SAFETY LABS「EROS 2.0」購入

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イスラエルのヘルメットブランド・SAFETY LABSの「EROS 2.0」というヘルメットを買ってみました。

目次

購入まで

まずは購入までの流れを書いていきます。

台北ショーのFLRブースにて

私がSAFETY LABSを知ったのは、2025年3月の台北ショーでした。

シューズブランドであるFLRのブースに何故か置かれていたこちらのヘルメット。FLRと同じ国のブランドだとすればイスラエルのはず。典型的な日本人頭の自分には被れないかな……と思いながら試着してみると、全く問題なく被れました。試着したのはLサイズでしたが、公称重量は255gとなかなかに軽量です。

面白いなーと思ったのが、各ヘルメットは後頭部に専用のテールライトを取り付け可能になっていること。ブルベではヘルメットにテールライト取り付けを義務付けられることが多いのですが、ヘルメット形状によっては取り付けが難しかったりもします。専用で収まりが良いというのはありがたい。

国内通販サイトで購入

台北ショーのレポートを書いている最中、「そういえばSAFETY LABSのヘルメットは日本で買えるのかな?」と思って検索。

すると、2023年12月から日本の代理店「アキボウ」が取り扱いを始めていたことがわかりました。

試着して良い感じだったヘルメットは「EROS 2.0」というものらしい。そして値段を見てびっくり。税込9900円

昨今ヘルメットも高騰が続き、海外モデルは3万円以上が当たり前。4万円以上のものも出てくる中、1万円以下でハイグレードなヘルメットが買えるとは。台北ショーで現物を触った限り、安っぽさも全く無かったので更に驚きです。特にヘルメットに困っていたわけではないのですが、この値段なら「一つ持っていても良いか」という気になりました。

カラーは、ホワイト/ブラック/ガンメタの3色展開。いつもの私であればガンメタを買う所なんですが、最近はヘルメットの被視認性も意識したほうが良いと考えているので、今回はホワイトを注文しました。

実は2024年10月に出会っていた

「しかしこのブランド、何か見覚えがあるな……」と思っていたのですが、実は過去に出会っていたことに気づきました。

2024年10月に開催された自転車イベント「TOKYO BAY BICYCLE」。そこにアキボウがブースを出展していたのでした。その時も「妙に安いな」と思ったことを覚えています。

この時に試着したのは、5940円の「XENO」というモデル。理由は単純、「レッド」カラーがラインナップにあったから。しかし、このXENOが全体的に非常に安っぽく、フィット感も良くありませんでした。「きっと他のモデルも同様だろう」と思ったのですが、それは早とちりだったようで。

写真の左から2番目には今回購入したEROS 2.0が写っていますし、この時に試着していたらもう少し早く買っていたかもしれません。

SAFETY LABS「EROS 2.0」

SAFETY LABS「EROS 2.0」のファーストインプレッションです。ホワイトのLサイズ。

テールライト付属ということでブルベ用途を考えて購入しましたが、普段使いにも良さそうと考えていました。

付属品

ヘルメットと説明書以外の付属品はありませんでした。洗替用のパッドなどがあると嬉しかったですが。

専用テールライトはヘルメットに内蔵される形で付属します。

外観

丸みを帯びた現代的な形状です。

後頭部には専用テールライト付き。EROS 2.0の場合、別売りではなく「付属」です。他のモデルでは別売りのケースもあるようです。

テールライトはマジックテープを通すフックが付いていて、ヘルメット側にはマジックテープの片側が付いていて固定できるようになっています。

重量

公称255gで、実測267gでした。これはテールライト付きの重量です。

テールライトの単体重量は16g。これを差し引くと、ヘルメットの単体重量は251g。

実測重量的には、IZANAGIのLサイズが240g、AERO-R2のL/XLサイズが267gなので、EROS2.0の重量は「そこそこ軽い」部類に入ると思います。

安全基準

EROS 2.0は、ヨーロッパの安全基準であるEN1078に準拠しています。日本のJCF規格にも準拠しており、公認レースでの使用も可能。

ただし、ロットの関係でJCFシールが貼られていない個体も存在します。その場合は代理店のアキボウに問い合わせれば入手が可能であるようです。

シェルの厚さは薄めな部類に入ると思います。ちょっと見た目は不安ですが、メーカー説明には下記の構造となっていることが明記されています。

・強固なダブルPC インモールド構造により高い安全性を実現

頭部保護のための頑丈な二層ポリカーボネートインモールド に衝撃吸収EPS ライナーを組み合わせ、クラスを超えたシェル強度を実現。事故などによる頭部や首への衝撃を軽減します。

フィット感

前述の通り、アジア人的な丸頭の私でも違和感なく被れる帽体形状です。

空気力学による軽量なエアロデザインはアジアンフィットを採用。

バイクラの記事にはアジアンフィットであることが明記されているので、アジア販売のラインでは本国とは別の帽体形状を採用しているのかもしれません。

IZANAGIやAERO-R2と比べると、若干浅めの被り心地に感じます。Cyclowiredの記事でもそのように書かれていますが、同館です。

調整は一般的なダイヤル式ですが、なかなかのノッチの細かさで詳細に調整が可能です。

顎紐は反射材が編み込まれていて、被視認性が意識されています。

テールライト

内蔵可能な専用テールライトは9種類のモードを搭載。点灯3種、点滅が6種類です。

一番長時間持ちそうな点滅モードで計測した所、10時間45分で消灯しました。300kmブルベならば大丈夫ですが、400kmブルベだとちょっと持たなそうですね。

充電の様子。ヘルメットにUSBケーブルを差し込むのはなかなかシュールな絵面です。

FLRとの関係

台北ショーではFLRとの合同ブースだったSAFETY LABS。一体どういう関係なのか?

正確なところは良く分かりませんでしたが、FLRの本国サイトのメニューから「HELMETS」を選ぶとSAFETY LABSのサイトに転送されることから、恐らくはグループ会社、もしくは傘下のブランドなのでしょう。どちらもイスラエル籍の会社であることは間違い無さそうです。

ただ、日本での代理店は別。FLRはライトウェイで、SAFETY LABSはアキボウです。

実走

早速被って走ってみました。

空力性能は恐らく良いのでしょう。IZANAGIやAERO-R2と比べても体感での空気抵抗に差はありません。

重量的にはIZANAGI+テールライトと大して変わらないはずなんですが、少し重さを感じます。重心の差によるものでしょうか?

あと、感じたのは「空気の抜けがあまり良くないな」ということ。端的に言うと、ちょっと暑い。空気を取り込む穴は21個と多く開いているんですが、頭とヘルメットの間にほぼ空間がない構造になっているのであまりヘルメット内を空気が抜けてくれません。IZANAGIやAERO-R2はあえて頭とヘルメットの間に空間を作る構造にしているので、穴が少なくてもだいぶ風が抜けて涼しいんですよね。

アイデンティティであるヘルメットライトを取って乗ってみたら、そこそこ風が通るようにはなりました。購入の決め手となった専用テールライトですが、あまりにもピッタリと穴を塞いでしまうとこういったデメリットもあるんですね。

とはいえ、やたらネットの網目が細かくて空気が抜けないREZZA-2と比べたら随分EROSの方が涼しいのですが。REZZA-2はAIネットではないパッドが出れば良かったのですが、結局出ないままREZZA-3になってしまいましたね。

余談

今回は白いヘルメットで汚れや傷が目立ちそうだったので、KABUTOのヘルメット用ガラスコーティング剤を買ってみました。

施工してみましたが……マットカラーなので良く分からないですね。今後の汚れにくさで判断したいと思います。

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まとめ

SAFETY LABS「EROS 2.0」のファーストインプレッションでした。

9900円という値段を考えれば、見た目・重量・機能性ともに非常に良く出来ていると言えますが、各社のフラグシップクラスと比べると機能性はいま一歩な印象です。見た目はフラグシップクラスと並べても遜色ないのですが。

「専用のテールライトをスタイリッシュに埋め込む」という発想も一見良いのですが、空気の抜けを考えるとマイナスであるという。あと、テールライトも数日持つような仕様であれば良かったのですが、少しブルベで求められるレベルからすると短かったのは残念でした。冬場の距離が短いブルベであれば、使ってみても良いかもしれません。

とはいえREZZA-2よりも涼しさなどは優秀。今後は普段遣いでEROS 2.0を活用していくことになりそうです。

著者情報

年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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