iGPSPORT「VS1200S」ファーストインプレッション

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2025年3月、BiNaviと共に発売されたスマートフロントライト「VS1200S」のファーストインプレッションです。

かつてiGPSPORTが販売していた「VS1200」のマイナーチェンジ版という位置づけですが、正直筐体以外は全くの別物と言って良いと思います。

・本記事でレビューする製品は、iGPSPORTからレビュー用に提供頂いたものです。
・本記事は、VS1200SのファームウェアV1.22段階での内容となります。

目次

まえがき

まずはレビュー依頼を頂いた経緯について書きます。

CATEYEのNWライトを試す

昨年12月初めに、CATEYEのNWライトを購入しました。

詳しくは上の記事を読んでいただきたいのですが、要は「前後のライトの点灯が連動する」のが最大のトピック。また、環境光センサーを備えているため、「トンネルに入ったときに自動点灯」することも可能です。前後が連動するので、「トンネルに入ったら勝手に前後のライトが点灯し、トンネルを出たら消灯する」という運用が出来るようになりました。

iGPのスマートライトはどうなのか

さて、CATEYEのNWライトを使ってみて思い出したのが、iGPSPORTのライト類です。

iGPSPORTのライトも「暗くなったら自動点灯する」という機能があります。CATEYEはテールライト側に環境光センサーが仕込まれていて司令塔として働くのですが、iGPSPORTの場合は同社のサイコン、またはフロントライトが司令塔となります

そして、我が家には以下が揃っていました。

iGPSPORTのスマートシステム構成
  • サイコン: BiNavi
  • フロントライト: VS1200
  • テールライト: SR mini

これだけ揃っていれば、iGPSPORTの前後ライトの連動点灯のテストが出来るはず!……と思ったのですが。

BiNaviとVS1200を接続することは出来たのですが(センサー一覧には表示される)、「スマートライト制御」の画面にVS1200が出てきません。SR miniは出てきたのに。

色々調べても答えは分からず。仕方ないので、BiNaviのレビュー依頼を頂いたiGPSPORTの担当の方に質問してみることにしました。返ってきた回答は以下です。

お問い合わせいただいた件につきまして、VS1200 は現在、BiNavi との「スマート連携」機能には対応しておりません。

現時点で BiNavi と接続し、スマート連携機能をご利用いただけるモデルは下記となります。

・VS500
・VS800S
・VS1200S
・VS1800S
・SR mini
・TL50
・ET6

な、なんだってー!

iGPSPORTが後方互換を切るのが早いことは認識していましたが、まさか2024年に発売したばかりの自社ライトの接続互換性を切ってくるとは予想していませんでした。

レビューのご提案を頂く

うーむ、これでは前後ライトの連動テストはできないのか……と思っていると、担当者の方からこんな提案を頂きました。

VS1200S は BiNavi とのスマート連携に対応しており、トンネル進入時に前後ライトを自動点灯させる動作が可能です。

宜しければVS1200Sをお送りしますので、レビューをお願いします。弊社の新製品「TL50」もお送りしますので、セットでテストをお願いします。

少し考えて、この提案を受けることにしました。

数日後、VS1200SとTL50が送られてきました。

正直、この時点では「VS1200SはVS1200のマイナーチェンジ版で、マウント方式だけを変えたものなのだろう」くらいに思っていました。しかし、見た目こそほぼ変わらないものの、中身が恐ろしい変貌を遂げていたのです

最初はセットで記事を書こうと思っていたのですが、予想外にVS1200Sが面白い製品だったので、まずはVS1200Sにフォーカスした内容で書いていきます。連携部分ではTL50にも触れますが、それはまた別記事で書く予定です。

当サイトでは単なる宣伝依頼はお受けしていません。ユーザー目線の本音の情報を書きたいと思っているからです。このため、短所も含めて正直なレビューを書いて良いことを承諾頂けない場合は、レビュー依頼はお断りすることにしています。

その旨をiGPSPORT側に伝えた所、「お客様の率直なご意見を尊重しておりますので、もし製品についてご提案やお気づきの点がございましたら、ぜひお知らせください。今後の製品改良に役立てたいと考えております。」とのご回答を頂きましたので、いつも通り長所・短所どちらも合わせて書いていきます。

iGPSPORT「VS1200S」

VS1200Sのファーストインプレッションです。

比較対象は、旧機種である「VS1200」、ライト同士の連携機能を持つCATEYE「NW VOLT800 NEO」です。

同社のサイコン「BiNavi」と、テールライト「TL50」と組み合わせてテストしました。

フロントライト4種の比較

iGPSPORTからは、現在4種類のフロントライトが販売されています。いずれも、BiNaviとの「スマートライト接続」に対応しています。

iGPSPORT公式サイトより引用

今回は、旧機種「VS1200」と比較する意味で、「VS1200S」を送って頂きました。

スペック面で気になるのは、バッテリー容量。VS1200は5000mAhのバッテリーを積んでいましたが、VS1200Sは4000mAhと1000mAhのダウン。「なぜバージョンアップしたのにバッテリー容量を減らしたんだろう?」とは思いましたが、これには意外な理由がありました。詳しくは後述。

各機種の価格は以下のとおりです。

モデル名価格
VS1800S12870円
VS1200S10450円
VS800S7920円
VS5005940円

スペック表を信じるならば、VS1800S以外は全てバッテリー容量が同一の「4000mAh」。重量も筐体も、特に差があるようには見えません(VS500のみ環境光センサーなし)。なのに何故コレだけの価格差があるのか? 最初の時点では全く理解できませんでした。

パッケージ

iGPSPORTのコーポレートカラー・オレンジで彩られた箱。VS1200の箱はもう少し細かったんですが、横長になりました。

底面にはちゃんと技適マーク入り。Amazonで売っているスマートライトでも技適を取得していない製品は多いですが、iGPSPORTは国内代理店が2つも付いているということで、しっかり技適を取得しています。

パッケージ内容は以下の通り。

パッケージ内容
  • ライト本体
  • マニュアル
  • ハンドルバー用マウント
  • GoProマウント
  • Type-Cケーブル
  • 六角レンチ(3mm/2.5mm/1.5mm)

GoProマウントの使用方法が最初分かりませんでしたが、恐らくは同社のM80マウントの下に吊り下げるときに使うものです。

各部詳細

各部分の詳細を見ていきます。基本的にはVS1200そっくりですが、細かい部分で差があります。

充電端子

Type-C形式の端子で、背面に付いています。旧VS1200はアルミの放熱板?のようなものが付いていましたが、VS1200Sはその部分がカーボンに変わっています。

なお、充電端子から外部機器の充電(リバース充電)も可能です。

レンズ

ここが最も大きな変更点の一つ。単純な円形配光だったVS1200に対し、VS1200Sはかなり複雑なカットのレンズに変貌を遂げています。

OLIGHTのサイトに詳しい説明がありますが、昨今の高性能LEDライトは「TIR」という仕組みのレンズを使っています。別名「ブロックレンズ」とも呼ばれますが、樹脂を使ってブロック状のレンズを作る方式です。

この方式のレンズは光の損失が少なく、細かく配光を制御することが可能。ただし、LED素子に被せて使うため、熱には弱いという欠点もあります。

恐らく旧VS1200の配光は、アンチグレア(防眩)を謳っていながら単純な円形でした。しかし、VS1200Sは見るからに複雑なパターンのレンズとなっており、意欲的な改造の跡が見えます。本気で防眩に取り組んだことが使う前から分かりました。

こちらはVS1200Sが発表されたときのプレスリリースです。その中に以下のような文言があります。

TIRレンズソリューションを採用し、30回以上の光学シミュレーションを経て開発。マイクロ構造光学と3Dアルゴリズムを組み合わせることで、93%の光効率を実現し、10メートル先でもグレアのない照明を提供します。

レンズ部分にこだわり、試行錯誤を繰り返したことがアピールされています。「93%の光効率」は、TIRにしてもかなり頑張っている数値です。

旧VS1200も恐らくブロックレンズだと思われますが、出来合いのものを使ったのではないでしょうか。何の工夫も見られませんでしたし。

かつてLa routeでCATEYEにインタビューをした時に知ったことですが、こういったブロックレンズはいきなり製作に入るのではなく、まずはコンピュータ上で配光のシミュレーションをしてから試作品を作っていくそうです。シミュレーションはあくまでシミュレーションなので、作られたレンズがその通りに光を出してくれるとは限らないらしく、思い通りの光が出るようになるまでは何度も試作→テストを繰り返すとのこと。
 
プロセスとしては、エアロフレームの空力シミュレーションと似ていますね。あれも、いきなり現実の物体として作り始めるのではなく、まずはシミュレーションを実施。そこで良さそうなものを現実の物体として出力して風洞実験でテストをする……というプロセスのはずです。

ボディ

アルミ製の筐体を採用しています。旧VS1200とそっくりな形状です。

上: 旧VS1200、下: VS1200S

レンズ部分には切り欠きが入っており、サイド側に光が漏れて被視認性をアップする構造になっています。

また、旧VS1200ではサイドにアルミのヒートシンク的なものが入っていましたが、この部分がカーボンのような物体に変化しています。放熱の意味では不利な気がしますが……。恐らく、ここで放熱しなくても良くなったので、カーボンを採用して見た目の高級感を上げたのではないかと予想しています。

この部分に環境光センサーが入っており、ライト単体でも周囲の明るさによって光量を自動調整することが出来ます。

「おっ」と思ったのが、本体に印刷されている情報。旧VS1200のレビューでは、以下のような苦言を呈しました。

昨今は飛行機輪行時のリチウムイオンバッテリーの検査が厳しくなっており、本体にバッテリー容量の印字がないと没収されてしまうケースがあります。2023年のPBPでも、そんな事例がありました。CATEYEやOLIGHTはしっかりと印字されていますので、iGPSPORTも見習ってほしいものです。

VS1200Sにはバッテリー容量が印刷されるようになったことに加え、FCC-IDや技適番号までしっかり記載。ここまでやっている中国メーカーを他に知りません。

多分、こんなことを突っ込んでいるのはうちのブログくらいだろうと思われるので、しっかり読んで対応してくださったのだと思います。フィードバックをちゃんと受け止めてくれるのは嬉しいですね。

マウント

旧VS1200はレンズに上下の区別がなかったので、マウント位置を変更する必要がありませんでした。

しかし、VS1200Sはレンズの設計にこだわった結果、上下の区別があります。となると、ハンドルの上側に付ける時と、ハンドルの下側に取り付ける時では、マウント位置を変更する必要が出てきます。

この課題に対応するため、シリコンバンドにGarminマウントが付いた方式に変更されました。

全体的に良い印象であるVS1200Sですが、唯一イマイチだと感じるのはこのマウントです。まず160gもあるのにGarminマウントというのが怖い。その理由については、こちらの記事を参照してください。

また、シリコンバンドというのも不安。購入時点では固定力に不満はないですが、経年劣化で緩くなることを懸念しています。単純に2つのバンドで止めているだけなので、緩くなったらスッポ抜けてライトが落下するはず。

これが怖いので、伝家の宝刀「ゆるふわーくす 角形汎用アダプタ」でCATEYEのフレックスタイト方式に変換して使うことにしました。

旧VS1200はネジ穴があるので、ゆるふわーくすの専用アダプタを使えるのですが、VS1200Sはネジ穴がないのでタイラップ留めです。見栄えは悪いですが、確実性が優先。

重量

当初付いていた、シリコンバンドタイプのマウント込で162g。マウントを外すと150gです。

旧VS1200からマウントを外した状態も、きっかり150g。バッテリー容量が1000mAh減っているはずなのに、全体重量が変わっていないのは妙です。恐らく中身は21700バッテリーのはずですが、4000mAhと5000mAhでは5~10g前後の重量差があります。仮にバッテリーが軽くなったのだとしたら、どこかで重量が増えている部位があるということになります

この謎の答えも、後に明らかになります。

大きさ

筐体サイズは一緒なので、旧VS1200の写真を再利用。RN1500やVOLT800と同程度の大きさです。

取り付け

今回は、サイコンの下に吊り下げて取り付けました。

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CATEYE純正のGoPro用ブラケットを使用しています。

デモモードの解除

「いざ点灯」と思ってスイッチを長押ししてみたのですが、起動しませんでした。「故障か?」と思ったのですが、こういう時はマニュアルを読むのが定跡です。

ちゃんと記載がありました。どうやら初回アクティベートとして充電ケーブルを挿す必要があるとのこと。やってみたら、ライトが起動するようになりました。

アプリとの接続

本製品はスマートフォンと接続し、iGPSPORTアプリからライトの設定を変更・ライトを操作することが可能です。

初回接続までの流れは旧VS1200と同じなので省略しますが、デバイス登録&接続が完了すると以下のように表示されます。

接続した状態でVS1200Sのボタンをタップします。

VS1200Sの設定画面です。使用時間(残り点灯時間の見積値)もここから確認できます。

ライトモードの編集画面です。旧VS1200では全6モードの使用可否を設定できず、それに対する文句もレビュー記事で書きました。

その文句を見てくれたのか、VS1200Sでは使わないモードをOFFにする(スイッチを押してもそのモードに入らないようにする)ことも可能になっていました。私はMiddleモード(中程度の明るさで常にON)とカスタムモードしか使わないので、他のモードはOFFに設定。

カスタムモードの編集画面です。「常にオン(常時点灯)」「ちらつき(点滅)」を選び、明るさを1%単位で指定できます。デフォルトでは20%(公称300ルーメン)になっていますが、もう少し暗くても良いので15%設定に変えて使うことが多いです。

こちらはスマート機能の設定画面です。

サイコンとの接続

本製品は、iGPSPORTSのGPSサイコンと接続し、サイコンからライトを操作することが可能です。対応機種はマニュアルにも書いていないので不明ですが、少なくともBiNaviは接続に対応。

接続すると、このように情報が表示されます。バッテリー残量や、ライトの見積ランタイムも表示されます。ただ、見積ランタイムは明らかにおかしい(実際の点灯時間に比べて短すぎる)のでバグがありそうです。ただ、以前は「航続時間」という妙な日本語だったものが、「ライト持続時間」に修正されているのは地味に嬉しいポイント。

こちらがライト専用の制御画面。モード変更や、スマート機能の使用可否の変更が可能。バッテリー残量や見積ランタイムはこちらにも表示されます。

点灯モード

VS1200Sの点灯モードは以下のとおりです。

モード明るさ(ルーメン)ランタイム
点灯(High)12003時間00分
点灯(Mid)6004時間00分
カスタム300
(初期状態=20%)
10時間00分
(初期状態=20%)
デイフラッシュ600/024時間30分
ナイトフラッシュ300/10070時間00分
SOS250/024時間00分
VS1200Sの点灯モード

「カスタム」は、アプリから明るさを設定できるモードです。明るさを上げればランタイムは短くなりますし、明るさを下げればランタイムは長くなります。

スペックシート上には「SOS」なるモードがありますが、このモードには普通のスイッチ操作では入りません。「スイッチをONにした後、ボタンをトリプルクリックする」という操作でのみ入るモードです。恐らく、モールス信号のSOSパターンで点滅します。

旧VS1200に存在していた「待機」モードは無くなりました。「電源は入っていて通信はできるが点灯しない」モードだったのですが、どうやらVS1200Sは電源をOFFにしても通信はされている様子。アプリから認識します。

操作方法

本製品の点灯モードの変更方法は、「本体を操作する」「アプリ・サイコンから操作する」の2種類があります。

本体ボタンでのON/OFF

普通のライトと同様、ボタンを押して操作します。他社のライトと同じく、ボタンを長押しすることで電源のON/OFFが可能です。

旧VS1200は長押しの時間が3秒必要だったので記事では文句を書いたのですが、VS1200Sは1.5秒ほどの長押しで起動しました。

試しに旧VS1200の起動時間を久々に計測してみましたが、1.5秒ほどに短縮されていました。どこかのファームウェアアップデートのタイミングで修正されたのでしょう。
 
……やっぱりうちのブログをちゃんと読んで修正検討をしてくれている気が。

本体ボタンでのモード変更

電源をONにした後、ボタンをシングルクリックで点灯モードが変更されます。

点灯ループと点滅ループは別れており、ボタンをダブルクリックをすることでループの切り替えを行います。

モード順序(点灯ループ)
  1. カスタムモード
  2. 点灯(High)
  3. 点灯(Middle)

※3の次は1に戻る

モード順序(点滅ループ)
  1. 点滅(Low)
  2. 点滅(High)

※2の次は1に戻る

基本的には「ボタンをクリックするごとに明るくなる」方向のはずなんですが、点灯ループの順序だけ妙です。「カスタム→High→Middle」の順番なんですよね。「暗い→超明るい→明るい」という順番であるということになります。

恐らくこのアプリのモード順を下から上に辿る方向なのだと思いますが、ちょっと変な感じですね。モードの順序も入れ替えられたら良いのですが、現在はその機能がありません。

アプリ・サイコンからの操作

前述の通り、アプリ・サイコンからも点灯モードの変更は可能です。ライトが操作しにくい場所に設置されていても、サイコンからモード変更ができます。

配光

さて、ライトの肝は「配光」です。かなり凝ったTIR方式レンズに変わったわけですが、どのように変化したのか。

左:VS1200S、右: VS1200

まずは壁に照射して見ましたが、明らかにVS1200Sの配光はカットラインが出ていて、しっかりと防眩対応がされていることが分かります。右側の旧VS1200の配光から見ると全く違うことがよく分かりますね。

横方向からも配光を見てみます。上下対称だった旧VS1200に比べ、VS1200Sは上方向の光が一部カットされています。ただ、完全にカットするのではなく少し漏れるようにしてあるのが良いですね。日本国内の標識や青看板はライトの高さよりも上にあるので、それらを照らそうと思うと「上方向にわずかに光を漏らす」必要があります。じゃないと、標識や青看板が全く見えない。実に巧みな配光です。

いつもの場所での配光写真も撮影しました。

旧VS1200の方が中央付近は明るく、橋桁も一部照らしています(上方向の光が全くカットされていない)。これは単純な円形配光だからですね。

これに対し、VS1200Sは左右方向をかなりワイドに照らし、橋桁にうっすら光が当たる程度(上方向の光が多少漏れている)に留まっています。上方向の光を曲げて、左右方向をワイドに照らすために使う。綿密に設計されたTIRレンズの本領が発揮されていますね。

実走してみると、旧VS1200よりも明らかに走りやすい配光であることが分かります。路肩まで広く照らせるのが素晴らしい。ただ、旧VS1200やVOLT800 NEOと比べると、自転車から5m以内のところに明るさのピークが来るので、「もう少し遠くを照らしたいな」と思う部分もありました。

VOLT800 NEOだと、自転車から近い部分は暗めで10m先くらいに明るさのピークが来るので見やすいんですよね。人間は明るさのピークの場所に視点が行ってしまうので、あまり自転車の近くに明るさのピークが来ると見づらさを感じることがあるのです。

とはいえ、この配光は現在の中華自転車ライトの中では間違いなくトップ。というか、「中華」を外しても、自転車用ライトの中でトップカテゴリに入る良い配光ではないかと私は思います。単なる円形配光を「アンチグレア」と称していたレベルから、たった1世代でここまで改善されるとは驚きました。

照度の時間変化

今回はカスタムモードにおける、照度の時間変化テストを実施しました。

明るさの設定は20%(カスタムのデフォルト値・300lm相当)とし、いつものように照度計で計測しています。

最後まで一定照度を保ちました。ここまで綺麗に一定を保つライトも珍しい。

点灯時間は7時間24分。アプリに表示される見積ランタイムは「4時間45分」なのですが、それよりは3時間近く長く点灯しました。一方、スペックシートには「300lmで10時間点灯する」とあるので、それよりは2時間半も短いです。

「アプリの見積」「スペックシート」「実際」でどれも違う値となってしまった点は残念ですね。スペックシートは今から修正することは難しいでしょうが、アプリの見積ランタイムの計算ロジックは修正をお願いしたい所。

本ライトには「低電力モード」というものがあります。説明書によれば「バッテリー残量が残り20%になると暗くなってランタイムを伸ばす」というもの。今回のテストでは、低電力モードをOFFにしたので最後まで明るさを保ちましたが、低電力モードがONだとラスト数時間はかなり暗い状態になります。ただ、このモードをONにしても恐らく2時間半もランタイムが伸びることはないでしょう。

一応、低電力モードをONにしても計測を行いましたが、バッテリー残量が減っても暗くならず。もしかして、低電力モードの実装が上手く動いていない?

なお、旧VS1200の初期ファームウェアは「最後の1時間だけ急に明るくなる」という謎のバグがありましたが、その後修正されていました。

充電

充電時の電流を測定しました。

縦軸が電流、横軸が時間です。

中華ライトの多くは2A以上で急速充電されることが多いのですが(旧VS1200もそうだった)、本製品は0.5Aから始まり、最大で1.3A程度までしか流れず。充電完了まで3時間05分ほど掛かりました。公称充電時間は2時間30分なので、35分オーバー。好意的な見方をすれば、「バッテリーには優しい」充電方式ですが、思ったよりも充電に時間がかかることには注意が必要です。

旧VS1200は公称充電時間が2時間で、実測は1時間56分。ほぼ公称通りでした。

防水性能

いつも通りシャワーを1分間掛ける試験を行いましたが、特に浸水は認められず。防水性能は高そうです。

IPX6ほどの性能があるかは不明ですが、実用上は十分でしょう。

サイコン・テールライトとの連動

前述の通り、iGPSPORTのサイコンと接続することで、サイコン及びテールライトとの連動が可能です。

こちらは、アプリの設定で「コードメータ同期スイッチランプ」をONにし、サイコンとVS1200S&TL50をペアリングした状態で、サイコンを起動したときの動画です。

サイコンが起動し、ライトとの接続が確立されると自動点灯します。サイコンの電源をOFFにするとライトも消灯します。

こちらは、「スマートライトセンサー」の設定をONにした状態で、周囲の明るさによってライトが消灯・点灯する様子を撮影したものです。環境光センサーが明るさを検知すると消灯し、暗くなると点灯します。

インテリジェント感光のテスト

NW VOLT800 NEOと同様に、横須賀のトンネル多発地帯で「インテリジェント感光」のテストを行いました。

設定から「インテリジェント感光」をONにした上で走行、トンネルに入った時と出た時の点灯/消灯の様子を見ます。

トンネルに入ると、約1秒後に点灯。トンネルから出ると約3秒後に消灯といった感じ。家で実験した時はもう少し遅く感じましたが、実走では十分な早さで反応していました。実用に足る性能です。

日陰に入った程度では点灯せず、明らかに暗い高架下や、トンネルに入った時、そして日没時刻が迫った時に良い感じに点灯します。CATEYEよりは感度が鈍感とも言えますが、私はVS1200Sの感度の方が好み。

NW VOLT800 NEOのレビューにも書きましたが、VS1200Sも環境光センサーの感度を3段階くらいで選べると良いですね。多少薄暗い曇りでも点灯してほしい人もいるでしょうし、私のように「明らかに暗い」場所以外は点灯してほしくない人もいますから。

VS1200Sの性能の謎に迫る

色々と弄っているうちに、妙なことに気づきました。

このライト、Highモードの明るさよりも、カスタムモードで100%にした時のほうが微妙に明るいのです。私は「100%=Highモード(1200lm)」だと思っていたのですが、どうも違うらしい。

Highモードよりも「カスタム100%」の方が明るい?

モードルーメン値%照度[lux]
カスタム100%* 129510034000
High(公称1200lm)1200* 9031500
カスタム90%* 12009031600
照度の測定結果(*付きは推定値)

そこで照度計で計測してみると、「カスタム90%の明るさ=Highモードの明るさ」であることが分かりました。

仮に、Highモードのルーメン値が公称通りの1200lmであるとするならば、90%に設定した時の明るさが1200lmになります。となれば、100%にした時の明るさはそれより大きい。中心照度の比から算出してみると、100%の時は約1300lm出ている計算になります。VS1200Sじゃなくて、VS1300Sだった?

同様に、アプリから10%ずつ照度を変更しつつ、その時の照度を計測。そこからルーメン値を推定したのが以下の表です。

モードルーメン値照度[lux]
カスタム100%129534000
カスタム90%120031600
カスタム80%109328700
カスタム70%98725900
カスタム60%87623000
カスタム50%75019700
カスタム40%62216340
カスタム30%48112620
カスタム20%3318700
カスタム10%1714500

90%の時のルーメン値を1200lmと仮定すると、カスタムモードで20%に指定した時の明るさは330lmという結果になりました。スペックシート上では、20%=300lmのはずですが、30lmも多く出ていることになります。

このライト、効率が良すぎる

さて、ここで「20%の時のルーメン値が330lmである」とすれば、更に妙なことに気づきます。このライト、「効率が良すぎる」のです

こちらのグラフは前に示したものと同じものです。20%に設定した時、7時間24分点灯しました。

「4000mAhのバッテリーを使い、330lmで7時間24分点灯した」ということになるのですが……これ、ちゃんと計算してみると恐ろしく高効率なんですよね。

計算過程はすっ飛ばしますが、上記の値で計算した場合、このライトの効率は165 [lm/W]になります。これは「不可能ではないが、ほぼ現在のライトの上限値に近い」効率です。一般的な高効率ライトでも100〜120 [lm/W]程度であることが多いので、これはかなりの数値。

私が知る限り、もっとも効率が高い自転車用ライトはVOLT800 NEOであり、その計算値は 174 [lm/W] (ローモード 200lm時)です。VS1200Sはこれに匹敵する値を叩き出していることになります。

こう言ってはアレですが、日本のCATEYEが高効率な部品を集めて高い技術で実現した効率に、中華ライト(とあえて呼ぶ)が匹敵するというのは俄には信じがたいことです。過去にRN1500の照度誤魔化しや、数々の中華ライトの姑息な性能表示に騙されてきた私としては、「何か裏があるのではないか?」と考えざるを得ませんでした。

バッテリー容量が逆サバなのでは?

そこで仮説として立てたのが「このライトのバッテリー、5000mAhなのでは?」という説。旧VS1200は5000mAhです。表記を間違って4000mAhにしてしまったとしても不思議ではない。これならば、旧VS1200とVS1200Sで重量が全く同じであることにも説明が付きます。

以下の方法で実験を行いました。

バッテリー容量を推定する実験
  • 旧VS1200と、VS1200を完全に放電させる。
  • USB電流チェッカー(ログ取得機能あり)で、満充電までの電圧・電流値を記録する。
  • ロスを考慮し(変換効率85%と仮定)、充電したバッテリー容量を推定する。

この結果、推定されたバッテリー容量は以下でした。

製品名充電Wh数(アプリ表示)推定バッテリー容量
旧VS120022085mWh5073mAh
VS1200S17500mWh4020mAh

どうやら表記されたバッテリー容量は概ね正しい様子。「バッテリー容量の逆サバ説」は否定されました

どうやってこの効率を叩き出したのか?

バッテリー容量はどうやら本当に4000mAhらしい。それで330lmで7時間半近く持つ。光量は落ちない。

こうなってくると、本当に「真っ当な手段で効率を上げた」可能性が高くなります。一体どこに秘密があるのか……と思いながら、プレスリリースをもう一度読み直してみると、ある一文に気づきました。

4mmの航空機級アルミニウム基板と8W/m・Kの高効率熱グリスを採用し、航空機級アルミニウム合金ボディと組み合わせた熱設計により、動作温度は50℃(VS1800Sは55℃)以下に抑えられています。

これか!! 自転車用ライトで基盤と放熱グリスの話をアピールしているのを見たのは初めてです。自作PCじゃないんだから。

まず前段の「4mmの航空機級アルミニウム基盤」。調べてみると、普通の基盤の厚みは1~1.5mmほどで、4mmは相当に分厚い。分厚いということは、それだけ熱容量が大きいということ。発生した熱を基板側に瞬時に散らせるということにもなります。

そして「8W/m・Kの高効率熱グリス」。基盤に移った熱を、今度はヒートシンク(ライトの場合は外気と触れるアルミボディ)に移動させる必要があります。空気というのは熱伝導率が極めて悪いもの。基盤とヒートシンクの間から空気を排除し、熱伝導率の高い何かを入れることで放熱の効率が高まります。

そこで登場するのが放熱グリスです(→参考リンク)。「8W/m・K」というのは、かなり高い熱伝導率で、現在の最高峰とは行かないまでもセカンドグレードくらいには位置するもの。自転車用ライトにも使われているケースはあるのかもしれませんが、少なくとも私は他では聞いたことがありません。

以上2つの工夫によって、「放熱性を徹底的に高めた」というのがプレスリリースでのアピール内容です。


放熱性が高まると何が嬉しいのか。

LEDには「温度が上がると発光効率が下がる」という性質があるため、高い放熱性はライトの効率に大きく寄与するのです。特に、VS1200Sは光量が落ちない「一定光量」タイプのライトであるため、定電流回路を搭載しているはず。同じ電流を出しても、LEDの発光効率が落ちたら明るさはだんだんと落ちるはずなので、この綺麗な一定光量を実現しているのは、徹底的な放熱性の追及であったということになります。

「TIRレンズは熱に弱い」ということは前段に書きました。特に複雑な配光を実現しているVS1200Sのレンズの場合には少しの歪みでも配光に大きく影響します。こうしたリスクを避けるためにも、放熱性を高めることにコストを使ったのでしょう。

実に真っ当な手段で性能を上げていたことが分かりました。

重量と価格差の理由

さて、ここで残る謎について、私なりの回答を書いておきます。あくまで状況証拠からの想像なので、「そんな考え方もあるんだ」程度でお読みください。

まず1つ目は「VS1200Sよりもバッテリー容量が減ったのに、全体の重量が変わっていないのは何故か?」。これは恐らく、「4mmの基盤」による重量増があったからではないかと推測します。4mmのアルミ板ってそれだけでかなり重いはずなので。

そして2つ目は「VS1200SとVS800の価格差の理由は何か?」。VS800の製品説明を読んでも、「4mmのアルミ基板」の話や「放熱グリス」の話は一切出てきません。高放熱性によって性能を担保しているのは、VS1200SとVS1800Sという上位機種だけということなのだと思います。もちろん、それだけコストが掛かっているので、それは価格差に反映されている……と推測します。なお、よく見るとレンズの作りも異なっていて、VS800SのレンズパターンはVS1200Sに比べるとシンプルです。

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旧VS1200の価格は9900円。VS1200Sの価格は10450円。わずか550円しか値上がっていません。レンズのシミュレーションに掛かったコスト&放熱のためのコストはかなりのものだったことが推測されますが、ほぼ値上げなしという結果。かといって、売値を大幅に上げることも難しい。現状でも競合より高めの値段設定なのに、さらに高くなってしまいますからね。より大きなバッテリーを積んだVS1800Sの価格が12870円と、2500円程度しか変わらないのも影響したはず。

そこで下した苦渋の決断が「バッテリー容量を5000mAhから4000mAhに下げる」ことだったのではないでしょうか? 多分、エンジニア側は苦い顔をしただろうとは思いますが、4000mAhに下げればVS1200S/VS800S/VS500のバッテリーを全て共通化できます。仕入れコストも下がるでしょう。

世に出回るスペック表的には「バッテリーのダウングレード」になるわけですが、効率は上がって配光も改善した。そこの価値を信じて、このスペック・この価格で販売に至ったものと推測します。

「エンジニアリングと商売のせめぎ合い」が垣間見えましたが、極めて真っ当なものづくりをしていると感じました。

改善を要望したい点

かなり良い出来であるVS1200Sですが、何点か改善してもらいたい点がありますので列挙していきます。主にアプリへのツッコミです。

点灯モードの順序変更をしたい

本文中でも指摘した通り、現状ではモード遷移の順序を変更できません。順序もカスタマイズ出来るようになると嬉しいです。

カスタムモードの%設定がやりにくい

現在、アプリ上でカスタムモードの明るさを設定するには、スライドバーを左右に動かす必要があります。

これを、自分の設定したい値にするのがとても難しい。「15%」にしたいのに、行き過ぎて「17%」になり、もう少し減らそとすると「14%」になってしまったり。

スライドバーではなく+ボタンと-ボタンを用意して、数値を増減させる方式のほうが値を設定しやすいと思います。

表示されるライト見積時間が明らかにおかしい

アプリには「見積ランタイム」が表示されます。この値は、カスタムモードの%設定を動かしても変化するのですが、その値が変です。

カスタムで「15%」の設定をしてバッテリー残量が100%の時、現在のアプリでは「4h55min」と見積ランタイムが表示されます。ただ、恐らくこの設定であれば、実際は「10h00min」は点灯し続けるはず。見積ランタイムの値が過少申告されすぎなのです。

見積ランタイムの値はサイコンと接続しても同じ値が表示されるので、恐らく見積ランタイムはライト本体側で計算しているのでしょう。そこの計算ロジックが変だと思います。

サイコンやアプリから「あとx時間使えるんだな」という判断をしたいのですが、現状ではまるで当てになりません。修正をお願いしたいです。

低電力モードが動作していない気がする

設定画面から「低電力モード」をONにした状態で点灯実験を行いましたが、バッテリー容量が枯渇寸前になっても明るさが落ちることはありませんでした。低電力モードの場合には「明るさが落ちる」のが正しい動作だと思うので、修正をお願いしたいです。

なお、旧VS1200で低電力モードをONにすると、こういうグラフ形状になります。8時間半ほど経過した所で、明るさが半分に落ちていることが分かります。本来こうなるはずですが、VS1200Sはそうなりません。

インテリジェント感光モードで明るさを固定したい

本製品の売りの一つは、「周囲が暗くなった時に自動点灯する」というもの。これはアプリ上では「インテリジェント感光」と呼ばれています。

ただ、点灯時の明るさは固定されず、周囲が暗いほど明るくなります。これだとバッテリーの減り具合が読めなくなってしまうことが気になります。

もし可能であれば、「インテリジェント感光」がONになっている際のライト状態を「消灯」か「点灯(明るさ固定)」の2つに限定できるような設定が欲しいです。「どの明るさに固定するか」という問題は残りますが、「カスタムモードの明るさに固定する」で良いのではないかと思います。多分、その明るさはユーザーが自分で一番使う明るさにしているはずなので。

こちら、ユーザーの方から「インテリジェント感光の時は、その時選択されているモードの明るさが上限になるのでは」というご指摘を頂きました。

検証をした結果、その指摘通りでした。例えば「カスタム: 15%」に設定している状況で「インテリジェント感光: ON」にした場合、明るさの上限は「カスタム: 15%」の明るさとなります。周りの明るさによって、消灯~15%の明るさの範囲で自動調整されるわけですね。

ということで、この要望は取り下げです。私の間違いでした。

サイコンとの接続が不安定

BiNaviを起動した時に、ペアリング済みのVS1200Sが中々認識されないことがあります。認識される時はすぐに認識されるのですが。

再現性はないので不具合かどうかは分からないのですが、改善可能ならしてもらいたいところ。

まとめ

一言で言えば、「かなり真面目に作られた、品質の高い自転車用ライト」です。

マウントがGarminマウントであることや、スマート機能・アプリの不具合が残るのはツッコミどころですが、ライト単体に目をやると「配光」「点灯効率」共に高い水準にあります。この2つの性能は、現代の最高傑作「VOLT800 NEO」に匹敵しています。

もっと「高い放熱性能によって、明るさが長持ちする」「配光を抜本的に変更」という点をアピールしたほうが良いと思います。私ですら「Sが付いただけなので、ただのマイナーチェンジだろう」と思っていました。しかし、実際は旧VS1200とは見た目が似ているだけの別物です。きわめて真面目に前作の弱点を潰し、進化しています。

iGPSPORTは、サイコンにしてもライトにしてもレーダーにしても、きわめて真面目に改良をしてくる珍しいメーカーです。BiNaviのレビューを書いたときも「iGS630のレビューで指摘した点がほとんど取り込まれている」ことに驚きましたが、VS1200Sでも「VS1200のレビューで指摘した点がほとんど取り込まれている」ことに驚かされました。

そのジャンルの一作目はツッコミどころ満載なのですが、二作目では全てのフィードバックを受け止めて反映してくる。製品のサポート終了もそれだけ早いのですが、新製品が出るたびに別物の進化を遂げている点は見逃せません。

是非とも今後もこの姿勢を変えることなく継続していってほしいものです。


では「ブルベでメインライトとして使いますか?」と言われると、それは現時点では「NO」です。

内蔵バッテリー式であるVS1200Sは、バッテリーが切れた際には充電が必要。3時間のロスが見込まれます。VOLT800 NEOならば、カートリッジバッテリーを持っていれば瞬時に復帰ができるわけで、そちらの方がブルベの運用上は有り難いからです。

ただ、サブライトとしては十分に検討に値する性能です。配光も、一定光量での点灯時間もかなり頼もしい。

今回の測定で「20%の明るさなら7時間24分」「18%の明るさなら8時間18分」点灯することが分かりました。このことから、「12%(210lm)に設定すれば、約12時間30分も点灯する」という予測が立ちます。これだけ持てば、冬以外は丸一晩持つわけで、オーバーナイトライドにも十分。キャノボのような使い方(一晩で終わる)ならこれ1本で十分かもしれません。


現時点でも市場にある自転車ライトの中で最上位クラスの出来と思いますが、いくつかある不具合が修正されれば更に良いライトになるでしょう。

また、これだけの性能があることが広く認知されれば、仮に5000mAhのバッテリーを導入して価格がアップしても、納得して購入するユーザーは出てくると思います。1000mAhの容量が増えれば、ランタイムは2.5割増になるはずで、「12%(210lm)に設定すれば約15時間半も点灯する」ことになります。この性能が欲しいランドヌールはきっと多いはず。

本体の性能はそのままに、バッテリー容量がアップした「VS1200S II」の登場を個人的には期待しています。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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