SHIMANO「XTR PD-M9200」購入

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シマノのSPDペダルの最高峰・XTRグレードの「PD-M9200」を購入しました。

目次

購入まで

まずは購入までの流れから。

10年以上使い続けてきたXTRペダル

私はブルベではSPDを使っています。チェックポイントで歩き回る機会も多いので、「歩ける」ことを重視した結果です。

今、うちにあるロードバイクのうち、2台にはPD-M9100が取り付けられています。

シマノのSPDペダルの中でもXTRグレードはちょっと特殊で、スタックハイトが低めかつ、踏み面が少し後ろにオフセットしている特徴があります。つまり、シューズのクリート位置をそのままに別のペダルを付けると、ポジションが微妙に変わってしまうということになります。

ということで、XTRペダルに一度馴染んでしまうと、実質他のペダルは使えなくなります。なんだかんだで、これまで3世代のXTRペダルを使ってきました。

これまでに使ったXTRペダル

これらのペダルはいずれもXTRグレードで、両面キャッチのモデル。両面キャッチだと信号スタート時にミスをしにくく、ブルベでストレスが減るのも有り難い効果です。

GE-110のPD-M9100にガタが

そんな2つのPD-M9100のうち、GE-110に取り付けてる個体に若干のガタが感じられるようになりました。

ショップでベアリングの玉当たりを見てもらいましたが、そちらは問題なし。どうやらクリートを取り付ける部分が割と削れてきているようで。

QUARKに付いている個体は2023年のPBP前に交換したので比較的新しいんですが、GE-110に付けているPD-M9100はINFINITO CVから移植したもの。購入は2021年で、既に4年間使い倒しています。ガタが出てもおかしくはありません。

そこでまたPD-M9100をリピートしようと思ったのですが……どこのショップにも在庫がありませんでした

いつの間にかPD-M9200ばかりに

今年5月に、最新世代のPD-M9200がリリース。これにより、PD-M9100はディスコン。これに伴い、各通販サイトからも在庫が消え去っていました。

そして顕著だったのが価格の上昇。スペック面ではPD-M9100→9200で大した差は見られないのですが、価格は定価21363円→27682円と大幅に上がっています。おのれシマノ。でもポジションを握られているので、XTR以外を選ぶ選択肢はありません。

少々納得は行かなかったのですが、最新のPD-M9200がどんな感じなのかも気になったので購入してみることにしました。

SHIMANO「XTR PD-M9200」

PD-M9200のファーストインプレッションです。主な用途はブルベ・ロングライド。これまでの使用距離は150kmです。

パッケージ

XTRグレードのペダルというと、これまではかなり豪華な化粧箱に入っていました。しかし、昨今は環境への配慮ということなのか、シマノのパッケージは簡素なものになっています。

ちょっと味気ない箱です。軸長が-3mmのモデルもありますが、私は比較的Qファクターを広く取るタイプなので、通常の軸長のモデルを購入しました。

比較用に、PD-M9100の箱を置きました。PD-M9100の箱は箔押しされていて「これぞ最高グレード」という迫力があったのですが……これも時代ですかね。その割に値段は大幅上昇。うーん。

内容物はペダル本体とクリート(SM-SH51)のみです。以前はクリートがビニール袋に入っていましたが、紙袋に変わっています。

重量

公称重量は左右で316g。

実測重量は321gとやや上振れ。PD-M9100の実測重量は314gだったので、7g重くなっています。あまり9100からの変化が見えないのですが、どこが重くなったのか……?

9100との比較

PD-M9200と、前作・PD-M9100を見比べてみます。

上・PD-M9100、下・PD-M9200

上から見た図。これといった変化は見て取れません。XTRロゴのフォントが変わったくらいでしょうか。

PD-M9200は後から発売されたPontoonシステムに最適化されているようなので、コンタクトエリアの形状が若干変わっている可能性があります。

左・PD-M9100、右・PD-M9200

側面の形状が変更されています。軸のパーツ型番も変更されているので、何らか軸に関する変更が入ったことは確か。

ワイズロードのブログを見ると、前作PD-M9100の終盤にはシールが飛び出ないように軸に段差が追加される変更が行われた様子。

そこで、PD-M9200のディーラーズマニュアルを見てみると……

こちらにも軸に段差らしきものが見て取れます。

私の手元にあるPD-M9100は段差が設けられる前のロットで、シールがはみ出してくることが多かったです。飛び出してくるたびに手で戻していました。今後はそれがなくなるということですね。

スタックハイト(15.1mm/クリート含む)は変更されていないようなので、ポジションへの影響は無さそうでした。

キャッチ&リリースの具合を調整するネジもいつも通り。私はリリース時の足首の負担を少なくするため、最弱~弱い方から2番目くらいに設定しています。

取付

GE-110に付いていたPD-M9100を外し、PD-M9200を取り付け。いつも通りペダルレンチは使用不可能で、8mm六角レンチで取り付けます。

実走

取り付けて走ってきました。

スタックハイトやオフセット、軸長も変わらないのでポジション的には何も違和感がありません。使い込んだPD-M9100で存在していたガタが減ったことくらいでしょうか。問題なく使っていけそうです。

まとめ

PD-M9200のファーストインプレッションでした。

PD-M9100からの変更だと、これと言って体感できる変化はありません。シールが飛び出しにくくなるように対策されたことと、値段がすごく上がったくらいでしょうか。以前は実売16000円くらいで買えていましたが、今回は22000円で購入しています。今後もXTRを選び続けることは確定しているので、ちょっと辛いですね。

ともあれ、両面キャッチ可能でスタックハイトが低く、剛性も高いXTRペダルは私にとって欠かせないものなので今後ともお世話になります。

そろそろ新型クリートも発売になるので、そちらとの相性はまた追ってレビューできればと思います。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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