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SHIMANO「FC-09」&4iiii「PRECISION 3+」を導入
GE-110のクランクを、FC-R9100-P→FC-09&4iiiiの構成に変更しました。あえての、「両側パワメ」→「片側パワメ」への変更です。
購入まで
まずは購入までの流れを書いていきます。
GE-110での遠征の機会が増えてきた
2024年2月に納車された「GE-110」。

最近は、どこに行くにもこちらをチョイスすることが多く、遠征の機会も増えています。
あえて詳細は省略しますが、昨今の飛行機輪行情勢の変化を受けて、バッテリーが着脱可能なクランク型パワーメーターへの移行を検討することにしました。
あえてのコイン電池式パワーメーター
クランク型パワーメーターにおいてバッテリーが着脱可能な方式と言えば、「コイン電池式」です。
かつてのクランク型パワーメーターはコイン電池式が主流でしたが、今はその数を徐々に減らしています。現在、手に入るのは以下くらいでしょう。
| ブランド | モデル名 | 電池形式 |
|---|---|---|
| 4iiii | PRECISION 3+ | CR2032 |
| Stages | Power Gen3 | CR2032 |
| Power2Max | Type-NGeco | CR2450 |
Power2Maxは電池形式がちょっと特殊。Stagesはもう撤退が始まっていて在庫がない。そうなると、残るは4iiiiくらいしか選択肢がありません。

4iiiiのPrecision 2は、現在でも2本稼働中。特に問題なく使えています。
一方、現行のPrecision 3+はあまり評判が良くありません。主に防水性の弱さが指摘されていて、電池のフタは1度モデルチェンジ(v2)。現在は2度目のフタのモデルチェンジ(v2→v3)の真っ最中で、ネジ固定式に移行しているようです。
どうせ買うならば、最新のネジ固定式v3が欲しい。しかし、そのバージョンが国内で出回っているのかわかりません。
今すぐ買うか、しばらく待つか
12月上旬、いつもお世話になっているサイクルキューブから、4iiiiの代理店であるトライスポーツに対して問い合わせを行ってもらいました。
フタのバージョンに関する問い合わせでしたが、現在の国内在庫はv2のフタのみ。v3がについては「しばらく入荷の予定がない」。そして、「v2の在庫は1割引にします」とのこと。R9200であれば90000円するので、1割引は結構デカい。そしてv3のフタになっても、v2のフタよりも防水性が向上しているかは不明。まだ実際に使った人のインプレもほとんど見ていないので。
ということで、少々防水性には不安がありましたが、v2のR9200版を注文しました。
4iiiiのPrecision3+がマイナーチェンジしました。
— トライスポーツ (@Trisports_Cycle) December 24, 2025
電池キャップがボルト止めになり外れにくくなりました。計測制度や機能に変更はありません。
従来モデルは在庫限り割引価格になっておりますのでお得にパワーメーター導入のチャンスです!https://t.co/bAjw27BDp0 pic.twitter.com/jGzmt2bNa2
なお、この記事を書いている最中に、v3入荷の報告が。「しばらく入荷の予定がない」って聞いてから2週間しか経ってないんですがね。トライスポーツはいい加減だなぁ……(TNIのチューブでも色々思う所あり)。
12速を見据えたクランク
パワーメーターは4iiiiに決まり、今度はクランク本体です。
今回はSHIMANO「FC-09」を選びました。「11速ドライブトレインに対応するデュラエース格のクランク」です。
元々存在していたものではなく、例の「シマノクランクのリコール騒動」で11速クランクの保証交換用に作られた急ごしらえモデル。
実は「FC-R9200」とクランク部分は全く同じらしく(ただし刻印はFC-09となっている)、差分は「チェーンリングが11速用か12速用か」だけ。現在、GE-110は11速ですが、将来的に12速にするときにクランクが流用できる点に魅力を感じました。リコール騒動で生まれた裏技ですね。
SHIMANO「FC-09」&4iiii「PRECISION3+」

SHIMANO「FC-09」&4iiii「PRECISION 3+」のファーストインプレッションです。
交換が完了したのが12/20で、近所を少し乗っただけの段階での感想となります。
重量
今回は、「170mm/50-34T」モデルを購入しました。



右クランクは490g。左クランクは194g。固定用ネジは2g。合計686gです。
4iiiiのFC-R9200(左クランクのみ)は単体重量の計測を忘れましたが、+10gと言った所でしょう。
各部詳細

FC-09の刻印。モノとしてはFC-R9200と一緒のようですが、ここだけは違いがあります。

PRECISION 3+。爪が2つ付いたv2タイプのフタです。ただ、この開閉が妙に軽く、パッキンの抵抗を感じません。確かにこれは浸水しそうですね。

センサー部分の厚みがPRECISION 2よりも薄く長くなっています。PRECISION 2ではチェーンステーと干渉する方も中にはいたようですが、干渉しにくくなりました。

いつの間にかSHIMANOはクランクのこの部分にコンセプトを刻印するようになったんですね。
取り付け
FC-R9100-Pを取り外して、自分でFC-09を取り付けました。

見た目は正直FC-R9100-Pのほうが好きでしたね……。そのうち見慣れるでしょう。個人的な好みでは、クランクはシマノ純正が割と好きです。

PRECISION 3+の取り付けは、購入先のサイクルキューブさんにお願いしました。
PRECISION 2の公称稼働時間は100時間でしたが、PRECISION 3+は800時間と大幅な増加を見せています。電池は変わらずCR2032×1枚なんですが、なにか技術革新でもあったんですかね。

取り外したFC-R9100-P。684gと、今回の組み合わせよりもやや軽い。やはりその分だけモナカ構造は軽いということでしょうか。
アプリとの接続(PRECISION 3+)
実走前に、4iiiiアプリと接続してキャリブレーションを行う必要がありますが……あれ、なぜかアプリからパワーメーターを認識しません。何でだろう。

検索してみると、まさかの自分の記事が出てきました。そうだそうだ、4iiiiアプリは2本目以降のパワーメーターを認識しないバグがあったのでした。既にアプリには1本のパワーメーターが登録されていたので、恐らく2本目が認識されなかったのでしょう。
しかしこの記事から既に4年半も経っているのに、未だに対策されていないとは……4iiiiも色々とサボりすぎでは?

1本目のパワーメーターの登録を削除して、再びペアリングを行ったら認識しました。
ここからキャリブレーションを実行。それに加えて、左右バランスの調整も行います。4iiiiの片足パワーメーターは左足の出力を2倍にしてパワー値を出していますが、私の場合は左足のほうが出力が強いので実際の値より大きく出ることになります。このため、出力値に「0.95」を掛ける設定を行いました。
サイコン(BiNavi)とも接続し、準備完了。
実走

とりあえず実走してみましたが……これと言って感触の違いはありません。同じSHIMANOのデュラエースグレード、剛性も変速性能も大して変化があるはずもなく。
PRECISION 3+の防水性については、今後の雨天走行で結果を見たいと思います。

一つ良かったのは、簡易スタンド「めだたんぼー」が使えるようになったことです。FC-R9100-Pでは使えなかったんですよね。4iiiiに変えたことで使用可能となりました。
パワーに付いても通信は問題なし。ただ、パワーがいつもより低く出るな?と思ったら…

そういえばiGPSPORTにはクランク長の設定なんてのがありましたね。BiNaviはデフォルトが172.5mmなので少し値が低く出ていたのでした。170mmに設定しなおしたら、正しいパワー値が出るようになりました。
Garminのサイコンであれば、ペダル型パワーメーターはクランク長が設定が出来ることが多いんですけど、クランク型パワーメーターでは特に設定項目がないので、iGPSPORTにおけるこの設定は盲点かもしれません。試してみたら、Bryton(S810)はクランク長の設定は出ず、Coospo(CS600)はクランク長の設定が出ました。
片側パワーメーターになったので左右バランスなどは出なくなりましたが、実のところ見ていたのは最初だけ。最近は全く見ていなかったので気になりません。

また、PRECISION 3+はAppleの「探す」に対応していますが、Androidの「探す」には対応していません。Androidユーザーの私には旨味なし。
まとめ
「あえて両側パワメ(充電式)を片側パワメ(電池式)に交換した」話でした。
惜しむらくは、v3のフタのものを買えなかったことですね。2週間で来るなら待てばよかった。在庫を処分したかったのでしょうけども……。トライスポーツへの信頼度がまた一つ下がりました。
ともあれ、これで安心して飛行機輪行出来るようになりました。飛行機輪行ではCR2032は今のところ指摘対象になりませんし、仮に電池を外すことを要求されてもこの構造なら簡単に外せます。仮に往路の便でドタバタしてしまうと、その後のブルベそのものにも悪影響があるので、不安要素は無くしておきたかったんですよね。
パワーメーターの浸水の不安要素は増えましたが、そこの検証はこれから実使用を通して見ていこうと思います。
著者情報
年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

