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ゆるふわーくす「フレックスタイト用スペーサー」購入
2024年夏のコミックマーケットにて、ゆるふわーくすさんの新作「フレックスタイトブラケット用スペーサー」を購入しました。個人的にかなり欲しかったパーツです。
購入まで
まずは購入までの経緯から。
魅力的な新アイテムの試作品
6月のある日。同人サークル「ゆるふわーくす」代表のてつやんさんが以下のツイートを投稿していました。
H-34N フレックスタイトブラケット用スペーサー完成。
— てつやん (@tetsu_yan) June 11, 2024
写真は25mmで高過ぎたので20mmに変更する。
フロントバックとの干渉を避けたり、色々と使えます。
軽量化と空力のために開けたエアーインテークがカッコいい~w
本当はやっちゃばに間に合わせたかったけど、テストが終わらなかった。 pic.twitter.com/TYaOGpCxtL
!!
これは、まさしく自分が必要としていたパーツではないですか……。
どんなシーンで必要だったかと言えば、「フロントバッグを付けた」時です。
ライトとフロントバッグの共存は難しい
通常、フロントバッグはハンドルの上から少し出るか、ハンドルと同じくらいの高さになります。
こうなると困るのが、ライトから出る下半分の光をフロントバッグが遮ってしまうことです。
通常、ライトの光で一番明るいのは中心部。光の外周部に行くほど光は暗くなります。フロントバッグで遮られるのは外周部の光のうち、下方向を照らす光。自転車の真下から2-3m先までを照らす光の成分といいましょうか。
実際、走る時に大事なのは「5-10m先の地面を照らす光」であり、それは光の中心部。ここは遮られていないのでさほど問題はないのですが、せっかくの光がフロントバッグを照らしてしまって無駄になっているのは気になっていました。あと1cmくらいライトを高く出来ればかなり状況は改善するのに……。
てつやんさんがツイートした新パーツは、その課題を解決するものでした。
気になる点を進言
ただ気になったのは「25mmは高すぎたので20mmに変更する」という一文。個人的な感覚では、20mmでも高すぎるように感じました。
あまり高さを出してしまうと、路面からの振動を受けた時に重量物が作用点から遠い場所で動くことになります。そうなると、作用点に掛かる負荷は大きくなり、最悪の場合はブラケットの破損を招きます。
それに加え、作用点からの距離が出ると揺れやすくなり、ライトの光軸が定まらなくなってしまうことも考えられました。
そこで、てつやんさんには「10mm~15mmの方が良いと思います」とDMでお伝えしました。
コミケで購入
時は2ヶ月ほど流れ、コミケ本番。
ゆるふわーくすさんのスペースには、製品版のスペーサーが並んでいました。最終的に15mm仕様になったようです。これくらいがちょうど良さそうですね。
早速2セットを購入しました。
ゆるふわーくす「フレックスタイトブラケット用スペーサー」
ゆるふわーくす「フレックスタイトブラケット用スペーサー」のファーストインプレッションです。
重量
パーツは、スペーサー本体と長いネジ。
これを純正のフレックスタイトブラケットに組み込むわけですが、元々付いていた短いネジは不要となります(長いネジに交換されるため)。
これを踏まえて、純正状態からの増分は+8gでした。
組み立て
本パーツには組み立ての細かい説明がありません。フレックスタイトの構造を把握していないと、少し戸惑うかも。
まずは純正のフレックスタイトブラケットをバラします。短いネジはもう使いません。
次に、純正パーツのライト接続部分に、ゆるふわーくすさんのスペーサーを接続。これは押し込むような動作が必要で、少し力が必要です。
そして、スペーサーのスリットにバンドを通します。最後に、長いネジで固定して完成です。
なお、スペーサーの中央部には穴が開いています。てつやんさん曰く、「エアロです!」とのこと。たった15mmですが、多少空気抵抗は増えるでしょうから、面白い工夫です。肉抜きをしてしまうと強度が気になるところですが、奥にはリブも入っているので問題無さそう。
取り付け
自転車に取り付けます。
15mm分だけライトの高さが上がり、バッグとの距離が開いたことでライトの下半分の光が遮られにくくなりました。
こういう感じですね。実際にはバッグにも多少光はあたっているのですが、遮られる度合いはかなり減ったと言えます。光が無駄なく地面に照射されるようになりました。
実走
実走してみての完走です。
比較のために、左側に純正のフレックスタイトブラケット、右側に今回のスペーサーを追加して15mm嵩上げしたフレックスタイトブラケットを付けてみました。
振動
心配だったのは、「嵩上げすることによって段差等で振動しやすくなってしまわないか」ということ。こちらは全く問題なかったです。
ただ、作用点までの距離が増えているのでブラケットへの負荷は強まっているはず。ここは長期的に見ていく必要があります。あまり重いライトは付けないようにしたほうが良さそうです。
光の遮られ方
やはり嵩上げしたほうが地面を照らす光はそれなりに増えます。レンズの真下方向に出るような光の成分もあるので、そういった光はバッグで塞がれますが、メインの明るい部分は大半が地面まで届くようになる印象です。
このあたりは配光にもよるはず。StVZO対応ライト(上方向の光を下方向に集約するレンズを持つ)のようなライトでは効果バツグンでしょう。まぁ、StVZOライトとフロントバッグを組み合わせるのは少々無理がある気がしていますが……。
まとめ
ゆるふわーくす「フレックスタイトブラケット用スペーサー」の紹介でした。
「フロントバッグを使っていて、かつCATEYEのライトを使っている」という人向けの大変ニッチな層向けの製品ではありますが、まさにその層にいる私には非常にありがたい製品です。毎度、製品の着眼点が素晴らしい。
これから実際のブルベで使用感を確かめていきたいと思っています。
ゆるふわーくすさんの通販サイトはこちら。本記事執筆時点ではまだスペーサーは製品一覧に追加されていませんが、今後追加されると思います。
著者情報
年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。