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買って良かった自転車プロダクト 2025
本記事は、ロードバイク Advent Calendar 2025の17日目の記事となります。
2020年から始めた、「今年買って良かった自転車プロダクト」を紹介する記事、今年もやります。
今年も色々「買って良かったもの」はあるのですが、その中でも特に良かったものを厳選してご紹介します。
Reserve「34|37」

今年10月に組み上がったホイールです。今年発売の製品ではなく、2023年発売の型落ち品。ヨナス・ヴィンゲゴーがツール・ド・フランスに総合優勝した年に使っていたモデルです。
その型落ち品がセールで売られていたので買ってみたのですが、素晴らしい性能ですっかり気に入ってしまいました。
良かった点

リムが良い。これに尽きると思います。
今回はCX-RAYとEQUALハブで組み上げました。どちらも良いパーツですが、いわゆる「オーソドックス」な選択肢。スポークパターンも24本で左右クロスという普通のもの。つまり、「リム以外はオーソドックス」なホイールであると言えるのに、やたら性能バランスが良いのです。
「乗り心地が良い」「信号スタートで重さを感じない」「登りで軽快感がある」「ある程度、空力性能も良い」「横風にも強い」と、個人的にホイールに求める要素が全て揃っています。これはリムの素材・積層・形状が相当良いのでしょう。
グランツールで世界を制したホイールでもありますが、ブルベのようなロングライドで使っても多いに輝くホイールだと感じました。
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iGPSPORT「SR mini」

今年4月に発売された、iGPSPORTの2作目となるレーダーテールライト。iGPSPORTは何度か提供品レビューをしていますが、こちらは自分で購入したものです。
街で使っている人を見かけて「これは良さそう」と思い、即座に注文したのでした。
良かった点
レーダーテールライトには評価軸が2つあります。「レーダー」としての評価と、「テールライト」としての評価です。大抵のレーダーテールライトは片方は満たせていますが、片方が満たせていないことが多い。しかし、SR miniはその両方を高いレベルで実現していると感じます。
レーダーテールライトを販売しているのは、主にサイコンメーカーです。サイコンというモニターを売るためのアクセサリーとして、レーダーテールライトを販売しています。そうなると、レーダー部分には力を入れてくるのですが、ライト部分は実にぞんざいである(というか知見がない)ことが多いです。特にLEDの個数や、レンズの設計は、専業のライトメーカーと比べると考慮が足りないと感じます。

「高輝度LED1個×集光型レンズ」の組み合わせがレーダーテールライトには多いわけですが、少なくとも日本の大半の地域では不適切だと感じます。フロントライトを後方に向けているようなもので、目つぶしとなってしまうことが多い。

その点、SR miniはレーダーの外周部に12個のLEDを配置。拡散系のレンズを採用し、「目つぶしにならず、被視認性を確保する」方向で設計されています。ここが素晴らしい。
iGPSPORTもサイコンメーカーではあるのですが、その一方で数年前からライトの開発にも積極的です。初期のライトは配光がイマイチでしたが、最近はそのあたりの改良を進めていることが分かり、ライトメーカーとしての萌芽も見られます。そういった知見が実を結んだのがSR miniです。

そして、レーダーとしての性能も十分高いです。「”いない”ものを”いる”と表示する(偽陽性)」「”いる”のに表示しない(偽陰性)」のどちらも少ない。iGPSPORTの前作「SR30」はどちらの報告も見られることから、SR miniではハードを含めて見直しが実施されたことが伺えます。
スマホアプリからも細く設定が行えますし、価格も安い。現状では最高のレーダーテールライトだと思っています。
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OGK KABUTO「FLEX AIR」

OGK KABUTOの軽量ヘルメット。恐ろしい軽量化を施した「FLAIR」の血統を継ぐヘルメットです。
良かった点
FLEX-AIRは一応「軽量」カテゴリに属する製品ですが、「やりすぎていない」部分に魅力を感じて購入しました。
前作「FLAIR」は、偏執的なまでに軽量化にこだわっていました。その結果として、本来ヘルメットが持っておかなければならないマージンまで削っているように見えて購入には至らず。

「FLAIR」で一番気になったのが「額の部分を切り上げる」という点。表向きは「視界の確保」が目的であるとされていましたが、本音は軽量化だったのでしょう。ここは前転するような落車の時に先に着地して顔を守る部分であり、私としては削ってはいけない部分だと考えます。

その点、FLEX-AIRは額の部分の肉厚もしっかり取られるように変更。側頭部も、AERO-R1より厚くなっています。軽量モデルではあるものの、安全性もしっかり確保している点に魅力を感じました。

私の購入したL/XLサイズで実測211g。ブルベでは首の負担は少しでも減らしたいので、軽いヘルメットはありがたいです。また、通気性も高く、夏場でも快適。良いヘルメットだと思います。
あと、出来ればメタリックレッドっぽいカラーも是非出してほしい所。出たらもう一つ買います。
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Clikバルブ製品群

近年、雨後の竹の子ように色々と出てきた「第四のバルブ」候補生たち。その中でも一番生き残りそうなのが、Clik社による「クリックバルブ」です。
製造はClik社ですが、SCHWALBE・SKS・WolfToothといった大手ブランドと陣営を作り、標準化を進めています。
良かった点
まず一番大きいのは、「タイヤに空気を入れる」という何千回と繰り返される作業において、確実に手間が減ることです。
大した手間ではないんですが、仏式バルブの「小ピンをひねって開ける→少し空気を抜く」という手間が減ると、「案外面倒なことをやっていたんだな」ということに気付かされます。クリックバルブならば、「刺す」だけで終わりですから。

また、このポンプヘッドを差し込んだ時の感触も良いのです。「カチッ」という軽いクリック感と共にロックされるわけですが、まず失敗することがありません。そして保持力も非常にしっかりしていて、空気を入れている最中にスッポ抜けることもなく。「空気を入れる」作業の確実性が上がります。
ポンプヘッドを外す時に、手を挟んだり、ぶつけたりすることもありません。軽い力で抜けるので。

互換性も確保されています。「クリックバルブには専用のポンプヘッドでしか空気が入れられない」と思っている人は多いのですが、そうではありません。仏式ポンプヘッドでも空気は入れられます(非対応のものもある)。クリックバルブのポンプヘッドを使ったほうが手間も少ないし、固定力もしっかりしてるんですが。

個人的に良かった組み合わせが「携帯電動ポンプ×クリックバルブ×ラテックスチューブ」。
空気の抜けが早いが、乗り心地最強のラテックスチューブ。空気抜けの早さをカバーするために電動ポンプを使うことを思いついたわけですが、バルブをクリックバルブに変えれば手間が激減します。バルブコアが抜けてしまうことも防げますし、これはナイスな組み合わせです。
果たして仏式バルブと並ぶほどに普及するかは不明ですが、私は今後とも使うと思います。
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まとめ
個人的に「今年買って良かった」製品の紹介でした。
コロナも完全に落ち着き、色々と面白い新製品が出るようになった年だったと思います。個人的には「バルブ」関連が熱い年でした。第四のバルブの座を勝ち取るのは果たしてどこの陣営なのでしょうか。頑張れクリックバルブ!

TOP4には入りませんでしたが、今年の次点を上げるとすれば「ポディウムステンレス」でしょうか。冷たい飲み物専用なので夏しか使えませんが、今年は夏がかなり長かったので活躍期間も長かったです。
CATEYEのNWライトシリーズについては、購入直後でまだ十分に使い込めていないことから今回の対象には入れておりません。使い込んでみて欠点らしきものがなければ、来年分のベストバイに繰越ノミネートしている可能性があります。
なお、昨年の次点には「COROS DURA」を挙げていましたが、この1年で大したアップデートも行われず残念でした。せめて数値を左寄せにするのは止めてほしかったのですが、未だ直らず。次回作に期待します。
さて、来年はどんな製品が出てくるでしょうか? ワクワクする新製品が出てきてくれることを願います。
著者情報
年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。



