CATEYE「CRA-003」購入

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CATEYEの充電クレードルのVer.3、「CRA-003」を購入しました。

ライト「VOLT」シリーズのバッテリーを急速充電するための充電クレードルであり、外部機器を給電するための機能も備えています。

目次

購入まで

まずは購入までの経緯を。

過去のバージョンは全て購入

VOLT用の充電クレードルは過去に2バージョン出ています。型番は、「CRA-001」「CRA-002」。両方とも私は購入しています。

1バージョン目の「CRA-001」はVOLTのバッテリー充電専用。

充電専用のCRA-001

この製品は2013年にVOLT300と同時に発売されたクレードル。VOLT300は本体端子から充電するとかなり速度が遅く、満充電になるまでに6時間も掛かっていました。

一方、このクレードルを使用した場合は3時間で充電が完了します。ざっくり半分です。ブルベでの仮眠中に充電することを考えるとこの差は大きく、私はブルベ中にクレードルを持ち歩いていました。

なお、翌年に発売されたVOLT700は「急速充電回路」を搭載。本体端子で充電しても、クレードルを使用した場合と同程度の時間で済むようになっていました。

クレードルの2バージョン目が「CRA-002」。こちらはバッテリーを充電する用途だけではなく、外部機器へ給電する機能も持ち合わせていました。要は、VOLTシリーズのバッテリーをモバイルバッテリーのように使用できたわけです。

2016年、国内に先駆けてアメリカで発売されたこの製品。私は個人輸入しました。

充電/放電の両方に対応したCRA-002

ただ、実際に使ってみると期待外れでした。

VOLTのバッテリーへの充電はCRA-001と同じく高速なのですが、外部給電がとにかく遅い。普通のモバイルバッテリーに繋げば1.7~1.8Aは電流が流れる高速充電ケーブルを使っても、本製品では0.6~0.7Aしか流れませんでした。スマホやケーブルとの相性によっては0.1~0.2Aしか出ないことも。

正直これではモバイルバッテリーとしては使い物になりません。「もしもの時」のためにブルベでは荷物の中に放りこんではいたものの、8年間でモバイルバッテリー用途で使用したことは一度もありませんでした。

CRA-003発売

そして2024年末。特に前触れもなく、新クレードル「CRA-003」が発売されました。

従来のCRA-002からの変化は以下です。

  • VOLT800 NEO用の大容量バッテリー・BA-4.8の充電に対応。
  • 充電端子(IN)が、microUSB→Type-Cへ。
  • 外部給電出力が最大2Aに(BA-4.8使用時)。

従来のクレードル(CRA-001/002)では、容量の小さいバッテリー(BA-2.2、BA-3.4)の充電には対応していましたが、VOLT800 NEO用の大容量バッテリー(BA-4.8)の充電には対応していませんでした。ようやく、それに対応したクレードルが発売されたわけです。

個人的に注目したのは、一番下の項目。旧バージョンではどんなに頑張っても0.7Aしか出なかった給電時の出力が最大2A。これだけ出れば、モバイルバッテリーとしても十分実用的と言えます。

ヨドバシカメラから購入可能になっていたので、早速注文してみることにしました。

CATEYE「CRA-003」

CATEYE「CRA-003」のファーストインプレッションです。

パッケージ

環境への配慮なのか、ものすごくコンパクトな箱になっていました。

中身は本体だけ。ケーブルもマニュアルも付属しません。マニュアルをダウンロード可能なQRコードが箱に印刷されています。

見た目

見た目は前バージョンのCRA-002とほぼ同じ。バッテリーの端子形状がBA-4.8対応になっていること、充電端子がmicroUSB→Type-Cに変わっているだけの差しかありません。

フタを回転することで、「バッテリー充電」⇔「外部給電」が切り替えられるギミックも継続です。

重量

本体重量は22g。CRA-002から変化していません。

性能(バッテリー充電)

まずはバッテリーの充電を確認。

BA-2.2約0.4A
BA-3.4約1.0A
BA-4.8約1.2A

充電時の電流はバッテリー残量によっても変わってくるので、あくまで目安とお考えください。

ただ、BA-3.4に関しては、これまで最速の手段であったVOLT800本体+付属の高速充電ケーブルで充電した時(0.7-0.8A)よりも電流が流れていました。最後まで充電したわけではないので分かりませんが、BA-3.4を充電するならば、CRA-003を使うのが最速となりそうです。

BA-4.8はこれまでVOLT800 NEO本体でしか高速充電が出来ませんでしたが、こちらは本体で充電してもCRA-003で充電しても大差なしでした(1.2A前後)。VOLT400 NEOの本体で充電していた方は少し早くなると思います(0.9A前後→1.2A前後に高速化)。

性能(外部給電)

次に、懸案だった外部機器への給電性能です。

CRA-003から出力し、スマホを充電した際にどのくらいの電流が流れるかを確認しました。CRA-002でも同様の条件で確認しています。

バッテリーCRA-003CRA-002
BA-4.8約1.6A(非対応)
BA-3.4約0.7A約0.2A

CRA-003+BA-4.8の組み合わせでは、なんと1.6Aも流れました。これは一般的なモバイルバッテリーと同じくらいの性能です。実用十分と言えるでしょう。CRA-003+BA-3.4はちょっと弱いですが、それでも従来よりは格段に良くなっています。

私が普段使っているモバイルバッテリー(4850mAh)と比較すると、重量差は18g。モバイルバッテリーを持たず、CRA-003+BA-4.8に切り替えても良いかな……と思える程度の差です。

ちなみに、CRA-003のマニュアルに記載された理論値は以下の通り。

バッテリーCRA-003
BA-4.85V/2A
BA-3.4/3.1/2.25V/1A

まとめ

新発売の急速充電クレードルのファーストインプレッションでした。

「モバイルバッテリーとして使えそうだけど実用に耐えない」存在だったCRA-002。CRA-003はその不満点を修正し、きちんとVOLTのバッテリーをモバイルバッテリーとして使えるようにしてきました。

これまで400/600kmブルベでは5000mAhのモバイルバッテリーを1本持って走っていましたが、今度からはCRA-003+BA-4.8に切り替えるかもしれません。私はそこまで充電対象機器を持たないことにしているので、5000mAhあれば十分。BA-4.8はほぼ同じ容量があるので、私の用途なら足ります。

VOLTユーザーの方は、お守りとして持っておくと、どこかで役立つかもしれません。

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著者情報

年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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