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アクションカメラに初挑戦
今まで全く手を出していなかったアクションカメラに初挑戦してみた話です。
この分野は全くの初心者なので、あまり役に立つ話はありません。備忘録的なものです。
導入
まずはアクションカメラを使ってみようと思った経緯から。
立ち止まれないレインボーライド
2024年12月1日、東京都が主催するライドイベント「レインボーライド」に参加しました。普段、自転車では走れない「レインボーブリッジ」「ゲートブリッジ」を自転車で走れるイベントです。

イベントそのものは割と楽しかったんですが、一つ心残りだったのが「レインボーブリッジ・ゲートブリッジの写真を撮れなかった」こと。

初参加だったので知らなかったんですが、このイベントは「休憩ポイント以外では(基本的に)止まってはいけない」というイベントでした。レインボーブリッジも、ゲートブリッジも、通り過ぎるだけ。記録には残せない。
普段参加するブルベなどでは好きなタイミングで停止して写真を撮れば良いのですが、立ち止まれないとなるとそうも行きません。
では周囲の人はどうしているかと言うと……皆さんアクションカメラで撮影していました。そうか、こういう時に活きるのか。
今までは別に要らないと思っていたのですが、「次に参加する時にはアクションカメラを持ってこよう」と心に誓ったのでした。
実は持っていたアクションカメラ
アクションカメラを使ってみようと思ったものの、何も知らない状態では購入のときに重視すべきポイントもわかりません。全然的はずれなものを購入してしまうかもしれない。まずはアクションカメラを試してみたい。
実は、私の家にはアクションカメラが1台既にありました。自分で買ったわけではなく、頂いたものです。
などかずさんよりソニーのアクションカメラを譲っていただきました。
— ばる (@barubaru24) February 23, 2023
ハフダイナモライトの撮影用と考えています。スマホで割とキレイには撮れましたが、専門製品でどうなのかは今後確認予定。 pic.twitter.com/oJKrbbYjbO
2年ほど前に、などかずさんから頂きました。元々は当時テストしていたハブダイナモの撮影用に頂いたものなんですが、ハブダイナモの撮影は視点の関係でスマホで撮影したため出番はなく。申し訳ないことに、使い所がないまま道具箱に入ったままになっていました。
今こそ頂いたSONYのアクションカメラを試してみるべきではないか?
そう思い、SONY「HDR-AS300」を使ってみることにしました。
SONY「HDR-AS300」について
ここで、今回取り上げるアクションカメラ「HDR-AS300」について軽く触れておきます。
2016年発売のソニー製アクションカメラです。スペックは以下の通り。
画素数 | 818万画素 |
---|---|
撮像素子 | CMOS 1/2.5型 |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
撮影時間 | 125分 (付属バッテリー使用時) |
動画解像度 | 1920 x 1080px |
焦点距離 | 17-32mm |
ネットワーク機能 | Wi-Fi/Bluetooth/NFC |
公式サイトを見ると、「圧倒的にブレに強い」ことが売りとされています。自転車専用というわけではなく、登山や水中でも使えるとのこと。焦点距離は17-32mmとかなり広角です。
古い機種ではありますが、結構人気はあったようです。Twitterでこの機種の話を出したら、「私も使っています」と複数人の方から反応を頂きました。価格.comのレビューでも、33人の平均が★4.37と高い水準となっています。

Xperiaのカメラなどにも採用されているZEISSレンズを採用。
実用レポート
SONYのアクションカメラ「HDR-AS300」で、なんとか走行動画を撮影するまでの模様を記載します。
用意したもの
今回、自転車にカメラをマウントするにあたって用意したアイテムは以下の3つです。

- カメラ本体
- KIOXIA「SDXC microSDカード/128GB」
- REC-MOUNTS「GP-CN-A2」
- スクミズマシンワークス「ガーミン用脱落防止クリップ」
KIOXIA「SDXC microSDカード/128GB」
このカメラはmicroSDカード対応です。最大容量は書いていませんでしたが、とりあえず128GBまでは認識するだろうということで、こちらを購入。これで10時間くらいは録画できるはず。
最近は2TBのmicroSDカードなんてものがあることを今回知りました。
REC-MOUNTS「GP-CN-A2」
カメラネジをGoPRO規格に変換するアルミ製アダプタです。これで、Type-19マウントの下側に吊るします。
当初はプラ製の安いマウントを使おうと思って購入したんですが、すくみずさんから「すぐ割れる」と言われてこちらを追加購入しました。

カメラネジの他に、ズレ防止の穴に入るピンが付いています。
スクミズマシンワークス「ガーミン用脱落防止クリップ」
REC-MOUNTSのマウントはアルミ製ですが、これも割れることはあるとのこと。ということで、命綱としてストラップを付けることに。
普通のストラップでも良かったんですが、以前コミケですくみずさんから購入した脱落防止用クリップを付けました。Garmin用ですが、位置的にちょうど良かったので。
重量

カメラ本体の重量は109g。軽めのライトくらいの重量です。

マウントの重量は16g。合計で125g。これくらいならばType19マウントの耐荷重は超えないはずです。
セッティング
上記のアイテムを組合せて、このようにセッティングしました。

吊り下げ式です。上下逆になってしまいますが、このカメラには上下の自動判定機能が付いているので問題なし。録画ボタンが底に来てしまうので、操作はしにくくなりますが。


命綱をハンドルに接続し、万一マウントが折れても大丈夫なように設定。

録画中は背面のランプがオレンジに点灯します。

撮影設定はこんな感じ。広角設定で、上下反転モードをon。強力なブレ補正モードをonにしています。
撮影

土曜日は雪予報でしたが、降り出す前に近所を走ってきました。そのついでに初めての動画撮影。ロケ地は、川崎と羽田を結ぶ「多摩川スカイブリッジ」です。
動画をYoutubeにアップロードしてみました。
最近のアクションカメラの画質を知らないのですが、割と満足行く画質です。「ブレ補正に強い」という売り文句の通り、段差を経ても画面は安定。
ただ一点気になるのが、「チチチチチ……」という音。これはフリーボディの音かと思ったんですが、恐らくマウントの金具から発生している音です。

このネジの根本の金具が微妙に動きます。何か対策はあるんでしょうか。この金具を動かさないようにするか、もしくは特定の周波数をカットするフィルタを通すか。他に良さげなマウントがあれば良いのですが、今のところは見つけられていません。
まとめ
アクションカメラを触ったことがない人間が、自転車にカメラをマウントして撮影するまでの様子をお届けしました。
異音については課題が残りますが、それ以外については概ね満足行く結果です。ただ、1時間半ほどでバッテリーが切れてしまうので、本格的に撮影をしようと思ったらバッテリーをかなりの数用意するか、充電しながら撮影するためのモバイルバッテリーを接続するか。
ともあれ、1時間半撮影できれば、レインボーライドにおけるレインボーブリッジ・ゲートブリッジの撮影には問題無さそうです。ファンライドイベントに参加したとしても、核心の所だけ撮影をonにすれば良いはず。
今のところ、ブルベに導入するつもりはありません。個人的には「ブルベ走行中のバッテリー管理が必要なアイテムは最小限にする」ことを心がけており、アクションカメラはそれに真っ向から反するアイテムだからです。ブルベならば、どうしても撮影したければ足を止めて撮影すれば良いですしね。
とりあえず、次回のレインボーライドに参加するための準備は今回の記事で行えたと考えます。
著者情報
年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。