SR miniに「ブレーキ時」「車両探知時」の強点滅OFF設定が追加

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iGPSPORTのリアビューレーダー「SR mini」に、「ブレーキ時」「車両探知時」の強点滅をOFFにする設定が追加されました。ファームウェア v1.05を適用すると、アプリ上から設定が可能になります。

目次

SR miniについて

SR miniは、iGPSPORTが2025年3月に発売したリアビューレーダーです。

SR miniの長所と短所

長所を端的に纏めると以下のようになります。

  • 誤検出が少ない(レーダーとしての性能が良い)
  • 拡散系の配光で、視認性の高さと後部への防眩を両立している(テールライトとしての性能も良い)
  • レーダー製品の中では安価

個人的にもかなり感触は良く、現状におけるレーダーテールライトの最適解ではないかと思っています。

ただし、気になる点もありました。それは……

  • ブレーキを検知時に強点滅する機能をOFFに出来ない
  • 車両を検知時に強点滅する機能をOFFに出来ない

この「OFFに出来ない強点滅」だけはイマイチだなーと思っていました。

「強点滅によって後部の自転車や車に対してアラートを出したい」という意図があるのだと思います。確かに目立ちますが、これには3つのデメリットもあります。

1つ目のデメリットは、「ランタイムが短くなる」こと。強く点滅するということは、それだけバッテリーを消費します。ブレーキの回数が多かったり、車の台数が多いところを走ると、みるみるバッテリー残量が減っていきます。

SR miniはアプリから「使用可能な残り時間の見積値」を確認出来ますが、これはあくまでも同じ明るさで点灯し続けた時のもの。強点滅によるバッテリー消費は計算に入っていません。走る道にもよりますが、大体この数値の2/3くらいの時間でバッテリーを使い切ってしまうことが多かったです。

2つ目のデメリットは、「煽りと勘違いされる可能性がある」ことです。車の接近を探知して強点滅をすると、それを「煽られた」と捉えるドライバーも存在しているようで。確かに、ドライバー側からしたら、自動で車を探知して点滅する装置があるというのは想像の外でしょう。知人が実際これで「車から文句を言われたことがある」と言っていました。

更に3つ目のデメリットも存在するのですが、それについては次の章で書きます。


Garmin(ブレーキ連動機能なし)・Wahoo・Cycplusのレーダーテールライトは、この2つの強点滅をアプリ上からOFFに出来る設定があります。しかし、iGPSPORTのアプリにはそういった設定はありませんでした。

ON/OFF切り替え機能の実装を要請

SR miniは自費購入ですが、その2ヶ月後くらいにiGPSPORTから「BiNavi」のレビューを依頼されました。

この際にBiNaviのフィードバックを行ったわけですが、同時にSR miniについても「ブレーキ連動と車両探知時の強点滅を設定でOFFにしたい」という要望をお伝えしました。

この際に返ってきた回答は、「後部へのアピールは安全確保のために大事なので、あえてOFFに出来ないようにしている」というものでした。それも一理あります。安全のためのデバイスですからね。

しかし、問題となるのが「3つ目のデメリット」です。実は、2024年11月にフランスで道路交通法の改正があり、自転車のテールライトの点滅が禁止となりました(→参考)。

こちらの記事にも書いていますが、そのフランスの法律改正を受けて、Garminはレーダーテールライトのファームウェアを更新。5年も前に発売された製品のファームウェアがアップデートされるのは異例なことです。この時、車両探知時の強点滅をアプリ上からOFFにする設定が追加されました。

Wahooも同様の対策を取っており、レーダーテールライトの説明ページには「フランス及びノルウェーでは点滅しないように設定して下さい」との注意書きがあります。

私としても今後、PBPでフランスへ行く機会はあるでしょうし、そこでレーダーテールライトを使う可能性はあります。しかし、この強点滅機能をOFFに出来ないと、SR miniをフランスで使用することは出来ないわけですね。


以上の話を2025年6月時点でiGPSPORT側に伝え、対応を待ちました。10月になっても対応されなかったので、「やっぱり機能実装は見送られたのかな」と思っていたのですが。

10月中旬のアップデートで、ついにこの2つの強点滅機能のON/OFFを切り替える設定がアプリ上に追加されました! さすがiGPSPORT、的確に世のニーズを捉えて柔軟に受け入れてくれる姿勢があります。

設定方法

SR miniで、「ブレーキ時」「車両探知時」の強点滅をOFFにする設定方法の説明です。

本設定を行うには、アプリのバージョンがv8.06.18以上、SR miniのファームウェアバージョンがv1.05以上になっている必要があります。

ブレーキ時の強点滅のOFF

メニューの中から「運転状態通知」というボタンをタップします。

その中の「ブレーキ警告」のトグルスイッチをOFFにすると、ブレーキ時の強点滅をOFFにすることが出来ます。

また、OFFにする以外の選択肢も増えていて、「常にオン」「中程度の輝度」にすると、「ブレーキ時に点灯状態のまま明るくなる」という形で後方に警告することも可能になりました。

実は、iGPSPORTのBiNaviからのみ、このブレーキ警告をOFFにすることが出来ました。
今回のアップデートで、アプリからその設定が行えるようになったということです。

車両探知時の強点滅OFF

メニューの中から「インテリジェントな関数構成」をタップします。iPhoneだと「スマート機能の設定」というメニュー名になっているようです。

こちらの「レーダー警告モード」のトグルスイッチをOFFにすると、車両探知時の強点滅をOFFにすることが出来ます。

実地テスト

ちゃんと設定どおりに動いているか、外を走って確認しました。

ブレーキ時も、車両探知時も、強点滅していないことを確認できました

まとめ

SR miniに、ブレーキ時・車両探知時の強点滅をOFFにできる設定が追加された件について書いてきました。

一方的に機能をなくすのではなく、ユーザーの考え方によって設定を選べるようになったのは良いですね。強点滅でアピールをしたい人はできますし、バッテリーを温存したい人は温存できるようになりました。ユーザーの選択肢を増やす素晴らしい対応だと思います。

アップデート前の段階で、私としてはSR miniを高く評価していました。レーダーとしても、テールライトとしても、バランスの良い性能を持っていたからです。しかし、この2つの「OFFにできない設定」だけが引っかかっていました。今回のアップデートで、その引っ掛かりがなくなり、パーフェクトな状態に近づいたのではないかと思います。

SR mini、オススメです。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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