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BRM1012 喜多方600 準備編
ランドヌ東京主催のブルベ「食ってこい喜多方600」に参加しました。
2024年度のSR(Super Randonneur)が掛かった600kmブルベでした。

参加動機
まずはこのブルベの参加動機から。
SR、何とか取れそう?
2014年に初SRを達成。その後、2023年まで10年連続でSRを継続してきました。加えて昨年はPBPも完走。
「そろそろSRにこだわらなくても良いかな」と思っていたのですが。9月に「霧立400」を完走。残るは600kmのみ。今年もSRが達成できそうな目処が見えてきました。
2024年度からブルベの年度区切りが変更になり、今年は12月開催のブルベまでSRチャンスがあります。とはいえ、11月12月の600kmブルベ開催は少なめ。山の雪リスクを考えると仕方のないことです。11月始めに鬼怒川600が開催されますが、かつて参加した時に10月末でも凄く寒い思いをしたのでちょっと躊躇。
ということで、2023年度までと同様に10月開催で参加できそうな600kmブルベを探してみることにしました。
600kmブルベ探し
9月に北海道遠征をしてしまったので、予算的には遠征は難しい。となると関東スタート/ゴールのブルベに限定されます。
10月開催の関東発着ブルベは以下の通り。
- BRM1005 東京600 富岳秋桜SR
- BRM1012 東京600 食ってこい喜多方
- BRM1012 日本橋600 北国街道リターン
- BRM1019 あおば600 向かい風
- BRM1019 東京600 関東一周
1と3と4は獲得標高的にちょっと今の自分の体力的にはキツそう。となると、2か5ということになります。
近年、10月は天気も不安定なので、2と5の両方にエントリーし、天気の良さそうなブルベに参加することにしました。
迫るブルベ、落ちた体力
……しかし、9月末はどうにも体調が悪い状態が続いていました。前月の溶連菌感染症と似た症状で、倦怠感と微熱。
最初に診てもらった内科は小さなクリニックで、検査施設は無し。喉の目視と症状から溶連菌と診断されました。しかし、これだけ症状がぶり返していることを見ると、別の原因なのではないか? ということで、別の病院を紹介してもらいました。検査施設のある大きめの耳鼻咽喉科です。
喉から検体を取って検査してもらうと……
「溶連菌が出てるね。前の病院では抗生物質を1回1錠で7日間処方されていたようだけど、君の体格では1回2錠飲まないと足りない。あと、10日間飲み続けないと菌を根絶やしに出来ない。」
ということで、最初の内科の診療は正しかったものの、薬の処方が間違っていたようです。
10日間の抗生物質摂取を終えて何とか溶連菌は退治完了。しかし、その間にはろくに練習は出来ず、すっかり体力は落ちてしまいました。
一方で、喜多方600の天気・風向きは非常に良さそう。獲得標高もRWGPS上で5500m。少々派手に出ていると思われるので、8掛けで4000m程度が実際の獲得標高でしょうか。これだけ条件が良ければ、落ちた体力でも何とかなるのでは……。
三連休で激戦だった会津若松のホテルが何とか取れたこともあり、参加する方向で計画を進めました。
コース
喜多方600のコースは、川崎をスタート。東京・埼玉・栃木・福島と北上し、喜多方で折り返し。復路は茨城・千葉と少し東方面を通り、ラストは都心を通って田園調布でゴールする600kmとなっています。
320km地点には、この辺りでは最大の街である会津若松があります。時間的にも、「ここで1日目は宿泊せよ」というコース設定者の意図が見えます。三連休初日の宿は実に激戦でしたが、大手旅行サイトではなくホテルサイトから直接予約することで何とかシングルルームをゲットしました。
1日目の川崎から日光あたりまでは走った記憶がありましたが、それより北の福島との境あたりは自分的に未踏地域。どんな所か分かりませんでしたが、標高図を見る限りそこまでキツい坂ではなさそう。
2日目のコースも、会津若松から白河までは走ったことのない道。その先は以前行った「青森~東京」で馴染みのある道を走ります。
ランドヌ東京のスタート地点は家から近いので、スタート直前まで寝ていられるのが嬉しい点です。
準備
600kmブルベを走るのは1年半ぶり。最後に走ったのは「いわき600」です。
何を隠そう、私は600kmブルベが一番苦手なカテゴリー。実は最初の2回はDNFしていて、3回目でようやく完走という体たらく。そんな鬼門のカテゴリーなので、しっかりと計画を立てました。
今回も新規導入アイテムがいくつかあります。
練習
上記の通り、ブルベ前の一ヶ月はこれといって練習出来ていません。霧立400を走っただけ。
「食ってこい喜多方」というタイトルから分かるように、このブルベは道中のグルメを意識したコースになっています。具体的には、「佐野」「喜多方」「白河」の3地域のご当地ラーメンです。

私は高校生の頃からのラーメンマニアではあって、佐野・喜多方・白河のラーメンは大好物。が、今回はあえてすべてスルーすることにしました。
通常営業の体力なら2つくらいラーメン屋に寄る余裕はあるはずですが、今回の落ちた体力ではそんな余裕はないと見ていたからです。1日目はなるべく一定ペースで走り、ホテルでの回復時間を最優先で確保。2日目はギリギリまで寝てから出発し、38時間台後半でゴールする……そんな計画を立てました。
宿泊計画
前述の通り、会津若松駅のビジネスホテル「駅前フジグランドホテル」を予約しました。
三連休効果で、じゃらん・楽天トラベルからの予約はほぼ全滅。同じブルベに参加するGUTTIさんに「こういう時は直接ホテルのサイトの予約システムを使ったほうがキャンセル状況がすぐに反映されるんです」と教えて頂き、1日数回は会津若松駅周辺のホテルのサイトを確認。三日目に何とか予約が取れました。
ホテルは318km地点。グロス20km/hで走れれば16時間で到着する計算ですが、今の体力だとあと1時間は掛かるはず。23時到着、5時半出発を見積もっていました。
ウェアの検討


Epic Ride Weatherの予報によれば、気温範囲は9~25℃。秋にしては気温が高い。福島の朝は気温が低いものの、最高気温は夏日の範囲で、ウェアの選択は難しそうです。
雨は1日目の午後がちょっと怪しい。具体的には鬼怒川~南会津の山エリアでパラッと降られそうな予報です。とはいえ、ガチの雨装備を揃えるほどではなさそう。防寒具を兼ねた薄手の雨具を持っていけば良さそうだと判断しました。
季節的に湿度はだいぶ下がってきたので、薄手の長袖インナー+長袖ジャージ、下は初冬用のビブタイツを選択。福島での寒さに備えて、スポーツ腹巻きをサドルバッグに入れておきました。
機材の検討
今回もGE-110で走ります。

基本的な装備は前回の「霧立400」と同じですが、雨具を持つのでサドルバッグを一回り大きいものにしました。
あと、ホイールが「フックレス+TLR」から、「フックあり+クリンチャー」に変わっています。
新規導入アイテム
今回のブルベに初投入するアイテムの紹介です。
Hutchinson「BLACKBIRD CL 28C」

前回の「霧立400」でチューブレスの運用に難を感じたので、今回のブルベはクリンチャーで走ります。
とはいえ、霧立400で使ったBLACKBIRDというタイヤは気に入ったので、そのクリンチャーバージョンを採用しました。チューブは、Revoloop「RACE」。
空気圧は、前6.0bar、後6.5bar。普段は0.5barずつ低く設定していますが、大荷物なので少し気圧を上げています。
BRISAMARINA「アスリートプロ UVリップクリーム」

唇も日焼けします。
特に600km以上ともなると走行風と紫外線を浴びている時間は長く、ゴール翌日は大抵唇がガサガサになり、場合によってはあかぎれのようになります。
それまで使っていた「モイスチャーリップ UV」が切れてしまったので、汗に強く日焼け止め効果も強いこちらのリップクリームを導入しました。
東京メディカル「ディスポインナーウエア」

医療用の使い捨てパンツ。
ホテルでの宿泊時に使えないかなーと。従来は普通の布製の下着を持参していましたが、こちらの方がサドルバッグで場所を取らないのでは?と思い購入。
