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BRM920 霧立400 準備編
ランドヌール札幌主催のブルベ「霧立400」に参加しました。
昨年参加して非常に楽しかったので、今年も参加することに。2年連続での参加となります。

参加動機
まずはこのブルベへの参加動機について。2つの理由がありました。
楽しかった昨年の霧立400
冒頭に書いた通り、昨年参加した霧立400が楽しかったことが第一の理由。

「日本一の蕎麦産地である幌加内の新そばを食べに行く」というテーマだけでも惹かれるものがあるのですが、道外の人間にとっては「北海道らしい道を走る」というだけでレジャーなのです。低斜度で長い坂道、地平線まで見渡せる直線、白線の位置を示す矢印、低温ひび割れ……最後のは嬉しくないのですが、どれも本州ではなかなか体験できないもの。霧立400のコースはそれらがバランス良く配置されているように感じました。
また、北海道のブルベ仲間とのジンギスカン打ち上げも非常に楽しく、「また来よう」と思った理由でもあります。
走りは消化不良だった霧立400
第二の理由は、昨年の走りが随分と消化不良だったこと。
レポートには書いていなかったのですが、スタートからどうにも体がだるく、ペースが上がらない状態が続いていました(その前に掛かっていた溶連菌感染症の後遺症と思われる)。加えて、納車から半年ほどだったGE-110のポジションも煮詰め不足で、腰の痛みが出たこともペースが上がらない要因でした。
普段なら普通に走って20時間くらいのコースプロファイルなのに、なんだかんだで23時間掛かってしまったことが引っかかっていたのです。
今年は体調の悪さもなく、ポジションも煮詰められています。この状態ならば20時間くらいで帰ってこられるだろう……そんな風に考えてエントリーボタンを押しました。
コース
コースは昨年と全く同じ。
札幌を北方面にスタートし、反時計回りで400kmを走るコースになっています。
スタートは、札幌市北西部の「前田森林公園」。
北東方向へ走り出し、宗谷岬600のスタート地点である滝川市の横を抜けて北上。宗谷岬600とは逆回りのルートで幌加内の「霧立亭」に到着。そこからは霧立峠を越えて日本海側へ。海沿いの道を抜け、増毛のトンネル地帯を抜けて再び前田森林公園へと帰って来る400kmです。
スタートは6:00。昨年と同じく、手稲駅前のホテルを予約。ただし、ゴール当日のみ予約が取れませんでした。深夜2時ごろゴールになるので、そのままホテルで寝ようと思っていたのですが。手稲駅周辺のホテルは少なく、何か他のイベントが有ると争奪戦になってしまうようですね。
ゴール後は昨年と同じく24時間営業の健康ランド「手稲温泉ほのか」に行く計画としました。
準備
今回も色々と新規アイテムを用意して臨みました。
練習
今年の夏は史上最高気温だったそうで。真夏はほとんど外を走れず、9月になっても30℃超えの日々。
一度に100kmくらいは乗れていたものの、最後に200kmを走ったのは5月中旬の「東京糸魚川」。少々乗り込み不足感が否めなかったので、霧立400前の2週間くらいは夜練の頻度を増やしていました。

とはいえ、霧立400の約1週間前には私の住む川崎で「記録的短時間大雨情報」が発令。周囲の道が冠水し、練習どころではない日もありました。
「北海道ではそんな心配もなく、快適なライドになるだろう」と思っていたのですが……。
天気予報
今回もいつも通り、天気予報アプリ「EpicRideWeather」で天気をチェック。

出走3日前、9/17段階での予報はこのような感じ。夜の入りと、ゴール間際にパラッと降られそうではありましたが、本格的な雨具は必要無さそう。気温もスタート時点の12℃が最低と、寒くも無さそうです。
これは好コンディション。そう思っていたのですが……。なんと翌日になって予報が急転。

夜の入りから一気に豪雨になる予報。EpicRideWeatherではせいぜい雨予報と言っても「ライト」か「中程度」までであることが多く、「強い」や「非常に強い」が出ることは稀です。しかし、今回の予報は「強い」に達しています。
さらにグラフの上がり方もかなり急速で、一気に天候が悪化することが分かります。何かヤバい低気圧がやってきてしばらく居座るということでしょうか。
3日前に急に予報が変わったので、また急に良い方に予報が変わることもあるだろう……と思っていたのですが、結局その後は予報はほとんど変わらず。ブルベの後半、日本海に出た辺りからは延々と豪雨の中を走ることになることが約束されてしまいました。

仕方なく、フル装備の雨具を用意。これを完全防水のオルトリーブのサドルバッグに入れて持参することにしました。
しかし、スタート前日には気象庁から「大雨と強風に関する石狩・空知・後志地方気象情報」なる情報が発表。これによると……
[雨の予想]
20日に予想される1時間降水量は多い所で、
石狩地方 40ミリ
空知地方 30ミリ
後志地方 30ミリ
21日も激しい雨の降る所がある見込みです。20日18時から21日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
石狩地方 150ミリ
空知地方 150ミリ
後志地方 150ミリ
今回の霧立400のコースは「石狩地方」に属するとのこと。40mmの雨といえば、先日の川崎に降った雨に匹敵する勢いです。雪には強い北海道ですが、雨に対してはそうでもないはず。これは雨具がどうのという次元ではなく、土砂崩れ・道の冠水・通行止めを視野に入れなければならない……そういう状況であると察しました。
機材の検討
今回も昨年に引き続き、GE-110を選択。ポジションも出ているので大丈夫なはず。バッグは、フロントバッグとサドルバッグ、そしてシートチューブ側にロングツールケースを入れています。
「多少の雨であれば割り切って走ろう」と考えて、前後の泥除けも持参しました。
新規導入アイテム
今回のブルベに初投入するアイテムの紹介です。
GREGORY「NANO 20」
ブルベ中……というよりは、その前後に使う、遠征用のリュックを新規導入。

左が今回購入したGREGORY「NANO 20」。右が昨年購入したDEUTER「RACE16」です。
RACE16は昨年の霧立400の前に購入したのですが、私の遠征ブルベ用としては容量が若干足りませんでした。そこで、今年は4リットル容量が多いグレゴリーのリュックを購入したというわけです。
写真で見ると大きさが変わらないように見えますが、グレゴリーのほうがマチが大きく、確かにRACE16よりも4リットルほど多く入りそうでした。

NANO 20は旧モデルが随分安くなっていたのですが、今回はあえて最新モデルを買いました。
理由は、バッグ全面のベルトループが2箇所→4箇所に増えたこと。これにより、ヘルメット固定ネットが使えるようになるのです。自転車乗りには嬉しい変化でした。
ラテックスチューブ+電動ポンプ
今回、北海道の路面で是非試したいと思っていたのが「ラテックスチューブ」です。

ラテックスチューブは転がり抵抗が少ないだけではなく、乗り心地の面でもメリットがあります。ブチルチューブと空気圧が同じでも、突き上げのショックをかなり減らしてくれます。

内陸部の強い冷え込みでアスファルトが収縮することによって発生する「低温ひび割れ」という現象が北海道にはあります。霧立400のコースでも、秩父別~幌加内にかけての地域で多く見られるのですが、これがかなり足裏やお尻へのダメージを与えてくるのです。
昨年は30Cのチューブレスタイヤだったので突き上げの影響はほとんど感じなかったのですが、その反面タイヤの重さには辟易しました。そうなると28Cのクリンチャーを使うことになるわけですが、ブチルチューブやTPUチューブでは突き上げが厳しい。ならば、ラテックスチューブの出番だろう……というわけです。
しかし、ラテックスチューブは空気の抜けが早く、ブチルチューブの5倍ほどのペースで空気圧が低下します。400kmブルベを走った場合、スタートとゴールでは空気圧が1気圧以上落ちているはず。こうなると乗り味にも悪い影響が出てくる可能性はあります。ライド途中で空気を追いポンピングしなければならないわけですが、携帯ポンプで5.0気圧→6.0気圧に上げるのはかなり体力と時間を消費します。そういう理由からラテックスチューブはこれまで採用してこなかったのですが……

時代は変わりました。電動ポンプの登場により、カジュアルに追いポンピングが可能になったからです。
「これならロングライドにおけるラテックスチューブの運用が現実的になるのではないか」と思っていたので、今回の霧立400は素晴らしいテスト機会になりました。
MAXXIS「HIGH ROAD 28C クリンチャー」
タイヤも新しいものを入れました。マキシスのロード用タイヤにおけるオールラウンドモデル「ハイロード」の28Cです。

私と同じく体重の重いランドヌールが「これは乗り心地が良かった」と言っていたので、ブルベにも良いのではないかと思いまして。

ここしばらく使っていたEXTENZA R1Xも恐らくマキシス製造なのですが、「同じ会社が製造したものでも違いはあるのか」という興味もあっての購入です。R1Xは正直全く好みではなかったのですが、HIGH ROADはどうでしょうか。
GENTOS「CP-03R」
今回のブルベは雨で路面が見えにくくなることが想定されました。となると、顔を向けた方向を照らせるヘルメットライトが欲しい。
久々にヘルメットライトを引っ張り出してきた所、どれもこれも加水分解してベッタベタになっていました。使えないことはないのですが、ちょっと気持ち悪い。そしてだいぶ古いのでスペックも良くない。

ということで、GENTOSが今年発売した新モデル「CP-03R」を購入。Type-Cの充電式モデルで、260ルーメンで6時間持つとされています。ただ、GENTOSは代々ダラ落ちなので、これも徐々に暗くなるタイプのはず。
光量は少々心もとないですが、あくまで補助用なのでこれくらいあれば十分です。防水等級もIP65と悪くない。

このライトが面白いのは、バンド固定ではなくストラップ固定であること。ヘルメット以外にも、首掛けで使えるのが面白いなと。

基本的にはフロントバッグに入れておき、必要なときだけヘルメットに付けて使う想定でした。常時付けておくと、ヘルメット前方に重量物が付くので首に悪影響がありますからね。
熊&鹿よけセット
昨今、北海道は熊による被害が増えています。今回もそういった地域を通るので、地元の方のアドバイスで対策グッズを購入。

東京ベルの熊鈴「TB-K1」と、KOHLAのホイッスルです。前者は熊用、後者は鹿用です。
TB-K1は下に引っ張ると消音、もう一度引っ張ると再び音を鳴らすことが出来ます。こちらはサドルバッグに取り付ける想定。ホイッスルはフロントバッグに入れて、鹿が出てきそうな山の中で吹く想定でした。





