CATEYE「Viz300」購入

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CATEYEの日本国内販売品の中でもっとも明るいテールライト、「Viz300」を購入しました。

目次

購入まで

まずは購入までの流れを書いていきます。

久々に明るいテールライトを使う

私はこれまで「点灯」時間を重視してテールライトを選んできました。「点滅」時間ではなく「点灯」時間です。

ブルベでは点灯モードの使用が推奨されており、点滅モードは使わないことが多いです。そして600kmブルベでは夜間走行が約20時間に及ぶため、それだけ点灯が続く必要があります。

日本のブルベのルールでは、「少なくとも一つの尾灯は(点滅モードではなく)常時点灯モードでなければならない」とされています。点灯と点滅の併用は認められるということです。

ただ、私がよく参加する団体のローカルルールでは尾灯の点滅が禁止されており、PBPでも点滅が禁止されていることから、私はブルベ中の尾灯はすべて「点灯」モードで使う想定をしています。

20時間以上点灯が可能なテールライトは現状充電式には選択肢が少なく、電池式になります。

ブルベでのメインのテールライトはこちら。スポーツ自転車の入門用テールライトとして知られながら、色々巡って最後にたどり着くテールライトとも言われる「OMNI5」。明るさは2-3ルーメン程度と思われますが60時間という脅威のランタイムを誇ります。

最近、Garminのレーダーテールライト「RTL515」をお借りしました。こちらは最大で65ルーメン。

1LEDで直進系のレンズ、端的に言えば眩しい。65ルーメンに達するのは点滅の最高値の時だけですが、その最高値の時間が結構長く、目に刺さる感じがありました。

明るいテールライトに興味が出る

これまで私の検討に上がるテールライトは大体20ルーメン以下のものばかり。それより明るいライトは点灯時間が短いことも大きく、ここしばらく調べてもいませんでした。浦島太郎状態。

ふと、「今一番明るいテールライトってどのくらいなんだろう?」という疑問が浮かびました。

私が調べた限りでは今販売されているテールライトの中で一番明るいモードを持つのが、RAVEMEN「TR500」。名前の通り、最大500ルーメン。Warning Flashというモードの一番明るい瞬間が500ルーメンのようです。

2番目は、CATEYE「Viz450」。こちらもデイタイムハイパーフラッシュというモードの一番明るい瞬間が450ルーメン。ただ、このライトは日本では販売されていません

正確には、CATEYE直販サイトでのみ買うことは可能です。日本のショップではViz450を買うことはできません。

しかし、Viz450の兄弟機であるViz300は日本のショップでも購入することが出来ます(実店舗限定製品)。

こちらも最大は300ルーメン。Garmin「RTL515」の約5倍です。正直、RTL515は「目に刺さる」感じで、「後ろに付きたくないな」という感想。その5倍というのは正直過剰ではないか、とは思ったのですが。

Viz300はLEDが3個で、1LEDに比べると1つ1つのLEDは明るさが落ちます。きっとレンズや点滅パターンもキャットアイなら十分考慮したものにしていると推測。「目立つ」ことと、「後方車両にとって不愉快にならない」ことを両立していると期待し、購入してみることにしました。

CATEYE「Viz300」

CATEYE「Viz300」のファーストインプレッションです。

パッケージ

いつも通りのCATEYEのテールライトのパッケージですが、ライト前面にプラ板が入っています。他のCATEYEのテールライトはテストのためにライトに直接触ることのできるパッケージになっていますが、Viz300は直接触れないようになっているということです。あまりにも明るいので、テストした結果で目が潰れないようにという配慮と思われます。

側面。テクノロジーと、マウントの説明。そう言えば「オプティキューブ」ってキャットアイのライトではよく聞くキーワードですが、どんなものなのか具体的には知りません。どういう技術なんだろう。

裏面。スペック・セールスポイントについて書かれています。

内容物

パッケージの内容物は以下の通り。

  • 本体
  • 説明書
  • SP-15ブラケット
  • microUSBケーブル

SP15ブラケットが付属します。外径約130mmのエアロシートポストにも付けられるブラケットですが、私の自転車は大体27.2mmの円断面シートポストなので出番は無さそう。

付属するケーブルはmicroUSB。2021年発売と少し古いので、充電端子はmicroUSBです。

重量

実測重量は47g。公称重量通り。

800mAhと、テールライトにしては多めの容量のバッテリーを積んでいるにも関わらず軽量です。

各部詳細

3LEDです。

スイッチ。

充電端子。microUSBです。そろそろVizシリーズもType-C端子に対応したバージョンを出して欲しい所。

横から。筐体は透明で、側方視認性も確保。300度の角度に光を照射します。

点灯モード

Viz300のモードとランタイムは以下の通り。

モード明るさ点灯時間
点灯30ルーメン5時間00分
点滅0-30ルーメン45時間00分
グループライド最大15ルーメン10時間00分
デイタイムハイパーフラッシュ最大300ルーメン10時間00分

点灯は5時間と短く、実用的なのは点滅モード。デイタイムハイパーフラッシュは、その名の通り昼間でも目立つためのモードで、最大300ルーメンの光量を誇ります。

配光

点灯(30ルーメン)モードの配光です。明るいですが、照射範囲もかなり広く、よほど近くで見なければ目に刺さるように感じることもなさそう。

取り付け

付属のSP-15ブラケットは使いにくそうだったので、NANO60に付属していたSP-14RAブラケットを使うことにしました。重量的にも問題はなさそう。

縦方向に取り付けましたが、横方向の取り付けも可能です。

実走

早速、取り付けて走ってきました。夜間は「点滅」、昼間は「デイタイムハイパーフラッシュ」でそれぞれテスト。

点滅モードを100m離れて撮影。30ルーメンですが、かなり目立ちますね。3LEDかつ、レンズが拡散系なので目に刺さるな感じはありません。

デイタイムハイパーフラッシュの300ルーメン(動画の0:19あたりからの発光パターン)も確かにその瞬間の明るさは凄いですが、300ルーメンに達するのは0.1秒ほど。後続車にも嫌味にならないように考えられた点滅パターンに思えました。それでいて目立つ。

側方視認性も相当なものです。

入手性

ここ最近のCATEYEのライトの定番ですが、本製品は「実店舗のみでの販売」です。通販では買えません。お近くのショップへどうぞ。

まとめ

CATEYE「Viz300」のファーストインプレッションでした。

おそらくは何も無い平原を走るようなシーンに適したテールライトであり、日本の街中では少し過剰な性能には思えます。ただ、そこはさすがキャットアイ、「目立つ」のと「不快に感じない」を良いバランスで両立していると感じました。

ブルベでは(主催団体によっては)点滅が禁じられている&点灯モードが5時間と短いので出番がなさそうですが、普段の夜練や週末のライドでは今後出番がありそうです。デイライトとしても活躍しそうですね。

著者情報

年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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