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【レビュー】GARNEAU 「COURSE」
評価:4
GARNEAU(ガノー)のエアロヘルメット。見た目は普通のヘルメットのようですが、風洞施設で実験を重ねて作られたようです。新城幸也の在籍するユーロップカーでも採用されています。今年のさいたまクリテリウムでも新城が被っていましたね。
購入動機
ニコルユーロサイクル駒沢の閉店セールで安くなっていたので購入。定価26000円が13000円。普通のヘルメットとしてみてもかなりの安さ。一応フラグシップなのでお得だなーと。
一応、GARNEAU側の言い分としては、某エアロヘルメットよりも高速域(40km/h以上)では優位性があるとかなんとか。ちょうど週末に平坦レースがあるので、そこ用の秘密兵器としようと思ったのですが……若干効果には懐疑的でした。
製品概要
公称重量250g。実測重量332g。違いすぎて笑いました。
正面から見た図。穴は開いていますが、凹凸はかなり少ないことが分かります。
GANRNEAU側の資料によると、距離40kmの単独TTを行った時に以下の効果があるそうです。
1. 通常のロードバイク用ヘルメット
→ 53分20秒
2. 他社のロードバイク用エアロヘルメット
→ 51分22秒
3. GARNEAU COURSEヘルメット
→ 50分40秒
エアロではないロードヘルメットに対して2分40秒削減。本当なら凄い。
面白いのは、フィッティング調整のダイヤルにマジックテープが着いており、そこにテールライトを取り付けられること。ヘルメットへのテールライトの取り付けには困るので、これは嬉しい工夫。
使用感
とりあえず、重さは「ズッシリ」と表現させてもらいます。手持ちの軽量ヘルメットより100g重いので、やはり首にも負担がありそうです。短めのレース専用、ヒルクライムやロングライドでは使いたくないですね。
また、ベンチレーションは通常のロード用ヘルメットと同程度に空気が通ります。特別暑いということはありません。
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まずはテストとして30kmほどの練習で使用。
最近メインで使っているのはSPECIALIZEDのPREVAILなのですが、どうもコイツは「ゴオオオ」という風切り音が大きく、特に高速域になるほどそれが顕著でした。対して、このヘルメットは40km/h超でも音が静か。他の手持ちのヘルメット(KASK VERTIGO, OGK REDIMOS)と較べても走行時の風切り音は静かであると言えます。通常のロード用ヘルメットに比べて空気抵抗の面では優位性がありそうです。
他社のロード用エアロヘルメットに対しても優位性はあるそうですが、これは試してないので良く分かりません。
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次に、60kmのエンデューロレースで使用。ド平坦、海っぺりで風の強いコースです。
集団では特に効果は感じませんでしたが、一回中切れした所をブリッジするために走った時や、単独で集団の先頭を牽いている時に、いつものレースよりもペースを保つのが楽な感じがありました。
単独で逃げる場面や、集団の間をジャンプする時には効果がありそうです。ちなみにレースは自分の担当分は平均40.9km/hほどでした。
まとめ
快適性をあまり犠牲にせず、エアロ性能を高めている中々優秀なヘルメットだと思います。プロチームユースなだけはあります。
GARNEAUは軽量ヘルメットであるX-LITE(195g)も展開しています。これだけ軽いメットを作れるメーカーがあえてこの重量で、しかも更に高い値段でこのCOURSEを売っているということは、エアロ性能に相応の自信があるということなのでしょう。
今後、ヒルクライム以外のレースでは出番が多くありそうです。しかしもう少し軽く出来なかったのかな……。
評価
対象モデル: GARNEAU「COURSE」
年式: 2014年
定価: 23100円(税込)
購入価格: 13475円(税込)
価格への満足度
ほぼ半額でしたので。
総合評価
性能は満足、重さに少し不満。
レビュアー情報
年齢: 30歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。