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CAMELBAK「ポディウム ステンレス」購入
CAMELBAKの「ポディウム ステンレス(530ml)」を購入しました。最大14時間の保冷効果を持つ、真空断熱二重構造のサイクルボトルです。
購入まで
まずは購入までの流れについて書いていきます。
重くない?
ポディウムステンレスボトルが発表されたのは2024年3月。
いわゆる「魔法瓶構造」を採用したこちらのボトル。キャメルバックのサイクルボトルとしては初の採用ということもあり、当時は結構話題になりました。
私も興味を惹かれてスペックを確認したのですが、まず浮かんだ感想は「重くない?」でした。
| ブランド | 製品 | 容量 | 重量 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| THERMOS | 真空断熱ケータイマグ FJF580 | 580ml | 280g | 4180円 |
| CAMELBAK | ポディウムステンレス 530ml | 530ml | 295g | 6600円 |
| CAMELBAK | ポディウムステンレス 650ml | 650ml | 365g | 7150円 |
| CAMELBAK | ポディウムチタン 530ml | 530ml | 240g | 22000円 |
私が既に持っているTHERMOS「FJF580」は、容量580mlで重量280g。実測では273gでした。それと比べると、ポディウムステンレスの評価は「容量が少ないのに、重い」となってしまいます。
ポディウムチタンならば重量は軽くなりますが、価格は22000円(!)。とてもボトルの値段とは思えません。
もう一つ気になったのが、ボトルのフタです。
見た目には「いつものポディウムボトルのフタ」に見えました。断熱するならば、フタもしっかり断熱構造にしなければならないはず。そうなっていないと、保冷効果は続かないのではないか?と考えました。
結局、この時は「真空断熱ボトルが使いたくなったらTHERMOSを使えばいいや」と思って購入には至りませんでした。
真空断熱ボトルで気になること
ここで、それまで使っていた真空断熱ボトルでストレスに感じていたことを挙げておきます。
真空断熱ボトルは表面が硬質で、普通のサイクルボトルのように凹むことがありません。普通のサイクルボトルはボトルケージが少し食い込むことで保持されているわけですが、真空断熱ボトルにはボトルケージが食い込まないわけです。このため、走行中の振動でカタカタと異音を立てることが気になりました。

仕方ないのでこうしたボトル用カバーを付けてカタカタ音がしないように工夫。しかし、ボトルケージからボトルを抜く際にカバーがケージ側に残ってしまうようなこともあり、なかなか苦労。
しかし、真夏だけはどうしても冷たい水を飲みたい。扱いにくさを我慢して持ち歩いていましたが、それ以外の季節に持ち出そうとは思えませんでした。
1年経って、評判が良いので購入
さて、今年も暑い夏がやってきました。保冷ボトルが恋しい季節です。
先日、Amazonを巡回していると、ポディウムステンレスが目に留まりました。発売から1年が経って評判はどうかな?と思ったのですが、レビューを見ると好意的なものがほとんど。低い評価をつけている人のほとんどは製品の品質とは関係ない話ばかりで、多くの購入者は品質に満足していることが伺えました。
また、周囲で買った人たちの評判もなかなか良かったのです。
これは実際に使ってみないとわからない。ちょうどこの時タイムセールをしていたこともあり、容量の小さい530mlモデルを買って試してみることにしました。
CAMELBAK「ポディウムステンレス(530ml)」

CAMELBAK「ポディウムステンレス(530ml/メタルカラー)」のファーストインプレッションです。
バリエーション
ポディウムステンレスには、以下のカラーバリエーションがあります。
- メタル
- ブラック
- バイオレット
- パシフィック
- モス
- パール
- シエラレッド
最後のシエラレッドだけはAmazon限定カラーで、つい先日発売になったばかり。
この色にはかなり惹かれましたが、私が選んだのは塗装されていない「メタル」カラーです。何故かと言えば、周囲から「カラー版を買うと、すぐに塗装が剥げてしまう」という話を聞いていたから。メタルカラーでも傷は付くようですが、カラー版よりは目立たなそう。そんな理由で無地のメタルカラーを選びました。
特徴

付属する説明書には特徴が書かれています。「軽量(?)」「高い流量」「握らなくて良い」のが特徴のようです。
また、「530ml版は14時間保冷」「650ml版は18時間保冷」との記述もあります。サイズによって保冷力が違うわけですね。

なお、本製品は「保冷」専用で、冬場に熱い飲み物を持ち歩くことは想定されていません。夏専用製品と言えます。この飲み口で熱い飲み物を入れたら、飲む際に火傷することは目に見えていますね。
重量

実測297g。公称295gなので、ほぼ公称通り。ただ、普通のボトルが100g前後、軽量なボトルなら60g程度と考えると重いです。ヒルクライムレースには不向き。
ちなみに、ストローを除いたフタだけの重量で41gありました。
構造

見た目では分かりませんが、ボトル本体は二重構造になっており、壁の間は真空の断熱層。これによって外部との熱交換を起こさないようにしているわけですね。

フタには青いストローが繋がっていますが、これで直接飲み物を飲むわけではありません。このストローは「通気管」と呼ばれるもの。外から空気を取り込み、ボトル内部の飲み物を外に押し出す補助をする役割があります。

この青いストローは外れます。ストローを外した場所には逆止弁が付いており、ボトル外部→内部には空気を通しますが、逆方向には通さない仕組みになっています。
このフタに保冷効果を高める工夫を行っているかが気になる所ですが、その辺りの情報は見つかりませんでした。
飲み方
ポディウムステンレスは普通のボトルと違って硬いため、「握って潰して飲む」ことは出来ません。ではどうやって飲むのかと言えば、「逆さにするだけ」です。逆さにすると飲み物がチョロチョロと出てきます。
一気に飲みたい場合は、「逆さにした状態で吸う」と、ドバっと出てきます。
保冷力
ボトルに、0℃近くまで冷やした飲み物+氷を満載した状態を作りました。
30℃の室内に10時間ほど放置して開封してみると……

しっかりと氷は残っていました。

非接触温度計で計測すると、水温は0℃を保っていました。炎天下で使用した場合にはフタからの熱交換が入りそうなので保冷力は落ちる可能性はありますが、十分な性能です。
なお、氷を満載した状態だとストローが中々入っていきません。ここはちょっとイマイチ。
実走での感想
さて、実際にボトルケージに差して走りながらテスト。

使用したボトルケージは、BLACKBURN「CAMBER CF」というカーボンボトルケージです。
乗車状態でボトルを抜き差ししてみて驚きました。非常にスムーズだったからです。
乗車していない状態でボトルを抜き差しした際は少し引っかかる感じがあり、スムーズに取り出すことは出来ませんでした。乗車していない状態では、摩擦によって車体ごと持ち上げる状態になっていたのでしょう。乗車状態であれば自分の体重で車体を押さえつける格好になるのでスムーズに取り出せたわけですね。これは実際に乗車して抜き差ししないと分からなかったことです。
また、抜き差しがスムーズとなると乗車時にカタカタと音がするのではないかと警戒していましたが、今回使用したボトルケージではカタカタ音の発生もなし。また、多少の段差で抜けそうになることもありませんでした。
流量に関しては、逆さにしただけでは物足りなさはありますが、吸えば十分な量が出てきます。
表面の傷
さて、抜き差しはスムーズでも噂通りに傷はかなり付きます。

1ライド後でこの状態。まぁこればっかりは諦めるしかないのでしょう。
こういう保護フィルムを教えていただいたので、そのうち試してみるかもしれません。
CAMELBAKの純正ボトルケージだとお互いに傷も付きにくいらしいですが、ボトルケージは気に入った色のものを使いたいので今のところ購入予定はありません。
まとめ
CAMELBAK「ポディウムステンレス」のファーストインプレッションでした。

想像していたよりずっと良かったです。評判が良い理由も分かりました。
「抜き差しのスムーズさ」と「しっかりとボトルを保持する」ことは相反する概念で、変形しない硬質ボトルで両立するのは難しいはず。しかし、それをしっかり両立してきています。ここはサイクルボトルの専門メーカーとしての矜持を感じました。真空断熱ボトルは他業種からの参入が多い製品ジャンルですが、こうしたフィット感はなかなか真似できない部分なのでしょうね。
価格は他メーカーの真空断熱ボトルよりは高めですが、「サイクルボトル」としての完成度+保冷性能を考えると納得感はあります。
この夏はこのボトルで乗り切っていこうと思います。
著者情報
年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。




