【レビュー】Bikeguy「バイクライトホルダー」

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評価:4

Bikeguyの汎用ライトマウント。直径25mmまでの筒型ライトを自転車に取り付けることができます。

目次

購入動機

2010年前後にGENTOS「閃」が流行った際に購入しました。

「閃」シリーズは、現在でもGENTOSが販売している小型の筒型懐中電灯です。

まだ自転車ライトがせいぜい50ルーメン程度しか出なかった時代ということもあって、「乾電池で100ルーメン出る」閃シリーズを自転車に流用することが流行ったのでした。

ただ、「閃」は自転車用ライトではないので、自転車のハンドルに付けるためのマウントが付属しません。

そこでマウントとしてよく使われたのが、今回レビューするBikeguy「バイクライトホルダー」です。

「閃」の他にも、当時はタクティカルライトや中華爆光ライトを自転車に流用する人たちが多く存在していました。それだけ自転車用ライトの性能が高くなかったということなんですが。その際のマウントには大抵このライトホルダーが使われていた記憶があります。

製品概要

実測重量は12g。

シリコン製マウントにベルクロを通す穴が2箇所開いている構造です。

ハンドル側は直径22-35mmまでの円形パイプに対応。

ライト側は直径25mmまでの円形断面のライトに対応しています。

使用感

最近は使っていませんが、2010年前後はGENTOS「閃」をマウントするのに使っていました。

2015年のPBPでは重量級の中華ライトをハンドルにマウントするために使いました。

重量

実測重量は12g。シリコンマウントとベルクロ2本という単純な構造なので軽いです。

使い方

シリコン製の2つの円柱向けマウントが「ねじれの位置」に付いた構造になっています。径が太いほうがハンドル用、細い方がライト用です。

ハンドル径は22-35mmまで対応しているので、一般的な円断面のハンドル(31.8mm径)なら問題なく取り付けられるはず。

ただ、ライト側は「25mmまでの円断面」と、付けられるライトをそれなりに選ぶことに注意が必要です。

汎用の懐中電灯的なライトやタクティカルライトは円断面のものが多いので固定できます。

一方、自転車用ライトはマウント用の出っ張りがあったり、四角断面であることが多いので上手く取り付けることはできません。

固定力・安定性

シンプルな作りの割に意外と安定しています。

軽量(150g未満)ライトの場合

150g未満の軽量なライトの場合は、ハンドル側マウントは多少の振動でズレることはありません。シリコンのグリップがなかなか強力なのです。オフロードなら分かりませんが、舗装路ではまずズレないと考えてよいでしょう。

ただ、ライト側はそれなりに段差で振動するため、ライトの光軸はブレます。光軸ブレが気になる人は使わないほうが良いでしょう。

重量級(150g以上)ライトの場合

一方、150gを超えるライトをマウントする場合には注意が必要です。

ハンドルの上側にライトを取り付けた場合、ハンドル側マウントのグリップ限界を超えてしまい、振動や段差の衝撃でライトがお辞儀してしまうことがあります。

PBPに付けていったこちらの中華爆光ライトは250gあります。こうした重量級ライトの場合は、ハンドルの下側にマウントをすると重心の関係でお辞儀することはありません。

ただ、PBPではハンドルの下側にゼッケンを付けるというルールがあり、ライトを吊り下げて使用することができませんでした。仕方なくハンドルの上側にライトを取り付けましたが、光軸はブレるし、段差では角度が変わってしまうしで苦労した記憶があります。

調整のしやすさ

ベルクロを緩めれば簡単にライトの角度を変えることができます。工具を使う必要なし。

ただ、左右方向への首振り機能はありません。

その他の使用法

スティック型のモバイルバッテリーをハンドルにマウントし、サイコンへの給電をするために使うこともできます。

円断面のものであれば何でも取り付けられるので、他にもアイデア次第で様々な使い方ができるでしょう。

まとめ

円断面の非自転車用ライトをハンドルに取り付けるのに適したマウント。価格も安く、汎用性も高いので今後も残ってほしい製品です。


個人的には、自転車用ライトのマウントには以下の4要件があると考えています。

  1. ハンドル上で邪魔にならないコンパクトさ
  2. ライトの光軸をブレさせない安定性
  3. 長時間振動を受けても壊れない耐久性
  4. 手軽に角度を変えられるフレキシブルさ

Bikeguyのライトホルダーは2番の「光軸の安定性」こそ満たせていないものの、その他の要件は満たせています。光軸のブレさえ許容できるならば、なかなか優秀な自転車用ライトマウントです。これに及ばない自転車ライトマウントは多いと思っています。

光軸の安定性を求めるならば、ゆるふわーくすさんの「丸型汎用」アダプタを使ってCATEYEのマウントに変換するのが一番良いでしょう。

ただ、そこまで手間を掛けたくない人にとってはBikeguyのライトホルダーはベターな選択肢となるはずです。

評価

対象モデル:  Bikeguy「バイクライトホルダー」
年式: 2012年
定価: 不明
購入価格: 648円
公称重量: 20g
実測重量: 15g

価格への満足度

9/10

非常に安い。

総合評価

8/10

単純な作りだが、意外に性能の高いライトマウント。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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