ディスクロードの飛行機輪行(国内線の場合)

この記事は約 9分で読めます。

先日、羽田⇔新千歳でディスクロードの飛行機輪行を初めて行いました。

破損なく帰ってこられましたが、どのようなパッキングを行ったのかについてメモしておきます。

あくまでも私が行った輪行方法を掲載するものであり、「この方法を取れば絶対トラブルは起こらない!」という内容ではありません
今回は運が良かっただけの可能性もありますので、それを織り込んでお読みください。

目次

まえがき

先日、北海道で開催されるブルベ「霧立400」の参加のために、羽田⇔新千歳間の飛行機輪行を行いました。

今回はディスクロード「GE-110」で色々と試したい装備があり、こちらの機体で行くことにしました。

リムブレーキでは何度も国内線の飛行機輪行を経験していますが、ディスクブレーキでは初めて。基本的な部分は変わらないでしょうが、ディスクブレーキには「ディスクローター」という追加パーツがあります。これの追加でどんな変化があるか。

ネットを検索してみると、フォロワーのいぶきさんが丁度今回のシチュエーションにマッチした記事を書かれていました。なるべく荷物を減らして移動したかったこともあり、最小限の装備で飛行機輪行にチャレンジしてみることにしました。

今回は扱いが丁寧な国内線かつフルサービスキャリアであるため、簡易な梱包方法としています。

国際線ではそういった扱いは期待できないため、プラダン輪行箱やハードケースなどのしっかりした梱包手段を取る必要があると思います。国際線でこの記事に書いた方法で輪行すると高確率で破損しますので、やめておきましょう。

ディスクロードの飛行機輪行

今回、私が羽田⇔新千歳で飛行機輪行をした際のレポートです。

今回利用した航空会社

JAL(日本航空)のエコノミークラスです。

国内線の場合、規定の大きさと重量に収まれば、無料の預け入れ荷物とすることが可能です(参考URL)。

私は過去に国内線のLCCでは自転車破損のトラブル経験があるため、自転車を預ける場合にはJALかANA(いわゆるフルサービスキャリア)しか選びません。やはり、JALもANAも手荷物の扱いは丁寧です。

用意したもの

今回の飛行機輪行に際して用意したものです。

用意したもの(左上から)
  • ダイソー「ストレッチフィルム」
  • MARUTO「フレームカバー」×2枚
  • オーストリッチ「エンド金具/リア用/12mmスルー」
  • オーストリッチ「チェーンハンガー」
  • ダイソー「便座カバー(O型用)」
  • オーストリッチ「フリーカバー(大)」×2枚
  • オーストリッチ「フリーカバー(小)」
  • オーストリッチ「SL-100 超軽量輪行袋」(写真入れ忘れ)

私はメカニカルディスクなのでダミーローターは必要ありませんが、油圧ディスクの場合はコレに加えてダミーローターが必要です。

それぞれの用途について書いていきます。

ストレッチフィルム

荷物を梱包する際に使うフィルムです。多分、耐熱性がないだけで食品用ラップと同じもの。手に入らなければ食品用ラップでも良いと思います。

こちらは、フレームやパーツの表面保護、パーツの位置固定をすることが目的。

結構、輪行袋の中でパーツが外れたりしてフレームに当たって傷がつく……といったことがあります。そういったことを防ぐために、フレームは全体的にストレッチフィルムで巻きました。特に、ホイールとフレームが接触する部分は擦れて傷になることが多いので、念入りに巻いておきましょう。

フレームカバー

フレーム保護用です。トップチューブとシートチューブに巻いています。

ストレッチフィルムがあれば不要だったかもしれませんが、一応こちらは申し訳程度にクッションが入っているので、耐衝撃にも期待しています。

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エンド金具

今回は縦型輪行です。サドル・タイヤ・リヤエンド部が設置するので、エンド金具が必要です。

片手持ちのエンドスタンドは持っていましたが、今回の飛行機輪行用に両手持ちのエンド金具を購入しました。

なお、調整用のワッシャー(ドライブ側)が狭すぎて後から入れるのが大変だったため、ゆーさんのアドバイスに従って協力な両面テープで接着しています。これでかなり取り付けが楽になりました。

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チェーンハンガー

チェーンにテンションを掛けてたるませないようにするためのフックです。

これを付けないとチェーンが暴れてフレームを傷つける可能性があるのでテンションを掛ける用途で使っています。

ただし、テンションを掛けるとリアディレイラーのケージが袋の外側に出っ張ることになります。ここはぶつけないように注意が必要です。

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便座カバー

ドライブトレインを覆い、輪行袋内部を汚さないようにする&最低限のクッションとして、便座カバーを付けました。過去にどこかで「これがピッタリ!」って話を見たので。その話をTwitterに書いたらバズってしまってなにか申し訳ない気持ちに。私の持ちネタではありません。

過去にはドライブトレインを保護する専用のカバーというものがドッペルギャンガーなどから販売されていましたが、現在は絶版になっています。いぶきさんの記事にも登場していますね。

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EVOCから専用製品が出ていますが、約5000円と非常に効果です。便座カバーよりは再利用が出来るでしょうが、50回使わないともとが取れません。ということで、便座カバーで行くことにしました。

ここでポイントは、「O型便座用のカバーを買う」ことです。

便座カバーの形状には「O型」「U型」「温水便座用」とあり、O型ではないものは形状が合いません。最初はO型が売っていなかったので温水便座用を買いましたが形状が合わず。O型タイプを買いに別のダイソーに行きました。やはりO型がベストマッチです。

フリーカバー(大)

ディスクローターの保護用です。

参考にしたいぶきさんの記事ではディスクローターの保護は省かれていますが、私は曲がる不安が勝ってローター用のカバーを持参しました。こちらの製品はクッション入りです。

ローター用カバーとスプロケット用カバーは同一製品ですが、色を変えて間違えないようにしています。スプロケット用のカバーをローターに被せてしまったら、ブレーキが効かなくなりますからね。

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フリーカバー(小)

スプロケットの保護用です。こちらは青いカバーにしています。

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輪行袋

過去に普段遣いしていたオーストリッチ「SL-100」を袋として採用しました。

薄手ではありますが、それなりに強度は有る生地を採用した輪行袋です。

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輪行パッキング

パッキング方法について簡単なポイントを書いておきます。

まずはラッピングフィルムで必要な部分を養生していきます。

忘れがちですが大事なのはサドルの養生。エンド金具・サドル・タイヤで自立するため、サドルは接地する部分になります。ここを保護しないとサドルが削れますので、しっかり保護します。

ホイールを外してエンド金具を取り付けます。この段階では緩めに取り付けておいて、自立させた時に安定する位置で固定します。オーストリッチのこのエンド金具はかなりガッチリ固定されますね。クイックリリース用のエンド金具はすぐ動いてしまうんですが、スルーアクスル用はそうそう動かないはず。

ディスクローターは袋の外側に向けます。直径の大きいローターは内側に向けるとフレームと干渉する可能性が高いので。外側に向くので壁などにぶつけると曲がってしまうため、カバーを装着しました。これは結果的に付けておいて良かったです。

さて、最初は左側の方法(ハンドルを反ドライブ側に向ける)で梱包していました。しかし、後から「これはちょっと不味いな」と思って右側の方法(ハンドルをドライブ側に向ける)に変更し、この状態で預け入れました。

ハンドルをドライブ側に向けたのは、「横倒しにされた場合を考慮しての対策」です。

預け入れの際には「縦置きでお願いします」と言ってはいるものの、係員の方からは「場合によっては倒して運ぶかもしれない」と言われることが普通。そうなった場合には、「こちらを下にしてください」という指定は可能で、そのための目印となるシールが輪行袋に張られます。

仮に左の方法で梱包した場合、横倒しにするとハンドルかドライブトレインが接地する(=破損確率が高まる)ことになります。ということで、ハンドルとドライブトレインの方向を揃えた上で、反ドライブ側を下にするように指定するのが一番破損確率が減るはず。

ただし、この時にはディスクローターが地面に着くことになります。リムブレーキならそんなことは気にしなくても良いんですが、これはもう仕方ない。「ローター用のカバーを付けておいて良かった」というのはこれが理由です。

袋に入れてパッキング完了です。

預け入れ

自転車は基本的に友人のカウンターでのみ預け入れが可能です。

重量を計測されます。20kgを越えていないので問題ありません。しかし軽いなぁ、カーボンフレーム……。

危険物やバッテリーなどが含まれていないかを確認され、預け入れ。この際には「基本的に立てた状態で運んで欲しい」「やむを得ず倒す場合はこちら側を下に」という指定をします。

結構このあたりの手続きには時間が掛かるので(場合によっては20分前後)、余裕を持って窓口に行きましょう。

ここで「従価料金」の設定をすることも可能です。
従価料金は預け入れる荷物の金額を申告し、追加で掛ける破損保険です。
ただし、自転車は免責対象の荷物であり、破損しても航空会社が賠償してくれることはありません。このため、従価料金は「この荷物はこれくらい高価なものなので丁重にお願いします」くらいの意味しかありません。大体、価値10万円あたり100円と非常に安価なので、念のため掛けておいてもよいでしょう。

私は、破損時に備えて掛け捨ての国内旅行保険に加入することにしています。上限は10万円程度ですが、携行品損害補償特約が付いた保険ならば補償対象になります。

受け取り

到着先の空港の手荷物受取場で自転車を受け取ります。

基本的にはハンドキャリー(係員の方が手で持ってきてくれる)ことが多いですが、まれにベルトコンベアに乗って出てくる場合もあります。今回も往路はハンドキャリーでしたが、復路はベルトコンベアでした。ちゃんと、指定した方向が下にはなっていましたが、ローターが曲がっていないかとヒヤヒヤしました(曲がっていませんでした)。

重要なのは、手荷物受取場を出る前に自転車が破損していないかチェックすることです。

仮に破損があった場合は前述の通り、自腹の旅行保険でなんとかする必要があります。旅行保険で補償してもらうには、「事故証明書(破損証明書)」が必要です(参考サイト)。破損していた場合は係員の人に立ち会ってもらい、事故証明書を発行してもらいます。これは空港を出た後だと発行してもらえない場合もあるので、空港を出る前に行う必要があります。

今回は往路でツール缶が脱落しただけで、特に破損などはありませんでした。復路ではツール缶とフレームをフィルムで養生したので脱落は起こらず。ただ、バーエンドキャップが外れて輪行袋の底に落ちていました。バーエンドキャップもフィルムで養生したほうが良さそうです。

まとめ

私の飛行機輪行方法(ディスクロード/国内線ver)の紹介でした。

国内線かつフルサービスキャリアであれば、かなり簡易な梱包方法でも特に問題が起こらない(確率が高い)ことは分かりました。JAL/ANAの荷物の扱いの丁寧さには毎度頭が下がります。

ただ、たとえ国内線でフルサービスキャリアであっても、那覇空港に行く場合はもう少し厳重にパッキングすると思います。過去に(フルサービスキャリアではありませんが)ス◯イマークで往復ともに破損した経験がありますので……。

繰り返しますが、今回の方法は「絶対安全な方法」ではありません。一つ歯車が狂えば、大事な自転車が破損する可能性は大いにあります。心配な方はより安全な梱包手段を取る必要があるでしょう。その分だけ荷物は増えますが、そこはリスクと安全性のトレードオフであると言えます。

著者情報

年齢: 40歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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