「TPUチューブの乗り心地を数値化する」実験レポート

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目次

測定方法

今回の実験における測定方法の紹介です。

「伸び」「重量」「扁平幅」「肉厚」を実測しました。これらのデータから、乗り心地の数値化を試みます。

  • 本実験は室温(20-23℃)で実施しました。
  • 本実験は全て、新品未使用のチューブの「弾性変形(伸びても元に戻る)範囲」での評価です。塑性変形(取り付けて伸びた状態)後の特性評価は今回の対象外となります。
  • 全ての測定は、同一荷重・同一治具で行っています。
  • 今回の測定は、チューブ単体での評価であり、実際のタイヤ装着時の評価は今回の検討に含めておりません。

「伸び(ΔL)」の測定

チューブにオモリを吊るした時の「伸び」量を測定します。

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測定区間をチューブに書き込む

バルブから30cm離れた位置に、油性ペンで基準位置を書き込む。そこから20cm離れた位置にも油性ペンで基準位置を書き込む。この20cm区間L₀の「伸び」が測定対象です。

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チューブを吊るす

バルブ部分を頂点として、チューブを吊るす。適当な吊るし棒が無かったので、縦に吊るしたロードバイクのSTIレバーを吊るし棒として使用しました。

こんな感じでチューブが垂れ下がります。

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800gのオモリをチューブに吊り下げる

中の水を含めて全体で800gになるように調整したペットボトルをチューブに吊るします。800gとしたのは、「弾性変形で収まる重量」かつ、「それなりにチューブが伸びる重量」としたかったことが理由。ChatGPT先生に計算を頼みましたが、割と妥当な値だったようです。

こんな感じになり、チューブが伸びます。

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測定区間の伸びを計測する

20cmの測定区間が、「オモリの重量によって何mm伸びたか」を「伸び ΔL」として計測します。

なお、吊るしているオモリは800gですが、チューブは二股に分かれているので、片方に掛かる力を400gと考えて計算します。

「重量(m)」の測定

チューブの重量を測定します。

キッチンメーターで重量を計測

いつも通り、キッチンメーターで計測。0.1g単位での計測としました。

「扁平幅(w)」の測定

チューブを平らにした時の幅を測定します。

ノギスで扁平幅を計測

普通にノギスで計測しました。

「肉厚(t)」の測定

チューブの肉厚を測定します。これが一番厄介でした。

チューブは筒状になっているので、切らないと正確な肉厚は出せません。しかし、新品チューブを切るのは勿体ないので、筒の状態で厚みを測って「÷2」する方法で算出しています。

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チューブの厚みを3点で計測
マイクロメーターでチューブ中央部分を押しつぶさないように計測

マイクロメーターを用いて、チューブの厚みを測定します。

ノギスを使うと、折り返し部分の厚みが含まれてしまう可能性があり、また鋭利な先端で計測することになるので素材を潰してしまう(本来の厚みより小さい値が出る)可能性があります。このため、ある程度広い面でチューブ中央付近の厚みを計測できるマイクロメーターを用いました。

厚みにはある程度の誤差があると考え、チューブの異なる箇所3点を計測し、平均値を算出しました。

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厚みを2で割る

算出した厚みの平均値を2で割り、チューブの肉厚を算出しました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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