mont-bell「ドライサドルバッグ M」購入

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mont-bellの2024年春夏の新製品「ドライサドルバッグ」のMサイズを買ってみました。

目次

購入まで

先日、御徒町のモンベルに行った所、見慣れないサドルバッグを見つけました。

実は新製品の防水サドルバッグ

それが、今回購入した「ドライサドルバッグ」です。

「ドライ」というだけあって、生地の質感はオルトリーブに良く似た印象。生地同士を縫わず、溶着しているようでした。そして、手で持ってみると非常に軽い。公称スペックはMサイズで「重量127g」「容量2L」となかなか優秀です。

S/M/Lの3サイズがありましたが、オルトリーブのサドルバッグのMサイズに相当するものが欲しかったので、Mサイズを購入しました。

後で調べてみると、本製品は2024年春夏の新製品だったようです。超軽量輪行袋のほうが話題になっていたので、そちらしか見えていませんでした(輪行袋は底が抜けている構造が気になって購入せず)。

リニューアルされたドライサドルバッグ

モンベルには、従来も「ドライサドルバッグ」という製品が存在していました。

後継品がサドルレールにストラップを通す、いわゆる「バイクパッキング用シートバッグ」方式を取っているのに対し、従来品はサドルレールにアタッチメントを取り付けるタイプでした。

こちらも店頭で現物を触ったことがありますが、生地がかなり分厚かった覚えがあります。スペックを見ると「420デニール・ナイロン・オックス」。後継品の生地は「210デニール・ナイロン」とあるので、2倍のデニール数だったことになります。

従来品と後継品のスペックを比較してみます。

比較内容従来品後継品
取付方式アタッチメントストラップ
生地素材420デニール・ナイロン・オックス210デニール・ナイロン
クロージャーサイド2点留めバック1点留め
重量(Sサイズ)145g97g
容量(Sサイズ)0.5L1.0L
重量(Mサイズ)173g127g
容量(Mサイズ)0.8L2.0L
重量(Lサイズ)205g156g
容量(Lサイズ)1.3L4.0L

全体的に、軽くなって大容量になっています。ただ、生地は薄くなっているので耐荷重的な面で少し低下している気がしますね。

mont-bell「ドライサドルバッグ M」

mont-bell「ドライサドルバッグ M」のファーストインプレッションです。

重量

重量は120g。公称126gなので、少し軽い個体のようです。

容量

公称容量は2.0L。

左: mont-bell、右: オルトリーブ

右のオルトリーブは公称1.3L。サイズ感的にはほぼ同じなのですが、オルトリーブのサドルバッグは容量の逆サバを読むことが多いので、1.3Lよりは入るはず。

そこで、中に水を入れて容量を確かめてみました。防水なのだからそれくらい出来るはず。

2L分の水を入れてみましたが、若干の余裕がありました。公称容量にウソは無さそうです。同時に、高い防水性を確かめることも出来ました。

重量あたり容量……仮にこれを「キャパシティウェイトレシオ」とでも呼びましょうか。「2Lで120g」というのは、キャパシティウェイトレシオとしてかなり優秀です。Revelate「Shrew」が「2Lで140g」なので、それより軽いことになります。

取付

シートポストにベルクロ、両方のサドルレールにストラップを引っ掛けて3点固定します。バイクパッキング用のシートバッグによくある方式です。

シートポスト部分のベルクロは脱着不可。ここは太ももとの擦れで傷みやすいので、出来れば交換可能にしてほしかった所。

サドルレールに引っ掛けるストラップ。シートポスト用のストラップも同様ですが、薄くて細いです。耐荷重はそれなりだと考えたほうが良さそう。

バックルはあまり見ない形状ですが、脱着しやすかったです。

サイドのロゴは再帰性反射材を使用。

内部

内部にはプラ板が入っており、形状を保つサポートをしています。ボルト等の凹凸もなく、バッグ内の容量を最大限利用できそうです。

ただ、生地があまりにもペラペラなので、中に工具等を直接入れるのは避けたほうが良いと思います。養生して内袋などに入れましょう。

太ももとの干渉

ここが一番のネックでした。

オルトリーブのサドルバッグには、シートポストとバッグの距離を取るためのスペーサー(約1cm)が入っています。

これに対し、mont-bellはスペーサーなし。シートポストの真後ろにバッグが来ることになります。

左: mont-bell、右: オルトリーブ

また、バッグ先端の幅もオルトリーブよりも15mmほど幅広。

結果として、ペダリング時に太ももと結構干渉します。

苦肉の策として、消しゴムで作ったスペーサーを両面テープで貼り付けましたが、太ももとの干渉はマシになりました。

バッグ自体の安定性も(しっかりストラップを絞っていれば)悪くないと思います。

防水性

「※高い防水性を持ちますが、完全防水ではありません。」との注意書きがありますが、前述の通り「中に水を直接注ぐ」ことをやっても水が漏れてくることはありません。

ロールアップ部分の巻き上げ回数が少ないとそこから浸水する可能性がありますが、3回巻き上げてあれば実質的に完全防水だと思います。

まとめ

軽量で容量の大きな防水サドルバッグ。

生地の薄さと太ももとの干渉は気になりますが、なかなか良さそうではあります。

今後、普段のライドでもう少し使ってみてから本格的にレビューを書く予定です。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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