確定要素も含めて楽しむためにあえてGPSを持たない」と答えた人がいたそうです。

一気にGPSサイコンが広まったのが、2009年のGarmin「Edge705」の発売からだったと記憶しています。そこから5年でよくぞ75%まで拡大したものです。さらにこの10年でほぼ全員がGPSを使うまでに浸透しました。

公称100時間以上のランタイムを標榜するCOROS「DURA」

Edge705の公称ランタイムは15時間でしたが、現在は30時間以上のランタイムを持つGPSサイコンがたくさんあります。電池の持ちをあまり気にせずよくなったことも、GPSサイコンの使用者が増えた要因だと思われます。

Q14: GPSサイコンのブランドを教えて下さい

使用しているGPSサイコンのブランドについてお聞きしました。一人あたり最大3選択肢までの回答が可能となっています。

2025年の結果

#GPSサイコンのブランド得票数
1Garmin367
2Bryton74
3iGPSPORT61
4Wahoo22
5COROS12
6Lezyne11
7CATEYE6
7COOSPO6
7スマートフォン6
10XOSS5
2025年/Q14/回答数: 475人, 580回答

Garminが圧倒的に多かったですが、それでも比率は77%に留まりました。近年は新興メーカーを含めて選択肢が多様化しており、Garminの一人天下という様相でもなくなっています。

iGPSPORT「BiNavi」。Garminの半額程度で機能的には大きく劣らない

現在、日本で強いのがBrytonとiGPSPORT。Brytonのフラグシップ「Rider S810」、iGPSPORTのフラグシップ「iGS800」は両方とも公称ランタイムが50時間と、600kmブルベでも充電が必要ありません。

世界的にはWahooも強いですが、日本ではいささか元気がないですね。

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2014年との結果の比較

#GPSサイコンのブランド得票数
1Garmin122
2スマートフォン7
3ATLAS(Yupiteru)5
4Bryton2
5Pioneer1
5SONY1
2014年/Q14/回答数: 138人

2014年はまだまだ実用に足るGPSサイコンが少なく、現在よりもGarminが圧倒的でした。全体の88%がGarminを使用。時代的にはEdge800/500くらいの頃です。

ATLASやPionnerも当時は一定のシェアがありましたが、現在ではすっかり見なくなってしまいました。時代の流れを感じます。

Q15: キューシートとコマ図、どちらをメインに使ってますか?

ブルベのルール上、主催者が指定したルートを正確にトレースする必要があります。近道などをした場合は失格となるので、正確にトレースするためにはキューシートやコマ図を使用するのが普通です。

基本的に、ブルベでは必ずキューシートが提供されます。団体によっては、交差点形状をイラスト的に描いた「コマ図」も提供されます。近年は、これらに加えてRide with GPS等で作成されたルートデータを配布する例も増えてきました。

2025年の結果

#ナビの手段票数
1GPSのみ243
2GPS・キューシートを併用219
4GPS・コマ図を併用17
5キューシート・コマ図を併用8
6その他3
2025年/Q15/回答数: 490人

近年はGPSデータを提供する団体も増えたので、そのデータをサイコンに反映し、ナビゲーションをしながら走るのが大半のようです。ただし、基本的には「キューシートが正」なので、スタート前にキューシートとGPSデータの一致を確認しておく必要があります。

2014年との結果の比較

#ナビの手段票数
1キューシートを使う96
2コマ図を使う53
3GPSのみ18
4キューシート・コマ図を併用7
2014年/Q15/回答数: 183人

2014年はまだまだ紙(キューシート・コマ図)がメインで、「GPSのみ」はかなり少数派でした。

前述の通り、日本国内でGPSの使用が拡大したのが2009年のEdge705あたりから。ランタイム的にブルベでは実用に足らないものが多く、本格的な普及には少しタイムラグがあったことが伺えます。

2011年に発売されたGarmin「eTrex 30」は自転車用ではなくトレッキング用のGPSですが、ランタイムが非常に長く、ブルベ界でのシェアを広げていきました。

Edge530が登場した2019年あたりから、30時間以上のランタイムを持つモデルが増え、ブルベでも「サイコンのみ」という人が増えていったのだと思います。

Q16: キューシートやコマ図は、どのように表示・固定してますか?

ブルベにおいても大体のアイテムは既製品を流用できますが、「キューシートやコマ図をハンドルに固定する装置」というのは2025年現在では存在しません。自分で何らかの装置を用意する必要があります。

こちらの質問は自由記述でお願いしました。

2025年の結果

前の質問で「キューシートまたはコマ図を使う」と応えた方が244名。

一番多い回答は「スマホに保存して確認する」。60人ほどの方がこちらの回答でした。私自身もスマホにデータで入れて持ち歩くことが多いです。

ミステリーブルベだけは、このようにクリアケースをタイラップでハンドルにくくりつけるオリジナルホルダーを取り付けています。

他に多かったのが、「防水ケースに入れて、ブルベカードと一緒に首に掛ける」という回答です。ブルベというものは、最初から最後までブルベカードを持ち歩く必要があります。それを濡らさないために何らかのケースに入れる必要があるわけですが、そのケースに印刷したキューシートやコマ図を一緒に入れておく方法。私も、どうしても落としたくないブルベや、ルートが複雑なブルベではこういった方法を取ることがあります。

「おっ」と思ったのは「FIDLOCKのバキュームマウントケースでステムに取り付ける」という回答。これはスマホ用の防水ケースですが、ある意味「既製品のキューシートケース」と言えそうなアイテムですね。存在を知りませんでした。紙のキューシート・コマ図を簡単にハンドル周りにマウントするならいちばん簡単な選択肢となりそうです。

また、以下のような回答を頂きました。

皆さんの回答
  • 100均のバインダーを改造して、キャットアイのフレックスタイト部分を流用し、ブルベマウント(延長バー)に固定。 (みかさん)
  • A4クリアフォルダに入れて首から吊るしてジャージの中へ。GPSがダメになったらビニテでハンドルに貼り付ける。 (blueskycafeさん)
  • kindleにデータを入れてkindleをkindleのケースに入れてタイラップとパジャマのゴムで固定。 (ひらちゃんさん)
  • オルトリーブのフロントバッグ(ハンドルバーバッグ)上部の透明窓から見えるように/つまり本来の使用方法。 (kuma-miyaさん)
  • コマ図を自作のケース(巻き取り機)に入れ、ミノウラのハンドルマウントに固定。 (たなさん)
  • スマホで自作アプリを作ってキューシート情報(プラスアルファ)を表示したことがあります。 (よっさんさん)
  • 簡略化してステムに貼り付ける。 (シャチさん)

2014年の回答

この設問に関してはあまり詳しい回答が載っておらず、以下のような回答が掲載されていました。

皆さんの回答
  • ポケットに。GPSメインにして、キューシートはたまに見る程度。(今野慎史さん)
  • コマ図を愛用。数コマずつラミネートしたコマ図を、日めくり式に使っている。(黒澤久さん)

10年前はもう少し自作のキューシート固定装置を使っていた方も多かったはずですが、あまり情報が残っていないのは少し残念ですね。

Q17. サイクルウェアのブランドを教えて下さい

2014年の設問ではタイトルの通りだったのですが、せっかくなので今回は「ヘルメット部門」と「ウェア部門」に分けて回答を頂きました。それぞれ、最大3ブランドまで回答可能としています。

今になって思えば、「シューズ部門」も作ればよかったですね。

2025年の結果

まずはヘルメット部門から。3票以上入ったブランドを紹介します。

#ヘルメットのブランド得票数
1OGK KABUTO305
2KASK68
3LAZER50
4GIRO39
5MET21
6POC13
6BONTRAGER / TREK13
8BELL12
8SPECIALIZED12
10ABUS10
11KPLUS9
12SH+7
13KARMOR6
13MONT-BELL6
15TREK5
16HJC4
16SMITH4
18EKOI3
2025年/Q17-1/回答数: 490人 608票

やはり国内では、日本ブランドであるOGK KABUTOが圧倒的な票数を獲得。約7割がOGK KABUTOユーザーでした。

「日本人の頭に合う形」「入手性の高さ」「かなり軽い」と、三拍子揃っているだけあって、やはり人気は高くなります。私も一時期LAZERを使っていましたが、結局OGK KABUTOに出戻りました。

2位はKASK。フルーム時代に大きくシェアを増やした気がします。Team Sky→INEOSの活躍もあり、現代まで高いシェアを維持している模様。イタリアブランドにも関わらず、日本人の頭にも意外に合うモデルが多いのも人気の理由かもしれません。

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3位はLAZER。一時期はKARMORを推していたシマノセールスが、いつの間にかLAZERに乗り換え。近年はショップで見かけることも増えました。LAZERはアジアンフィットのラインナップも充実しており、日本人の頭にもフィット。

ブルベでは時に4桁以上の長距離を走るため、首への負担を減らすのも大事。全体的に軽量なモデルを持つブランドが人気を集めたように思えます。


続いてウェア部門です。「インナー」「ジャージ」「グローブ」「レインウェア」を分けて聞かなかったので、結構その辺りがごちゃまぜですね。

#ウェアのブランド得票数
1PEARL IZUMI250
2MONT-BELL152
3Rapha108
4CASTELLI91
5WAVE ONE / KAPELMUUR66
6ASSOS61
7DHB47
8SHIMANO40
9ONYONE37
10CHAMPION SYSTEM34
11BIORACER23
12SUNVOLT20
13MORETHAN19
14CRAFT16
15ワークマン14
16SPORTFUL11
17PAS NORMAL STUDIOS9
18INTRO7
18SPECIALIZED7
20CAFE DE CYCLISTE6
21VALETTE5
22FICE4
22SANTIC4
2025年/Q17-2/回答数: 490人 1118票

1位はやっぱり日本ブランドのパールイズミ。

デザインが色々と言われることはありますが、やはり入手性の高さとコストパフォーマンスの高さから選んでいる人が多い印象です。特にレーパンのパッドは、「社員のお尻の方を取って、日本人の平均的な寸法を算出した」という逸話があります。それだけあって、ブルベのような長距離でもフィットする人が多いのでしょう。

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PEARL IZUMI(パールイズミ)
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2位は、これまた日本ブランドのモンベル。

恐らくですが、得票の大半は「レインウェア」としてのものだと思われます。モンベルのサイクルレインジャケットは「日本人ランドヌールの制服」と言われるほど。雨ブルベではスタート地点にこの緑のジャケットの参加者が大集結します。

これほど「自転車用のレインウェア」がきめ細かに揃っているブランドは世界的にも珍しいです。その辺りの理由は、サイスポのこちらの記事に詳しく書かれています。モンベルが日本に存在しなければ、これほどブルベは普及しなかったかもしれません。

3位にはイギリスのRaphaがランクイン。正直、「スタイリングよりも安さと性能」派の人がブルベには多いイメージですが、確かにRaphaを着ている人も多く見かけます。スタイリングのブランドと思われがちですが、高性能生地の取り入れにも積極的なRaphaはブルベとも相性が良いのでしょう。

4位はイタリアのCastelli。世界的な大手ブランドの中で、新素材の取り入れに一番積極的なのはCastelliかもしれません。

モンベルとは少し違ったアプローチの「全天候ウェア」を提唱しており、ブルベ界隈での使用者も増えつつあります。私も最近Castelliのウェアを購入しましたが、パフォーマンスの高さに驚きました。

興味深いのは18位のINTRO。

こちらはグローブでの得票が多いはず。パッドマシマシの「Stinger」シリーズはブルベでもよく見かけるグローブです。「パッド増やせば良いってもんじゃないだろう」と思ってましたが、使ったら手放せなくなりました。

2014年との結果の比較

#ウェアのブランド得票数
1PEARL IZUMI76
2ASSOS26
3mont-bell14
4Champion System13
4dhb13
6Castelli10
7SHIMANO9
7Rapha9
9WAVEONE8
10GOLDWIN6
10Nalini6
12CRAFT5
12Le Coq5
14Aurora4
15Sportful3
15Campagnolo3
15PISSEI3
2014年/Q17/回答数: 271票

10年前も、やっぱり1位はパールイズミ。強い。

10年前は2位だったASSOSは現在6位。確かに当時は「ASSOSおじさん」が割と多かった印象ですが、最近見かけません。Raphaにポジションを奪われた感じでしょうか。

3位はモンベル。レインウェア需要で、やはり10年前もmont-bellは強かった。

4位には、かつて大いなる黒船として名を轟かせたWiggleのプライベートブランド「DHB」がランクイン。2024年を持って日本語サイトの運用を終了し、事実上の撤退。特に冬のウェアが安く買えたのは非常に有り難かったのですが……また上陸してくれませんかね。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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