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Taipei Cycle(台北ショー) 2026 レポート
まずは1号館/1Fのブースを紹介。
このフロアは、「パーツ/コンポーネント/サイクリングパーツ/アパレル/アワード受賞製品」のブースが出展しているエリアとなります。
アワード受賞製品

正面入口前には「Taipei Cycle d&i awards 2026」の受賞製品が展示されています。受賞製品の一部を紹介。
GIANT

GIANTは650Cのキッズロードバイクを展示。

ホイールはカーボンでSLRグレード。わざわざこのために650Cのリムを作ったということです。タイヤも650×28C。世界最大の自転車メーカーとしての責任と余裕が感じられます。
ROCKBROS

ROCKBROSは3Dプリントでパッドを作ったグローブを展示。

サドルにはよく使われているクッション構造ですが、確かにグローブでは見たことがありません。熱をためにくく、蒸れにくいのも売りだそうです。
CREATE


R250のポンプヘッドやairboneのポンプヘッドを製造する「CREATE」からは「AUTO-AIRCHUCK-PRO」が受賞。「仏式と米式の両方のバルブをキャッチする」とあったんですが……単に口金が縦に2つ並んでいるだけでした。
とはいえ、仏式も米式もしっかりバルブをキャッチしてくれていました。
‘skwi:ki

「またか!」という感じですが、新世代バルブ「CORE FLOW」なるものが登場していました。既に「Core Cap」と「Turbo Flow」が存在するわけですが、中々ややこしい。
仏式互換で、流量は仏式比500%だそうです。ちょっとインフレしてませんかね……?

会場では構造がよく分からなかったんですが、このキャップ部分を少し緩めることで空気が入るようになるみたいでした。
1号館 1Fのブース
1号館 1Fの中で個人的に気になったブースを紹介していきます。
ABUS

ヘルメットアンケートをやっている最中だったので、まずはヘルメットブランドのブースへ。ドイツの「ABUS」です。

こちらのように丈夫な自転車用ロックで有名ですが、ヘルメットブランドとしても近年頭角を現しています。


この日、大きく展示されていたのは「Hyp-E」というアーバン向けヘルメット。前頭部と後頭部に大きなLEDが備えられています。

こちらの製品のライトは通信機能を備えており、リモコンからウインカーを出すことが可能。今のところ、日本には入ってきていません。技適を検索しても認証が取得されていないようなので、しばらく日本には入ってこなそうに見えます。
一応試着はしてみましたが、やっぱりABUSのヘルメットは全く合わなかったです。欧米人向けの縦長タイプの帽体でした。
KPLUS

ヘルメットブランド2つ目、台湾のKPLUS。特大のヘルメット模型が注目を集めていました。

台北ショーで初出しとなったのが、こちらのエアロヘルメット「VENTURA」。開口部は広く、頭頂部にはカーボンを使用して軽量化されています。MIPS搭載で、Sサイズで259gとのこと。これまでのフラグシップエアロヘルメットであるAERVANAがMIPSなしでSサイズ253gであることを考えると、中々軽く仕上がっています。
KPLUSのヘルメットは格好いいし、台湾ブランドなのでアジアンフィットではあるのですが、いかんせんLサイズ以上だと300gを超える重量級になるのがネックでした。カーボン素材の採用で少し軽くなると良いのですが。
ALLOTEC

台湾の鋳造メーカー・ALLOTEC。OEMでのフレーム生産や、パーツ生産を行っているブランドのようです。

クロモリフレーム用のラグや、フォーククラウンが沢山。何度かクロモリフレームをオーダーしているので、こういうパーツを見るとテンションが上ります。

つい先日、こういったパーツを生産するメーカー「Paragon」の倒産が報じられました。フレーム製作に対しては打撃を与えるニュースですが、まだまだ台湾にはこの手の金属パーツメーカーが多いのでなんとかなりそうではあります。
Cycledesign

台湾のアクセサリーブランド「Cycledesign」。日本ではライトウェイが代理店となっています。


バーテープやサドルバッグを展示。これらは見たことのあるアイテムばかりでしたが……

UDH対応のディレイラーハンガーを発売していました。昨年の夏には発売していたようで、日本でも買えます。
EBON
台湾のアクセサリーブランド「EBON」。今年もリムのOEM生産で有名なGIGANTEXとの合同ブースです。

今年もGIGANTEXのカーボンハンドルに様々な柄のバーテープを展示。「Taipei Show」という柄もあったので、色々な柄が作れるというアピールなのでしょう。
Ebonはツールケースやグリップといったものも売ってるのですが、反射ベストも売っている点では珍しいブランドです。


いつもはどこかで見た柄の反射ベストばかりなのですが、今回はオリジナリティのあるパターンのものが。買えるようになるなら欲しいですね。
ZENO
台湾のパーツメーカー「ZENO」。ブレーキホースやブレーキ本体など、日本で言うグロータックのようなパーツを作っています。

注目を集めていたのは、今年のd&iアワードを受賞した「Q-Connector v2」。油圧ブレーキのホースを途中で分割可能にし、飛行機輪行などをしやすくするためのツールです。

昨年もv1が出品されていましたが、v2は「外径を6.5mmまでスリム化」「クリップ止めから、プッシュ&ツイストによる固定へ」という点で進化したとのことでした。
PBPなどでも油圧ブレーキのバイクをどうやって飛行機に積み込むかが話題となりますが、こういったアイテムが普及すれば手軽になるかもしれません。さすがに遠征先でブリーディングなんて出来ませんから。


こちらは両押しのメカニカルディスクブレーキ「Speed Clips」。こちらは日本の自転車店・Circlesが輸入していて購入することが出来ます。
BETO

台湾のポンプメーカー「BETO」。名前の由来は「Be The Original」から。


多くのポンプのOEM生産も手掛けており、Panaracerのワンタッチ口金も実はここの製品。例年よりも少しブースが小さめでした。これまでBETOの国内代理店はタキザワだったわけですが、タキザワは廃業。この先、日本にちゃんと入ってくるのかは気になります。
EBR

台湾のMegajoyという企業が手掛けるブランド「EBR」。

去年も見た気がしますが、今年も注目を集めていたのが「自転車用トレッドミル」。よくあるドラム式ではなく、地面が動くタイプ。恐らくこの製品は「Starley」というモデルで、Zwift等と接続すれば登り勾配の自動再現も可能とのこと。台湾での販売価格は35万円ほどのようです。
BECKONのチャンネルに、動く様子がアップされていました。
Hafny

台湾のパーツブランド「Hafny」。珍しい、バックミラーに強いメーカーです。他にもグリップやペダルも手掛けていますが、展示はほぼミラー。

こちらのミラーはコンパクトかつ角度調整も容易そうでした。恐らくアルミボディ。検索してもこのタイプのミラーが見つからないので、新製品だったのかもしれません。レンズもプラスチックの低品質なものではなく、ガラスの高品質なものに見えました。
NUVO

台湾のパーツブランド「NUVO」。キックスタンドやベルに強いメーカーです。

多種多様なベルが綺麗に整列して展示されていました。こんなに多くの自転車用ベルを一度に目にする機会はそうそうありません。世界は広い。
こんな三角形のおしゃれなベルも作っています。
SunnyWheel

泥除けに強い台湾のパーツメーカー「SunnyWheel」。OEMブランドがメインですが、自社ブランドのFlingerは泥除けの世界では有名です。当サイトでも泥除けをレビューしています。


今回私が「おっ」と思ったのは、スルーアクスル用の片手持ち泥除け。反ドライブ側のネジ頭部分を延長し、そこに片手持ちの泥除けを付けるというもの。

スルーアクスルになってから自転車にスッキリつけられる泥除けが減ってしまっていましたが、これが普及すれば結構なシェアを取りそうな気がします。
ULAC

台湾のアクセサリーブランド「ULAC」。元々は「鍵」がメインのメーカーでしたが、近年はバッグ類に力を入れています。

Lonely Riders Cultというロゴが印象的。ワイズロードでも昨年あたりから取り扱いが始まったので、見かける機会も増えました。


今回興味を惹かれたのは、同じく台湾ブランドであるOsmaRのバックルを採用したサドルバッグ。ロックとリリースが簡単に行えるので便利そうです。
CHAOYANG / ARISUN

中国に本拠地を置くタイヤメーカー「CHAOYANG / ARISUN」。どちらも有名ブランドですが、同じ会社のものです。ARISUNのほうがどちらかと言うと高級志向。


ピンボケになってしまいましたが、CHAOYANGとARISUNのタイヤはどちらも置かれていました。高級志向とは書いたものの、ARISUNのタイヤやTPUチューブはかなり安価に国内で手に入ります。

ちょっと気になるのはSCOMのホイールが大きくアピールされていたように見えること。何らか関係があるんでしょうか。
MAXXIS

台湾が誇る総合タイヤメーカー、チェンシンタイヤの看板ブランド「MAXXIS」。松山空港のカートにもロゴが貼られているくらい、台湾ではメジャーなブランド。

今回の台北ショーは「32C」がトレンドの1つだったようで、MAXXISも32Cのタイヤ「ASPEN」を展示していました。

ロードバイク用のハイエンドタイヤ、HIGH ROAD。私も一度使いましたが、こちらは中々良い感じのタイヤでした。

先日購入した、高耐久タイヤ「PURSUER」の姿も。あまり高くないタイヤですが、こうしてハイエンドと並んでいると、力を入れて開発されていることが伺えます。
KRONYO

パンク修理キットを主に扱う台湾ブランド「KRONYO」。


ユニークなキャラクターが描かれた、カラフルなパンク修理キットが目を引きました。なんとなくこのキャラクターはパンク修理パッチをモチーフにしてそうに見えますが、果たして。

TPUチューブも置かれていましたが、これは多分RideNowあたりのものではないかと思います。
MOSSO

アルミにこだわる台湾ブランド「MOSSO」。カーボン全盛にあっても主軸はアルミで、軽量なアルミフレームが沢山展示されていました。


こちらは7046アルミを使った軽量フレーム「795 PRO」。アルミながら完全ケーブル内装にも対応しています。昨年は1280gという表示でしたが、今年は10g増えてました。強化したんですかね。
OG-EVKIN

Aliexpressでよく見かけるカーボンパーツブランド、中国「OG-EVKIN」。なんとなくお安めブランドというイメージでしたが、台北ショーに出てくるくらいには力をつけているようです。

カーボンハンドルやカーボンステムも展示。写真では見切れていますが、気になったのはフォークがすごい形をしたグラベルフレームです。

KYLINというモデルのようですが、かつてのFONDRIESTのReflexフォークをさらに極端にしたような形状をしてますね。どんな乗り味なのか気になります。
Evolve

中国のフレームブランド「Evolve」。DRIVEホイールで有名なElitewheelsの兄弟ブランドです。

ブースには、スポンサードするNIPPOのジャージが。でもNIPPOはホイールこそElitewheelsですが、フレームはPardusだったような……と思ったら、2026年シーズンはEvolveなんですね。ということは新城選手もEvolveに乗っているということに。「RALI」というブランドはEvolveとの共同開発だったとは知りませんでした。
ORA

台湾「ORA」。チタンフレームを専門に扱うOEMメーカーです。AVEDIOやOneByEsuのチタンフレームもこちらの製造。

今回もスタイリッシュなチタンフレームが注目を集めていました。カーボンフレームと見紛う造形。


一度は使ってみたい、チタンクランクやチタンシートポスト。
TSB

チタンにこだわる中国のブランド「TSB」。Titan Super Bondの略だそうで、名前からもチタンへのこだわりが見えます。ORAと並んでチタンフレームのOEMを手掛ける技術力のあるメーカーです。

毎回、技術を誇示するような凄い形のフレームを出してくるTSBですが、今回も凄い形のものを出してきました。

このトップチューブの薄さ! なんと7mmだそうです。モデル名はLAGET「Aero One」。

お値段はなんと500万円。フル3Dプリントのチタンフレームだそうで。
VELO

世界最大のサドルブランド「VELO」。こちらも台湾ブランドです。

今回はズラッとプリントサドルが並べられていました。


この展示のコンセプトは分かりませんでしたが、洒落っ気のある柄のサドルが多かったです。
FRICO

台湾のサドルブランド「FRICO」。ちょっとユニークなサドルを作っています。

レーパンのパッドがそのままサドルに付いているような見た目ですが、実は下の層に空気で膨らむクッションが仕込まれています。重量は嵩みますが、底付きしないという意味では最強かもしれません。
YS Paint

塗装を専門とする台湾「YS Paint」。環境負荷を低減した塗装で今年のアワードも受賞しています。


毎年ここの塗装は異彩を放っていますが、今年も凄かったです。有名ブランドの塗装も担当しているのではないかと思われます。
Rim Master

台湾メーカー「RimMaster」。主にバルブ周りを専門に扱うメーカーで、PSIKICというブランドを持っているようです。

様々なチューブレスバルブを展示。

目を引いたのはTPUチューブ。樹脂バルブですが、根本の形を見るとARISUNやBalbieriと似ているような。
RST

台湾の老舗サスペンションブランド「RST」。GTなどのブランドのフォークに採用されています。

サスペンションシートポストも販売しています。


気になったのは、こちらの「コラムに後付出来るマスダンパー」。かつてはTIMEがフォークにマスダンパーを仕込んだりしていましたが、その再来でしょうか。詳しく話を聞きたかったんですが、スタッフの方が忙しそうで聞けず。
BUZZ RACK

これはなんだろう?と思って足を止めたブランド、「BUZZRACK」。

なるほど、車載用ラックのブランドだったようです。あんな3台も一気に乗せている様子は日本では中々見ないですが。

最初はトレーニング器具に見えました。ジムのような配置です。







