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iGPSPORT「BiNavi」ファーストインプレッション
iGPSPORTから3月に発売されたGPSサイクルコンピューター「BiNavi」のファーストインプレッションです。
これまでのフラグシップサイコンであった「iGS」シリーズではなく、全く新しいシリーズで登場。名前の通り、ナビゲーションを重視した製品ですが、事実上のフラグシップモデルと言って良いと思います。
まえがき
まずはレビュー依頼を頂いた経緯について書きます。
メールでレビュー依頼が届く
6月某日、iGPSPORTからメールを頂きました。用件は「BiNaviのレビューをお願いできませんか?」というもの。

BiNaviは、既に記事を書いたレーダーテールライト「SR mini」と同時に発売されたiGPSPORTの最新プロダクトです。
気になっていたGPSサイコンの一つではあったので、いつもの条件(短所も含めて正直な内容を書く旨)を確認の上でレビュー依頼を受諾することにしました。
iGS630からの進化点は?
私は3年前にもiGPSPORTのGPSサイコンをレビューしたことがあります。

それが当時のフラグシップ機種だった「iGS630」。

荒削りな部分は多かったですが、怒涛のペースでソフトのアップデートを重ねた結果、1年ほどで良い線にまでたどり着いたGPSサイコンでした。Garminに敵わない部分は多々あったものの、昼と夜でバックライトの明るさを自動で切り替えられる機能など、Garminよりも優れた部分もありました。29480円という定価でこの使い勝手を実現していたのは中々見事だったと思います。
3年が経過し、同社のフラグシップ機種は「iGS630s」「iGS800」と移り変わりました。これとは別に、コストパフォーマンスに優れる機種として「BSC」シリーズが併売されていました。

そんな中、突如新シリーズとして発表されたのが、今回レビューを依頼された「BiNavi」。”ナビゲーションに特化した”という説明は付いていましたが、それだけでは無さそうな雰囲気。
いまいちブランド内での製品位置づけが良く分かりませんでしたが、iGPSPORTとしては意欲作であることは伺えました。
BiNaviの注目ポイント
BiNaviの宣材画像を見ていて、私が一番興味を惹かれたのが以下の画像です。

サイコンに表示されているルート名にご注目ください。
「PBP 2023」「RAAM – 2024」
これは……我々ロングライダーの方を見てくれているサイコンということではないか?
基本的にGPSサイコンの多くはレーサー向けに作られています。Edgeシリーズは昔から300kmを超えて走るとシステムが不安定になったりしますし、ログを保存する際にも恐ろしく時間が掛かります。
何故そうなるかと言えば、「300km以上を一気に走る用途が想定されていないから」ではないか、と私は考えています。
ワンデーレースの中でもっとも長いのは、クラシックレースの「ミラノ~サンレモ」。それでも約300kmです。一般的なサイクルコンピューターに求められる最長稼働距離は300kmが上限なわけですね。そこまでの距離は開発陣も当然テストしているはずですが、それ以上の距離はテストしているかは分かりません。
しかし、ブルベでは時に1000km以上の距離を一気に走ることがあります。そうは言っても1日に走れる距離は普通300km程度なので、そこで一旦保存してログを分割すれば安定して使い続けることはできるでしょう。それでも、「ログを最初から最後まで繋いだ状態で保存したい」と考えるロングライダーは割と多いはず。しかし、それを満たせるサイクルコンピューターというのは多くありません。

その意味で、「PBP」「RAAM」を引き合いに出してきたBiNaviへの期待は膨らみます。「一気に1000km以上を走る」という(普通に考えたら常軌を逸した)用途を想定しているということですからね。
300kmを超えるようなライドでも安定した動作・確実なナビゲーション・素早いデータ保存を実現できているとすれば、それはブルベを楽しむランドヌールの選択肢の一つとなり得るはずです。

ちなみに、現在はツールを4度制したフルームがブランドアンバサダーを務めています。
Happy #WorldBicycleDay 🫶 pic.twitter.com/dlreLJ4o7b
— Chris Froome (@chrisfroome) June 3, 2025
BiNaviを使用中の様子。
6月20日、到着
6月20日、BiNaviが届きました。
iGPSPORT( @iGPSPORT_JP )から依頼を頂きまして、新製品のサイコン「BiNavi」のテスト&レビューを行うことになりました。
— ばる (@barubaru24) June 20, 2025
3年前にも「iGS630」のレビュー依頼を頂いて記事を書きましたが、それからどれだけ進化しているのか楽しみです。 pic.twitter.com/i9D4UOjydA
届いた日から早速色々とテスト。その日の夜には実走で使用してみました。
iGPSPORT「BiNavi」

6月20日に受領し、それから1週間ほど色々なテストに実施しました。セットアップのあと、約300kmの実走を行った段階でのファーストインプレッションを書いていきます。
比較対象は、Garminのサイコン「Edge840 Solar」、Garminのトレッキング用GPS「eTrex 32x」、120時間使えることがウリのCOROSのサイコン「DURA」です。iGPSPORTの現フラグシップの「iGS800」、旧作である「iGS630」「iGS630S」とも比較します。
競合製品とのスペック比較
BiNaviのスペックを示しつつ、他社の競合製品と比較していきます。
| iGPSPORT BiNavi | COROS DURA | Garmin EDGE840 Solar | Garmin eTrex 32x | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 39930円 | 39600円 | 85800円 | 65780円 |
| 重量 | 103g | 102g | 89g | 148g (単3電池2本含む) |
| 本体サイズ | 縦:101 横:60.0 厚:14.5 | 縦:99.5 横:60.8 厚:15.7 | 縦:85.1 横:57.8 厚:19.6 | 縦:103 横:54.0 厚:33.0 |
| 画面サイズ | 3.5インチ カラー | 2.7インチ カラー | 2.6インチ カラー | 2.2インチ カラー |
| 解像度 | 480 x 320px | 400 x 240px | 322 x 246px | 320 x 240px |
| 防水等級 | IPX7 | IPX7 | IPX7 | IPX7 |
| バッテリー容量 | 1250mAh | 960mAh | 1005mAh | 単三電池×2 |
| 充電端子 | Type-C | Type-C | Type-C | miniUSB |
| 稼働時間(公称) | 35時間 | 70時間(マルチGNSS) 120時間(GNSS) | 26時間 +6時間(太陽電池) | 25時間 (アルカリ電池) |
| 稼働時間(実測) | 36時間? (推定) | 80時間 | 48時間 | 45時間 (リチウム乾電池) |
| 内蔵ストレージ | 32GB | 32GB | 32GB | 8GB |
| タッチパネル | ○ | ○ | ○ | × |
| 物理ボタン | ボタン: 6個 | ボタン: 1個 ダイヤル: 1個 | ボタン: 7個 | ボタン: 4個 スティック: 1個 |
| ソーラー充電 | × | ○ | ○ | × |
| 対応衛星 | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき | GPS GLONASS みちびき |
| GPSモード | GPS GNSS マルチGNSS | GNSS マルチGNSS | GPS GNSS マルチGNSS | GPS GNSS |
| マップ表示 | ○ 文字表示あり | ○ 文字表示なし | ○ 文字表示あり | ○ 文字表示あり |
| 心拍センサー接続 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| パワーメーター接続 | ○ | ○ | ○ | × |
| レーダー接続 | ○ | ○ | ○ | × |
| 深部体温計接続 | ○ | ○ | △ ConnectIQ拡張 | × |
他の製品と比べると、BiNaviの価格は(性能から見ると)比較的安価です。

重量は平均的ですが、注目すべきは画面の大きさ。画面サイズも解像度もかなり大きいことがわかります。BiNaviを箱から出してまず思ったのは「画面でかっ!」でした。普段、Edgeの1000番台を使っている方なら違和感はないはずですが、Edgeの500/800番台を使っている人にとっては画面が大きくて驚くと思います。
稼働時間は最大35時間。今となってはもっと長く動く機種が出てきていますが、実用的には十分な長さ。ただ、iGS630は35時間稼働と言いつつ21時間で沈黙したので額面通りには受け取れませんが。また、BiNaviは最近流行り(?)のソーラー充電には対応していません。
操作方法については、タッチパネルに対応。これも昨今のGPSサイコンには標準機能になってきましたね。
センサーとの接続で言えば、珍しいのは「深部体温計」接続に対応していること。最近注目を集めているセンサーですが、標準で対応しているGPSサイコンは多くありません。GarminもConnectIQ(拡張機能)での対応となっています。
つづいて、iGPSPORTの他機種とも比較してみます。iGS800とiGS630Sは持っていないので、スペック表をそのまま書き写しただけになります。
| iGPSPORT BiNavi | iGPSPORT iGS800 | iGPSPORT iGS630S | iGPSPORT iGS630 | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 39930円 | 53900円 | 39380円 | 29480円 |
| 重量 | 103g | 110g | 100g | 90g |
| 本体サイズ | 縦:101 横:60.0 厚:14.5 | 縦:99.0 横:60.0 厚:21.0 | 縦:92.0 横:52.0 厚:16.5 | 縦:92.0 横:52.0 厚:16.5 |
| 画面サイズ | 3.5インチ カラー | 3.5インチ カラー | 2.8インチ カラー | 2.8インチ カラー |
| 解像度 | 480 x 320px | 480 x 320px | 400 x 240px | 400 x 240px |
| 防水等級 | IPX7 | IPX7 | IPX7 | IPX7 |
| バッテリー容量 | 1250mAh | 2050mAh | 1700mAh | 1300mAh |
| 充電端子 | Type-C | Type-C | Type-C | Type-C |
| 稼働時間(公称) | 35時間 | 50時間 | 45時間 | 35時間 |
| 稼働時間(実測) | 36時間? (推定) | 未測定 | 未測定 | 21時間 |
| 内蔵ストレージ | 32GB | 32GB | 16GB | 8GB |
| タッチパネル | ○ | ○ | × | × |
| 物理ボタン | ボタン: 6個 | ボタン: 6個 | ボタン: 6個 | ボタン: 6個 |
| ソーラー充電 | × | × | × | × |
| 対応衛星 | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき | GPS GLONASS Galileo Beidou みちびき |
| GPSモード | GPS GNSS マルチGNSS | GPS GNSS マルチGNSS | GPS GNSS マルチGNSS | GPS GNSS |
| マップ表示 | ○ 文字表示あり | ○ 文字表示あり | ○ 文字表示あり | ○ 文字表示あり |
| 心拍センサー接続 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| パワーメーター接続 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| レーダー接続 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 深部体温計接続 | ○ | × | × | × |
先にも書いた通り、画面が大きなBiNavi。iGS800と同じ画面サイズと解像度です。ただBiNaviの方が筐体の縦横サイズは大きく、厚みは薄くなっている点で違いがあります。iGS800の方がベゼルが細く、画面の締める割合が大きいということでしょう(iGS800は持ってないので推測)。
バッテリーサイズは、今回挙げた4機種の中でBiNaviが最小。こうして比べてみると「もう少し大容量にして稼働時間を伸ばしても良かったのでは?」とは思いますね。
その他の機能面では、それまでのフラグシップであるiGS800とほぼ同じ。深部体温計の接続に至ってはBiNaviのみが対応しています。
この機能比較表を見ても分かるように、BiNaviは機能面で特に何かを削っているわけではありません。「ナビゲーションに特化」と謳われてはいますが、機能的にはフルスペックのサイコンであると言えます。
ただ、サイクルコンピューターはスペック表だけ見ても本当の姿は分かりません。操作性など「実際の使い勝手」はスペック表には現れないものなので。その辺りのことをこれから見ていきます。
パッケージ

重量感のある紙箱に入っています。

箱の裏面にはセールスポイントが並びます。


開封。付属品はパズルのように小箱に入っています。「BiNavi本体が中々箱から抜けないな?」と思ったら、裏面にこんなストッパーが付いてました。回転式マウントのチュートリアル?

パッケージ内容は以下の通り。
- 本体
- 標準マウント
- BiNavi専用スクリーン保護ガラスフィルム
- BiNavi専用シリコンケース
- ストラップ
- Type-A to Type-Cケーブル
- クイックスタートマニュアル
iGS630には付いてこなかったシリコンケースが付属するようになっていました。ガラスフィルムも最初から付いており、後から購入する必要がありません。
ただし、マウントはゴムバンドで取り付ける標準マウントのみで、アウトフロントマウントは付属しません。最近はステム一体型ハンドルも多いので「環境に合わせて自分で買ってね」ということなのでしょう。


なんと12言語で書かれたクイックスタートマニュアル。日本語も怪しい感じではなくしっかりしているのですが……各言語、チュートリアル程度のことしか書いてありません。そう、これは「説明書」ではなく「クイックスタートマニュアル」なので、詳しいことは書いていないのです。
Webマニュアルを見ても、本稿執筆時点では5言語分しか詳細マニュアルが用意されておらず、日本語の詳細マニュアルは存在していません。英語マニュアルを読むか、「触って理解する」しかなさそうです。
「日本語版も準備中」とiGPSPORTの担当者の方には聞いていますが、なるべく早くリリースして欲しいものです。かなり多機能な製品なので、勘で使いこなすのは難しいです。
重量


実測重量は、103.9 – 0.8 = 103.1g。公称103gなので非常に正確ですね。

付属のガラスフィルムを貼り付けた状態で108.7gでした。ガラスフィルムは5.6gということになります。
本体仕様

本体の仕様を見ていきます。
大きさ

競合機種との大きさ比較。画面サイズはダントツでBiNaviが大きいです。本体サイズはCOROS DURAと同じくらい。
画面

スペック表には「半透過反射型カラー画面」と書かれています。画面が大きく文字が大きいこともあって、昼間・夜間ともに見やすい画面です。
なお、付属のガラスフィルムを最初は貼り付けていましたが、直射日光が当たった際の反射がキツかったので1日で剥がしてしまいました。

何も貼らない状態だと、直射日光が当たっても画面は見やすいままでした。
こういった反射低減型のフィルムのほうが良いかもしれません。私はしばらく剥き身で行きます。
ボタン配置
BiNaviはタッチパネルになっていますが、物理ボタンも6個付いています。

物理ボタンの配置はiGS630と全く同じ。ただ、iGPSPORTの側面のボタン配置はEdgeシリーズとは左右逆になっているので、Edgeシリーズに慣れている人は少し混乱するかもしれません。「ラップ」「アクティビティ開始」ボタンの配置はEdgeと同じです。
充電端子

嬉しいことに、充電端子の位置が「アクティビティ開始」ボタンと「ラップ」ボタンの間に移動しました。

iGS630の充電端子は本体の裏面にあったのですが、マウントによっては端子を塞ぐ形になってしまう場合がありました。そうなると、「走行しながら充電」が出来ない。

その点、BiNaviの端子位置ならばこういった形で充電も可能です。ブルベでは35時間以上使用する場合もあるので、ここは重要なポイント。
裏面

Garminマウントのプラグ部分は交換可能になってました。iGS630では交換できなかったので嬉しい変更点。割とここは割れたり削れたりする部分なので、交換できると後々ありがたいのです。
iGS800はこのプラグ部分がアルミ製になっていましたが、BiNaviは樹脂製です。アルミ製のプラグは樹脂製のソケットを削ってしまったりするので、私はプラグ・ソケットのどちらも樹脂製で使うのが良いと思っています。
技適番号

一応、技適番号も確認。しっかり取得されてますね。
通信機能のある製品を日本で使う場合、技適の取得は必須となります。
Amazonや海外通販で手に入るサイコンには技適を取得していないものもあり、日本で使用すると違法となる場合があります。注意しましょう。
セットアップ
初期セットアップの模様について書いていきます。
言語/タイムゾーン設定


スイッチを入れると、まずは言語設定から。日本語を選択。

次にタイムゾーンを設定。日本は+9:00です。GPSサイコンなのだから、位置情報から自動設定してほしさはありますね。
スマホとペアリング

表示されるQRコードをスキャンして、続きはアプリからセットアップ。……といってもこのQRコードを読み取っても自動でペアリングしてくれるわけではありません。
ペアリング
iGPSPORTアプリをスマホで立ち上げ、ペアリングを行います。



「デバイス追加」ボタンを押し、製品カテゴリで「サイクリング製品」を選択。BiNaviの電源が入った状態ならば、接続候補に表示されます。


「接続」ボタンを押すと、接続完了。デバイス管理画面へと遷移します。
ファームウェア更新


アプリと接続したら早速ファームウェアのアップデートです。v1.03→v1.15に上がっていました。
初期設定
本体側の初期設定を進めます。


距離単位を設定。メートル法で設定します。


次に気温の単位と時刻表示を設定。

これで最低限の初期設定は終了です。
設定変更
続いて、自分の好みに合わせて設定を変えていきます。アプリ側・本体側の両方で設定は出来るのですが、アプリから行ったほうが簡単な項目が多いのでアプリから設定していきます。


アプリを開き、「デバイス設定」の横にある「その他」をタップすると、デバイス設定のフルメニューを確認できます。全てを解説はしませんが、私の設定を書いていきます。
ライドモード
Garminのサイコンで「アクティビティプロフィール」「ライドプロフィール」と呼ばれているものです。
ロードライド・MTBライド・室内ライドでは表示したいデータ項目は異なります。そういった設定を一括で切り替えるための機能が「ライドモード」です。


現在、私は屋外のロードライドしかしないので「ロード」モードをコピーした自分用のライドモード「ロード2」を作成しました。既存の「ロード」を使用してもよいのですが、デフォルト設定を残しておきたかったので。


続いて「ページフィールド」の設定です。Garminで言うと「トレーニングページ」に相当します。走行データや地図表示をスワイプしながら切り替えられるアレですね。アプリ右上に表示されている「✏️」をタップすると、ページフィールドの表示/非表示や、表示順の切り替えが可能です。
その気になれば10ページ以上表示可能になっていますが、あまり多く表示してもメモリを食いますし、スワイプして目的のページにたどり着くのが大変になります。私は以下の4ページだけに絞っています。
- ページ1
- 地図
- クライミング
- ラップ
各ページに表示するデータ項目はアプリ上から設定可能になっています。


設定項目数はかなり多岐にわたります。Garminといい勝負。ただ、アプリからの設定は難易度が高いので、本体からやったほうが良いと思います。本体側だと項目の入れ替えが出来るけど、アプリからは出来ないといった制限があります。


「ページ1」ページには必要な情報をできるだけ多く表示。「地図」ページには速度と距離のみを表示。


「クライミング」ページは、これから向かうルートの標高プロフィールを表示したいので使うことにしてます。「ラップ」ページは、ブルベでPCごとに時間を計測するのに使っています。
実際にサイコンの画面上で表示させると、以下のようになります。


BiNaviは画面上部に常に「電波状況」「現在時刻」「電池残量」が表示される仕様になっているので、それらのデータ項目を個別に表示させる必要がありません。これは「ステータスバー」と呼ばれる機能で、スマホの画面最上部に表示されてるものと思想は同じですね。
画面表示と明るさ
GPSサイコンのバッテリーの持ちをもっとも左右するのが「バックライトの明るさ」です。
iGPSPORTのサイコンの特徴として、「昼と夜でバックライトの明るさを別々に設定できる」という点があります。日の出・日の入りの時刻でバックライトの明るさが切り替わるわけですね。これはGarminや大手各社のサイコンには存在しない機能です。

夜はバックライトは必須。でも、昼間はトンネル以外ではバックライトは不要。ということで、「昼間: 0%、夜間: 20%」に設定しました。その方が電池が節約できますし。
GPS設定
バックライトに次いでバッテリーの持ちに影響を与えるのが「GPS設定」です。要は「何種類の衛星と通信するか?」という設定。
通信する衛星の数が多ければ多いほど位置情報は正確になりますし、通信不能になる確率も下がります。ただ、その分だけバッテリーを消費するため稼働時間が短くなります。
なぜかこの設定はアプリ側にはなく、本体からしか設定できません。アプリから設定可能にしてほしいですね。

私はバッテリーを少しでも持たせたいので「省エネ」設定にしてます。通信する衛星は1つだけ。位置情報は少々不正確になりますが、バッテリーはかなり持つようになります。
基本操作
サイコンの本分は「走行データを記録する」こと。操作方法はGarminと大体一緒です。


ホーム画面からライドモード(ここでは「ロード2」)を選択すると、右の画面に切り替わり、GPS衛星との通信が始まります。

アクティビティ開始ボタンを押すと、記録が開始されます。


アクティビティ開始ボタンを再度押すと、記録が中断されます。この状態で決定ボタンを押し、「保存」を押すとデータが保存され、iGPSPORTのクラウド上にデータがアップロードされます。アプリ側でStrava等と連携していれば、そちらにもデータが自動的に連携されます。
ロングライダー的にありがたいのは「後で続ける」というメニューです。ログを分割せずに、後から再開できる機能ですね。例えばブルベ中にホテルに泊まった際に「後で続ける」で一旦データを保存して電源をOFFにすれば、翌日電源をONにした時に昨日のデータを保持したまま再開できます。PBPなどで、「最初から最後まで一つのログで保存したい」という場合にありがたい機能と言えます。やっぱりロングライダーのことを考慮してくれている感じがありますね。
ルートデータの転送
BiNaviの最大の売りはナビゲーション機能です。

あらかじめ作成しておいたルートデータを転送することで、ターンバイターン(交差点で画面上に曲がるべき道の矢印が表示される)によるナビゲーションを行うことが出来ます。
GarminであればPCとマスストレージモードで接続し、指定フォルダにgpxファイルを配置することでルートデータの転送が可能です(アプリによる転送も可能)。iGPSPORTもgpxファイルを配置する方法で転送はできるようですが、メインの方法はアプリ経由での転送になります。
以下の手順でRide with GPS(RWG)で作成したルートデータをBiNaviに転送してみました。
RWGアプリからGPXデータをダウンロードする
まずは、RWGアプリから転送したいルートを開きます。ルートの作り方については割愛します。


ルートを開き、右上の「…」を押し、「GPXファイルをエクスポート」します。
GPXファイル(ルート情報が記録されたファイル)がスマホ内にダウンロードされます。
iGPSPORTアプリからGPXデータを取り込む
次にiGPSPORTアプリからGPXデータを取り込みます。「マイページ」→「マイルート」とメニューを辿ってください。


ルート一覧が表示されるので、画面右下の「+」ボタンを押し、ダウンロードしたGPXファイルを選択して取り込みを実施します。


ダイアログに必要情報を入力して「確認」ボタンを押せばアップロードが完了します。
ルートをBiNaviに転送
続いて、取り込んだルートをBiNaviに転送します。


ルートデータを表示し、「GPS自転車コンピュータにダウンロード」ボタンを押すと、データがBiNaviに転送されます。
ナビゲーション開始
BiNaviを立ち上げ、ナビゲーションを開始します。ナビゲーションの開始方法は複数あるんですが、ここではホーム画面から操作する方法を書いていきます。


ホーム画面の「ナビ」からルートを選択します。選択するとデータのロードが始まります。数秒待つと右の画面が表示されます。「ナビ」ボタンを押すと、ナビゲーションが開始されます。

「登るプレビュー」ボタンを押すと、ルート上にあるヒルクライムのデータを一覧で確認できます。これらの坂に差し掛かると、自動的にiClimb機能が作動します。

このような形で地図上にルート(緑色の線が)表示され、曲がり角で案内が出ます。
補助施設ポイント(追記)
コメントで教えていただいたのですが、「補助施設ポイント」というものを設定可能です。Garminで言う所の「POI」とか「ウェイポイント」に相当するものです。
ブルベでは、チェックポイントをPOIとしてマップ上に表示して見逃さないようにしますが、それをするための機能になります。

手順については教えていただいた方の記事に詳しく書いてあるので、本記事では割愛します。

地図上に出ている青いピン(📍)が補助施設ポイントの場所を表しています。また、画面左下に出ている「キムラヤベーカリー」というのが補助施設ポイントの名前。「744m」は補助施設ポイントまでの距離になります。
補助施設ポイントが複数設定されている場合、1つ目のポイントを通り過ぎると次のポイントの情報表示に切り替わります。マップ上のピンの表示はナビ終了まで有効です。
実走
実際にBiNaviを使用して走行してみました。

画面の見やすさ

昼間・夜間ともに見やすい画面だと感じました。ディスプレイの品質や特性もそうですが、画面が大きい分だけ文字が大きく、はっきりとしたフォントであることも見やすさに貢献していると思います。


触っていて驚いたのが「大文字」というライドモードの存在。とにかく文字が大きくなります。Edge840 Solarと並べてみましたが、文字の大きさが歴然。
最近、周囲では「老眼が始まってサイコンの数字が読めない」という悲しい報告を聞くのですが、そういった場合に非常に重宝しそうです。幸い、私は老眼はまだですが、そのうちお世話になる可能性もあります。

バックライトの明るさについても、10~100%まで納得感のある明るさになっていました。iGS630は10%でもバックライトが明るすぎて(バッテリーを多く消費する)、「もうちょっと暗く出来ませんか?」と思っていたので。夜間は10%だと暗すぎましたが、20%だとちょうどいい明るさです。
操作性・レスポンス
物凄くサクサクというほどではありませんが、全体的にレスポンスに不満を感じるほどではありません。画面が大きいのでタッチパネルの操作もしやすいと思います。
地図画面の操作を撮影してみました。Edge840の方が地図操作はスムーズに感じますが、差はそれほど大きくないと感じます。
タッチパネルについて、冬用グローブでも操作してみました。タッチパネル用の導電布が付いていない指でも操作は可能でした。ただ、物理ボタンもあるので冬場はそちらを使うかもしれません。
地図・ナビゲーション
BiNaviにはこれまで無かった「カラフル」というマップテーマの切り替え機能が追加されました。ナビ→地図設定→マップテーマから変更できます。



morouさんのBiNaviレビュー記事でこの設定があることを知ったのですが、どこにあるのか分からず。morouさんに直接聞いて教えて頂きました。


同じ場所を「クラシック」と「カラフル」の設定でそれぞれ表示してみました。スクリーンショットで見ると差はそれほど大きくないですが、実画面だとカラフルの方がコントラストがくっきりして見やすい印象があります。

地図に鉄道路線が表示されるようになったのも嬉しい変化。日本人は割と鉄道路線で位置認識をしている印象があるので、これが出るかどうかは大きい。

もう一つ嬉しいのが、地図の縮尺が大幅に増えたこと。以下にiGS630との比較表を示します。
| iGS630 | 50m/100m/200m/400m/800m |
|---|---|
| BiNavi | 50m/100m/200m/500m/1km/2km/5km/10km |
かなり広い範囲が表示可能になりました。
最大縮尺800kmのGarminに比べるとまだまだと言えますが、それ以外の会社のGPSサイコンだとこれだけ縮尺の種類が豊富なのも珍しいと思います。COROS DURAは一番広い縮尺が2kmでしたし、Mageneは200mだったはず。

ルートデータの読み込み速度についても、触れ込み通り非常に速いです。PBPのルートも数秒で読み込めました。広告に偽りなし。
次にルートナビゲーションについて。売りにしているだけあって、iGS630時代よりも大幅に進化しています。
「凄いな」と思ったのは、「交差点の形状を認識している」点です。


鋭角に曲がるルートを組んだ場合、ちゃんと矢印も鋭角に表現されています。普通、この手のナビでは4種類くらいの矢印しか出ないものですが、交差点形状まで織り込んだ形で出してくれるのは分かりやすくて良いと思いました。

一方、「交差点ではない場所でも道の曲率が大きいとナビが表示されてしまう」のは改善の余地があると感じました。BiNaviは「99.9%のカーブ認識精度」としていますが、ちょっと過敏すぎるようにも感じます。


また、指定したルートから外れてしまった場合や、逆向きに走っている場合も素早く警告が出ます。iGS630はこの認識が遅かったんですが、進化していますね。

地図以外の画面でもナビ矢印は表示されます。曲がった先の道の名前と番号も表示されるのは分かりやすくていいですね。
データ値の妥当性
iGS630は少し気温を低く出してくる印象がありましたが、BiNaviは割と確からしい値を出してくると思います。パワー等の計算など、出してくる値はどれも確からしい印象ではありましたが、「斜度」だけはちょっとイマイチに感じます。
例えば、平地から斜度5%の坂を登るケースを考えます。

坂の入口から少し登ると、「5%を通り過ぎて10%くらいまで行ってから5%に戻って来る」動きになることが多いです。iGS630も同じ感じだった記憶があります。
長い坂を登っていると徐々に安定してくるとは思いますが、下った後の登り返しなどで斜度がかなり狂いそうに思うので、出来れば改善を願いたい所です。
レーダーとの接続
BiNaviは、自転車用リアビューレーダーとの接続に対応しています。
Garminなど他社のレーダーにも対応していますが、同じiGPSPORTのSR30/SR miniはサイコン上からより細かい操作を行うことが出来ます。

レーダーと接続すると画面の端(左右どちらか選択可能)に、後ろから近づいてくる車が表示されるようになります。挙動は他のサイコンにレーダーを繋いだ場合と同じなので詳細は省略。

地味に嬉しいのは、「レーダー領域がデータ領域に被らなくなった」点。iGS630は「データ領域の上にレーダー領域が重なる」表示だったので、データ領域の文字が一部隠れてしまっていたのです。


なお、本稿執筆時点でBiNaviの設定画面からのみ可能なのが、SR miniの「ブレーキ感知時の強点灯」をOFFに設定すること。この設定はアプリから出来ません。色んな人が必要としている機能のはずなので、アプリ側に是非欲しい機能ですね。
データの保存
100km程度の走行ログならば一瞬で保存&アップロードが完了します。



これまでの記録を更新すると、このような演出があります。
システムの安定性
まだ300km程度しか使用していませんが、今のところ操作が重くなったりフリーズしたりといったことはありません。
バッテリーの持ち具合
以下の設定で120km/8時間ほどのライドを実施しました。
- 衛星システム
GPS(省エネ) - バックライト
昼: 0%, 夜: 20% - 接続センサー
パワーメーター、スピードセンサー
稼働時間重視の省エネ設定です。昼の間に走り終わってしまったので、バックライトは使用しませんでした。

結果、バッテリー残量は100→78%に。8時間で22%なので、100%を消費するまでの時間は約36時間と推定されます。BiNaviの稼働時間の公称値「35時間」とほぼ一致しますね。やはり、一番省エネな設定をした時の理論値が35時間なのでしょう。
夜間走行が挟まるとバックライトの点灯が必要のため稼働時間が短くなる可能性がありますが、昼間の走行がメインなら30時間は使えそうではあります。400kmブルベの制限時間が27時間なので、ここまでなら充電なしでも乗り切れそう。600km以上のブルベならば宿泊が挟まるので、そこで充電すればOK。十分実用に足りますね。
その他の機能
あまり走行には関係ないものの、触ってみた機能について紹介します。
音楽再生機能
「音楽再生」という謎の機能があったので試してみました。

本体のスピーカーから音楽が再生されるのかと思いましたが、そういったことはなく。スマホの音楽アプリ(Spotifyなど)のリモコンとして動作するということのようです。スマホとBluetoothスピーカーを繋げておけば、BiNaviからの操作でスピーカーから音楽を鳴らすことも可能になるはず。
スクリーンショット取得機能
iGS630のレビューを書いた際は、全て画面をカメラで撮影してのレビューでした。しかし、これだと画面が反射してしまうことがあり、写真が何を表しているのか分かりにくいことがあります。。Garminならばスクリーンショットを撮影する機能があるのに……。
でも、もしかしたらiGPSPORTにも実はスクリーンショット機能があるのではないかと思い、iGPSPORTの中の人に質問。曰く、「スクリーンショット機能、あります」とのこと。あったのか!!

操作方法は、「上スクロール」「下スクロール」ボタンを同時に長押し。撮影成功した時に特に音がなるとか画面がフラッシュするといったことはありませんが、そのタイミングで画面のスクリーンショットが本体のScreenshotsフォルダに保存されます。

電源をOFFにした状態で(ここが重要)、BiNaviをPCとUSBケーブルで接続すると、マスストレージとして認識されます。

その中のScreenshotsフォルダに、先程撮影した画像が保存されているというわけです。レビューを書く際や、サポートに問い合わせる際にスクリーンショットがあると非常に話が早いので、この機能はありがたいですね。
なお、BiNavi以外でも、iGS630やiGS800など、最近のiGPSPORTのサイコンは同様の操作でスクリーンショットを撮影可能であるようです。iGS630は既に検証しました。
改善を要望したい点
BiNaviについて、個人的に感じた「改善してほしい」点を挙げていきます。
マップに表示される文字のサイズが小さい
BiNaviの地図上には、道路名や地名が表示されます。


ただ、その文字が小さい。特に夜間は文字が小さすぎて読みにくいです。
eTrexには文字を大きくする設定がありますが、そういった設定が可能になればありがたいです。
マップに海が表示されない
BiNaviの地図には海が海として表示されません。

こちらの画像では画面の左半分は海になっています。しかし、海岸線が水色で示されるのみで、海であることはなかなか判断しにくいです。

Garminならば海の部分が陸地とは別の色で塗りつぶされた表示になるので「海が近いんだな」ということが分かります。これに近い表示にしてもらえると、島国である日本では現在地を認識しやすくなるはずです。
ナビ時、少し先のルートが簡略化される
BiNaviでルートを読み込んだ場合、現在地よりも遠い場所のルートの軌跡が簡略化されてしまう問題があります。


左が実際のルート軌跡ですが、BiNaviの画面上で確認するとかなり線がまっすぐになって簡略化されていることがわかります。
これは、前述の「現在地から数kmの範囲を少しずつ解析していく」という仕様が関係しています。現在地より遠い場所のルートはまだ解析していないので、「ざっくり」としか表示されないわけですね。
実際にこの場所に近づいた際には解析が行われて左の画像と同じような正しい軌跡が表示されるはずですが、「ちょっと先のルートはどうなってるかな?」と確認した時にざっくりとした軌跡しか見られないのは不便に思えます。
少しずつルート詳細を解析することがBiNaviの性能を生み出しているので、この問題の解決は難しいかもしれませんが、一応書いてみました。
標高グラフの縮尺を変更できない
クライミングページには標高図が表示されます。
ナビをしている場合、「この先のアップダウンはどうなっているか」を確認できる機能なのですが……ちょっと不便なのが、標高グラフの縮尺が変更できないことです。

横は1km、縦は8m固定。この縮尺では本格的な山岳では使い物になりません。横5km、縦100mくらいで表示したいです。「8m」の下の矢印で縮尺を変えられるのかと思ってタップしてみましたが、何も反応がありません。
縮尺を変えられる機能をぜひ追加してほしいです。
RWGから取り込んだルートの獲得標高が6割程度に減る
これはBiNaviというよりはiGPSPORTアプリへの要望になります。
PBPルートのような長い距離のルートを読み込んだ時に、顕著に獲得標高が減ってしまうのが気になります。


左が取り込む前のRWG(Ride with GPS)のデータで、獲得標高は10189mです。右がiGPSPORTアプリに取り込んだ後ですが、獲得標高が6104mにまで減っています。恐らくiGPSPORTアプリに取り込む際にポイントを間引いたことで減っているのではないかと推測していますが、これによって検出されるヒルクライムの数も減ってしまうのではないかと危惧しています。
確かBiNaviは「斜度3%以上/距離500m以上」をヒルクライムセグメントと認識してiClimbが発動するはずなので、獲得標高が減ってしまう現在のアプリ仕様はイマイチだと思います。
無尽蔵に大きなデータをアップロードできても困ってしまうので限度はあると思いますが、可能ならば正しい獲得標高でアップロードされるように改善して欲しいものです。
RWGからルートを取り込むまでの手数が多い
本記事に「RWGからルートを取り込む」手順を掲載しましたが、正直言って面倒に感じる部分です。手数が多い。

RWG(Ride with GPS)は様々なサイコンブランドと連携しており、連携しているブランドであればRWGのルート画面から直接サイコンにルートを転送できます。Garmin、Wahoo、Hammerhead、そして新参のCOROSまで連携しているのに、iGPSPORTは連携していません。まぁBrytonやLEZYNEも連携していないのですが。
もし、iGPSPORTがRWGと連携してくれれば非常に便利。ただ、これは契約も必要な話のはず。難しいとは思いますが、検討をお願いしたい所です。
位置ポイント(POI)の一括取り込み機能がほしい
Garminのサイコンには「POIのみを羅列したGPXデータ」を読み込む機能があります。例えば、ブルベでは通過するチェックポイント(数か所)の位置情報を羅列したGPXデータを用意し、これを読み込むことでPOIを地図上に表示可能になります。
一方、iGPSPORTの場合はアプリ上からPOIを手動で1ポイントずつ設定する必要があります。出来ればGPXファイルでの一括取り込み機能に対応して欲しいです。
データ項目を追加して欲しい
BiNaviはデータ項目がかなり豊富ですが、出来れば追加して欲しい項目が2つあります。
グロス平均速度
「停止時間を含んだ平均速度」を、一般に「グロス平均速度」と言います。ブルベの場合、「グロス平均速度が15km/h」を下回るとタイムアウトで失格となるので、出来れば表示させたいデータ項目です。しかし、この項目は現在BiNaviにはありません。

BiNaviは「走行時間」と「経過時間」という項目を別々に持っています。
- 走行時間
ライド開始からの「停止時間を含まない」経過時間。 - 経過時間
ライド開始からの「停止時間を含んだ」経過時間。
「距離」÷「経過時間」=グロス平均速度
なので、データ項目の追加は容易なはず。是非お願いしたい所です。
オフコース距離

ナビをしている場合にルートから外れてしまうと、オフコース警告が表示されます。この時、「何mくらいコースから外れているのか」を知りたいと思うことがあります。eTrexには「オフコース距離」という項目があり、私はこのデータ項目を良く使っていました。
オフコース警告がかなり素早く出るので必要ない項目かもしれませんが、可能なら追加をご検討頂けると嬉しいです。
まとめ
iGPSPORT「BiNavi」のファーストインプレッションでした。

ファーストインプレッションなのに17000文字と恐ろしい文字数になってしまいました。最近の多機能サイコンは書くべきことが多いので毎度大変なのですが、今回は割と楽しんで機能を検証出来ました。一言で言えば「良く出来てる」と感じたからです。
iGS630の時よりもハード・ソフトの両面で進化していることが良く分かりましたし、ブルベの現場でも十分活用可能な品質に達してきていることが伺えました。長距離で実際に使ってみてのシステム安定性は今後のブルベでしっかり検証できればと思っています。
しかし謎なのは「ナビゲーション特化」と謳ったことですね。これだけ見ると「ナビゲーションの代わりに何か他の機能や性能が削られているのでは」と思われてしまうはず。実際、私も最初はそう思っていました。
しかし、機能面は何かを削っているわけではなく、iGS800よりも出来ることはむしろ増えています。バッテリーが減っているので稼働時間は減っていますが、CPU性能も恐らくはiGS800と同等クラス。
iGS800と並ぶ「もう一つのフラグシップ」と謳っても良いと思いますが、価格差が1.5万円もあって躊躇したのかもしれません。
今年のブルベシーズンが終わった辺りでまた本格的にレビューを行う予定です。
著者情報
年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。




