SHIMANO「MX1」が足に合わなかった話

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2月頃に買ったSHIMANOの直販ショップ限定シューズ「MX1(SH-MX100)」が足に合わなかった話です。

目次

購入まで

2024年4月、シマノの公式オンラインストアがリニューアルオープンしました。

リニューアルの後、割と早い段階で会員登録はしていたのですが、特に使用することもなくしばらく時間が過ぎていきました。

2025年初頭、長いこと使ったシマノ「XC1(レッドカラー)」が寿命を迎えていました。次も同じXC1のレッドカラーにしようかと思っていたのですが、まさかの廃版。仕方なく、シマノでレッドカラーのシューズがないかと探していた所、見つけたのが今回の記事で取り上げる「MX1」です。

MX1は一般のショップには流通していない「オンラインストア限定モデル」。要はシマノ公式ストアでしか買えない限定品。オフロード向けの入門SPDシューズです。

レッドカラーがあり、価格は9680円と安い。更に、会員登録記念のクーポンが残っていたので1割引。

試着も出来ない状態で買うのはちょっと怖かったのですが、私のシューズはこの10年ほぼシマノ一筋。「合わないことはないだろう」と高をくくって購入したのですが……少々見通しが甘かったかもしれません。

SHIMANO「MX1 (SH-MX100)」

SHIMANO「MX1」のファーストインプレッションです。と言っても、ほとんど走っていません。室内で履いた段階で「これはちょっと無理そうだな」と気付き、20kmほど走って「お蔵入り」を決定しました。

各部詳細

Fizi:k等でよく見る、いわゆる「クロスストラップ」方式を採用。いわゆるタンは存在せず、靴下のように履きます。

レッドカラーですが、シマノらしく「朱色」と呼んだほうがしっくり来るカラー。

靴底はXC1よりもゴツめ。クロスカントリー用よりも更に荒れた路面も想定していそうに見えます。

前後から。カカトには反射材が配置されています。

重量

公称重量は325g(42サイズ)で、実測は335/334g(43サイズ)。

43サイズのSPDシューズとしては軽い部類に入ります。シマノのXC1よりは重いですが、十分に軽いと思います。

試着

さて、早速室内で試着してみたのですが……狭い!!

甲の高さ、そして横幅も小さい。同じシマノで同じサイズのXC1より明らかにシューズ内部が狭く、窮屈。特に幅が私には致命的で、小指が当たって圧迫感がありました。クロスストラップを全く開放した状態でこれです。フィット感を議論する段階にもありません。

試しに新品のXC1のストックと小指が当たる部分の幅を比較してみた所、以下の通りでした。

  • XC1 (SH-XC100)
    97.8mm
  • MX1 (SH-MX100)
    93.7mm

なんと4mmも狭い。これでは小指が窮屈に感じるのは当たり前です。

何故こんなにサイズが違うのか? 製品ページを眺めていると、その理由が分かりました。

製品名ラストタイプ(足型)
XC1 (SH-XC100)シマノダイナラスト
MX1 (SH-MX100)VOLUME + ラスト

そう、足型が違っていたのです。ちゃんと購入前にここを見ていたら良かったのですが、全く気づいておらず。私の足に合うのは「ダイナラスト」であり、「VOLUME + ラスト」ではなかったということですね。

シマノ公式資料より引用

日本語の情報は見つかりませんでしたが、シマノの英語マニュアルの中にこんな表がありました。ダイナラストとVOLUME+ラストはどちらも「WIDTH: D」とされていますが、実際は全然違いました。公式ストアのレビューでも「狭い」という声が散見されます。

実走

20kmだけいつもの練習コースを走ってみましたが、小指が痛くて走れたものではありませんでした。

帰宅してすぐにシューズを箱に戻したほどです。

他の方のレポート

そして購入してからしばらく経ってこんな記事がやくもさんのブログにアップされました。

頷くしか無い内容でした。やくもさんの場合は甲の方で、私の場合は幅という差はあるものの、明らかにシマノのシューズとしては狭いという意見は共通しています。

まとめ

シマノ「MX1」が足に合わなかった話でした。

シマノ公式オンラインストアでは14日間は返品を受け付けているのですが、「何とかならないか」と悩んでいるうちに返品期間は過ぎてしまいました。

こちらのストアでは「フィッティングプログラム」というものがあり、2点以上の異なるサイズのシューズを購入して、合わない方は無料で送り返せます(1足は購入する必要がある)。とはいえ、「サイズが合わない」のではなく「足型が合わない」場合には両方返品したくなるはずで、今回のようなケースには対応できないプログラムでもあります。

通販限定でこういう独自仕様のような足型を採用するのは勘弁願いたいですね。

このシューズは「幅狭」「甲低」の方じゃないと合わないと思います。ご注意ください。

結局、その数カ月後に発売された「XC1」のリニューアル版を購入。こちらは足に合ったので、現在はこちらをメインで使用しています。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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