BRM921 霧立400 走行編② PC1:月形~PC2:秩父別(122km)

この記事は約 5分で読めます。

始まって間もない区間ながら、出てしまった腰痛。ここからは試行錯誤の区間でした。

目次

PC1:月形~PC2:秩父別(122km)

腰の痛みを抱えながらPC1に到着しました。

PC1、到着

8:18、PC1: セブンイレブン月形町店(56km地点)に到着。グロスAveは24km/hほどに後退。まぁ一人で走ればこんなもんでしょう。

北海道限定のザンギ棒を食べつつ、ストレッチ。腰の痛みを何とかしなければ。

こちらのPCには、北海道ブルベに良く参加されている鉄夫さんの姿もありました。多分、過去に宗谷岬600でご一緒していますが、お話するのは初めてです。明日行われる北見スタートのブルベへの移動途中に立ち寄られたんだとか。

しばし談笑の後、再スタートしました。

腰痛対策(その1)

PC1を出てすぐに、やっぱり腰の痛みが気になりました

サイコンに表示させている標高図を見ると、この先にはそれなりに長めの坂。今の腰の状態で坂を登ると更に悪化しそうな感触があります。これは早々に何か手を打たねばならない

この腰の痛みは、恐らく「普段のライドよりも前傾姿勢がキツい(腰の角度が深く曲がっている)」状態になったことによって生じているはず。

関東の道しか走っていなかったGE-110

GE-110の納車は今年1月。

それから恐らく4000kmほど乗り、ブルベも200kmと300kmを完走はしています。それなりに妥当なポジションは出ているはずですが、いずれも走ったのは信号停止の多い関東の道。信号停止は時間を食うものの、乗車姿勢を解くので腰への負担が数分ごとに緩みます。

これに対して、北海道の道はほぼ信号停止がありません。ほぼずっと走りっぱなし。距離は稼げますが、同じ姿勢を保つ時間が長くなり、腰への負担は蓄積されます。すなわち、「ポジションの誤魔化しが効きにくい環境」であると言えるでしょう。

信号のない道を走っても問題の出ないクロモリ号

これまでブルベに使ってきたクロモリ号(QUARK)は北海道やフランスなど、「信号停止がない」環境で何度も走って問題がないポジションが出ています。

一方、GE-110はまだその領域まではポジションを煮詰められていませんでした。関東には「1-2時間走りっぱなし」の状況を作れる道がそうそうないので、試しようがありません。今回の北海道遠征はその状況を試す絶好の機会ではあり、見事に問題が出たわけです。

さて、「前傾姿勢がキツい」状態を是正するには以下の3アプローチがあります。

  1. ハンドルの高さを上げる
  2. サドルの高さを下げる
  3. サドルの角度を少し前下がりにする

1と2は、ハンドル-サドルの落差を減らす方法。3は角度を変える方法です。私は少しサドルを前上がり気味にしていますが、それを水平に近づければ腰回りの前傾角度も少し緩むことになります。

まずは、一番調整が簡単な3のアプローチから実施することにしました。

GE-110に装着しているBontragerのシートポストは、サドルの前後位置と角度をそれぞれ独立して調整できる機構を持っています。サドルの先端を約1°下げ、水平に近づけました

サドルに跨ってみると、だいぶ腰への負担が緩和された気がします。走行再開。

向かい風とひまわり

月形のアップダウンを抜け、神内ファームの横を通過。ブリーフィングで「この辺りの下りは砂が浮いているので注意」という話があったと思いますが、確かにそうなっていました。

新十津川町に入り、国道275号線と並行する「西2線」という道路へ。この道路は約8kmの定規で引いたような直線道路。北海道らしい風景ではあるんですが、向かい風がきつく苦戦した区間です。

この区間中には大規模なひまわり畑も。北海道のひまわりシーズンは7月が最盛期だった気がしますが、まだ咲いてるところがあるんですね。

腰痛対策(その2)

そして、ここでまた「腰が痛い」が出てしまいました。

残念ながらサドルの角度だけでは解決しなかったようです。となると、サドル-ハンドル落差を小さくしなければなりません。

恐らく、感触的にはサドルの高さは合っています。ハンドルが低すぎるはず。ならば「ハンドルを上げる」で対応したい所。ステム上にスペーサーがあれば、そのスペーサーをステム下に回すことでハンドルを上げられますが……

私のステム周りはこんな感じ。ステム上には、トップキャップとスペーサーが一体化したパーツを付けていました。これではハンドルを上げることが出来ません。

さて、この時の現在地は新十津川。この辺りではそれなりに大きい街ではある滝川のすぐそばです。ルートが滝川市内を通過するならば、市内の自転車屋でコラムスペーサーを調達できます。

しかし、残念ながらルートは滝川方面には行きませんでした。5kmほどコースアウトすれば市街地に行けますが、ちょっと距離が大きすぎる。

ということで、「ハンドルを上げる」は諦めて、「サドルを下げる」ことにしました。

セイコーマート 新十津川中央店に立ち寄り、そこで買い物をした後にサドル高を調整。2mmほどサドルを下げました

サドルの調整作業をしていると、同じくコンビニ休憩をしていた他の参加者の方に声を掛けられました。

baruさんですよね?

あ、そうです~。

いつもサイトを見させてもらってます。今日もコレを作ってきたんですよ。

と、いいながら彼が見せてくれたのは、今回のブルベのタイムテーブル。私が作成した予定表フォーマットを使ってくださっていました。これは嬉しい。と言いつつ、作った本人は600km以上じゃないとこのフォーマットは使っていなかったりするのですが……。


サドルを下げ終わって再スタート。だいぶ腰への負担が和らいだ感じ。これでしばらく走って問題がなければ……。

経験のある道

セイコーマートを出発してすぐ、石狩川橋には行かずに左折。ここから雨竜町までの区間は2022年「宗谷岬600」と共通のルート(方向も一致)。見覚えのある道です。

一応、腰の具合は落ち着いてきた感じ。しかしここまで約100km。まだあと300kmあります。果たして最後まで腰が持つのか……? 300kmと言えば、東京から豊橋まで行けてしまう距離です。冷静に考えるとずいぶん長い。久々の400kmブルベは試練の前半となりました。

石狩追分郵便局前で右折し、妹背牛(もせうし)方面へ。妹背牛駅前で左折し、北上。このままほぼ真っすぐ走れば次のPCである秩父別です。

……ただ、やっぱり腰が痛い。これ以上サドルを下げるのも厳しいので、あとはストレッチでなんとかなるか祈るしかありません。

腰というか尻の筋肉を伸ばすストレッチがしたいので、座れる芝生が欲しい。幸い、この辺りは路肩に芝生があったので、そちらで座りながらストレッチ。1分くらいかけてしっかりとストレッチをしたのでまたしばらくは持ってくれるでしょう。

間もなく、PC2に到着です。

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次